分枝型IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)膵がんリスク|5年以上経過観察中の発がんリスク4.4%

■IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)の分類

エコーやCTなど画像診断の進歩で、膵臓に偶然、嚢胞(水の袋)状の腫瘤性病変が発見されることが多くなっています。

膵臓に嚢胞を形成する疾患が見つかり、大学病院などの専門施設と中島クリニック併診中の患者さんがいらっしゃいます。

IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)には
腫瘍が主膵管に存在して粘液が主膵管にたまる「主膵管型」
膵管の枝(分枝)に腫瘍がとどまり分枝に粘液がたまる「分枝型」
そして両方にたまる「混合型」
に分類されます。

大きく分けて「主膵管型」「分枝型」に分けるのは発癌率に大きな差があるからです。

主膵管型IPMNは発癌リスクが高いため、極めて慎重な経過観察が必要であり、経過によって手術に踏み切る必要があります。

分枝型は発癌リスクあるものの、主膵管型より低いのが特徴です。

当院で経過観察中のIPMNは、全例「分枝型」です。

■分枝型IPMNは何年間経過観察するのか

胃がんであれば手術後5年経過観察して問題なければフォロー終了となります。

また、大腸がんでも手術後5年経過観察して再発がなければフォロー終了となります。

多くのがんの経過観察は5年が一区切りです。(乳がんは10年です)

良性疾患だけれど、経過観察中に癌になる可能性があるIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)は何年フォローすればよいのか。
5年でしょうか?
分枝型IPMNの自然史、悪性化率について不明な点が多く結論はでていません。

■分枝型IPMNを5年以上フォロー中の悪性化率

Gastroenterologyに分枝型IPMNで5年経過後の膵がんの発症率を評価した報告があります。

(Citation: Pergolini I et al. Long-term Risk of Pancreatic Malignancy in Patients With Branch Duct Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm in a Referral Center. Gastroenterology. 2017 Nov;153(5):1284-1294)

5年以上経過観察した
363人のうち20人、
5.5%が悪性もしくは高度異型(良性だが限りなく癌に近い状態)と診断されています。
4.4%が悪性に移行しています。

5年ではサーベイランス不十分なことが分かります。
分枝型IPMNは5年以上経過してからも頻度は低いながらも悪性があります。
5年経過後もサーベイランス必要です。

自覚症状がほとんどない病気、経過観察するのは、なかなか難しいことです。しかし、IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)は5年過ぎても発癌リスクが続きます。

■まとめ
・分枝型IPMNは5年以上経過してからも頻度は低いながらも癌化しうる
・5年経過後もサーベイランスを要する

胃・大腸の検査をバリウム検査や便検査だけですませていませんか

胃カメラ胃の検査をバリウム検査だけですませていませんか? 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)でないと見つけられない病状あります。
胃カメラが怖いと思っている方も、中島クリニックでは鼻から入れる経鼻胃内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
大腸の検査を便検査(便潜血検査)だけですませていませんか? 大腸カメラでがんの早期発見、大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防ができます。
大腸カメラが痛い検査と思っている方も、中島クリニックでは意識下鎮静法を用いた大腸内視鏡検査を行っていますので楽に受けていただけます。
胃カメラ検査の予約は電話で出来ます。
大腸カメラの予約は診察が必要です。電話で予約できません。
お気軽にご相談ください。
胃カメラ予約・大腸カメラ問合せは
休診日:日・祝