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下痢と便秘を繰り返す場合、大腸がん以外に考えられる病気

最近、下痢と便秘が交互に起きる・・・
便秘の後に下痢になったと思ったらトイレから出られない。
そもそも便秘や下痢は腸内環境の乱れが原因です。
また大腸がんやポリープなどの病気が隠れている場合もあります。
では便秘と下痢を繰り返す病気にはどのようなものがあるのでしょうか

下痢と便秘を繰り返す病気

下痢や便秘をきたす病気に過敏性腸症候群があります。

腸の動きが、あるとき過敏になりすぎて下痢その逆で便秘になるときがあります。

その他、下痢や便秘など便通の異常をきたす病気に大腸がんがあります。

腸の動きは自律神経で、消化が必要な時は動いて、必要ない時は休むように、無意識に調節されています。

このバランスが崩れ
動きすぎると下痢
逆に休み過ぎると便秘になります

腸の動きを調節する交感神経と副交感神経

自律神経は大きく分けると交感神経と副交感神経からなります。

敵と出会い、戦う時、全力で逃げる時に働くのが交感神経です。

敵と出会った時にトイレ(排便)に行っている場合ではありません。

交感神経がはたらくと、体ががんばれるよう、脈拍が早くなり、血圧もあがり、そして腸の運動は抑える方向「便秘」に傾きます。

敵と戦う、敵から逃げる時に、腸が動くこと(消化)は二の次です。

現代では、時間に追われて仕事をしている時、テストで緊張してている時などに働くのが交感神経です。

逆にゆったりとして過ごしている時に働くのが副交感神経です。

体を休めている時に働くのが副交感神経で、腸の動きをよくします。

腸内環境を良くするためにできること

ストレスを少なくしてリラックスする
・不安や緊張などのストレスを開放する

生活習慣を見直す
・過労や睡眠不足を解消する

 

下痢便秘、自律神経の乱れ以外の病気

下痢便秘を繰り返す病気の第1に挙げられるのが自律神経の乱れから、過敏性腸症候群です。
しかし、自律神経の乱れ以外にも便の具合が悪くなる病気があります。

例えば、便の通り道である腸が細くなると、当然便が通りにくくなり便秘になります。

このような状態になる病気に大腸がんや大腸ポリープがあります。

昔とくらべて便が細くなった、便秘などがあるのは通りにくくなる(通過障害)ためです。
大腸がんのために、逆に下痢になることもあるので注意が必要です。

狭いところに詰まりかけている便を、腸が頑張って動いて通そうとします。

無理やり通った便はうまく固まらず、下痢便状態となります。
大腸がんの時に、便秘だけでなく、下痢にあることがあるのはことためです。

勝手に自己診断するのは禁物!早めの診断が大切

下痢、便秘など便通異常をおこす病気に
大腸がん
過敏性腸症候群
潰瘍性大腸炎
などさまざな病気がかくれていることがあります。

原因を突き止めることが最も重要です。

また普段から便秘だからと下剤などを頻繁に服用していると、薬が効きにくくなり、
かえって便通障害を起こしてしまう場合も少なくありません。

下痢するから、下痢止め
便秘に、下剤
が治療ではありません。

ストレス性の過敏性腸症候群であれば、生活リズムの改善、睡眠、食生活を見直すことからです。

薬としては、
腸の動きを整える薬、
便の水分を調節する薬、
自律神経の緊張を和らげる薬
などもあります。

過敏性腸症候群による下痢、便秘であれば
生活習慣の改善、薬が治療の中心となります。
もちろん手術は必要ありません。

一方大腸ポリープや大腸がんによる、大腸の狭窄からくる便通異常であれば、早急に手術などが必要となります。

原因の特定には、大腸カメラが重要です。
大腸カメラで直接大腸を調べ、原因を特定します。
そして適切な治療を受ける必要があります。

大腸検査は痛くない検査

大腸の検査と言えば、大腸にカメラを入れる大腸内視鏡検査になります。

できれば避けて通りたい検査の代表かもしれません。
インターネットで「大腸カメラ」と検索したら、大変だったとか辛いなどの記載が見つかるかもしれません。

そのような話は、大腸カメラが始まった何十年も前の話です。

内視鏡検査技術の進歩により、熟練した医師が検査を行えば、大腸カメラは想像するようなしんどい検査では全くありません。

中島クリニックでは楽に大腸カメラを受けて頂けるよう様々な工夫をしております。

痛くない大腸カメラ検査

直接大腸の粘膜を調べるカメラの検査は精密で、正確な大腸の検査です。

便通がおかしいな?と思ったら迷っていないで検査する勇気を持つことが大事かもしれません。

40才を過ぎたら大腸カメラの検査をおすすめします。

便検査で陽性になった場合受けるべき検査は?|大腸がんかも?と不安になった場合

毎年職場の健康診断や人間ドックで便検査しますよね。

大腸がんの便検査とも呼ばれています。

何を調べているかご存知でしょうか。

大腸がんを調べているわけではありません。

便の中に目に見えないような微量の血液が混ざっていないかを調べています。
大腸がん便検査、正式名称は便潜血検査、と呼ばれるのは、潜血(血液)を調べているからです。
ポリープ、大腸がんや腸のキズなどから出血があれば便検査陽性となります。

便検査の結果が
+ や 陽性
の場合、どうすればよいでしょうか

大腸の検査~大腸がんやポリープの検査が必要です

健康診断でコレステロールが高ければ、まずは、食事、生活習慣を見直した後に再検査です。

便検査陽性なら、どうしましょう

コレステロールのように、もう一度再検査でしょうか
「いいえ」

再検して、結果がマイナス(-)でも安心できません。

検便検査は便に、ポリープや腫瘍からの出血が偶然付いたものを検知しています。

再検して陰性でも、大腸に病気がないことを示しているわけでなないのです。
どこからの出血か、大腸カメラで大腸を精密検査が必要です。

大腸内視鏡検査の方法

大腸カメラを受けるためには、前日から準備が必要です。

胃は食事を抜くと、空っぽになります。
胃カメラ検査の時は特別な準備(前処置)は必要ありません。
予約した日の朝ご飯を抜いて、病院にいくと検査を受けることができます。

ところは、大腸はいくら食事を抜いても、空っぽになってくれません。

大腸の中には常に便がたまっています。
もし検査前に、キノコや根菜類をたべると、そのまま大腸に残り、精密検査の妨げとなります。

(当院大腸前処置について)
https://www.nakajima-clinic.com/medical/coloncamera/

検査の時、腸に食べ物をが残らないように、検査前日には、大腸検査用に特別に作った食事を食べます。

この特別な食事は低残渣食(ていざんさしょくといわれるもので、消化の悪いものや繊維質を抜いているため、大腸に食物残渣が残りません。

大腸検査当日に行う前処置について

検査当日、1.5~2.0リットル程、腸内の便を洗い流す、洗腸液を飲みます。
濃い砂糖水のような味がする洗腸液を、2時間ほどかけてゆっくりと飲みます。
5-6回、多い人で10回以上、トイレに行きます。
途中から便はほとんど含まれなくなり、水みたいな便になります。

便が水みたいにきれになれば、準備完了です。

これで、大腸カメラで、腸のなかをすみずみまで観察することができます。

大腸カメラ(大腸内視鏡)は楽に受けることができます

大腸カメラ検査は、すごく大変な検査と思われている方もありますが、約20分程の検査です。
痛い検査でもありません。

中島クリニックでは楽に検査を受けていただけるように、検査の時に使う腸の中にいれるガスを工夫しています。

大腸は普段はしぼんだ風船のような状態です。
しぼんだ状態では腸の中がよくみえません。
腸のなかをすみずみまでみるために、風船をふくらませるように腸の中に空気をいれます。
腸の中に空気をいれるのが、検査後お腹がはったり、人によっては痛みの原因になることがあります。

腸の中に空気をいれると、この空気が吸収されるのに時間がかかります。
これがしんどさの原因になります。

これを解決、検査を楽にする方策があります。

空気の代わりに、炭酸ガスを用います。

炭酸ガスは空気の200倍もはやく吸収されます。
炭酸ガスを用いると、
腸内が膨らんで精密検査できる
検査後は、200倍の速度であっと言う間に吸収してお腹のはり感、痛みを残さないんです。

内視鏡用炭酸ガス送気装置
https://www.nakajima-clinic.com/2013/09/207/

大腸カメラ検査、検査の正確さを高めるために、
検査前日に検査食、当日に洗腸液を飲んで準備は必要です。

しかし、大腸カメラ検査、痛みのない、しんどくない検査です。

大腸がんは、早期(ステージI)で見つかれば90%以上完治できるがんです。

大腸がんは早い段階で発見できれば治すことができるがんです。

しかし、自覚症状が乏しいため進行してから見つかったり、怖いからといってそのままにしておいて進行してしまうことが多いのが現状です。

大腸がん検査は前の日に準備や当日も前処置があるので、ハードルが高く感じてしまうことがあると思いますが、悩んでして知らず知らずの間に病気が進行してしまうことは防がなくてはなりません。

ゆえに、検診で便検査が陽性になった場合、早期に受診して早期に発見することが大切なのです。

中島クリニックでは、まず受診していただき、大腸検査の予約を取りますのでお越しいただいた時に不安なことや気になることなどをご相談ください。
患者さんの不安を取り、安心して検査を受けて頂けるよう配慮しております。
悩んでいないでお気軽にご相談ください。

胃カメラは痛い? 苦しい?|苦しくない胃内視鏡検査を受けるコツ

胃の調子がすぐれない
胃が重い
市販の薬をのんでも効かない
こういった症状があって気になったことはありませんか? 心配なときは、胃カメラを受けて適切な治療を受けましょう。

胃カメラで、直接胃を診て痛みの原因を調べましょう。
と伝えると

胃カメラで精密検査したいのですが
「痛くないですか」「苦しくないですか?」
と心配されることがあります。
痛みに対する恐怖心をもっている方が、女性に多いですね。

でも、ご安心ください!

胃カメラは、痛くありません。

つるっとのどの奥を通って、入っていきます。
胃カメラを上手にものことができます。

胃カメラは苦しくもありません。

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胃がんの症状

早期で見つかれば、胃がんは98%以上治る病気です!

胃ガンは肺ガンについで日本人で2番目に多いガンです。
男女ともに減少傾向にありますが、年間10万人前後が胃癌に罹患(病気になることです)しています。

胃がんの症状

胃痛自覚症状「なし」から食後の胃痛、むねやけ感、嘔気、嘔吐、空腹感のなさ、お腹がはる感じ、胸痛、体重減少、全身倦怠感などあらゆる症状。
胃ガンの症状「なし」と聞くとおどろれるかもしれませんが、早期でみつかる胃がんの約半数は症状がありません。
症状も胃痛、嘔気、げっぷなどの胃腸症状や、胃癌からの出血による貧血症状、動悸、全身倦怠感など、胃がんに特有の症状はありませんのでご注意下さい。
定期的に胃癌検診やドックなどで早期発見につとめることが大切です。 続きを読む

大腸がん

早期の大腸がんは自覚症状に乏しく、偶然に発見されることがしばしばあります。
進行大腸がんでは、約50%に自覚症状が出現します。

便潜血検査、定期健康診断により早期に大腸がんを発見することが大切です。

大腸がんの症状

大腸がんの症状は大きく分けて、出血症状と狭窄症状の2種類あります。

(1) 出血症状

腹痛大腸ガンは表面が非常にもろく、表面からにじむような出血をしばしば伴います。
多量に大腸がんから出血すると、便に血液が混ざり、便が赤くなったり、便に赤黒い血液が付着します。
また、腫瘍からの出血が少量であれば肉眼的には便は正常でも、検便検査(便潜血反応検査)をすれば微量の血液も検出する事ができます。健康診断で行う「大腸癌検査」はこの微量の血液を検出する検便(便潜血反応検査)検査のことです。
血便が出たり、便潜血反応検査で陽性結果のときは、病院受診の上、大腸カメラによる大腸精密検査をおすすめします。

(2) 狭窄症状

大腸ポリープや大腸がんが大きくななると、便がその部分で通りにくくなります。そのために便秘になったり、便が細くなったり、下痢と便秘を繰り返したりするようになります。

大腸腫瘍が大きくなり、狭窄が強くなると腸閉塞(イレウス)という状態になり、食欲不振、腹痛、吐き気、嘔吐がみられることがあります。

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胃潰瘍や胃がんとピロリ菌の関係

ピロリ菌とは

ピロリ菌胃粘膜の中に住んでいる菌で、正式名はヘリコバクター・ピロリですが、略して「ピロリ菌」もしくは「ピロリ」と呼ばれています。
十二指腸潰瘍や胃潰瘍のほとんどは、ピロリ菌が胃にはいりこんできて起こる病気です。
一度潰瘍になった人が潰瘍を何回も繰り返すのは、ピロリ菌が、一度胃の中に入り込むとそのままずっと胃の中で生き続けるためです。
“かいよう”の再発予防のためにピロリ菌の除菌が積極的に実施されています。 続きを読む

気管支喘息治療

喘息とは

喘息ぜんそく(喘息)、気管支喘息は大人の約3%、子供の約6%にみられる呼吸器の病気です。
50年前には、100人に1人程の病気でしたが、大気汚染や環境の変化で現在は15人に1人の比較的頻度の高い病気です。

気管支が発作的に細くなるために、呼吸困難、喘鳴(セーゼー、ヒューヒューと聞こえる呼吸音)などの症状を繰り返し起こします。
最近、治らない、長引くセキに、ぜんそくが原因として隠れていることが明らかになりました。 続きを読む

B型・C型肝炎・肝臓外来

肝臓B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスが発見されてから、肝炎診断、肝炎治療は大きくかわってきています。
従来はインターフェロンがウイルス性肝炎の唯一の治療法でしたが、新たな抗ウイルス剤(ラミブジン、アデフォビル、エンテカビルなど)が次々と研究、開発され治療効果を上げています。
また、肝がん治療においても従来は手術が唯一の治療方法でしたが、エタノール注入、ラジオ波熱凝固療法などの新しい治療方法も確立されてきています。 続きを読む