大腸がんの便検査、便潜血検査結果の読み方|ドックや検診の便ヘモグロビン検査

ドックや検診で便を取る容器をもらいます。
2回取って提出してください、と言われる便の検査です。
便で何が分かるのか、
についてお話いたします。

■大腸癌の便検査(便潜血検査)はどんな検査

便潜血検査は、大腸がん便検査ともいわれる検査です。
大腸がんを早期に発見するために、
便を取って、便の中に入っている血液の有無を調べます。
目に見えるような血液はもちろんのこと、
目に見えない、
ごく微量の血液も検出します。

方法は簡単です。
1. トイレで便をする
2. 検査キットに付いている棒を便に刺して、便を取る
3. 検査キットを病院や検診センターに提出
4.違う日に2回便をとる

1週間ほどで、便に血液が入っているか


の結果が分かります。

■検査が有用(役に立つ)かどうかは「感度」「特異度」をみて判断する

大腸がんの便検査は、
検診を受けることで、大腸癌の予防につながることが証明されている、有用(役に立つ)検査です。
便の検査を受けるだけでなく、陽性(+)であったときに、大腸カメラで精査を受けて、早期に治療を受けることで大腸癌での死亡率をさげることにつながります。

参考記事:便潜血検査の効果|大腸がん検便検査で3割も大腸癌死亡率が下げられる

便潜血検査がどれぐらいの正確さ(感度)で大腸がんと一致するかをしらべた報告があります。

便潜血検査、大腸内視鏡(大腸カメラ)を同時にして
どれぐらい便潜血検査が役に立つか調べています。

(Citation: Li S et al. New immunochemical fecal occult blood test with two-consecutive stool sample testing is a cost-effective approach for colon cancer screening: results of a prospective multicenter study in Chinese patients. Int J Cancer. 2006 Jun 15;118(12):3078-83.)

検査が役に立つかどうかを調べる指標に「感度」「特異度」とよばれる指標があります。

「感度」はその検査をしたときに、ある病気を持っている人が、どれぐらいの率で陽性(+)となるかです。
感度は高ければ高いほどよい、検査です。

検査のよいわるいを判断する指標に
「特異度」
があります。
これは、病気がない人が、その検査を受けた時に、(-)となる率です。
もちろん「特異度」も高い方がよい検査です。

「感度」「特異度」ともに高い検査が、バランスのとれたよい検査です。

便潜血検査の感度、特異度はだいたいこれぐらいです。
感度、特異度ともに90%前後です。

2日法
感度 87.8%特異度96.4%
3日法
感度95.9%特異度89.2%

便をとって出すだけの簡便な検査としては、感度・特異度ともにバランスのとれた良質の検査です。

■大腸がんの便検査、2日法と3日法どちらがおすすめ

現在の主流は便を2回取って提出する2回法です。
3回取って出す検診機関もあります。

2回法と3回法の「感度」「特異度」は以下の数値です

2日法
感度 87.8%
特異度96.4%
3日法
感度95.9%
特異度89.2%

感度は2回法87%ですが、3回法は95%とすごく良くなります。大腸癌の発見率は3回にすることで高まります。
逆に3回法だと、特異度は96%から89%に落ちてしまいます。
「感度」だけでみると3回法の法がよいのですが、「特異度」とのバランスがよいのは2回法です。
そのため、現在の主流は2回法です。

■まとめ
・便潜血検査(大腸がんの便検査)は感度 87.8%、特異度96.4%と非常にバランスのとれた良質の検査です
・便潜血検査をうけることで、大腸癌の早期発見、大腸癌の死亡率低下につながります

胃・大腸の検査をバリウム検査や便検査だけですませていませんか

胃カメラ胃の検査をバリウム検査だけですませていませんか? 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)でないと見つけられない病状あります。
胃カメラが怖いと思っている方も、中島クリニックでは鼻から入れる経鼻胃内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
大腸の検査を便検査(便潜血検査)だけですませていませんか? 大腸カメラでがんの早期発見、大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防ができます。
大腸カメラが痛い検査と思っている方も、中島クリニックでは意識下鎮静法を用いた大腸内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
胃カメラ検査の予約は電話で出来ます。
大腸カメラの予約は診察が必要です。電話で予約できません。
お気軽にご相談ください。
休診日:日・祝