鶏肉の生は危険、カンピロバクター腸炎の原因|1000に1つのロシアンルーレット、恐い合併症ギランバレー症候群

「風邪ひいたぐらいで病院行ったことないのですが、お腹が痛くて、痛くて、我慢できず来ました」 ぐったりとして、発熱、腹痛、下痢で学生さんが来院。

普段元気にすごしている若い方の、発熱、腹痛、下痢、まず確認するべきことは、過去数日以内に何か生もの食べていないかどうかです。

数日前にさかのぼり、何か火の通っていないものを食べてたか聞くと、

「そういえば、焼き鳥屋で生の鶏モモを食べました」とのこと。

典型的な、カンピロバクター腸炎を疑う経過です。

■カンピロバクター食中毒

カンピロバクター食中毒の主な症状は、下痢、腹痛、および発熱です。38度を超える高熱もしばしばみられます。水みたいな下痢ですが、時として粘液や血便となることもあります。

潜伏期間は2-5日です。長くても潜伏期間は1週間ほどです。

カンピロバクターに限らず、食中毒が疑わしいときには、1週間前までさかのぼって食事内容を確認します。

火の通っていない牛肉、鶏肉、魚介類など疑わしい食材をチェックします。

■鮮度がよければ鶏肉を生でたべでも大丈夫でしょうか?

鮮度がよくても、鶏肉は必ず加熱しましょう。

カンピロバクターは食品の中で増えることはないことが確認されています。言い換えると、鮮度が良いからカンピロバクターが大丈夫だというわけではありません。

鶏肉のカンピロバクター汚染率は50%前後の報告もあるぐらいです。

鶏肉は生でたべるものでは「ない」と知っておいてください。、カンピロバクターは十分な加熱調理で防げますので、とにかく鶏肉は火を通すことです。

■カンピロバクターに汚染した食品は味や見た目がかわりますか?

味やにおいは変わりません。

魚やお肉が腐るのとは全く異なります。カンピロバクターに汚染している食品は、味やにおい、見た目も変化しません。

見た目では判断出来ませんので、とにかく鶏肉は十分な加熱調理です。

■カンピロバクターの恐い合併症、ギランバレー症候群

発熱、腹痛、症状は激しいのですが、カンピロバクター腸炎は自然に治ることが多く、下痢で失う水分補給が治療の中心です。

重症の場合はエリスロマイシン系抗生物質やニューキノロン系抗生物質を使うことがあります。

敗血症や重症化しなければ、カンピロバクター腸炎はそれほど恐ろしい病気ではありません。

(Citation: https://www.cdc.gov/campylobacter/guillain-barre.html)

しかし、恐ろしいのはカンピロバクター腸炎の合併症です。頻度は低いのですが、手足全身の力が入らなくなるギランバレー症候群を合併することがあります。

■カンピロバクター感染とギランバレー症候群の関係、1000に1つのロシアンルーレット

アメリカではギランバレー症候群の40%がカンピロバクター感染が原因といわています。

カンピロバクター腸炎の0.1%にギランバレー症候群が合併です。0.1%と聞くと低い印象をもたれるかもしれませんが1000人に1人です。結構高率です。

■鶏のたたきは料理としてお店のメニューにある

先日クリニックの食事会で行った、とあるお店でのことです。コース料理の一品として鶏のたたきがでてきました。それを見たスタッフ一同私の顔をみて、何か言いたげな表情を浮かべながら誰一人として生の鶏には手をつけませんでした。

多くの患者さんがカンピロバクター腸炎で苦しんでいる姿を見て、私が都度、鶏を生で食べないように患者さんに繰り返し指導している効果が、患者さんだけでなく当院スタッフに十分にでているようです。(笑)

とにかく、鶏は十分な加熱です。

鶏のたたき、鶏レバーが美味しいのはわかりますが、おいしさの誘惑にまけず、加熱調理です。

まとめ

カンピロバクター食中毒予防のために、鶏肉は十分に加熱しましょう。カンピロバクターの恐い合併症がギランバレー症候群です。

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