内視鏡検査で鎮静剤を使うことのメリット・デメリットとがん発見率の関係

突然ですが、皆さん、採血は好きですか?

「好きです!」と手を挙げる方は少ないでしょうが、興味津々にご自身の腕に針が刺さるところをじっと見つめられる方、少数ですがおられます。

一般的には、刺されるところを見るのは苦手な方の方が多いでしょうか。
お子さんもおとなしい子から、泣きながら逃げようとして大変な子まで様々です。

同じように、胃カメラ・大腸カメラ検査も受けられる方の反応は様々です。
検査自体に何の気負いもない方もいれば、不安で前の日は寝れない方もおられます。

また、自分の体内が見れるまたとない機会ですので、ずっと起きて見ていたいという考えの方もおられますし、頼まれても見たくない!と言う方もおられます。

基本的には、内視鏡検査に鎮静剤は全員に必須のものではありません。
胃カメラに限っては痛みは全くありません。
(大腸は癒着や炎症のある方では鎮静剤なしでは痛みがある方もおられます)。

ですので、胃カメラであれ、大腸カメラであれ

  • 以前鎮静剤なしで受けて全く問題が無かった。
  • 自分の検査を見ていたい

という方は鎮静剤なしでも良いと思います。
この方を仮にAさんとします。

しかしながら、

  • 歯磨きの際によくえづく。
  • 以前、胃カメラの検査中ずっとえづきっぱなしでつらかった。
  • カメラが体内に入っていく感覚が気持ち悪い、もしくは怖い。
  • 寝てる間に終わる方が気が楽。

こういう方は鎮静剤を使うメリットがあると考えられます。
この方はBさんとします。

内視鏡検査に鎮静剤を使うメリット・デメリットとがん発見率の関係

では、鎮静剤を使うと使わないでは癌の発見率は違うのでしょうか。

正直、Aさんには鎮静剤を使うメリットはあまりありません。
過去に経験があり、痛み等も伴わず問題なく検査をされています。
当院でもご希望の方には鎮静剤なしで検査を行っております。

では、Bさんの場合はどうでしょうか。

Bさんが鎮静剤を使用するメリット

  • 検査をしている際の不安をやわらげる
  • 検査自体の満足度が向上する
  • 次回の検査を恐怖から受けようとしないことがなくなる
  • 検査自体の精度があがる

実際のところ、Bさんにとってはいいことづくめです。
まず当日の検査自体が楽に受けられ、検査が苦痛ではなくなります。
そして、嫌な経験がないので、次回もカメラの検査を受けようという考えがでてきます。

これは見落としがちですが大事なことです。

今回は問題が無くても、
ピロリ菌の除菌を受けたことがある方、大腸ポリープの切除術を受けたことのある方など、
定期的にカメラで経過を見た方がよい方がおられます。

一度のつらい検査の思い出で、数年以上カメラを受けることなく過ごされ
胃癌や大腸癌ができてしまったら、、、
最初の検査はその人にデメリットしかもたらしていないと言わざるを得ません。

また、当日の検査にしても

    • 鎮静剤なしで、患者さんがずっとつらそうな顔をしている、鼻が痛いなどの訴えがあり、できるだけ早めに検査を切り上げざるを得なくなる。
    • 胃カメラの最中のえづき(嘔吐反射)が強く、胃が十分に膨らんだ状態での検査ができない。(見えない箇所が必然と生じる)
    • 大腸カメラに至っては痛みで検査の完遂率が落ちる。

といったことが起こりかねません。

つまり、鎮静剤を使うことで検査の精度もあがりますし、次回の検査へのいい橋渡しもできるわけです。

題名にある「鎮静剤使用とがん発見率の関係」、いわずもがな、ですね。

具体的なパーセンテージとして挙げるのは不可能ですが、検査の精度の向上による発見率の差、次回の検査を受けるか受けないかでの癌を発見できるか否かの差があるのはおわかりいただけると思います。

では、鎮静剤をつかうデメリットはどうでしょうか。

  • 過剰な鎮静剤使用による呼吸抑制
  • 逆行性健忘が起こる可能性がある
  • 当日の自動車・自転車の運転ができない

当院での鎮静はミダゾラムという薬剤を使用しております。
内視鏡検査に使用する薬剤としては一番広く使われている薬剤ではないでしょうか。

使用量は、不安を除去する軽度の鎮静~意識下鎮静を心がけております。
つまり寝ておられても声かけをすると起きる事ができ、検査が終わるとすぐに歩いてリクライニングチェアまで移動できるレベルの鎮静です。

検査後はそのまま診察室へ行かれる方もおられますが、30分ほどリクライニングチェアでお休みされる方が多いですね。

ミダゾラムという薬剤には過剰な量を使用した場合は呼吸回数が減るという副作用がありますが、当院ではご年齢に応じた使用量を設定しており、酸素吸入が必要な呼吸抑制が生じたことはありません。
もちろん、検査中は酸素濃度の測定を血圧測定と合わせてモニターしております。

逆行性健忘というのは、後になってその時の事を覚えていないことを言います。
ごく稀に検査後の診察での説明を覚えていない患者さんがいらっしゃいますが、こちらも使用量が少ないためか滅多におられないというのが当院での印象です。

私的に一番のデメリットは、当日の運転ができないこと、でしょうか。

ミダゾラムは使用量が少なくても、ある程度の時間が経っても周囲への注意が散漫になることがわかっていますので当日の運転は厳禁です。

いかがでしたでしょうか。
あなたはAさん、Bさんどちらに当てはまりますか?

胃・大腸の検査をバリウム検査や便検査だけですませていませんか

胃カメラ胃の検査をバリウム検査だけですませていませんか? 胃カメラ検査(胃内視鏡検査)でないと見つけられない病状あります。
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