先週末から西宮市でもインフルエンザが小中学生を中心に流行してきています。
流行しているのは、A型インフルエンザです。
インフルエンザの診断、A型かB型かの判定に有用なのが、インフルエンザ迅速診断キットです。
高い熱が出てしんどい時、検査結果が出るまでの患者さんの待ち時間、1分でもで短くしたいとの思いから、
5分で判定できるキットがあり、即導入しました。
今まで使っていたのは判定まで、10分の検査キットでした。
結果判定が、早かろう、悪かろう、では困ります。
結果が早く出ても、診断が不正確であれば、迅速キットを従来の10分のキットから変更する意義がありません。
今回導入した「アルソニックfluインフルエンザ迅速キット」の添付文書を確認してみます。
(アルソニックflu添付文書)
従来品との比較は一致率98-99%と同等、ウイルス分離培養法(これが一番正確な判定方法)との比較では89-92%とまずまず良好。
検出感度は従来品と同等、それに加え、従来のキットが判定まで10-15分だったのに対し5分です。
判定までの時間が大幅に短縮、イコール、患者さんが結果まで待つ時間が短くなります。
インフルエンザ迅速キットが使えるようになった頃は15分、ついこの間まで10分、そして今は5分で判定です。
診断に有用な迅速キットですが、1点注意することがあります、
迅速診断キットあくまでも、インフルエンザ診断の補助的な位置づけです。
キットが陽性でないから、インフルエンザでないと判断できるものではありません。
発症から時間が経っていなければ、キットは陰性、でもインフルエンザというケースは多々あります。
インフルエンザの診断は、臨床症状を含め総合的な判断です。