逆流性食道炎は生活の質(QOL)をものすごく下げる|胃カメラによる正確な診断が大切

「晩ご飯食べた後、胸が痛くて救急車で病院行ったら、心臓は悪くないといわれました。
もらった薬飲んだら、嘘のように痛みなくなりました」

患者さんからの言葉です。
救急車を呼ぶほどの事態、さぞかし痛くて、心配であったとお察しいたします。

診断は「逆流性食道炎」。
「PPI(プロトンポンプ阻害薬」で良くなられています。

逆流性食道炎、胃酸が上がってくるだけの病気と、軽く思われているかもしれませんが、激烈なこともあります。

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは文字通り、胃酸が食道へ上がってきて食道があれる、炎症を起こす病気です。

GERD(胃食道逆流症)ということばがありますが、正確にはGERDと逆流性食道炎は同じではないのですが、病気のイメージ的にはほぼ同じとして理解していいでしょう。

胃酸が食道にあがってきて、悪さ、症状を出す病気のイメージです。

写真の青矢印のように食道が傷つき、たべものがしみる感じや、痛みを感じます。

逆流性食道炎の多彩な症状

逆流性食道炎の典型的な症状は、文字通りの胃酸があがってくる感じ(呑酸)と胸焼けです。

胃と食道のつなぎめが胃酸にさらされることによる症状です。

呑酸(酸が食道にあがってくる感じ)、胸焼け以外に、多彩な症状を引き起こします。

声がかれるので耳鼻科にいって診てもらったら逆流性食道炎と言われた。

長引く咳で呼吸器科にいって診てもらったら逆流性食道炎と言われた。

冒頭の胸痛では、胸痛で循環器で診てもらったら、心臓は全く問題なく、逆流性食道炎でした。

むねが熱い、食道つっかえ感、腹部膨満感、咽喉頭違和感、嗄声、非心臓性胸痛、慢性咳嗽など、実に症状は多彩です。

気になる症状あれば、私もしかして逆流性食道炎でしょうか?とかかりつけの先生に相談してもいいかもしれません。

逆流性食道炎とQOL生活の質

胃酸が上がってくる病気、命にかかわる病気ではありませんので、病気として重くとらえられていないことが多々あります。これは医者、患者さん側ともにです。

病気の辛さを数値化した報告があります。

Psychological General Well-being Index (PGWB)をもちいています。

PGWBは数値が高い方がよいインデックスです。

健康な成人男性の平均は103、健康な成人女性の平均は101です。

100台が健康な大人の数値です。

軽度の心不全、更年期障害があると90台に低下。

狭心症のような不定期に痛みをともなう疾患があると80台へ低下。

生活困難をともなうような精神疾患を患うと60台へ著しく低下します。

逆流性食道炎を未治療では、80台にまで低下しています。更年期障害よりも低い数値となっています。逆流性食道炎不定期に起きる不快感、痛みがありQOL(生活の質)の低下目立ちます。

逆流性食道炎は、胃酸をおさえる薬が非常によく効きます。治療すると80台まで落ちていたPGWBは100台にまで回復します。

正確な診断、治療でQOL改善します。


(Citaton: Dimenas E et al. Quality of life in patients with upper gastrointestinal symptoms. An improved evaluation of treatment regimens? Scand J Gastroenterol. 1993 Aug;28(8):681-7.)

胃カメラによる正確な診断の後に治療

逆流性食道炎は典型的は呑酸、胸焼け、むねが熱い、食道つっかえ感、腹部膨満感、咽喉頭違和感、嗄声、胸痛、咳など多彩な症状をきたします。

症状から逆流性食道炎/GERD(胃食道逆流症)だろうと推察をすることはできます。

避けるべきは、症状から逆流性食道炎と思って薬だけを飲んでいたら、原因は違ったと言う経過です。

逆流性食道炎と思って薬だけを飲んでいたら、狭心症だった、肺の病気だった、食道がんだったなどの事態は絶対に避ける必要があります。

 

症状に応じて、適切な科、耳鼻科、呼吸器科、循環器科の受診です。

逆流性食道炎と思っていたら、食道がん、胃がんなどの、別の病気が原因であった事態をさけるため、一度は胃カメラによる、食道、胃、十二指腸のチェックです。

治療は生活習慣の改善(肥満予防、夜遅い食事など)、胃酸を抑える薬が中心です。

胃酸を抑えるPPI(プロトンポンプ阻害薬)には、オメプラール、タケプロン、パリエット、ネキシウム、タケキャブ多くの種類があります。自分に合う薬をかかりつけ医の先生と相談してみつけてください。

まとめ

逆流性食道炎は典型的は呑酸、胸焼け以外に、むねが熱い、食道つっかえ感、腹部膨満感、咽喉頭違和感、嗄声、非心臓性胸痛、慢性咳嗽など症状はさまざまです。

胃カメラで食道から胃を確認、正確な診断が大切です。

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