タバコをやめようかなと少しでも思っているのなら、迷わず「禁煙」してください。
「禁煙」体に良いことは分かっているのですが、1点だけ気になることがあります。
禁煙後の「体重増加」です。
タバコをやめることで、タバコの影響から開放され、食事もおいしくなり、ライフスタイルもかわり、体重が増えてしまうことあります。
禁煙後の体重増加が糖尿病のリスクを増す報告も多数あります。
健康になるためにタバコをやめているのに、太ることで病気が逆に増えてしまうのであれば、禁煙する意味がそもそも無くなってしまいます。
タバコをやめてから6ヶ月から1年間は油断するとすぐに体重が増えるので、食生活や運動など禁煙と同時にライフスタイルを見直すように、口を酸っぱくして言い続けていました。
でも、そこまでタバコをやめた後の体重増加を気にする必要ないことが分かったのです。
1000人以上のタバコを吸う人、最近タバコをやめた人、昔にタバコをやめた人、もともとすわない人の健康状態を比較した論文があります。
(Citatiaion:Carole Clair et al. Association of Smoking Cessation and Weight Change With Cardiovascular Disease Among Adults With and Without Diabetes. JAMA. 2013;309(10):101)
体重に関しては、タバコを最近やめた人は明らかに増えています。
でも病気に関しては、タバコを吸う人よりも、最近タバコをやめた人の方が心筋梗塞や脳梗塞など血管が詰まる病気が少ないのです。
タバコを最近やめた人は体重が増えているにもかかわらずです。
タバコをやめて、悪いことはなにひとつないのです。
あるとすれば、太ると言う外見的なことぐらいでしょうか。
当然のことですが、昔タバコをやめた人、すわない人を含めて比べると、
タバコを吸う人>最近タバコをやめた人>昔にやめた人>すわない人
の順で心筋梗塞や脳梗塞など血管が詰まる病気が減ります。
タバコをやめて太ったとしても、吸い続けるよりも体のためと言うことですね。
もちろん、タバコをやめて太らないのが一番いいのですが。