外科手術の腕に男女差はあるのか

長時間に及ぶ手術、術後管理での病院泊まり込みなど不規則な仕事のためか、外科における女性医師の割合は低いものです。
近隣、県立病院のホームページをみたら2割が女性医師、市民病院外科は1割ほどでした。

外科手術におてい、男性医師、女性医師で差があるのか

手術スキルの良し悪しを男性医師と女性医師で比較できるものだろうかという命題に取り組んだ研究報告が先日ありました。

(Citation: Satkunasivam R et al. Comparison of postoperative outcomes among patients treated by male and female surgeons: a population based matched cohort study. BMJ. 2017 Oct 10;359:j4366)

私が専門とする内視鏡での印象ですが、手技は、資質とそれを育てる環境(病院の研修システム)の二つに大きく依存します。個人的な意見ですが、男女差は関係ありません。

外科手術では男女差があるのでしょうか。
研究報告によると、外科手技の腕にほぼ差はなし、
おおむね女性医師の方が結果良好でした。

形成外科(plastic surgery)においては、男性医師にくらべ女性医師の方が良好な結果

男性医師と女性医師の手技差、統計学的手技を用いて検討しています。
2007年から2015年の8年間にカナダ、オンタリオで施行された執刀医の性別含め検討できる手術について検討しています。
25種類の手術分野に分けて調べています。
形成外科(plastic surgery)においては、女性医師の方が有意に良好な結果でした。
耳鼻科的外科処置は、男性医師の方がやや良好。
その他結果、ほとんどの手技は男女差ありませんでした。

外科手術後30日以内死亡率は女性医師の方が男性医師より低い

手術後30日以内死亡率を男性医師と女性医師にわけて比べています。
男性医師と比較して女性医師が執刀した場合は、死亡率が0.88(1が同じ、1より少なければ女性医師の方が低いことを示す)、12%ほど低い結果でした。

内科的な入院患者さんの経過を男性医師、女性医師で比較した検討がJAMAに報告されていましたが、その結果も助油性医師の方が男性医師が主治医よりも良好な結果でした。
(Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates for Medicare Patients Treated by Male vs Female Physicians. JAMA Intern Med. 2017 Feb 1;177(2):206-213)

参考記事
・入院患者さんの予後(死亡率、再入院率)が担当医師の性別で差|女性医師の方が男性医師よりも入院患者さんの予後がよい

内視鏡手技の話を最初に述べたように、手技に関しては、個人の資質+病院環境が大きく影響します。

統計的に、男性医師と女性医師の優劣をつけることに意味はありませんが、今回の検討で、ほとんどの手術で男性医師、女医医師の手術の腕に大きなさが見いだせなかったことに意義があると考えます。

まとめ
・外科手術の腕を比較検討した興味深い研究結果、ほとんどの手術で男性医師女性医師に差がありませんでした。
・形成外科においては女性が優位、耳鼻科手術においては男性が優位な結果でした。

参考記事
・主治医は40歳未満の若手医師がいいのか。担当医師の年齢が入院死亡率に影響|高齢医師より若手医師の方が入院死亡率が低い

胃・大腸の検査をバリウム検査や便検査だけですませていませんか

胃カメラ胃の検査をバリウム検査だけですませていませんか? 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)でないと見つけられない病状あります。
胃カメラが怖いと思っている方も、中島クリニックでは鼻から入れる経鼻胃内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
大腸の検査を便検査(便潜血検査)だけですませていませんか? 大腸カメラでがんの早期発見、大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防ができます。
大腸カメラが痛い検査と思っている方も、中島クリニックでは意識下鎮静法を用いた大腸内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
胃カメラ検査の予約は電話で出来ます。
大腸カメラの予約は診察が必要です。電話で予約できません。
お気軽にご相談ください。
休診日:木曜・日・祝