成人の10~8人に1人が悩まされている、過敏性腸症候群。
過敏性腸症候群は、下痢や便秘を繰り返し、腹痛、腹満感をともないます。
命に関わる病気ではありませんが、トイレに走る、トイレに籠もる事をしいられ、生活の質を著しく低下させます。
ストレスが過敏性腸症候群の主な原因です。原因不明もおおいのですが。
クリニックのある西宮市は、働き盛りの会社員や学生さんがが多いためか、ストレスからの腹部症状の相談多く受けます。
過敏性腸症候群には
・便秘型
・下痢型
・交代性便通異常(下痢、便秘を繰り返す)
があります。
便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)の薬、リンゼス(リナクロチド)がもうすぐ日本でも使えるようになります。
最近の薬、名前なんだか覚えにくいですね。
リンゼス(便秘型過敏性腸症候群薬)
デザレックス(抗アレルギー薬))
ヴィキラックス(C型肝炎治療薬)
ヨーデル(下剤) 「よく出る」を連想させる下剤、ヨーデルぐらいわかりやすいネーミングだと覚えやすいのですが。
アメリカではLinzess(リンゼス)の名称で4年前からすでに使われています。日本では、アメリカで使われている名前をそのままカタカナ、リンゼスとしています。
Linzessはカナダでは、Constella(コンステラ)の名前で使われています。
Constipation=便秘からCon
Stellar=一流の、すばらしい、からstella
で合わせて、便秘をすばらしく改善的なニュアンスからのネーミングでしょうか。
リンゼスよりコンステラの方が、薬効を想像しやすい気がします。
リンゼス(リナクロチド)の作用機序は、ユニークです。
腸管にあるグアニル酸シクラーゼC(GC-C)受容体に作用、腸管内の水分分泌を促進して便秘型過敏性腸症候群を改善します。
引用: Linzess(linaclotide) drug information
https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2012/202811s000lbl.pdf
便秘型の薬、今まで日本では使える薬ありませんでした。
海外ですでに効果が確認されているリンゼスが、早ければ年明け(2017年2月頃)から処方できます。
新しい作用機序のリンゼス(リナクロチド)の登場で、便秘型過敏性腸症候群、治療の幅が広がります。
便秘型には、過敏性腸症候群の薬である、コロネル(ポリカルボフィル)と緩下剤を微調節しながら、治療していました。
リンゼスで、便秘型過敏性腸症候群、特有の不快感から解放されることが期待できそうです
兵庫県西宮市 中島クリニック