入院患者さんの予後(死亡率、再入院率)が担当医師の性別で差|女性医師の方が男性医師よりも入院患者さんの予後がよい

非常に興味深い報告です。
男性医師と女性医師で、患者さんの死亡率、再入院率に差がでるかどうか検討した報告があります。

女性医師が担当するほうが入院から30日以内の死亡率、再入院率ともに低い結果でした。
もちろん、死亡率も再入院率も低い方が望ましい数値です。

施設や治療方針で予後に差がでるのは当然ですが、担当する医師の性別も影響するものなのですね。

Citation: Tsugawa Y et al. Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates for Medicare Patients Treated by Male vs Female Physicians. JAMA Intern Med. 2017 Feb 1;177(2):206-213

アメリカの急性期病院で65才以上の130万人のデータを分析した結果です。
65歳以上の高齢者、およそ130万入院分のデータを主治医の性別で比較したところ、女性医師が担当した方が予後有意差をもって良好でした。

こういった検討の場合、必ずでてくる疑問点は、そもそもの患者さんの重症度は差がなかったかどうかです。

もし、男性医師の方が重症度が高い患者さんを担当していたとすれば、結果として、予後に差がでてくるのは当然です。そのような差がないことを示すために、患者さん側のバイアス、医師側のバイアスを排除して解析されています。

患者さん側のバイアスは、年齢、性別、病名、世帯収入の中央値、疾患など多数の要因を考慮しています

医師側のバイアスも、年齢、経験、結婚しているかどうか、などまで考慮しています。

そういった、
想定できるあらゆる患者さん側、
医師側のバイアス(かたよる要因)
を排除した結果でも、

女性医師担当の30日以内死亡率11.07%
男性医師担当の30日以内死亡率11.49%
でした。

P < .001と有意に女性医師担当の方が予後がよい結果です。

わずか0.42%の違いにみえますが、NNT number needed to treat(何人の患者さんを診ると、差がでるかの指標)が233です。
233人の入院で、1人の死亡に差がでると解釈できます。
この0.42%は大きな差です。

女性医師が男性医師より治療ガイドラインを遵守する傾向にある、などとも言われていますが、直接の理由は不明です。

一つ言えることは、診療スタイルのわずかな差が患者さんの予後の差につながるということでしょうか。

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