腎臓病をもっている時のピロリ菌治療について|透析治療中のピロリ菌治療

ピロリ菌をもっていれば
胃がんや胃潰瘍再発予防のために、
除菌治療が広くおこなわれています。

抗生物質2種類と胃酸をおさえる薬1種類
計3種類での治療が保険診療で認められています。
この治療で90%以上の人が1回の治療でピロリ菌消失します。

アレルギー、腎臓や肝臓の病気など合併症がなければ、
この標準的な治療をおこないます。

アレルギーや合併症をもっているときには、
薬の変更、
薬の減量
患者さん毎に、治療内容の調節が必要となります。
(保険診療外で自費となることもあります)

■腎臓の病気

慢性腎臓病(CKD)はあまり耳にしないことばです。
CKDとは慢性に経過する腎臓の病気を指すことばです。

1300万人以上が慢性腎臓病(CKD)と推定されており、
日本人20歳以上
8人に1人以上が慢性腎臓病(CKD)なのです。

健康診断のレアチニン(Cre)、推算糸球体濾過量(eGFR)の値が腎機能の指標となります。

■腎臓の病気をもっているときのピロリ菌除菌治療ガイドライン

標準的な治療の指標としてガイドラインが各疾患、治療毎に作成されています。
ピロリ菌治療もガイドラインあります。

ガイドラインで推奨されているところを引用します。。
(引用:Helicobacter pylori 感染の診断と治療のガイドライン2009改訂版)

「重篤な肝疾患、腎障害等の全身的な合併症を有する患者に対する除菌治療においては、除菌治療適応、薬剤使用量の配慮など、個々の症例に応じた慎重な対応が必要である。腎不全患者では、通常量の3 剤併用療法で高い除菌率が得られたという報告がある一方で、PPI-AC 療法(プロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+クラリスロマイシン)(AMPC=1.5g/日) よりもPPI-CM 療法(プロトンポンプ阻害薬+クラリスロマイシン+メトロニダゾール)のほうが除菌率に優れており、急性腎不全を来すリスクが低く安全性が高いという報告もある。

と記載されております。ガイドラインでは腎障害があるときには、アモキシシリンの減量が重要であることが強調されています。

■腎臓の病気をもっているときのピロリ菌治療

腎臓の病気をもっているときにピロリ菌治療
何が問題になるのでしょうか?

ピロリ菌治療でのんだ抗生物質は、腎臓から体の外に捨てられます(腎排泄)。
腎臓が弱っていると、
体に外に抗生物質を捨てる力が低いので体に抗生物質がたまってしまいます。

通常量をのむと、体の中での抗生物質濃度が高くなりすぎ
副反応を起こしやすくなってしまいます。
そのため、腎機能に応じて「減量」が必要となります。

除菌の時に使う胃酸を抑える薬(PPI)は
肝臓で代謝されて体の外に排泄(捨てる)されます。
腎臓に影響しません。
胃酸を抑える薬(PPI)の調節は必要ありません。

腎機能障害があるときの治療のポイント、
腎臓で排泄される抗生物質の減量です。

クレアチニン(Cre)、推算糸球体濾過量(eGFR)毎に、抗生物質の投与量、投与回数の指標があります。
これに準じて減量します。

■透析中のピロリ菌除菌治療、アモキシシリン、クラリスロマイシンの減量がポイント

アモキシシリンは腎機能Ccrが10ml/min以下の重度腎障害や血液透析中は、250mg1日1回が感染症の治療で投与される標準量です。

透析中の抗生剤投与量について
透析施設から投与量の報告があります。

抗生物質、とくにアモキシシリンの量をどのようにするかがポイントです。
アモキシシリンの投与量に一定の基準はなく

・アモキシシリンを750mg(通常量の1/2)で有効の報告
・アモキシシリン500mg(通常量の1/3)で有効の報告、
・アモキシシリン250mg(通常量の1/6)で有効の報告

アモキシシリンの投与量に250mgから750mgの幅がありあすが
いずれも良好な結果がえられています。

■まとめ
・腎機能障害があるときは、抗生物質の減量が必要です。アモキシシリンの減量もしくは、アモキシシリンを使わない除菌治療となります。
・透析をしているときのピロリ菌除菌治療は、アモキシシリン750mgから250mg(通常の1/2~1/6量)、クラリスロマイシン200mg(通常の1/2~1/4)、胃酸を抑えるPPIは通常量でおこないます。

胃・大腸の検査をバリウム検査や便検査だけですませていませんか

胃カメラ胃の検査をバリウム検査だけですませていませんか? 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)でないと見つけられない病状あります。
胃カメラが怖いと思っている方も、中島クリニックでは鼻から入れる経鼻胃内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
大腸の検査を便検査(便潜血検査)だけですませていませんか? 大腸カメラでがんの早期発見、大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防ができます。
大腸カメラが痛い検査と思っている方も、中島クリニックでは意識下鎮静法を用いた大腸内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
胃カメラ検査の予約は電話で出来ます。
大腸カメラの予約は診察が必要です。電話で予約できません。
お気軽にご相談ください。
胃カメラ予約・大腸カメラ問合せは
休診日:日・祝