脾臓摘出後の注意|脾臓摘出後重症感染症OPSIに注意。肺炎球菌ワクチン接種が大切

「私の知り合いなのですが」で始まる相談うけることがあります。

「私の知り合いなのですが」と言いながら、自身のことであったり、両親兄弟といった非常に近しい方のことであったりするのが、特徴でしょうか。

 直接診察しているわけではありませんので、一般的な話を伝えるに留まるのですが、診察の場で、どんな内容でも自分がわかることであれば相談に乗るように心がけています。

 

最近あった相談です。

「私の知り合いなのですが、脾臓を取ったのですが、注意することありますか?」
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 脾臓に関する質問を受けることはほとんどありません。

 

「胃切除後の注意」

「胆嚢切除後の注意」

 

など、であれば数え切れないくらい相談を受けたことがあり、伝え切れないほど、いろいろと注意あるのですが

脾臓切除後の注意となると。困りました。

 

食事制限など必要ない、

運動制限なども必要ない、

2-3秒沈黙、考えをめぐらせ、ひとつ大切なことに気づきました。

私は、「肺炎球菌ワクチンを接種しているか確認してあげてください」

と伝えることにしました。

脾臓ってどこにあるの?という声もきこえてきそうなぐらい、知名度が低い臓器です。

五臓六腑の五臓の一つですが、どこにあって、何をしているか話題になることもありません。

 

脾臓はお腹の左上、肋骨の裏あたりにあります。

古くなった赤血球を壊して除去したり、免疫にかかわったりしている臓器です。

脾臓は、肝臓や心臓と違い、なくても生きていくことができるのですが、この「免疫にかかわっている」というのが大切で、脾臓を摘出するとある種の感染に弱くなります。

 

特に、肺炎球菌などの細菌による脾臓摘出後重症感染症 OPSI (overwhelming postsplenectomy infection)に注意する必要があります。死亡率は非常に高く50-75%にもなります。

 脾臓摘出後重症感染症(OPS)の半分以上は肺炎球菌が原因であり、肺炎球菌ワクチンを接種することが予防につながります。

現在肺炎球菌ワクチンには

 

・23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)

・13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)

の2種類があります。

この2種類のワクチンをどのように接種するかは、両方接種必要である、いや片方で十分である、など議論が分かれるところですが

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、

PCV13を接種し8週間以降にPPSV23を接種するよう

2種類両方の接種を推奨しています。

 

交通事故による脾臓損傷などで、脾臓摘出をしたことがある方は

「肺炎球菌ワクチン」を受けているか必ずご確認ください。

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