膝や腰が痛いと生活が制限され、つらいものです。
薬にたよらず、なんとか改善したい。
快適な毎日を応援!高い人気のサプリメント!と聞くと
効きそうな気がします。
「グルコサミン」は痛みを和らげてくれるのでしょうか。
1.軟骨がすり減ることで膝などの痛みがでる。
2.軟骨はコラーゲン、コンドロイチン、グルコサミンなどから生成される。
3.その成分を補えば、関節痛がなおるであろう。
この1→2→3思考がサプリメントです。
論より証拠
「グルコサミン」飲んでみでどうなのでしょうか。
それが知りたいところです。
ピッツバーグ大学、ボストン大学が中心となり、グルコサミンの効果を検討した報告があります。
グルコサミンもしくはプラセボ(偽薬)をのんで、膝の軟骨の障害度合いを、3Tの超高性能MRIで撮影してWONMACスコアで評価、軟骨破壊の指標であるCTX-IIを測定しました。
研究の結果は、期待に反して残念な結果でした。
軟骨の障害度合いはグルコサミンをのんでいても、プラセボ(偽薬)と違いはありませんでした。
さらに、グルコサミンをのんでも軟骨破壊の指標であるCTX-IIも減りませんでした。
半年間グルコサミンのんでも、全く効果がなかったのです。
よい知らせとしては
研究者たちは論文のなかで
「短い期間の研究では、グルコサミンをのむことで、軟骨破壊の指標の改善や膝軟骨の破壊を改善することはできなかった」と述べています。
この研究はグルコサミンが効かないと結論づけるものではなく、6ヶ月間という服用期間が短すぎただけ。とも説明できることが、よい知らせでしょうか。
やや苦しい解釈ですが。
グルコサミンの置かれている状況はこんな感じです。
参考記事