ヘリコバクター・ピロリ除菌、単剤かパックか、それが問題だ

西宮市中島クリニックはピロリ菌の除菌の際、除菌成功率向上のためパック製剤を使っています。

肺がんの予防には「禁煙」
肥満の予防には「運動」

胃がん予防には「ピロリ菌除菌」です。

ヘリコバクター・ピロリ菌が胃に感染することで、胃粘膜が慢性の炎症を起こします。

その結果、胃がんの原因となります。

検査をして

もしピロリ菌をもっていたら、ピロリ菌の除菌です。
除菌をすることで、胃がんのリスク(危険度)を下げることができます。

しかも除菌治療は若ければ若いほどよい。肺がん予防の禁煙と同じです。

60才で禁煙するより、50才で禁煙。

50才で禁煙するより、40才で禁煙する方が、肺がん予防につながります。

胃がん予防のピロリ菌治療も同じです。

60才で除菌するより、50才でピロリ菌除菌。
50才で除菌するより、40才でピロリ菌除菌をする方が、胃がん予防につながります。

ドックや検診でピロリ菌をもっていることが分かれば、除菌をお勧めいたします。

ヘリコバクター・ピロリ除菌方法

ピロリ菌は菌と名前についているように、バイ菌です。
バイ菌は抗生物質が効きます。

どんな抗生物質でも効くわけではなく、どの種類の抗生物質が効くのかわかっています。

ピロリ菌除菌には、1種類だけの抗生物質では効果が乏しいので、
2種類の抗生物質を同時に使います。

ペニシリン系抗生物質であるアモキシシリンとエリスロマイシン系抗生物質であるクラリスロマイシンを使います。

抗生物質は酸性の中では十分に効果を発揮できない性質をもっています。

胃の中は塩酸のような強酸で満たされています。酸が強いこところでは抗生物質が効きづらいために、胃内のペーハーを上げて中性に近い状態にする必要があります。

ピロリ菌除菌は、2種類の抗生物質と胃酸を押さえる薬1種類、合計3種類の薬を使います。

・抗生物質アモキシシリン、
・抗生物質エリスロマイシン、
・ 胃酸分泌抑制剤PPIもしくはP-CAB
です。

この3種類を朝夕の1日2回を計1週間服用します。
朝夕2回を7日間、都合14回の服用です。

単剤かパックか、それが問題だ

ピロリ菌治療薬には単剤とパック2つの方法があります。

単剤は、3種類の薬を決まった用量朝、夕で1種類ずつのむ方法(単剤)です。
抗生物質と胃酸分泌抑制剤を決められた数ずつ袋から取り出して服用です。

パック製剤もあります。

薬の内容は全く単剤と同じなのですが、1日に飲む薬を1枚のシートにパックされています。

除菌治療1日1シートですので、7日分で、7枚のシートとなります。
自分で薬の数を数える必要なく、シートにのっている錠剤を服用です。

 

この単剤とパック製剤、薬の内容は全く同じです。

同じ薬を飲むので、治療効果は全く同じです。

でも、除菌率がパック製剤と単剤で異なるのです。

「ハムレット」の名言 to be or not to be ほど大げさななものではないですが、
ピロリ菌除菌においては、単剤かパックか、それが問題だ
なのです。

西宮市中島クリニックでは、除菌には単剤でなくパック製剤を使っています。
理由はのちほど。

当院の除菌率が90%を越している意外な理由

現在当院ではボノサップパックを用いてピロリ菌除菌治療を行っております。

このパックにはアモキシシリ(アモリン)、クラリスロマイシン(クラリス)、ボノプラザン(タケキャブ)の3種類の薬が入っています。

消化器内科の医者が集まると、勤めている施設でのピロリ菌率どれぐらいかの話題になることがあります。

当院では93%成功していますが、他施設の中には80%台の施設もあります。

抗生物質耐性(ピロリ菌に対して抗生物質が効かなくなること)があると除菌率はどうしても低くなってしまいます。

地域が異なると薬剤耐性率がことなるので除菌率が高い低いがあるのは当然ですが、さまざまな施設の先生とディスカッションしていて、ある単純な1つのことに気づきました。

ほんと単純なことですが、除菌率が低い施設はパックでなく単剤を用いている傾向があるのです。

決まった服用量を決まった時間にきちんと服用する、これを服薬コンプライアンスと言います。

きっちりと朝夕計14回服用できている→服薬コンプライアンスが高い
うっかり飲み忘れてしまう→服薬コンプライアンスが低い

服薬コンプライアンスに、除菌薬が単剤なのかパック製剤であるかが非常に影響するのです。

当院では単剤ではなく、パック製剤を使っているのはその理由からです。

パック製剤の方がうっかり飲み忘れが減るのです。

パックのデメリット

パック製剤にすることで何かデメリットはあるのでしょうか。

単剤を集めた服用と、パック製剤の中身は全く同じです。薬としての効果は全く同じです。

それではパック製剤はシート化しているため、その分薬代が高くなるのでしょうか?

そんなことはありません。単剤を集めて服用とシート製剤薬価は全く同じです。

単剤とパック製剤は薬剤内容、価格ともに同じで、特にパック製剤にデメリットはないと思ってください。

まとめ

胃がん予防のためにはピロリ菌除菌をお勧めいたします。

ピロリ菌除菌は抗生物質2種類と胃薬1種類、計3種類の薬を用います。1週間の服用で9割以上の方が1回で除菌に成功しています。

朝夕1日2回の服用ですが、意外と飲み忘れることが多く、飲み忘れが除菌率低下につながります。
当院では1日服用量が分かりやすいパック製剤をもちいてピロリ菌除菌をおこなっており、93%の高い除菌成功率です。

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