厚生労働省から2018/19シーズンのインフルエンザワクチンの供給見込みが発表されました。
昨シーズンはインフルエンザ供給本数が減り、さらに供給が遅れ(例年よりワクチン株決定に時間がかかり、ワクチン製造開始が遅れたため)、大混乱でした。
昨シーズンのインフルエンザワクチン供給状況の参考記事
●インフルエンザワクチン厚生労働からの通知|平成29年度インフルエンザワクチン (2017/2018シーズン)
目次
■厚生労働省から2018/19シーズンのインフルエンザワクチンの供給見込み
平成25年 3388万本
平成26年 3346万本
平成27年 2973万本
平成28年 2784万本
平成29年 2643万本
平成30年(今年)2560万本見込み
(Citation: https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000352296.pdf)
5年前の3388万本製造をピークに、年々減少してきています。
今シーズンのワクチン供給量見込みは2560万本で、昨シーズンの製造本数が2643万本でしたので、昨年とほぼ同数です。
ワクチン本数に関しては、昨年と同様の本数が製造されるので例年通りインフルエンザワクチンを受けていただくことができそうです。
西宮市中島クリニックでは、今年も、喘息、糖尿病などの持病をかかえられている方を優先的にワクチン接種予定しております。
■2018/19シーズンのインフルエンザワクチン時期別供給予定
ワクチン本数に関しては、昨年同様の本数製造されます。ワクチン本数不足に関する混乱は避けられそうですが、留意するべきは「供給時期」です。
65才以上の高齢者を対象とした西宮市インフルエンザワクチン助成接種は10月15日から開始します。
毎年インフルエンザ接種されている方は10月下旬から11月中順に予定されている方が多いのではないでしょうか。
10月当初の供給量として2560万本製造が完了するのではなく、10月当初は約1千万本製造されます。10月当初に製造さえるの量は25%です。
グラフによると11月2週目で2560万本全ての製造が完了するのではなく、約2000万本、80%程度の製造完了見込みです。
ワクチン流通に関しては、昨年同様、遅れることが予想されます。毎年早い時期に接種されている方は今シーズンは、すこしゆっくりめの接種を視野にいれていただいた方がよさそうです。
■ 今シーズンのウイルス株選定の経緯について
厚生科学審議会、季節性インフルエンザワクチンの製造株を検討する小委員会で株が選定されます。
2018/2019冬シーズン
●A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
●A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
●B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
●B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
A型H3N2がSingapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)、B型株1種ビクトリア系がメリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)に昨年からの変更となっています。