大腸カメラ検査の下剤だけもらえる?~事前診察の重要性

患者さん「大腸カメラ検査用の下剤だけください。診察行く必要ありますか?」
医師「はい、あります。とても検査前の診察は大切です」
このようなやりとりが時々あります。

大腸カメラ検査の準備だけを、ものすごくおおざっぱに説明すると

1.検査前に洗腸液を2リットル程服用
2.何度も便が出て水のようにきれいになったら指定された時間に病院に行く

この2つとなります。

繰り返し書きますが実際には違いますが、ものすごく検査準備を簡略化すれば、洗腸液を飲む、便がきれいに水のようになったら病院へ向かいます。という手順です。

大腸検査を過去に受けたことがある方や、ネットで検索して検査のことがある程度理解できている方は、検査に対する精神的な壁が低く、事前の診察をとばして大腸カメラ検査だけを受けたい気持ちよ~くわかります。

でも、事前に診察して大腸検査の説明をさせて頂いているのには理由があります。
事前の診察で何を診ているかについて書いていきます。

大腸カメラ検査、比較的最近の昔話

大腸カメラは少し前までは入院して受けていた検査でした。なぜならば、準備、大腸カメラ検査含め、手術に準じるような大変な準備検査だったからです。

腸をきれいにする前処置方法の開発、大腸カメラ検査をはじめとした医療技術の進歩によって、通院で検査を受けられる時代になっています。

今でも高齢の方、心臓、腎臓などのリスクが高い方は入院して検査することもあります。

その昔は事前に入院して大腸カメラ検査用の食事を食べて過ごします。
検査前日から下剤服用含め準備を開始、検査当日便がでて検査できる状態になったら検査室に移動です。

今は内視鏡検査室で検査しますが、少し前までは透視室で検査をしていました。
X線で大腸カメラの場所をときおり確認して、大腸の奥までカメラを挿入していました。

胃バリウム検査をする部屋が透視室です。

あの部屋に内視鏡を移動させて、透視台の上で大腸カメラ検査をしていました。

患者さんも大変ですが、検査を施行する医師も鉛のプロテクターを着て検査をしているので汗だくになりながらの処置でした。

20年ぐらい前の話になるでしょうか。

大腸カメラ検査、今の話

入院そして透視台の上で、X線でカメラの場所を確認しながら施行していたのが大腸カメラです。
黎明期を過ぎて、ものすごい勢いで検査準備、検査機器、検査技術が発達しました。

入院して行っていた大腸検査食も、検査食をパッケージにした持ち帰れる食事が開発されました。

検査機器もファイバースコープから電子スコープにかわり、画質、解像度ともに格段にアップしました。何よりも大腸カメラの操作法そのものが昔とかわり、透視台の上でX線で場所を確認しながら検査する必要がなくなりました。

当院で
前日、検査食(低残渣食)を昼、夜と食べていただきます。

検査食はパックになっていますので、外出先で食べることができます。前日仕事をやすむ必要なく普通通りの生活ができます。

当日、午前中自宅で洗腸腋を服用していただきます。(年齢、全身状態によってはクリニックで服用していただくこともあります)
トイレに10回近く行き、便が水のように透明になったら準備完了です。
予約の時間に来院いただき、大腸検査となります。

大腸検査の流れ

 

大腸カメラ前の診察が大切なのか

このように検査準備、検査法全てが医療の進歩とともに発達してきたのが大腸カメラ検査です。仕事で忙しいので、検査食食べて、下剤飲んで、検査だけ受けたいというお気持ちよくわかります。

ではなぜ大腸カメラ前の診察が大切なのか

患者さんに安心してそして安全に大腸カメラ検査を受けていただけるように、持病、内服薬、全身状態を把握するために診察しています。

患者さんの全身状態を把握したうえで、検査前の下剤から鎮静剤の量まですべて調節しています。

持病、内服薬はとくに大切

内服薬特に、心臓や脳の病気でいわゆる「血をさらさらにする薬」を飲んでいるかたは注意が必要です。

具体的にはバイアスピリン、プラビックス、プレタール、ワーファリン、プラザキサ、リクシアナ、イグザレルト、エリキュースなどです。

これらの薬を服用していると、大腸ポリープを切除したときに出血のリスクがあります。
服用中の方はポリープを切除せず、検査まで(生検)までにとどめておくかどうかの判断が必要です。

病状が安定していれば、これらの薬を短期休薬できる場合がありますので、主治医の先生に手紙を書いて休薬可否を確認することもあります。

その他にも重要な薬は多数ありますが、糖尿病の薬を服用中の方は検査当日の薬服用をどうするか、インスリン注射中であれば当日の注射をどうするか判断が必要です。

内服薬の確認は必須です。その一助となるのが「お薬手帳」です。
お薬手帳は事前の診察時に必ずご持参ください。

大腸カメラを受けられる体調かどうか

検診で便に血か混ざっているといわれた
などさまざまな理由で大腸カメラにて精密検査を施行します。

大腸カメラを受けることができる体調であるかどうかの判断も必要です。

お腹が痛いので大腸カメラによる精密検査を希望され受診された方がサブイレウス(腸閉塞の一歩手前)であったり、お腹がはるので大腸カメラによる精査希望で触診したら腹水がたまっていた、とうことも経験しています。

お会いして診察、全身状態の確認大切です。

検査前の下剤服用方法、簡単なようで意外と複雑

正確な大腸検査のためには、腸の中をきれいに、残便なくきれいな状態にする必要があります。
そのために、中島クリニックでは大腸検査前の説明に力をいれています。

検査前の説明を省いて、検査前の下剤だけを受け取って早く帰りたい簡便にすませたい気持ちはわかりますが、入念に診察と検査前の説明させていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

まとめ

大腸カメラ検査前の診察では、持病、薬、全身状態を確認します。飲んでいる薬の確認重要です。「お薬手帳」を忘れずご持参ください。

忙しい日々で、検査前の説明を省いて下剤だけを受け取って早く帰りたいと気持ちよくわかります。全身状態を把握して大腸カメラの前処置、検査をどのような方法で行うか判断し
ています。

事前診察時に、検査前の説明を入念にさせていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

検査日までに事前の診察は必要ですが、検査日の予約はネットから申し込めます。

大腸カメラ検査は月曜日~金曜日にて受け付けています。お気軽にご相談ください。

胃・大腸の検査をバリウム検査や便検査だけですませていませんか

胃カメラ胃の検査をバリウム検査だけですませていませんか?
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