新型コロナウイルスにかかりやすい喫煙者のライフスタイル

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本に上陸したとされる頃から3か月が経とうとしています。
毎日が自粛と防疫で疲弊されている方も多くおられるのではないでしょうか。
最近では軽症から一転、重症化して呼吸困難に陥ってしまうケースもあり、このウイルスの脅威がはかりしれなくなっています。
特に重症化しやすい人は基礎疾患がある人の他に喫煙者が挙げられます。

電子タバコを含む喫煙者は重症化しやすい傾向がある

タバコから人間の体に入る有害物質は、呼吸器や気道などの組織を破壊し健康状態が悪くなることは言うまでもありません。
今回の新型コロナウイルス感染症では喫煙することによって呼吸器疾患が重症化することがわかりました。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)を持っている人も同様に発熱や呼吸困難の症状が急激に悪化しやすくなります。
同じコロナウイルスである重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した時も喫煙者は重篤化しやすいとされていました。

これは受動喫煙者も同様なリスクを背負っており、喫煙者のまわりにいる人間もコロナにかかったら重篤化しやすいということです。

東京都医師会では「喫煙者の方は、重症化率2.2倍、死亡率3.2倍との報告があります。」と発表しています。
また日本禁煙学会は「喫煙歴はコロナ肺炎の最大の悪化因子」とし、喫煙歴が重篤化される原因と発表してます。

日本禁煙学会 PDF「喫煙歴はコロナ肺炎の最大の悪化因子」

 

喫煙により新型コロナウイルスが重症化しやすくなる5つの理由(注:現段階ではあくまでも仮説です)

①タバコを吸うことで血管が狭くなり、血流が悪くなります。
そうすることで栄養がいきわたらなくなり免疫力の低下につながります。

② 新型コロナウイルスがヒト細胞に感染する際の侵入口である、アンジオテンシン変換酵素(ACE)受容体が喫煙者の場合、増加していることがわかっていて、非喫煙者より新型コロナウイルスを受け入れやすい状態になっていることになります。

③肺の表面にある線毛はウイルスなどを排出する働きがありますが、喫煙によりこの線毛が傷つき感染を防ぐ力を削ぐ結果になります。

④ニコチンは、肺の炎症を抑えて傷ついた細胞を修復する物質の生成力も阻害します。

⑤喫煙する際、手指についたウイルスを吸い口につけ肺の奥まで吸い込むことによって気道内に直接ウイルスを取り込んでいる可能性があります。

このように、喫煙者は自ら感染するリスクを高めていることになります。
また、喫煙者の行動パターンなどによって感染リスクを上げている傾向もわかってきました。

喫煙者が起こしやすい喫煙時の習性と感染のリスク

2020年4月1日改正健康増進法が施行されました。
これを受け兵庫県では受動喫煙防止に関する条例の改正を行いました。

受動喫煙の防止等に関する条例の改正/兵庫県

原則として屋内禁煙となり、喫煙者は喫煙可能なエリアか屋外の指定された場所でしか喫煙できません。
兵庫県は特に厳しく、私的に利用する20歳未満、および妊婦が同室の居室内での喫煙禁止をあげています。

喫煙者にとっては吸う場所がなくなって、屋外の喫煙場所や施設の喫煙ルームが設置されている場所にいくことになります。

しかし、屋外で喫煙する場合(喫煙ルーム含む)、どこでウイルスがついているかもわからない手を何度も口元に近づけることになり、感染リスクを高めることになります。

また、喫煙者は他でタバコを吸う場所がないので、同じ場所に長時間滞在したり、喫煙者同士で話し込む傾向があります。

これではソーシャルディスタンスはおろか、その中に保菌者がいた場合「三密」である喫煙室にいると、感染するリスクは格段に上がります。

こういった理由で、最近喫煙室の危険性を指摘する声も上がっており、新型コロナウイルス感染のクラスターを発生させる条件を備えているとして、喫煙室を閉鎖する企業などもでています。

では、コンビニの前などの喫煙コーナーは屋外だから大丈夫でしょうか?

実際、緊急事態宣言後、施設は閉鎖され屋外で喫煙する人も増えてきています。
コンビニ前の灰皿の前は10人くらいの人であふれていることもざらにあります。

屋外でも至近距離にいれば当然感染リスクはあがりますし、かといってソーシャルディスタンスを守れば、喫煙した人の煙の円が広がってしまい受動喫煙のリスクがあがってしまうことになります。

電子タバコも同様に吐く煙が見えなくてもエアロゾル感染の可能性はあり、紙巻きたばこと同様に体へのダメージおよび感染のリスクは変わりません。

 

テレワークでタバコの本数が上がる?

緊急事態宣言が発出され、テレワーク、在宅勤務、自宅待機など家の中で過ごすことが多くなってきたかとおもいます。

今までは仕事中はタバコを吸えないから本数が少なかった人も、自宅で過ごすことが多くなりタバコの本数が増えた人もいるかもしれません。
しかし、家の中(ベランダなども含む)で喫煙することは受動喫煙のリスクを上げることになりかねません。
家族にも感染症の重篤化を及ぼすことも考えて、できるだけ禁煙をすることが望ましいです。

禁煙するためのコツ

ブログでも何度も書いていますが、「カラダに悪いから禁煙しましょう」というようなお説教をすることが禁煙指導ではありません。
中島クリニックの禁煙完遂率は90%以上を誇る優秀な結果です。
禁煙が成功するためのコツの一つはは66日ルールです

三日坊主はあたりまえ。新しいことを習慣化するまで2ヶ月もかかる|禁煙、糖尿病食事療法、勉強、ブログ、習い事、66日ルール

まずは小さな目標を見つけてコツコツすることが大事です。

しかし、いざ禁煙しようとしても習慣的にタバコを欲しがってしまう口寂しさや、吸いたくなる衝動を抑えられないのも事実です。
食後の一服、朝起きた時の一服など、習慣的に体に染みついた行動は避けられないときもあります。
そういったときは、自分の中での無意識な習慣を変える呪文を唱えることも必要です。
吸いたくなる衝動を抑えるには以下の行動が有効だと言われています。

・ゆっくり深呼吸をする
・冷たい水やお茶を飲む
・歯を磨く
・昆布やガムを噛む
・体を動かす
・禁煙をしようとした理由を唱える
・朝の行動パターンを変える

吸いたくなる衝動のピークは1~2分で、それが収まるとしばらく落ち着くことが多いです。

吸いたくなったら、「ここまで我慢したものがリセットされてしまう」「体からニコチンが抜けて浄化されていくのに振り出しにもどる」等、心理的に良いイメージを持つようにして乗り切っていくことを続けていきましょう。

習慣となるのは2か月かかりますが、山を登り始めないと頂上には届きません。
自分の身だけでなく、愛する家族も新型コロナウイルスから守るために、少しでもリスクから回避するように心がけることが大事です。

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