目次
■がん検診は何才からはじめる
がん検診
胃がん検診、
大腸がん検診、
肺がん検診、
子宮がん検診、
乳がん検診さまざまな検診があります。
検診を始める年齢は、がんがぽつぽつと出てくる
40才前後がめやすです。
40才は目安で、一律ではありません。
子宮頸がん検診は20代30代の
かなり早い段階からの検診が有用です。
逆に肺がん検診は50代から推奨のデータもあります。
肺がん検診に関しては年齢以外も議論つきません。
タバコを吸う人、吸わない人一律に行うのか。
タバコを吸う人のみ対象とするのか。
さらには胸部レントゲンで行うのか、胸部CTで行うのか。
■何才までがん検診をうけるか
いつからがん検診を始めるか、がん検診の方法には過去実績の蓄積があります。
肺がん検診であれば
50才以上の
喫煙者(1日喫煙本数x年数が600以上)を対象とした
低線量CTでの検診
は明らかに死亡率を下がる効果があります。
いつから始める、どのような方法で行う、
に関してはデータが蓄積され明確な推奨recommendationがあります。
逆に検診をいつやめるか関してはあいまいです。
90才でがん検診、もちろ不要でしょう。
80才ならどうでしょう。
■大腸がん検診は何才までするのか
大腸がん検診をすることで、早期発見、死亡率が下がります。
便による大腸癌検診(便潜血検査)だけでなく、
大腸がん検診を大腸カメラ(内視鏡)で行い、
大腸ポリープを切除することで、
さらに大腸がんリスクが下がります。
大腸がん亡率リスクを下げることが明らかな大腸癌検診、
40才から50才以降、積極的に取り組むことは当然です。
効果が明らかな大腸がん検診ですが、
何才までつづけるとよいのでしょうか?
90才で大腸がん検診、もちろん不要です。
生命予後を考えると検診するメリットは皆無です。
60才ならどうでしょう。
もちろん生命予後を考えると
検診メリット十分にあります。
70才ならどうでしょう。
この質問に対する予防医学の先進国である米国のUSPSTF(US Preventive Services Task Force)米国予防医療専門委員会の答えを紹介いたします。
最新のデータに基づいて、根拠ある予防医学の情報を提供しています。
(Citation: https://www.uspreventiveservicestaskforce.org
大腸がん検診は75才までは、推奨度Aです。
推奨度Aは明らかな生命予後を改善、
大腸がんによる死亡率を低下させることが明らかであることを示しています。
75才までは迷うことなく、
積極的に大腸がん検診取り組むべき世代です。
76才以上はどうでしょうか。
76才から85才は推奨度Cです。
推奨度Cは、生命予後を改善するメリットは少ないながらもある区分です。
健康状態で個別に判断です。
今まで大腸がん検診を受けたことがない人、
健康状態が良好な人は大腸がん検診受ける価値あります。