睡眠薬のリスクとベネフィット

■眠れないのはつらい

寝つけない、夜中になんども起きてしまう、ぐっすり眠れない、眠りに関する悩みは多いものです。

有名なシェイクスピアの戯曲「マクベス」にも眠りの描写があります。マクベスはダンカン王を暗殺して、王になります。

天から聞こえてくる声、Sleep no more(眠りはないぞ)Macbeth does murder sleep(マクベスは眠りを殺した)。 眠りを奪われたマクベスの運命は暗転します。

不眠の治療は生活習慣の改善が基本です。昼間の運動、寝る前にスマホを避ける、規則正しい生活習慣、特に起きる時間を一定にする、などの取り組みが有効です。

とは言え、さまざまな理由での不眠、睡眠剤を使わざるをえない時は多々あります。

睡眠薬には、ベンゾジアセピン系(ハルシオン、デパス、レンドルミン)、メラトニン受容体作動薬(ロゼレム)、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ)などがあります。

ベンゾジアセピン系睡眠薬についてのお話です

■ベンゾジアセピン系睡眠薬の効果(ベネフィット)

ベンゾジアセピン系睡眠薬のリスクとベネットを検討した医学雑誌British Medical Journalに報告されたメタアナリシスを紹介いたします。(Citation: Jennifer G et al. Sedative hypnotics in older people with insomnia: meta-analysis of risks and benefits. BMJ. 2005 Nov 19; 331(7526): 1169.)

メタアナリシスとは多数の研究報告を統合した研究報告のことです。複数の研究を統合しているので結果にバイアス(かたより)がすくないのが特徴です。

ベンゾジアセピン系睡眠薬が、そもそも睡眠薬として効くかどうかについてです。

睡眠薬をのんだ人、のまない人を比べたところ、平均で25.2分睡眠薬をのんだ方が長時間睡眠が確保できています。当たり前のことならが、睡眠薬としてベンゾジアセピン系睡眠薬は効きます。

夜中になんども起きて寝つけない。これも睡眠にかんする多い悩みのひとつです。

中途覚醒回数もベンゾジアセピン系睡眠薬は減らしてくれます。夜中に途中でおきてしまう回数は-0.6回減ります。

睡眠の質についても検討されており、標準化平均値差にして0.14と有意差をもって睡眠の質も改善しています。

ベンゾジアセピン系睡眠薬は、客観的な指数である睡眠時間が増え、途中覚醒が減り、睡眠の質も高まる、ベネフィットがあります。

■ベンゾジアセピン系睡眠薬のリスク

リスクにはどのようなものがあるか、そしてリスクの程度、非常に大切です。

ベンゾジアセピン系睡眠薬のリスクとしては「転倒」です。睡眠薬でからだがふらつき転倒。高齢者でこの傾向はつよくでます。

転倒のリスクはオッズ比2.6

睡眠薬として避けがたい副反応転倒リスクは2倍以上あります。

日中の倦怠感のオッズ比3.8

睡眠薬が夜だけ効くわけでなく、昼間にも少し効果がもちこしてしまうことで日中の倦怠感がでてしまいます。日中の倦怠感と随伴するリスクとして認知機能の低下、要は判断力の低下です。

どのような薬でも、効果とリスク、両方を知っておくことが大切です。

睡眠は、生活習慣をかえることでかなり改善できます。夜10時以降パソコンで仕事しない、寝室でスマホを見ない、アルコールを睡眠薬代わりにしない、起きる時間を一定にするなどできることから取り組んでみましょう。

と書いている私自身、夜にブログ書くことが多いのですが、これはよくないですね。反省です。

■まとめ
・ベンゾジアセピン系睡眠薬のリスクは転倒と日中の倦怠感
・高齢者では転倒に留意

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