渡航先での下痢。その予防方法、そして対処法

海外への旅行や出張で、下痢を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
 
クリニックで相談を受けるのは、中国、インド帰りの下痢が多いような気がします。
開発途上国への渡航では60%以上の人が下痢を経験。さらには、ホンジュラスのように渡航者のほぼ全員が下痢を経験してしまうような国もあります。(Steffen R. Epidemiology of Traveler’s Diarrhea. Clinical Infectious Disease 2005)

旅行先での下痢についてのお話です。

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食事や生活環境が異なる海外で気をつけたいのが下痢。下痢の原因は水(硬水と軟水、汚染水)、食生活(高脂肪食。特にアメリカ、ヨーロッパ)、旅の疲れ、ストレス、感染症などです。事前に対処法を理解して、リスクを避けましょう。
 
Q 医療機関を受診するべき下痢の症状とタイミング
A 下痢に伴って、高熱、1日10回以上の下痢、血便、激しい腹痛がある時。特に便に血が混ざる時は、腸管出血性大腸炎や赤痢などの可能性があるので、すぐに医療機関へアクセスを。
 問診が重要視されるので、以下の内容を細かく記録しましょう
①旅行先
②旅行期間
③基礎疾患の有無(持病)
④下痢の回数
⑤発熱の有無
⑥血便の有無
⑦食事内容(街で食べたアイスクリームなども含む)
渡航先によっては、日本で非常に少ないランブル鞭毛虫(べんもうちゅう)、クリプトスポリジウム、サイクロスポーラ(メキシコ、ハイチ、パプアニューギニア)など原虫も考慮する必要があります。
 
Q 予防法は?
A 最も重要なのは飲料水の選び方です。必ず、自分で封を切って開けるミネラルウオーターを確保し、お店で瓶に詰め替えられたような怪しい水は飲まないこと。
歯磨きで使う水にも配慮を。プール利用は塩素濃度が定時測定されているホテルや施設で。管理されていないプールは避けます。
  また、軟水と硬水があり、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって分類されます。ヨーロッパの飲料水はカルシウム、マグネシウム量が多い硬水が 多く、日本はミネラルが少ない軟水が主流。マグネシウムは便を軟らかくする働きがあるため、渡航先で不慣れた硬水を飲むと下痢をすることがあります。
硬水は、「痩せる水」として話題にもなりましたが、実際は痩せるのではなく、マグネシウムが多いので便通がよくなるだけです。
Q 対処法は?
A  ホテルで安静に。水分補給で治ることも多いので、スポーツドリンクを倍ぐらいに薄めて飲む、ミネラルウオーターに塩を入れて飲む、水に溶くと点滴と同様 の成分になる「ソリタT配合顆粒2号」を利用しても可。市販の下痢止めを使ってもよいですが、感染性下痢に使うと悪化することもあるので注意が必要です。

 個人的な見解として、抗生剤を予防的に持って行くことは考えもの。感染症が原因の下痢の場合、自己判断で抗生剤を適当に飲んでしまうと医療機関を受診した時に培養検査など必要な検査がスムーズに行えなくなるからです。

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