カジノといえばカジノスタディ|AED(自動体外式除細動器)の大切さを世に知らしめた15年前の論文

「カジノ法案」が衆議院委員会で可決とカジノが話題になっています。社会的影響がおおきな事案で慎重な議論が必要ですが、それに関するコメントは本題から離れてしまうので置いておきます。

カジノつながりのお話です。

「カジノ」と聞いて思いつくのは「カジノスタディ」です。
15年前の古い研究(スタディ)ですが、AED(自動体外式除細動器)による、すみやかな救命処置が、いかに大切であるかがこの研究からよくわかります。

カジノには、客がイカサマをしないように無数の監視カメラが設置されています。多くの警備員もいます。

この特殊な監視環境を逆手にとって医療に生かしたのが「カジノ・スタディ」です。

カジノ中に心臓発作(不整脈)で倒れた人が、何分後にAED(自動体外式除細動器)を受けたかどうかを監視カメラからデータを取り出し、解析。さらに、その人が回復したかどうかを検討したのです。

Valenzuela TD et al. Outcomes of rapid defibrillation by security officers after cardiac arrest in casinos. N Engl J Med. 2000 Oct 26;343(17):1206-9.

カジノで人が倒れ、救急隊の到着を待っていては時間がどんどん経過してしまいます。

このスタディを行うに際して、カジノの警備員は、すぐにAEDを行えるように、使い方のトレーニングを受けます。

カジノ内で人が倒れたら、すぐさま警備員がかけつけ、AED(自動体外式除細動器)で電気ショックをかけます。

結果、
意識を失って倒れてから警備員がかけつけ、AEDで電気ショックをかけるまでの平均時間は4.4分。
驚異的な早さです。
しかも、病院を退院して社会復帰できた率は59%とすばらしい結果です。

さらにこまかく分析すると、3分以内にAEDを行えた人は、74%の生存率です。
逆に3分以上経過してAEDを行った人は、49%の生存率と落ちます。

すみやかな、AED(自動体外式除細動器)による電機ショックが、いかに重要であるかがよくわかります。

1点大切なこと
人が倒れたら、救急隊の到着をまたずして、たまたま近く居合わせた人(バイスタンダー bystander)が躊躇せず救命処置を始めることです。

カジノでは救命処置を警備員がしてくれるかもしれませんが、町中には警備員はいません。
たまたま近く居合わせた人バイスタンダー)が救命処置にとりくんでくれるかどうかが運命の分かれ道となります。

いざという時AED(自動体外式除細動器)を使えるようにトレーニングを受ておきたいものです。

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