糖尿病から血管が傷つき、網膜出血、脳血管障害、腎障害を起こすことは、よく知られている事実です。目、腎臓、脳梗塞などの病気を予防するためにきっちりと糖尿病を治療しておくことが極めて大切なのです。
さらに最近では糖尿病を持っていると癌になりやすい事も分かってきました。肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、大腸がん、胃がんのリスクが上がります。男性で約27%程、女性で21%程癌になる危険度があがります。
血糖値が上がる事と癌は関係なさそうなのですが、日本人のみならず、海外からも同じような疫学調査の結果が出ているので、糖尿病と癌は密接な関係があることは間違いないようです。
糖尿病で癌になりやすい理由は、高インスリン血症、インスリン様成長因子が増える事、など諸説ありますが、糖尿病になる食事、生活スタイル、肥満などが原因かもしれません。
特定健診、職場健診など採血を受ける機会があれば、血糖値、HbA1cなど糖尿病関連の数値に着目してくださいが少しでも高ければ、ちょっとだけ高いだけでまだまだ糖尿病ではない、などと侮らず、是非生活、食生活を改善を見直するきっかけにしていただきたいと思います。