アスピリンに大腸がん予防効果あり

食生活の欧米化やライフスタイルの変化で大腸が増えています。
大腸カメラによる早期発見、早期治療が大原則ですが、病気になる前の予防ができれば理想です。

誰もが知っている薬『アスピリン』が大腸がん予防になるのです

アメリカにはアスピリン愛好家が多いそうです。
何か困ったことがあれば『アスピリン』

頭痛に『アスピリン』
肩こりに『アスピリン』
二日酔いに『アスピリン』
さらには
なんかしんどいので『アスピリン』
天気がわるいので『アスピリン』これは冗談
ぐらいの軽い感じで

アスピリンを定期的に服用するアメリカ人女性、82,911人
アスピリンの服用量
アスピリンの服用期間
大腸癌の予防効果
を調べた結果

アスピリンが大腸癌予防に効果があることが明らかになりました。

すばらしいこの結果には、話の続きがあります。

(Citation: Andrew T et al. Long-term Use of Aspirin and Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs and Risk of Colorectal Cancer. JAMA. 2005 Aug 24; 294(8): 914–923)

10年以上の期間アスピリンを1日2錠錠(用量にして325mg)以上のみつづけた女性は、のまない女性に比べ、大腸癌は約半分(49%)にまで減りました(相対リスク0.51)

しかし1日1-2錠程度の服用だと、大腸がん予防効果は激減、わずか19%減るだけでした(相対リスク0.81)。

参考までに、脳梗塞や心筋梗塞予防で服用するバイアスピリンの1日量は81-100mg程度です。
その用量と比べると、癌予防効が最もえられた、バイアスピリン1日325mgは結構な量です。

アスピリンを服用している期間も大切で、10年以上服用して効果がでてきます。

アスピリンを時々のむ程度では効果がなく、ある程度以上の投与量、投与期間が必要でした。

アスピリンを服用する負の効果として、消化管出血があります。アスピリン服用量が増えると、消化管出血のリスクも増えてしまいます。

まとめ

・アスピリンには大腸がんを予防する効果あり
・10年以上、1日アスピリン325mgと結構な服用量、服用期間が必要
・アスピリンで消化管出血の副反応が増える

副反応、服用期間、服用量を総合的に判断すると、副反応が癌予防のメリットよりも大きくなることがあり、気軽にアスピリンを大腸がん予防のために服用するのは、現段階では推奨できない印象です。

今後の展望および期待

低~中リスクである、大腸腺腫保有者や大腸ポリープを切除したことがある方へのアスピリンの大腸がん予防効果を調べるJ-CAPP2研究
さらには、
高リスクである、家族性大腸腺腫症の方へのアスピリンの大腸がん予防効果を判断するJ-FAPP4研究やCAPP3研究が進行中です。

現在進行中の研究で予防効果が明らかになれば、大腸腺腫や大腸ポリープを切除したことがある人は癌予防にアスピリンするべきなど、
アスピリンの位置づけが大きくかわることもありえます。
これらの研究結果は2020年前後に判明します。期待がかかるところです。

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