胃潰瘍や胃がんとピロリ菌の関係

ピロリ菌とは

ピロリ菌胃粘膜の中に住んでいる菌で、正式名はヘリコバクター・ピロリですが、略して「ピロリ菌」もしくは「ピロリ」と呼ばれています。
十二指腸潰瘍や胃潰瘍のほとんどは、ピロリ菌が胃にはいりこんできて起こる病気です。
一度潰瘍になった人が潰瘍を何回も繰り返すのは、ピロリ菌が、一度胃の中に入り込むとそのままずっと胃の中で生き続けるためです。
“かいよう”の再発予防のためにピロリ菌の除菌が積極的に実施されています。

ピロリ菌の検査方法

ピロリ菌の検査方法は大きく2種類あります。

(1)胃カメラ(内視鏡)を用い直接胃を調べる方法

胃カメラで直接胃粘膜を採取(生検)した組織を調べます。
 迅速ウレアーゼ試験 ・・・ pHにより色が変わる特殊な試薬に組織を入れ、色の変化にてピロリ菌有無が判定できます。
 組織鏡検法 ・・・ 採取した組織をホルマリン固定した後に染色して、顕微鏡でピロリ菌有無を調べます。
 培養法 ・・・ 採取した組織を培養して増やしピロリ菌有無を直接調べます。直接ピロリ菌を調べる培養法がもっとも正確な方法ですが、結果が出るまでに1週間ほど時間がかかることが欠点です。

(2)胃カメラを使わず、血液、息、便から間接的にピロリ菌有無を調べる方法

ピロリ菌呼気検査ピロリ菌は胃に感染するバイ菌ですが、感染した痕跡は胃を直接しらべなくても血液や便を調べる事によりわかります。これらの方法は、胃カメラを使わないので簡便な事が特徴ですが、直接しらべる培養法に比べ感度が落ちることが欠点です。
 尿素呼気試験(UBIT検査) ・・・ 診断薬を内服した後に、風船をふくらませていただきます。風船の中の呼気の成分をしらべる事により、ピロリ菌有無が判定できます。
 血清抗体価検査 ・・・ ピロリ菌が体に感染すると、体は菌に対抗するために抗体と呼ばれる免疫物質をつくります。ピロリ菌に対する抗体の有無を血液でしらべます。
 便中ピロリ菌抗原検査  ・・・ ピロリ菌は胃粘膜に感染する菌ですが、菌の一部は胃から落下して便にまざります。便の中にピロリ菌の成分が混入しているかによりピロリ菌有無が判定できます。

治療方法

胃かいよう、十二指腸かいようを繰り返す方でピロリ菌がいる場合、抗生物質を飲んでピロリ菌を治療(ピロリ菌除菌)します。
潰瘍の薬と2種類の抗生物質、合わせて3種類のくすりを1週間内服していただきます。
除菌治療から、1~2ヶ月後に胃の中からピロリ菌がいなくなっているか調べます。ピロリ菌がいなくなれば治療終了です。

ピロリ菌治療の副作用について

抗生物質を内服しますので、軟便あるいは下痢が起きることが有ります(約5人に1人)、しかし一時的な症状で治療がおわればおさまります。
当院では、上記治療で約92.5%の患者でピロリ菌の除菌ができるというデータが出ています。

最新情報

ピロリ菌を治療することにより、胃がんが予防できる事が最新の研究により明らかになってきています。

胃がんが予防できる時代に入ったのです。<d/v>
ピロリ菌は胃の粘膜に感染して、慢性胃炎を引き起こします。
ピロリ菌により傷ついた胃粘膜は再生するために細胞分裂が盛んになり、その課程で胃癌が発生します。
ピロリ菌に感染した胃は (1)正常 → (2)慢性萎縮性胃炎 → (3)腸上皮化生 → (4)胃癌 とすすみます。

ピロリ菌除菌が胃ガンの予防となります。

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