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西宮市精神科医会内科医会合同学術講演会にて「GERDの診断治療、睡眠と疾病関連」講演いたします

西宮市中島クリニック院長
西宮市精神科医会内科医会合同学術講演会にて「GERDの診断治療、睡眠と疾病関連」講演いたします

平成31年1月24日(木)
場所: ホテルヒューイット甲子園
19:00~

胃食道逆流症(GERD)の多彩な症状
胃食道逆流症(GERD)と睡眠の関連
睡眠と疾病の関連
胃食道逆流症(GERD)の治療
胃食道逆流症(GERD)患者さんからよく聞かれることQ&A
について1時間お話させていただきます。

スタッフ勉強会「WHYから始める勉強会~大腸編~ なぜ大腸がん検診をするのか、その意義と効果」

2018年10月22(土)スタッフ勉強会を行います。

テーマ

「WHYから始める勉強会~大腸編~ なぜ大腸がん検診をするのか、その意義と効果」

便潜血検査を受けることが、どの程度大腸がん予防につながるか

大腸内視鏡検査を受けることが、どの程度大腸がん予防につながるか

を中心に話いたします。

子どものピロリ菌除菌、いつやるか?今でしょ!後でもいいでしょ!議論|論点は「除菌するかしないかではなく」「いつ除菌するか」

(Citation: ameblo.jp/kurisotsuya)

新聞の一面にこんな記事がありました。

『ピロリ菌の除菌子どもに必要?効果めぐり割れる』

(Citation: 朝日新聞朝刊201811.13)

さすが新聞、いい言葉知っていますね。

必要? 効果めぐり 割れる学会

あおり気味のタイトル、どんな内容だろうと思わず読んでしまいます。

ピロリ菌除「必要か不要」相反する意見に、侃侃諤諤(かんかんがくがく)口角泡を飛ばしている、印象です。

タイトルだけを見ると、子どもにピロリ菌除菌はいらないとの印象をもつ人もいるかもしれません。

実際に記事を読んでみると、そんな派手な内容では残念ながらありません。

こどもがピロリ菌もっていることが分かったとき、いつ除菌するか学会により判断がことなるがメインテーマです。

子どものピロリ菌除菌

いつやるか?

今でしょ!  今じゃなくてもいいでしょ! どちら

の議論です。

■ピロリ菌と胃がんの関係

ピロリ菌は胃がんの原因であることは疑う余地のないことです。ピロリ菌が感染することにより、胃の粘膜が炎症を起こしてキズつきます。胃炎が続くと、腸上皮化生とよばれる、胃なのに腸に近い状態となります。

分かりやすく並べると 正常胃→ピロリ菌感染→慢性胃炎→腸上皮化生→胃がん

正常胃から始まり、慢性胃炎、腸上皮化生を経て胃癌となります。ピロリ菌を除菌すると、胃炎が治まり胃癌の予防になる。ここまでは研究で証明されているところです。

■大人、ピロリ菌除菌いつやるか?早いほうがいいでしょ!

正常胃→ピロリ菌感染→慢性胃炎→萎縮性胃炎→腸上皮化生→胃がん の流れをストップさせるためには、ピロリ菌を除去すること「ピロリ菌除菌」です。

将来起こりうる胃癌を予防するための除菌です。

30才であれば、迷いなくピロリ菌除菌治療します。

60才でも、迷いなくピロリ菌除菌です。

90才なら、胃癌予防としてのピロリ菌除菌は不要です。

年齢が若ければ若いほど、胃癌予防効果が高いのは当然です。

大人に関しては、ピロリ菌陽性が分かった時、除菌です。

■子ども、ピロリ菌除菌いつやるか?今でしょ!とは現段階では断定できない、いつするべきか結論がでるのはこれから

新聞記事に内容もどると、「ピロリ菌の除菌は成人では胃がんのリスクを低下させるが、小児では科学的根拠はないと指摘」と書かれています。

「科学的根拠はない」否定的な印象をあたえる表現ですが、よく考えれば科学的根拠ないのはあたりまえです。

中学生、高校生がピロリ菌除菌することで将来胃癌の予防につながるかどうか、証明される(科学的根拠をもつ)のは20年後、30年後です。

子どもへのピロリ菌除菌、始まったのは数年前からのなので、時間的に結果がでていないだけです。

「科学的根拠はない」イコール、治療の効果がない、ではありません。小児期のピロリ菌治療効果あります。

正常胃→ピロリ菌感染→慢性胃炎→萎縮性胃炎→腸上皮化生→胃がん

の流れを止めるのは、年齢が早い方がよいのは当然です。しかし、子どもに対するピロリ菌除菌は各自治体で始まったばかりです。中学生時代にするべきか、高校生時代にするべきか、大人までまってよいのか、その答えはこれからの研究結果を待つ必要があります。

■子ども、ピロリ菌除成功率

大人に関してはピロリ菌除菌、将来の胃癌予防に当然の治療です。年齢が若ければ若いほど効果がある予防です。そこで最近各種自治体が取り組んでいるのが、中学生、高校生時代、より早い段階でピロリ菌をみつけて除菌です。

参考記事

●こどものピロリ菌感染経路|小児の80%は家族内感染

●中学生のピロリ菌感染率は5%以下|ボノプラザン(タケキャブ)、アモキシシリン(サワシリン、アモリン)、クラリスロマイシン(クラリス)の3剤併用療法で一次除菌率成功率は83%

中学生に対する除菌で成功率83%と佐賀県での取り組み、すばらしい効果をだしています。中学、高校時代、幼少期にピロリ菌除菌をしても、何ら問題はありません。

■子どものピロリ菌除菌時期、いつやるか?私見

ピロリ菌除菌は早ければ早いほどよいのは当然です。Point of no return(もはや後に引けない段階)が胃炎にもあって、そこを過ぎてしまうと除菌をしても効果が限局的です。

20代のピロリ菌陽性の人の内視鏡所見は、胃炎はあるものの萎縮性胃炎にはまだ至っていないことがほとんどです。 20代ではまだPoint of no return(もはや後に引けない段階)を越えていないとも考えられます。

お母さんなどから子どものピロリ菌検査、除菌を相談されたときには、このように答えています。

・お子さんが何才でもピロリ菌検査できます。当院では便中ヘリコバクターピロリ抗原や抗体検査で判定しています。

・ピロリ菌除菌に関しては、大人と同じ抗生剤、胃酸を抑えるPPIが使えるようになる体重40kgを越してからでどうでしょうか。

・二十歳になってから考えてもいいですね。

個人的意見ですが、子どもに関してはピロリ菌を持っていることが分かった時に除菌。体重が40kgを越す大人と同じ体格であればいつでも除菌Ok、幼少期にしらべてもいいが、20才になってから調べても遅くはない。とのスタンスで治療にとりくんでいます。

■まとめ

ピロリ菌に感染するとこで、慢性胃炎、腸上皮化生が起きて、胃がんにつながります。ピロリ菌除菌をすることで胃癌の予防となります。除菌は早い時期がよいのですが、子どもの場合、中学生時代にするか,高校生時代がよいのか、結論が出るのはこれからです。

The Lancet Gastroenterology & Hepatologyに中島クリニック院長共著論文がアクセプトされました。|Safety and efficacy of the sodium-glucose cotransporter 1 inhibitor mizagliflozin for functional constipation: a randomised, placebo-controlled, double-blind phase 2 trial.

The Lancet Gastroenterology & Hepatologyに中島クリニック院長共著論文がアクセプトされました。

世界で最も権威ある雑誌の一つであるランセットの消化器専門誌に論文掲載されました。

論文タイトル
「Safety and efficacy of the sodium-glucose cotransporter 1 inhibitor mizagliflozin for functional constipation: a randomised, placebo-controlled, double-blind phase 2 trial.」

世界初となる作用機序をもつSGLT1阻害薬の臨床効果の報告です。

SGLTにはサブタイプ(種類)があり、SGLT1は主に小腸上皮で発現しています。

ダブルブラインドで便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)に有効性を示すことができました。新たな作用機序のIBS-C治療薬として臨床化が期待されるところです。

論文タイトル
【Safety and efficacy of the sodium-glucose cotransporter 1 inhibitor mizagliflozin for functional constipation: a randomised, placebo-controlled, double-blind phase 2 trial】

論文著者
Fukudo S, Endo Y, Hongo M, Nakajima A, Abe T, Kobayashi H, Nakata T, Nakajima T, Sameshima K, Kaku K; Mizagliflozin Study Group.

掲載論文
Lancet Gastroenterol Hepatol. 2018 Sep;3(9):603-613. doi: 10.1016/S2468-1253(18)30165-1. Epub 2018 Jul 25.

要約
Abstract

BACKGROUND:

Mizagliflozin is a novel oral sodium-glucose cotransporter 1 (SGLT1) inhibitor that increases luminal glucose and water. This study assessed the efficacy and safety of mizagliflozin in patients with functional constipation.

METHODS:

In this multicentre, randomised, double-blind phase 2 trial at 32 hospitals and community outpatient clinics in Japan, we enrolled patients with functional constipation or constipation-predominant irritable bowel syndrome, aged 20 years or older. Patients were randomly assigned (1:1:1), by use of an independent centralised registration system and dynamic allocation method, to receive mizagliflozin 5 mg, mizagliflozin 10 mg, or placebo, orally once daily for 4 weeks. Patients, investigators, staff, and the sponsor were blinded to the group assignments. The primary outcome was the change from baseline in the number of spontaneous bowel movements per week after 1 week. Efficacy analysis was done in all patients except those who deviated from good clinical practice, did not receive at least one dose of the study drug, withdrew before starting treatment, were ineligible, or for whom the primary outcome could not be assessed, and safety was assessed in all patients except those who deviated from good clinical practice, who did not receive the study drug, or who withdrew before receiving treatment. This trial is registered with ClinicalTrials.gov, number NCT02281630, and is completed.

FINDINGS:

Between Oct 15, 2014, and March 7, 2015, 258 patients with functional constipation were randomly assigned: 86 patients per group. Two patients from the placebo group and three from the 10 mg mizagliflozin group were excluded because the primary outcome could not be assessed, and one patient from the 5 mg mizagliflozin group was excluded for not receiving the study drug; therefore 84 patients in the placebo group, 85 in the 5 mg mizagliflozin group, and 83 in the 10 mg mizagliflozin group were included in the full analysis population. Mean change from baseline in the number of spontaneous bowel movements per week after 1 week with mizagliflozin 5 mg (3·85 [SD 3·96]) and mizagliflozin 10 mg (5·85 [6·01]) was significantly greater than those in the placebo group (1·80 [1·80]; p<0·0001 for both comparisons). The most common adverse events were nasopharyngitis (one [1%] of 86 patients in the placebo group, seven [8%] of 85 on mizagliflozin 5 mg, and five [6%] of 86 on mizagliflozin 10 mg), diarrhoea (none on placebo, four [5%] patients on mizagliflozin 5 mg, and eight [9%] on mizagliflozin 10 mg), and abdominal distention (three [3%] on placebo, four [5%] on mizagliflozin 5 mg, and seven [8%] on mizagliflozin 10 mg). Only diarrhoea and abdominal distention were deemed to be related to mizagliflozin treatment, whereas nasophanyngitis might not be related to mizagliflozin treatment, on the basis of clinical evaluation.

INTERPRETATION:

The SGLT1 inhibitor mizagliflozin showed favourable efficacy and tolerability at 5 mg and 10 mg doses in patients with functional constipation, providing a potential alternative therapy to available drugs.

中島クリニック院長、西宮市医師会公衆衛生委員会委員着任

中島クリニック院長が
平成30年7月1日、西宮市医師会公衆衛生委員会委員に着任いたしました。

諮問事項「新型インフルエンザ対策における予防接種体制」について意見を交わし、西宮市における新型インフルエンザ発生時の住民接種フレームワークを作成いたします。

中島クリニック院長、CKD Up Date in 西宮にてオープニングリマークスで講演いたします

2018年8月2日(木)
CKD Up Date in 西宮
~慢性腎臓病予防連携について考える~
中島クリニック院長がオープニングリマークスで
「西宮市慢性腎臓病(CKD)重症化予防連携事業の枠組み、昨年10月開始以降の実施状況」について講演いたします。

医療通訳テキストが完成しました|中島クリニック院長シナリオ監修

シナリオ監修として関わらせていただいた 「医療通訳テキスト」がついに完成、厚生労働省のホームページに掲載されました。

「医療通訳」聞き慣れないことばですが、外国の方が母国語で医療をうけることができるようにサポートするのが医療通訳です。

私は、シナリオ、例文医学的チェック、単語対訳のチェック(英語部分)を担当させていただきました。

378ページの大作、企画から編集、装丁まで、多文化共生センターきょうとスタッフのみなさま本当にお疲れさまでした。

厚生労働省のホームページからダウンロードできます。

「医療通訳育成カリキュラム基準 医療通訳テキスト」

中島クリニック院長が医者が選ぶ専門医Best Doctors in Japanに選出されました

中島クリニック院長が、
医者が選ぶ専門医Best Doctors in Japan2018-2019に選出されました。

米国ベストドクターズ社(Best Doctors, Inc.:本社・ボストン)からBest Doctors in Japan(TM) として中島クリニック院長が選出されました。


ベストドクターズ社は1989年にハーバード大学医学部所属の医師2名によって設立され、世界各国で病状に応じた適切な治療やセカンドオピニオン取得のための名医紹介を行っている会社です。

ベストドクターズ社の名医選出方法は、膨大な数の医師に対して「もし、あなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場合、あなな以外のどの医師に治療をお願いしますか?」 とアンケートを行い、その中で治療能力、研究結果,最新医療情報への精通度などを考慮した上で、ある一定以上の評価を得た医師(それぞれの国での医師全体の上位1%程度)を名医(Best Doctors)と認定するというものです。

名医データベースは常に医療の最前線で活躍している、経験豊富な医師のみが対象となっています。

西宮市中島クリニック院長の論文が 西宮市医師会医学雑誌に掲載されました

中島クリニック院長の論文が
西宮市医師会医学雑誌にアクセプトされ掲載されました。

著者:中島敏雄
論文タイトル:当院におけるヘリコバクター・ピロリ一次除菌の治療成績
~抗菌薬感受性MIC値からの除菌成否予測~
西宮市医師会医学雑誌2018年第 23号 p29-32

最新のピロリ菌一次除菌治療法についての総説論文です。
中島クリニック院長が研究から見いだした、抗菌薬感受性MIC値からの除菌成否予測についても解説しています。