ブログ」カテゴリーアーカイブ

内視鏡カンファレンス

昨日、西宮市内主幹病院主催の内視鏡カンファレンス(会議)に参加してきました。
病院勤務の外科医師、内科医師、研修医、近隣クリニック医師が一同に集まり行う勉強会です。指名されたドクターが、モニターに映し出された内視鏡画像を見て、病変の良性、悪性、治療方針をコメント、また何故そのように判断したのか根拠を交え発表するスタイルです。だれが指名されるか分からないので、全員真剣な面もちで参加です。

あっと言う間の2時間、提示症例の特徴的な内視鏡像が眼に焼きつき、明日からの診療の糧となるのを実感します。
学生時代の授業は教師から生徒への一方通行でしたが、カンファレンスは全員が生徒であり、先生であり共に学べる場です。
毎回、カンファレンスの準備、司会進行をしてくださっている、Y先生、S先生いつもありがとうございます。この場をかりてお礼申し上げます。

朝日メディカル原稿執筆、悪戦苦闘中

朝日新聞社発行「朝日メディカル誌」の依頼原稿締め切り日が近づき、夜な夜なパソコンに向かい格闘中です。たったA4用紙4枚程度の原稿なのですが膨大な時間を費やしてしまっています。書くのは難しい、しかもまだ書き終わっていない。。。

テーマは「内視鏡査を受けるHaving a Gastroscopy」、日常診療で使う医療英語の解説です。
胃カメラを英語で何と言うかご存じですか?gastrocameraもしくはstomach cameraあたりが相当する言葉でしょうか。では上部消化管内視鏡は?upper gastrointesinal endoscopeとなりますが、何か堅苦しい表現ですね。このような論文で使うような「内視鏡endoscope」と言う表現よりも日常医療英会話では平易な表現「胃カメラstomach camera」を使った方が、患者さんに伝わりやすいですよ、と言う主旨の事を今書いています。参考までに、今話題の経鼻胃カメラ(鼻から入れる胃カメラ)はnasal gastro cameraです。
来月号の朝日メディカルに掲載される予定です。

禁煙成功率97%

当院の禁煙治療実績データーがでました。
昨年1年間で当院へ禁煙を決意して54人の方が来院、禁煙パッチ(シール)を使って2ヶ月間の禁煙治療をやり遂げた方の禁煙成功率はなんと97%。禁煙成功、本当におめでとうございます。
私なりに禁煙成功の理由を考えてみますと、
1.2週間毎に来院して、私に「タバコどうですか?」としつこく聞かれる心理的効果
2.禁煙パッチ使用による、イライラ感、不眠などのニコチン離脱による急性期症状の軽減
2点がプラスに働いた結果の禁煙成功率ではないでしょうか。
禁煙はIf you try, you can make itです。

雑誌取材を受けて

先日一風変わった雑誌取材をうけました。雑誌取材と言えば、記者が用意した質問に答えそれが記事になるのが一般的ですが、先日の取材は全くそんな形式ではありませんでした。決まった質問事項など一切なく、記者の方と自身の診療スタイル、自分の理想とする医療、その他歓談すること1時間ほど。掲載されたのが、次の記事です。
http://www.nakajima-clinic.com/prof/index.html
http://www.nakajima-clinic.com/prof/magazine_01.pdf
記者の方はさすが文章を書くのが上手ですね、私のとりとめもない話を上手にまとめてくださっています。

記事一部抜粋
タイトル「全力投球」
診療でも”見せる”ことへのこだわりがある。内視鏡を用いた検査結果の写真や、心電図の波形、画像データーを見せながら患者に説明~そして納得してもらえるまで明瞭に説明~

ホームページ新しくなりました

中島クリニック・ホームページを完全リニューアルしました。
http://www.nakajima-clinic.com/
胃カメラ、大腸カメラ検査の説明から、胃潰瘍、ピロリ菌、肝炎などについて分かりやすく説明しています。

3年前にホームページを作った時は、フレーム、ロールオーバーなど当時の最新機能を織り込んで作成いたしました。しかし、「3年も経てば」と言うべきか「たった3年で」と言うべきかインターネット技術の革新は著しく、それらの機能は今となっては古くなってしまいました。

より読みやすく、より医療知識を分かりやすく説明するためにカスケーディング・スタイル・シートと言う最新の機能を用いてホームページを全面リニューアルしました。

夜のお仕事

夜のお仕事と聞いて、何か秘密めいたものを考えた方間違いですよ。まじめな話です。

本題に入る前に、先月、ユーザーとともに進化する診療所発の電子カルテ「ダイナミクスのめざすものII」が出版されました。電子カルテを実際に使っている、何人かの先生方と共同著書で、もちろん私も著者の一人です。電子カルテを導入する際に必要な、受付スタッフの研修、看護師の研修、さらに院長自ら知っておくべき医療事務知識などなど、診療の質を高めるために欠くことのできない知識を書き下ろしています。

この本が出版され、昨日手元に本が届いた時にふっと、医学部を卒業して医者になったばかりの研修医時代を思い出しました。研修医の生活は、早朝の採血、点滴から始まり処置、治療、カンファレンス(治療方針検討会)そして夜の点滴とあっと言う間の1日です。夜11時過ぎにようやく仕事が落ち着きナースステーションにもどり、「はさみ」と「のり」を手にして作業です。これが、そう研修医夜のお仕事です。

患者さんの日々の採血データーをカルテに切り張りして時系列に並べます、黙々と、単純な作業です。大切なのは単純作業の後、腰を据えて考える時間です。このデーターを時系列に並べたものをしっかりと眺め、昨日や過去のデーターと比較して、病状が良くなっているか総合的に判断するのです。

そんな研修医時代から時代が変わり、カルテが紙から電子カルテに変わりました。勘の良い方はもう私がなぜ、研修医時代を思い出したか気が付かれたでしょう。電子カルテ化すると、この切り張りの単純作業がなくなり、ボタン一つで時系列にデーターが並びます。電子カルテに関する本を出版して、紙カルテ時代を象徴する「はさみと「のり」の作業をふっと思い出したのです。採血データーだけではありません、心電図、レントゲンなどの画像も過去と比較できます。過去と比較する事により、わずかな変化も見逃しません。

電子カルテに興味ある方は、ユーザーとともに進化する診療所発の電子カルテ「ダイナミクスのめざすものII」日本医療情報センター発売をご一読下さい。拙著は電子カルテに関する本ですが、私のみならず、共著の先生方がいかに熱い思いで日々の診療に向かっているかが伝わります。

http://www.nakajima-clinic.com/

肺炎ワクチンをご存じですか

「肺炎ワクチンを中島クリニックで受ける事ができますか」と相談を受ける事が最近増えました。テレビの健康番組などで紹介され、認知度が高まった影響でしょうか。メディアの影響力は大きいですね。当院でも、肺炎予防のために「肺炎ワクチン」接種に取り組んでいます。

正式名「肺炎球菌ワクチン」は、肺炎を引き起こす「肺炎球菌」と呼ばれるバイ菌に対するワクチンです。この聞き慣れない「肺炎球菌」が厄介なのは、バイ菌を殺すペニシリンなどの抗生物質が効きにくい点であり、この厄介な肺炎を予防するワクチンが「肺炎球菌ワクチン」なのです。

接種がすすめられる方は
・65才以上の高齢者
・肺の病気(慢性肺疾患)、心臓の病気、糖尿病の方
その他に、脾臓を摘出する手術を受けた事のある方です。

ワクチン関する相談は、クリニックへお電話下さい。
http://www.nakajima-clinic.com/

ピロリ菌と潰瘍

「ピロリ菌」について相談を受ける事が最近増えました。テレビ健康番組などの影響で「ピロリ菌」が有名になったからでしょうか。今日はピロリ菌のお話を少しいたします。

ピロリ菌と言う名前を聞いた事がありますか?
ヨーグルトのテレビコマーシャルなどでピロリ菌の事が紹介されており、名前を知っている方は多いのではないでしょうか。
ピロリ菌と呼ばれていますが、ペリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)が正式名で胃に生息するバイ菌です。

ストレスやタバコが潰瘍の原因と以前は言われていたのですが、ピロリ菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の主な原因であることが明らかになってきました。

昔は潰瘍が治らず手術をする事もありましたが、今はすばらしい薬があるので潰瘍は飲み薬で治ります。しかし残念ながら、一旦潰瘍が治っても薬を止めてしまうと8割以上の方が潰瘍を繰り返してしまいます。そこで、大切なのがピロリ菌の治療となります。

潰瘍の原因菌であるピロリ菌を治療すると、潰瘍が再発しなくなり潰瘍の痛み苦しみから解放されます。ピロリ菌の治療が潰瘍の根本的な治療なのです。

まとめると、
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんは、ピロリ菌を持っていないか調べる事が大事
・ピロリ菌を持っていれば、ピロリ菌治療

中島クリニック ホームページ

http://www.nakajima-clinic.com/

それって、やばいですか?

診察室でこんな類の会話を交わす事があります。

私「どうされましたか?」
患者さん「昨日の夜から、急にやばくなて、お腹痛くなって・・・」
診察後
私「ウイルスの腸炎ですね、お腹に来る風邪と思ってください」
患者さん「それって、やばいっすか?」
私「やばいか、やばくないかで言えば、しっかり水分をとって安静にすればやばくない病気ですよ」

若者との会話から察するに「やばい」の言葉が示す範囲が広がっているようです。「何か困った事が起きた状況をさす時に使う便利な言葉」とでも理解すれば良いのでしょうか。若者にとって「やばい」か「やばくないか」は極めて重要な判断基準でもあるようです。

患者さんへの説明は、伝わる事、分かりやすいことが大切なのは言うまでもありません。そこで、私も「やばいっすか?」と聞かれると、分かりやすく説明するために「やばくないですよ」と言う言葉から説明を始める事にしています。

「やばくないですよ」と聞いた若者は安堵の表情を浮かべ、心にゆとりを持って、私からの具体的な治療方法、食生活上の注意に耳を傾けてくれます。日常診療の中で、コミュニケーション、言葉の大切さを実感する瞬間でもあります。

禁煙授業を終えて

先日、タバコについて小学校6年生と一緒に勉強しました。黙って私の話を聞くだけでなく、時に驚きの声を上げ、時にどよめき、私の質問に顔を伏せず挙手して積極的に参加する姿が印象的でした。

30枚余りの写真、グラフ、海外のタバコCM動画など、活字ではなく視覚から感じとる授業を心がけました。なかでも、中学校1年先生男子の約20%、女子の約15%も喫煙経験があると、具体的な数字(厚生労働省の全国調査のデータです)を示して話をすると、驚くとともに、喫煙は他人事ではなく身近な問題であることを理解してもらえたようです。

授業の最後に生徒さんから質問や相談をたくさん受けました。なかでも、一番難しいのは「家族がタバコをすっているのですがどうしたら止めてもらえますか」です。この質問は毎回でます。こうすれば良いと言う正解はないのですが、まずは、インターネットや新聞などでタバコについて調べ、一緒に勉強してみてはどうですかと提案しました。私のクリニックで禁煙指導を受けにこられる理由に「孫にすすめられて」「家族のすすめで」などが多いのは確かです。家族と一緒にタバコについて調べる、勉強する事が禁煙するきっかけになるからです。

たった1時間と短い時間でしたが、何らかの形で子供たちの心に残り、タバコの誘惑に直面したときに抑止力としてはたらいてくれる事を願うとともに、小学校でのタバコに関する授業の大切さを再確認する1日となりました。

http://www.nakajima-clinic.com/