潰瘍性大腸炎、抗生剤内服療法。抗生剤内服で病状が改善。

炎症性腸疾患の発症率と幼少期の抗生剤内服について書きました。

関連ブログ記事
「幼少期の抗生物質投与、こんなにも影響するものなのか。炎症性腸疾患発症率との関連」

幼少期に抗生剤服用回数多いほど、
潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患の発症率が高くなってしまう、
話でした。

今回は、同じ抗生剤の話ですが、
抗生剤内服で潰瘍性大腸炎の病状が改善する、
抗生剤プラスの面についてです。

20160920224311
(Ohkusa T et al. Newly developed antibiotic combination therapy for ulcerative colitis: a double-blind placebo-controlled multicenter trial. Am J Gastroenterol. 2010 Aug;105(8):1820-9. )

フソバクテリウム(Fusobacterium varium)という細菌が、大腸粘膜に付着して潰瘍性大腸炎を増悪させていることが明らかになってきています。

この細菌を抗生剤で退治すると潰瘍性大腸炎がよくなることが報告され、多施設共同研究で効果が示されています。

3種類の抗菌薬を2週間服用してフソバクテリウムを除去します。ATM療法、AFM療法、2種類の治療プロトコールがあります。(注:保険適応外、自費治療です。順天堂大学などを中心に取りくまれています)

ATM療法:3種類の抗生物質(アモキシシリン、テトラサイクリン、メトロニダゾール)
AFM療法:種類の抗生物質(アモキシシリン、ホスホマイシン、メトロニダゾール)

抗生物質内服で潰瘍性大腸炎が改善する。
前回の話
「幼少期の抗生物質投与、こんなにも影響するものなのか。炎症性腸疾患発症率との関連」
と真逆のような話ですが、
根本は同じです。

「腸内バランス」がポイントです。

抗生剤で腸内細菌バランスを崩せば、潰瘍性大腸炎などの炎症性著疾患発病しやくくなる。
抗生剤でターゲットとなる悪玉菌を除去して、腸内バランスがよくなれば、潰瘍性大腸炎の病状が改善する。

抗生剤が「良い」とか「悪い」の話ではなく、抗生剤は必要かつ重要な薬です。抗生剤はよくもわるくも、腸内の状態を修飾、影響します。本質は、腸内環境を良好な状態に保つことが大切であるということです。

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