もしかして肺炎?肺炎の症状と予防の5つのポイント

巷では今年初めから新型コロナウィルスが世間をにぎわしており、中国では死者も多数でております。

SARSやMERSと比較されることが多い新型コロナウイルスですが、感染力は強いものの、致死率はSARS9%、MERS34%と比べると2%と報告されています。実際にはごくごく軽症の新型コロナウイルス感染があることから考えると、死亡率は2%より低いのではないかと推定されます。

咳の症状が長引いたりすると、「これって肺炎?」と考えてしまうこともあります。

 

ここで、正しい肺炎の知識と肺炎予防についてお話いたします。

肺炎って?

通常は空気中に蔓延(まんえん)しているウィルスや細菌が人の鼻や口から入り込みます。

鼻や口から入ったウィルスや細菌は鼻毛や喉の粘膜でキャッチされ、咳となって体外に排出されます。
しかし、免疫力がおちていたり、持病、ストレスなどで体力が落ちていたりすると、炎症がひどくなるとウィルや細菌が気管支を通過して肺に入り込み、肺炎となるのです。

 

肺炎の症状とは

肺炎かもしれないという場合の主な症状は

  • 高熱が続く
  • 咳が長引く
  • 痰が長引く(黄色・緑色)
  • 胸の痛み
  • 食欲が出ない
  • 悪寒
  • 息苦しい
  • 多汗

このように肺炎の症状は風邪やインフルエンザなどと同じような症状ですが、高熱が何日も続いたり、色のついた痰、長引く咳や大量の汗などが特徴です。

高齢の方は、若い方のように体の反応が激しくなく、肺炎を起こしていても高熱が出ず、食欲がないので原因を調べたら肺炎だったということもありうります。

典型的な症状は、高熱、長引く咳ですが、熱がでない肺炎もあります。
上記のような症状を感じた場合はすみやかに医療機関を受診し、しっかり症状を伝えましょう。

肺炎の検査

肺炎が疑われる場合はレントゲンやCTを撮り見分ける必要があります。
ただし、レントゲンやCTでは肺炎が起こっていることはわかりますが、どの細菌から肺炎になっているかわかりません。肺炎の広がりかたからある程度原因のウイルスや細菌は推定できますので、想定されるウイルスや細菌に合う薬で治療を開始します。

原因となる細菌を特定するために、痰の培養検査に提出します。

肺炎にはいくつかの種類があります。

 

肺炎の種類

肺炎にはさまざまなものがあり、細菌性肺炎、ウィルス性肺炎、非定型肺炎などがあります。

細菌性肺炎

肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、黄色ブドウ球菌などにより起こる肺炎です。
主な特徴はしめった咳や黄色や緑色の痰が出ます。
症状が急激に起こり、肺の広い範囲に症状が及ぶと、体の酸素濃度が低くなり、呼吸不全になったりします。
高齢や糖尿病などの持病を持っている人は予防接種をおすすめします。特に肺炎球菌ワクチンは高齢者の肺炎死亡率を低下させる効果があります。

 

ウィルス性肺炎

インフルエンザウィルス、アデノウィルス、MERSなど、ウィルスが原因で起こる肺炎です。
主な症状は発熱、咳で、重症になると呼吸困難に陥ります。細菌性肺炎と違い、痰がでにくいのが特徴で他には頭痛、関節痛などを伴うこともあります。
インフルエンザウィルスには抗ウィルス薬がありますが、ほとんどのウィルス性肺炎については抗ウィルス薬がないのが現状です。

 

非定型肺炎

マイコプラズマ肺炎、レジオネラ肺炎、クラミジア肺炎などがあげられます。
マイコプラズマ肺炎では痰のない激しい咳と高熱があり、肺だけでなく中耳炎や髄膜炎、皮膚炎なども引き起こすと考えられています。
マイコプラズマ肺炎であるかどうかはLAMP法とよばれる検査にて調べることができます。レジオネラ肺炎が疑われるときには尿で検査することができます。

肺炎を疑った場合は?

もし、肺炎を疑った場合は先延ばしにせず、医療機関を受診しましょう。
ただの風邪だと思っていたら肺炎になっていたということはよくあることです。
特に免疫力の低い幼児、高齢者はあっという間に重症化する傾向があります。
既に医療機関を受診していた場合、症状が改善しない旨を伝え、現在飲んでいる薬と一緒に再受診することも必要です。

お薬手帳があれば、受診時に忘れずにご持参ください。

肺炎の治療

肺炎は原則として抗菌薬での治療が必要となります。全身状態がよければ通院での治療が可能ですが、高齢、全身状態不良、持病をもっているときは入院にての治療となります。

原因の細菌にあう薬を投与すれば症状は改善しますが、脱水症状、栄養不足などを改善し、体力をつけないといけませんので、高齢、全身状態がよくないときは入院してしっかり治療することが必要です。
また呼吸器などに疾患があったり、心臓病、糖尿病などの疾患がある方は重症化しやすいので、早めの治療が大切です。

仕事がなかなか休めないなどと無理をしいると、重症化してしまうこともしばしばです。

肺炎にならないための予防ポイント

風邪やインフルエンザなどヒトからヒトへ感染する疾患による予防はある程度可能です。

手洗い

外から帰ったら手洗いを徹底しましょう。

乾燥する冬の季節は細菌が猛威をふるいます。
また手洗いは20秒くらいかけて、しっかり洗いましょう。
手の甲、親指の付け根など洗い残さないように気を付けましょう。

うがいが風邪の予防になると思われていますが、残念ながらうがいには予防効果がありません。とにかく、手洗いが最重要です。

咳エチケット

外に出るときにはマスクなどで口や鼻をしっかり覆いましょう。マスクにより風邪の予防はできませんが(ウイルスはマスクの網の目より小さい)、マスクをすることで、不用意に汚れた手を口にもっていく予防となります。

「咳エチケット」は人にウィルスを人にまき散らさないようにうすることです。
咳やくしゃみが出そうな場合は

  1. マスクをする
  2. 肘のところで鼻を覆う
  3. ティッシュやハンカチで口・鼻を覆う。その後手洗い

ことが必要です。手で覆ったりすると、ウィルスのついた手でドアノブを触ったりして他の人に感染することがありますので十分注意して人に感染しないようにしましょう。

ワクチン接種

肺炎球菌、インフルエンザにはワクチンがあります。

65歳以上の高齢者は自治体の助成で肺炎球菌ワクチンを接種することができます。西宮市は4000円で肺炎球菌ワクチンを接種することができます。クーポン券が郵送でとどきます。

その他基礎疾患(心筋梗塞や心臓病、喘息や糖尿病、腎臓病など)を持っている方は重症化しやすいため自費でも肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめします。
肺炎球菌ワクチンは一度接種すると5年もちます。インフルエンザワクチンは毎年接種です。

十分な栄養と睡眠

言うまでもないことですが、十分な栄養と睡眠をとることが極めて大切です。

バランスのとれた栄養ある食事を心がけ、睡眠不足にならないように注意しましょう。

禁煙

喫煙は肺を痛めるだけでなく、免疫力も低下させます。
長年喫煙している人は肺が炎症にかかっている状態です。
たばこの本数に対して肺炎になる確率も比例することは言うまでもないことです。

肺炎にならないために

風邪かなと思って簡単に考えているうちに、咳が長引いたり高熱が続いたりと肺炎になってしまうことはしばしばあります。
肺炎を予防するために、

  1. 規則正しい生活(睡眠、栄養)
  2. 予防接種を受ける
  3. 毎日の感染予防(手洗い) 

を常に心がけましょう。

  • 高熱が続く
  • 咳が長引く
  • 痰が長引く(黄色・緑色)
  • 胸の痛み
  • 悪寒
  • 息苦しい
  • 多汗

などが肺炎の症状ですが、高齢の方は熱が出ない肺炎もあります。食欲不振で原因を調べたら肺炎ということもあります。気になることがあれば主治医の先生にご相談ください。

 

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