便秘に悩む人必見!便秘解消には角度と時間が重要なワケ

高齢化がすすむ日本では、便秘症の患者さんが年々増加しています。
下痢も辛いけれど、出ないのも辛い。

便秘の治療は薬が中心と思われているかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
薬とともに大切なことは、排便環境です。
車に例えると
・薬
・排便環境
が両輪となります。

排便環境は、
排便をする時間と、
排便するときの姿勢です。

便の出口のルートは実は折れ曲がっているので出にくいのがホント

便秘や便が出づらいとき、どのような姿勢でいきむでしょうか?
便器の上にふんぞり返った姿勢ではいきまないはずです。
前屈みになって、背中を丸めて、一生懸命いきみます。

その前屈みの姿勢が、理想の排便姿勢なのです。
肛門と直腸(おしりから入ってすぐの腸)は
真っ直ぐ立っていると、肛門と直腸が鋭角に折れ曲がっています。

なので、まっすぐな姿勢ではいきんでもなかなか便は出ません。

この曲がりは体を前に屈曲させることで、真っ直ぐになります。

そうすると便は出やすくなるのです。

 

昔の和式便所では、自然と前屈みになり、角度をつくっていたので排便がスムーズでした。
そのかわり、足は疲れますが。

今の洋式便所は、足は楽ですが前傾が浅いので
どうしても便秘になりやすいのです。

曲がっている直腸と肛門を、一直線にする理想の角度は35度になるときです。

従って35度に体を折れ曲げなくてはなりません。

しかし、35度と言ってもどんな感じかわかりにくいですよね。

理想の排便角度はロダンの考える人だった!?

有名なロダンの考える人のブロンズ像を思い浮かべてください。
肘を膝につけて、前屈み背中を丸めた姿
これが排便時の理想的な姿勢です。

ただ、前屈みになるだけではまだ角度が浅く35度になりません。

50度ぐらいにはなりまが、あと15度たりません。

そこで、足台です。
15cm位の足台を用意してください。


(引用:wikipedia静岡県立美術館)

これに足をのせると、自然と膝が上がり、角度が強くなり35度になります。
写真の赤い線を、足台に乗せることで青い線にします。

ちょっと角度がついて排便が楽になるはずです。
便秘で悩まれている方、是非足台を活用してみてください。

便秘解消には排便時間も大事|排便時間を一定にする

 

食事を食べると、食べ物が胃に入ることが引き金となって腸のぜん動(動き)が起きます。

腸が動くと便意をもよおし、トイレに行きたくなるのです。

このトイレに行きたくなる時間は、朝ご飯を食べた後です。
朝ご飯を食べずに、学校に行く、仕事に行く、
などの生活習慣は便秘の引き金となります。

また、朝ご飯をたべてトイレに行きたくなっても、時間がなく、我慢すると便意は消えてしまいます。

便は朝いくべきとの固定観念がありますが、これにこだわる必要もありません。
自分にとってトイレに行きたくなるのが夕食後であれば、その時間帯でも大丈夫です。

自分にとってのトイレにゆっくり行く時間を確保することが大切です。
その時間は朝食後でも夕食後でもいつでも結構です。

朝なら朝、夕方なら夕方、トイレに行く時間を一定にしましょう。

トイレに行く時間を一定にすることでスムーズな排便につながるのです。

 

便秘の治療薬の種類と選択

便秘の治療薬を大きくわけると7種類に分けることができます。

1.プロバイオティクス
ビオフェルミンなどのような腸の状態を整える作用で排便を期待します。

2.膨張性下剤
カブボキシメチルセルロースやポリカルボフィルなどの成分からなる薬で、膨張して、腸内の水分を便に引き込み便を出やすい状態にします。

3.浸透圧性下剤
酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなど塩基性下剤とよばれるもので、マグネシウムなどの成分が腸内の水分を引き込み便を軟らかくします。
ラクツロース、ソルビトールなどの体で吸収されない糖分を成分とした薬も、腸内に水分を引き込みます。

4.刺激性下剤
センナ、アロエ、ビサコジルなどの成分は腸を刺激して、腸を動かして便を出します。

5.上皮機能変容薬
アミティーザ(ルビプロストン)、リンゼス(リナクロチド)は、小腸での体への水分の吸収をおさえます。結果、腸のなかに十分な水分が保たれ、スムーズな排便を促します。

6.消化管運動賦活薬
5-HT4受容体刺激薬である、ガスモチンは胃腸の蠕動をよくします。速効性はありませんが、スムーズな排便の一助となります。

7.漢方薬
大黄甘草湯、麻子仁丸などの漢方薬などが便秘に効果あります

ドラックストアーで売られていてよく使われているのが4番の刺激性下剤です。
有名なところではコーラックやスルーラックなどがあたります。

コーラックに含まれているのは、ジフェニル系ビサコジルの成分です。

スルーラックは、アントラキノン系のセンナを中心とする成分です。

刺激性下剤のメリット

刺激性下剤は直接大腸を刺激して、便をだします。
速効性があり、便が出た満足感も得られるのが特徴です。
詰まっていたものが一気に出ると爽快感もあり、手っ取り早いかもしれません。

病院で処方される薬のラキソベロンやプルゼニドも刺激性下剤です。

刺激性下剤のデメリット

十分な効果が得られるのは良いのですが、人間の体は刺激にはだんだんと慣れてしまいます。
以前は1錠で効いていたのに、だんだんと効かなくなり2錠に増え3錠になりと、効果が薄れてくるのが難点です。

中島クリニックでは3番の浸透圧性下剤と5番の上皮機能変容薬を中心として便秘治療を行っています。
効果不十分の時には少量の刺激性下剤を併用しています。

具体的には
酸化マグネシウム(浸透圧性下剤)とリンゼス(上皮機能変容薬)を便通状況に応じて量を調節していきます。

(参考記事)
成人の10人に1人が過敏性腸症候群|便秘型過敏性腸症候群、初となる治療薬リンゼス(リナクロチド)もうすぐ日本でも使えるようになります
リンゼス錠(リナクロチド)保険収載され2017年3月から、処方できるようになりました。

https://www.nakajima-clinic.com/2016/12/1239/

便秘を解消するための理想の排便環境とは

  • 排便時、理想の角度は35度。ロダンの考える人の姿勢+足台に足を置いた前傾姿勢で排便環境をととのえる。
  • 便秘治療は、浸透圧性下剤と上皮機能変容薬を組み合わせる

その他注意すること
・便秘と自己判断する前に、医師に相談しましょう。
甲状腺機能低下症
大腸がん
など、採血や大腸カメラで病気が隠れていないか確認する事が大切です。

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