2019/2020年度(令和元年/令和2年)のイフルエンザワクチンの情報です。 毎年4月に施行される、長い長い名前の委員会で検討されワクチン株が決定します。 60文字の長い長い委員会の名前は「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会・季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会」です。
例年通り、今シーズンのインフルエンザワクチンも、A型株2種類、B型株2種類、合わせて4種類のワクチン株からなります。
A型株はH1N1とH3N2の組み合わせですが、ワクチン株が変更となっています。 B型株は昨年同様です。
2019/2020年度(令和元年/令和2年)冬シーズンのイフルエンザワクチン株
A型 ・ブリスベン(H1N1) 02/2018(IVR-190)pdm09 ・カンザス(H3N2) 14/2017(X-327) B型 ・プーケット(山形系統) 3073/2013 ・メリーランド(ビクトリア系統) 15/2016(NYMC BX-69A)
■ワクチン株の決定過程
南半球のインフルエンザ流行動態、昨年の流行動態をふまえWHO推奨株が発表されます。推奨株は毎年2月頃にWHOから発表されます。参考にしながら4月に施行される委員会(厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会・季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会)を経て今シーズンのワクチン株が決定します。
■2019/2020年度(令和元年/令和2年)冬シーズンのイフルエンザワクチン株
2019/2020年度(令和元年/令和2年)冬シーズンのイフルエンザワクチン株 は以下のA型2種類、B型2種類、合計4種類からなる4価ワクチンです。
A型 ・ブリスベン(H1N1) 02/2018(IVR-190)pdm09 ・カンザス(H3N2) 14/2017(X-327) B型 ・プーケット(山形系統) 3073/2013 ・メリーランド(ビクトリア系統) 15/2016(NYMC BX-69A)
■昨年とのワクチン株変更点
A型 A型はH1N1型とH3N2型の2種類からなります。「型」の変更はりませんが使用「株」の変更があります。 今シーズンは H1N1はブリスベン02/2018(IVR-190)株 H3N2はカンザス 14/2017(X-327)株 となっています。
H1N1型に関して 最近の流行株である 183P 置換を持つ株への効果を高めるために、183Pを持つ流行株であるブリスベン株を選定しています。
H3N2に関して 欧米では3C、3aに属するインフルエンザウイルスの報告が増えています。日本では3C.3aに属するウイルスはまったく検出されていないものの、今後流行の可能性がありこれらに対する免疫が低いため3C、3a に属する流行株から選定、カンザスとなっています。
■まとめ
2019/2020年度イフルエンザワクチンはA型2種、B型2種からなる4価混合ワクチンとなっています。インフルエンザの流行動態をふまえ、A型株が変更となっています。B型株は昨年から変更なしです。