メタ解析から、残念ながら過敏性腸症候群IBSへのロバイオティクス(善玉菌)の効果は示せず|リファキシミンは有効だが日本では保険適応外

下痢、便秘、下痢便秘を繰り返す、過敏性腸症候群、腹部違和感から生活の質(QOL)が低下する病気です。

ビオフェルミン、乳酸菌などのプロバイオティクス(善玉菌)が整腸剤として使われています。

プロバイオティクスは有効であるとの報告、逆に効果がないとの報告、諸説あります。

プロバイオティクスの効果をメタ解析したシステミックレビューの紹介をいたします。

■潰瘍性大腸炎とプロバイオティクス

腸に過剰な免疫反応から潰瘍ができる潰瘍性大腸炎。治療の中心は5ASA製剤です。ビオフェルミンなどのプロバイオティクスが併用されています。

海外ではさまざな種類のプロバイオティクスが使われているのですが、これは有効と証明されたプロバイオティクスがほとんどないのが現状です。

腸内細菌をプロバイオティクスで整えると、潰瘍性大腸炎が良くなる。仮説は正しいそうなのですが、実臨床ではなかなか効果が得られていません。

●潰瘍性大腸炎にプロバイオティクス(善玉菌)は効くのか|プロバイオティクス VSL#3が有望

ほとんどのプロバイオティクス が効果乏しいなか、VSL#3は潰瘍性大腸炎に有望なデータ報告があります。

(注:VSL#3は日本では売られていません。)

■過敏性腸症候群IBSへのロバイオティクス(善玉菌)の過敏性腸症候群への効果、メタ解析から

メタ解析では、4017件の論文を検索して抽出、その中で53のプロバイオティクス論文を検討しています。

(Citatrion: Ford AC et al. Systematic review with meta-analysis: the efficacy of prebiotics, probiotics, synbiotics and antibiotics in irritable bowel syndrome. Aliment Pharmacol Ther. 2018 Nov;48(10):1044-1060)

結果はフォレストプロットのように、左にプロット(効果がある)されている論文はほとんどありませんでした。

プロバイオティクス、副反応もない代わりに効果も証明できない、結果となりました。

プロバイオティクス、腸によさそうな印象あるのですが、科学的に証明するのはなかなか難しいものです。これが有効というプロバイオティクスがないのが、現状です。

■過敏性腸症候群IBSへのリファキシミンの効果

海外ではリファキシミン、ネオマイシン、ノルフロキサシンなどの抗菌薬が過敏性腸症候群の治療に使われています。

(注:難吸収性リファマイシン系抗菌薬リファキシミン製剤であるリフキシマ錠に過敏性腸症候群の適応はありません。肝性脳症における高アンモニア血症の改善にリファキシミンが適応となっています)

抗菌薬は、便秘型の過敏性腸症候群以外には中等度の効果が示されています。

■まとめ

メタ解析から、残念ながら過敏性腸症候群IBSへのプロバイオティクス(善玉菌)の効果は示されませんでした。

リファキシミンは便秘型を除く過敏性腸症候群に有効です。(注:日本でリファキシミンは過敏性腸症候群は適応外です)

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