スピードの「モビプレップ」、味の「マグコロールP」

苦しくない大腸検査 負担の少ない前処置方法模索の続きです。
苦しくない大腸検査 負担の少ない前処置方法模索

大腸検査前日の夜服用する下剤が効き過ぎて、夜寝られず、睡眠不足のまま検査当日を迎える状況を改善したいという思いを形にしたのが、日本大腸検査学会誌に受理掲載された論文「クエン酸マグネシウム等張液(マグコロールP)とポリエチレングリコール高張液(モビプレップ配合内用剤)の大腸内視鏡検査前処置効果のランダム化比較および各薬剤の特性検討」です。
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・洗腸効果が高いので前日下剤服用が不要の前処置薬「モビプレップ」高張PEG液
・前日夜ラキソベロンを当日朝ラキソベロン服用へ変更した「マグコロールP}MGP液

この2つの前処置は、前日夜下剤服用がないので、夜中トイレに走ることなく過ごせます。
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睡眠時間、洗腸液飲んでから排便までの時間便正常をブリストルスコアで評価、回盲部、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸各部位での前処置効果をBoston Bowel Preparation Scale (BBPS)で評価、服用受容性評価、等々検討しました。
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結果
「モビプレップ」「マグコロールP」ともに前処置効果良好でした。

両方法ともに全大腸検査部位でBBPS値2(良好)以上とすばらしい前処置効果でした。
さらに、回盲部到達時間に着目してみます。

内視鏡を挿入する際に前処置が悪く、残便、残液があると残液、残便を内視鏡で吸引して取り除く時間が必要となります。結果、大腸奥にまで到達する時間がどうしても長くなってしまいます。
「モビプレップ」群平均回盲部到達時間3分44秒、「マグコロールP」群平均回盲部到達時間4分19秒と、ともに平均5分未満の短時間で全員回盲部まで到達できております。
さまざまな要因の影響を受ける回盲部到達時間ですが、全ての症例が短時間で深部大腸に到達できていることは、前処置が悪くなかったことの傍証として解釈してもよいでしょう。

と言うことで「モビプレップ」「マグコロールP」ともに前処置効果良好で、どちらの方法を用いても精細な検査が行えます。

話はここで終わらず続きがあります。

「モビプレップ」は服用してから腸内がきれいになるまでの「スピード」にすばらしい特性をもっていることが分かりました。
なんと、飲み始めてから平均1時間50分で検査ができる状態になっています。
一般的には従来の方法であれば余裕をみて検査予定時間の4-5時間ほど前から服用することを考えると、「モビプレップ」の2時間弱は驚異的な早さです。
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「マグコロールP」は味が非常によく、飲みやすい。すなわち服薬コンプライアンスが極めてよいことが分かりました。
検査のための下剤なのに、17%もの方が「美味しい」と答えているのです。飲みづらいと答えたのがたった5%です。95%の方が飲みやすい、もしくはまずまず、と感じているのです。

スピードの「モビプレップ」
味の「マグコロールP」

です。

現在、当院では標準的に「マグコロールP」を前処置として使用。
過去大腸内視鏡検査を受けた際に前処置不良であったり、便秘傾向の方には「モビプレップ」を前処置として使用しています。

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