大腸内視鏡検査がなぜ必要であるかは
大腸内視鏡検査が大切な2つの理由|大腸がんの早期発見、大腸がんの予防
を参考にどうぞ
大腸カメラでポリープがあると、内視鏡で切除します。
なぜ、ポリープを切除するかご存知でしょうか?
ポリープがあるから、取っておこう、そんななんとなくの理由ではありません。
大腸ポリープ切除には明確な理由があります。
「大腸がんの予防」です。
大腸の細胞は、いきなり正常細胞から大腸がんになるわけでなく(そのような経過を取るガンもありますが)、多くの大腸ガンは、大腸ポリープを経てから癌化します。
正常細胞→大腸ポリープ(腺腫)→大腸がん
だから、大腸ポリープ(良性)の時期にポリープを切除してしまえば、ガンの予防になるのです。
この事を証明した有名なアメリカの研究報告があります。
(Citation: Ann Zauber et al. Colonoscopic Polypectomy and Long-Term Prevention of Colorectal-Cancer Deaths. N Engl J Med 2012; 366:687-696)
1980年から登録を開始、患者さんを約15年の長期(中央値15.8年)にわたり、内視鏡で大腸ポリープを切除した方の大腸がんが減るかどうかを検討しています。
その結果が2012年発表されています。
腺腫性ポリープを全て切除した人は
大腸癌による死亡率が53%抑制されていました。
まとめ
内視鏡で大腸ポリープを切除することで、大腸がんのリスクを1/2に減らすことができるのです。