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それって、やばいですか?

診察室でこんな類の会話を交わす事があります。

私「どうされましたか?」
患者さん「昨日の夜から、急にやばくなて、お腹痛くなって・・・」
診察後
私「ウイルスの腸炎ですね、お腹に来る風邪と思ってください」
患者さん「それって、やばいっすか?」
私「やばいか、やばくないかで言えば、しっかり水分をとって安静にすればやばくない病気ですよ」

若者との会話から察するに「やばい」の言葉が示す範囲が広がっているようです。「何か困った事が起きた状況をさす時に使う便利な言葉」とでも理解すれば良いのでしょうか。若者にとって「やばい」か「やばくないか」は極めて重要な判断基準でもあるようです。

患者さんへの説明は、伝わる事、分かりやすいことが大切なのは言うまでもありません。そこで、私も「やばいっすか?」と聞かれると、分かりやすく説明するために「やばくないですよ」と言う言葉から説明を始める事にしています。

「やばくないですよ」と聞いた若者は安堵の表情を浮かべ、心にゆとりを持って、私からの具体的な治療方法、食生活上の注意に耳を傾けてくれます。日常診療の中で、コミュニケーション、言葉の大切さを実感する瞬間でもあります。

禁煙授業を終えて

先日、タバコについて小学校6年生と一緒に勉強しました。黙って私の話を聞くだけでなく、時に驚きの声を上げ、時にどよめき、私の質問に顔を伏せず挙手して積極的に参加する姿が印象的でした。

30枚余りの写真、グラフ、海外のタバコCM動画など、活字ではなく視覚から感じとる授業を心がけました。なかでも、中学校1年先生男子の約20%、女子の約15%も喫煙経験があると、具体的な数字(厚生労働省の全国調査のデータです)を示して話をすると、驚くとともに、喫煙は他人事ではなく身近な問題であることを理解してもらえたようです。

授業の最後に生徒さんから質問や相談をたくさん受けました。なかでも、一番難しいのは「家族がタバコをすっているのですがどうしたら止めてもらえますか」です。この質問は毎回でます。こうすれば良いと言う正解はないのですが、まずは、インターネットや新聞などでタバコについて調べ、一緒に勉強してみてはどうですかと提案しました。私のクリニックで禁煙指導を受けにこられる理由に「孫にすすめられて」「家族のすすめで」などが多いのは確かです。家族と一緒にタバコについて調べる、勉強する事が禁煙するきっかけになるからです。

たった1時間と短い時間でしたが、何らかの形で子供たちの心に残り、タバコの誘惑に直面したときに抑止力としてはたらいてくれる事を願うとともに、小学校でのタバコに関する授業の大切さを再確認する1日となりました。

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禁煙授業

今月末に、小学校6年生と一緒にタバコについて考える授業があります。今年で3回目になります。講師として小学校に呼んでいただき、タバコと健康の害について私が授業をするのですが、教えに行ったはずの私が、子供たちから逆に多くの事を教わり、元気をもらって毎回帰って来ている気がいたします。

どのような話をしようか、思いめぐらせながらをパソコンに向かってスライドを今作っています。難しい言葉を減らしたり、漢字を一部平仮名に治したりと私なりに下手な気を使ってみたりもします。

今年も、このスライドから話を始める事にしました。

「子供が自動販売機でタバコを買っている写真」です。実に滑稽な光景ですが、これが日本の現状です。このスライドを見た瞬間に笑う子供、間違いを指摘する子供、教室は騒々しくなります。反応は様々ですが皆自分の頭で考え、受け身ではなく積極的に参加してくれます。ありきたりの、タバコは体に悪いですよ、的な話では子供の印象には全く残りません。

段上西小学校の皆さん、今年も一緒に勉強しましょう。

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医療通訳者、コーディネイター養成講座

平成18年12月9日(土)
「医療現場でよく出会う場面(検査)の知識」
多文化共生センターきょうと主催の医療通訳者、コーディネイター養成講座にて講演いたします。
場所:京都市国際交流会館
時間:午後2時-5時
内容
・病院でよくおこなわれている検査について(検査の種類)
・検査の流れ
・患者さんに対しての説明によく使う用語
・検査時に通訳者に気をつけてほしいこと(検査前の説明時の通訳での注意点)

診察、検査の流れを、胃カメラを例に分かりやすく説明いたします。

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常識は変わる

先週日曜日、日常診療経験交流会で「抗凝固剤投与中の患者への対応  内視鏡検査時の対応」を講演してきました。2

その時に感じた事が「常識は変わる」です。

脳梗塞などの病気に対して血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)を内服している方が、大腸ポリープを内視鏡で切除する、抜歯する、など出血する可能性がある治療を受ける時には薬はどうするのが良いと思われますか?

1.出血すると危険なので、薬は治療前にやめる
2.そのまま内服する

常識的には、もちろん1ですよね。抗凝固剤を続けるなんて、とんでもない。血が止まらなくなったらどうするんだ。と言う声が聞こえてきそうです。
数年前までは、正解は1で薬を治療前にやめるのが常識でした。しかし、近年内視鏡技術の発達や手技の発達により、万が一出血しても処置できるようになってきました。
逆に、抗凝固剤をしばらく中止している間に、脳梗塞などを再発する危険が高まる事も分かってきました。
その結果、最近の常識は2の「内服をつづける」に変わってきています。切除する範囲が広く出血の危険が高く抗凝固剤を中止する必要がある場合でも、休薬する期間をできるだけ短くする傾向にあります。

歯科の先生の話では、「抜歯」の様な出血する処置の場合でも、内視鏡治療と同じで、抗凝固剤内服をできるだけ続けるそうでうです。

医学の発達、技術の発達とともに「常識は変わるものです」それを切に感じたのが先日の会でした。

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ブログ オープンしました

西宮市甲東園で内科・消化器クリニックを開業して、はやいもので3年がたちました。

開業以来、日々雑感、院内勉強会、講演情報などをインターネット掲示板に綴って参りましたが、使用していたサーバーの掲示板機能終了にともない、今日からブログへ移行いたしました。