「リアルダ錠」はアメリカでは2007年から潰瘍性大腸炎治療に使われています。
海外ですでに9年以上治療実績のある待望の治療薬が、日本でも使えるようになりました。
潰瘍性大腸炎の標準的治療として「アサコール」という薬が使われます。「アサコールは」安倍総理が服用していることで有名になった薬です。
この標準治療薬と比べ、比劣性が確認されています。
ある新しい治療薬の効果を調べる時には、既に効果が確認されれている標準的な治療薬と効果を比べます。
標準薬と比べ効果が劣らない事が確認できたことを「比劣性」といいます。
比劣性、遠回しな表現ですが、わかりやすく表現すると、リアルダはアサコール同等よく効くということです。
(リアルダ錠インタビューフォーム)
http://www.mochida.co.jp/dis/interview/lia_n3r.pdf
特徴
1日1回だけの服用です。
1日1回なので飲み忘れにくく、服薬コンプライアンスが高まるのが特徴です。
リアルダ錠は、特殊なコーティーングを錠剤の周りに施されていて、ゆっくり溶けるように作られているために服用回数が、たった1回で効果が得られるのです。
さらに特殊なコーティーングのおかげで、薬は胃や小腸で溶けず、病変のある大腸にまで届きます。
リアルダ錠はアサコールと並んで、今後標準的な潰瘍性大腸炎治療薬となることが期待されます。
当院では昨年末からリアルダ錠による潰瘍性大腸炎治療に取り組んでいます。