こどもの頃(乳幼児早期)の抗生剤使用はアレルギー疾患を増やす

■アレクサンダー・フレミングによる抗生物質の発見

1929年のアレクサンダー・フレミングによる抗生物質(ペニシリン)の発見以降、 感染症の脅威から人類は多大な恩恵を受けてきました。

抗生物質の発見と公衆衛生的環境の改善が、寿命をのばしたことに大きく寄与しています。特に乳幼児死亡率の低下に貢献してきたことは間違いありません。

■抗生物質とアレルギー疾患の関連

人類に多大な恩恵をあたえてきた抗生物質ですが、抗生物質とアレルギー疾患の関連が話題になることがあります。
抗生物質使用がアレルギー疾患を増やす、報告が相次いでいます。

中島クリニックが専門とする消化器疾患領域では、炎症性腸疾患の発症率と幼少期の抗生物質使用頻度の関連に関する報告があります。

(関連記事)
●幼少期の抗生物質投与、こんなにも影響するものなのか。炎症性腸疾患発症率との関連

■乳幼児期(2才まで)の抗生物質使用とアレルギー疾患発症リスク

乳幼児期(2才まで)の抗生物質使用とアレルギー疾患発症リスクのメタアナリシス(多数の論文を解析した結果)の報告がありました。

(Citation: Ahmadizar F et al. Early-life antibiotic exposure increases the risk of developing allergic symptoms later in life: A meta-analysis. Allergy. 2018 May;73(5):971-986. )

花粉症
湿疹
食物アレルギー
特異的IgE抗体価
などについて調べています。

1966年から2015年の論文を探索しています。

■乳幼児期(2才)までの抗生剤使用は、花粉症、湿疹などのアレルギー疾患リスクを増やす

図(フォレストプロット)の数値が1より大きければ(右)は、アレルギー疾患と関連あり、1より小さければアレルギー疾患と関連が乏しいことを示します。

図をみて分かるように、花粉症、湿疹、いずれも1より大きい数値、アレルギー疾患と抗生剤使用の関連を示しています。

花粉症のリスクは 1.23 95% confidence interval (CI):1.13-1.34;
I2: 77.0%.

湿疹のリスクは 1.26  95% CI:1.15-1.37; I2: 74.2%,

食物アレルギーのリスクは1.42  95% CI: 1.08-1.87; I2: 80.8%

花粉症、湿疹、食物アレルギー、いずれにも幼少期の抗生剤接触と関連を示す結果でした。

抗生剤とアレルギー疾患、全く関係なさそうですが、多数の論文報告を総合的に判断すると、関係がありそうです。

なぜ、幼少期の抗生剤使用がアレルギー疾患を増やすのか、これからの研究課題です。

想像するに、抗生剤使用が腸内細菌叢形成に影響を与え、腸管免疫を介した免疫システムが修飾をうけることが理由ではないかと、私は考えています。

とくに腸内細菌叢形成に重要な幼少期には、抗生剤の影響が強くでるのかもしれません。

人類に多大な恩恵を与える抗生剤です。
肺炎、腹膜炎など抗生剤が必要な病態にはきっちりと使う。
いわゆる風邪など抗生剤不要なときには、抗生剤飲んだ方が安心だから、などの理由で安易に使わない。
適切な判断が重要ですね。

■まとめ
・乳幼児期の抗生剤使用がアレルギー疾患のリスクを増やす可能性がある

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