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オトナのVPD(ワクチンで防げる病気)

NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会 が提唱していることば「オトナのVPD」、つい最近はじめて耳にしたことばです。
(Citation: http://otona.know-vpd.jp) オトナのVPD

VPD、こどもの病気につかうことばと思っていました。

おとなのVPDと言われ思いつく病気としては、肺炎球菌、インフルエンザ、帯状疱疹予防の水痘ワクチンでしょうか。高齢者を対象とするワクチンが真っ先に思いつきます。

オトナのVPDは世代で必要なワクチンが変わる

「オトナのVPD」ホームページをみてみると、10代、20代、30代・・・世代毎に推奨するワクチン一覧があります。

おとなに必要なワクチンと言われると、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンなど高齢者を対象とするワクチンが話題になるのですが、なるほど世代によって必要なワクチンはかわります。

オトナのVPD、ホームページをみてみると
・思春期・青年期子育て世代
・現役ミドル世代
・シニア世代
と世代ごとに推奨のワクチン一覧があります。

海外からの沖縄への麻しん持ち込みは記憶に新しいところです。麻しん風しんの抗体価が低い30代(子育て世代)に必要なVPDとなると、麻しん風しんです。

B型肝炎ワクチンは10代から60代まで全年代に推奨されています。B型肝炎は血液、精液を介して感染しますが、B型肝炎ワクチン3回の接種で予防できます。

60代から上(シニア世代)となると、帯状疱疹予防の水痘(みずぼうそう)ワクチン、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンが中心となります。

『オトナのVPD』という発想、ことばは定着するかどうかは分かりませんが、VPDは子供だけの話ではなく、大人もワクチンで予防できる病気がありますよ、とのメッセージの提案すばらしい活動だと思います。

まとめ
・オトナのVPD、思春期青年期子育て世代、現役ミドル世代
、シニア世代、世代により接種推奨ワクチンがかわる

「日本テレビ世界一受けたい授業」の電話取材を受けました|はしか流行について、2年前インドネシアから日本へ麻しん持ち込み感染

■日本テレビ「世界一受けたい授業」制作者から電話

(Citation: https://ja.wikipedia.org/wiki/)

中島クリニックに日本テレビ世界一受けたい授業制作者から電話がありました。
麻しんについて教えてもらいたいことがあります。との事です。

(Citation: 世界一受けたい授業http://www.ntv.co.jp/sekaju/)

電話があったのが、診察中で時間がとれないので折り返し電話で制作者の方とお話しました。

折り返し電話するまでは怪しい電話かと思いましたが、テレビ番組を語る詐欺電話でなく、ホンモノでした。

「日本テレビ世界一受けたい授業」は2004年から放送されている教育バラエティ番組のようです。
しかも19.3%の最高視聴率を記録したこともある人気番組のようです。

のようです、と語尾が伝聞なのは、
ボクほとんどテレビのチャンネル付けることない生活を過ごしています。5年ぐらい前からでしょうか。
「日本テレビ世界一受けたい授業」もちろん知っていますが、
実はほとんどテレビ見ないので、テレビ番組に疎いのです。

■麻しんの感染ルートについて

6/23(土曜日)放送の日本テレビ世界一受けたい授業テーマは「感染症」関連。

その中ではしかについても取り上げるようで、麻しんの感染ルートについて教えてくださいとの依頼です。
放送の内容裏取り作業の電話です。

過去に健康番組を見た患者さんから、とんでもな内容の相談を受けることが多々あり、健康関連のテレビ番組は眉唾な印象をもっていました。

今回「日本テレビ世界一受けたい授業」制作者から電話いただいてお話をして、放送内容に間違いがないか、きちんと確認していることを知りました。
失礼ながら、きちんと番組作りをしていることに驚きました。

■2年前に西宮市で確認された麻しん感染が、関空での感染か海外からの持ち込み感染かどうかの確認

制作者からの主な確認事項は、
以前西宮市で確認された麻しん感染が、
関空での感染か海外からの持ち込み感染かどうかでした。

2年前にインドネシアバリ島旅行から帰国した19才の方がはしかを発症したことがありました。その感染経路が、海外からの持ち込みなのか、関西国際空港での接触(日本)での感染かです。

参考記事 ●「はしか」に関する誤解を解いておくよ|麻疹感染拡大の注意喚起も必要だが、ワクチンによる予防が基本中の基本

質問:2016年西宮市で確認された麻しんが、関空での接触感染かインドネシア旅行中に感染したか?

答えとして:インドネシアで感染、日本に持ち込みと感染と考えると伝えました。
理由として、
麻しんには発症まで潜伏期間がある。
麻しんの潜伏期間は約10日~14日である。
このケースは発症の10日以内にインドネシアバリ島を訪れていた経緯があある。
発症時期から判断すると、インドネシアから帰国した際の関空での接触感染ではなく、インドネシアで感染、持ち込みである。
と根拠を説明しました。

今月6/23(土曜日)放送の「テレビ世界一受けたい授業」どのようなストーリーになっているか楽しみです。

■まとめ 健康関連テレビ番組は放送内容に間違いがないか裏取りをしている

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射と筋肉注射どちらがよいのか

■ワクチンの投与方法

ワクチンの投与方法にはさまざまななルートがあります。
ほとんどのワクチンは注射です。

注射は(麻しん風しんワクチン、肺炎球菌ワクチンなど多くのワクチン)
その他、口から飲むもの(ポリオ生ワクチン)
鼻から吸入(新しいタイプのインフルエンザワクチン)するワクチンなどもあります。

注射するワクチンは
・皮下注射
・筋肉注射
・どちらの投与でもよいものがあります

■皮下注射と筋肉注射の違い

皮下注射するか筋肉注射するかは、ワクチンごとに決まっています。

海外では筋肉注射が主流で、
日本では皮下注射で投与されることが多いのが現状です。

ワクチンの効果としては、
皮下注射、筋肉注射で単純に比較はできないのですが、
筋肉注射>皮下注射の傾向があります。

日本で筋肉注射されることが少ないのには、理由があります。

その昔、昭和40年代前後、
解熱剤や抗生剤を筋肉注射することで、
時として起きる大腿四頭筋拘縮が社会問題となったことがありました。
私もこどもの頃、風邪で病院に行ったらお尻に注射された思い出があります。
当時子供だったので何を注射されたのか分かりませんが、
抗生物質の注射だったのだろうかと想像します。

解熱剤や抗生物質の筋肉注射による大腿四頭筋拘縮のネガティブなイメージをいまも引きずっており、筋肉注射は避けられる傾向があります。

強調しておきますが、大腿四頭筋拘縮はワクチンの筋肉注射で起きた副反応ではありません。

■肺炎球菌ワクチンは皮下注射、筋肉注射どちらか効果が高いのか

65才以上の方を対象に公費助成で接種されている肺炎球菌ワクチン。
肺炎を起こす原因の1/3から1/4を占めるのが「肺炎球菌」とよばれるばい菌です。
この肺炎球菌感染を予防するのが「肺炎球菌ワクチン」です。

「肺炎球菌ワクチン」ニューモバックスは、皮下注射、筋肉注射療法が認可されています。

肺炎球菌ワクチンを皮下注射、筋肉注射どちらが効果が高いかを比較した報告がありあす。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は
皮下注射、筋肉注射効果を比較した結果、
効果は同等です。

副反応の割合も皮下注射と筋肉注射で同じでした。

ただ注射したところの発赤、腫脹(腫れ)に関しては皮下注射の方が筋肉注射より多い傾向があります。

(Cook IF et al. Comparative reactogenicity and immunogenicity of 23 valent pneumococcal vaccine administered by intramuscular or subcutaneous injection in elderly adults. Vaccine. 2007 Jun 15;25(25):4767-74)

■西宮市中島クリニックでは、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)皮下注射、筋肉注射どちらで接種しているか

中島クリニックでは、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)を主に皮下注射しています。

理由は以下です。

局所の発赤、腫脹が少ないのは筋肉注射です。では筋肉注射がよいのかといえば、そう単純なことでもありません。
針を立てて注射(筋肉注射)することに抵抗感をもっている患者さん
かなりの割合でいらっしゃいます。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射、筋肉注射で効果は同じです。効果が同じであるので、患者さんに無用な精神的負担がかからないよう配慮、皮下注射としています。

接種部の腫脹や発赤など局所反応が皮下注するとやや多いのは確かですが自然に消失します。

参考記事

■まとめ
・ワクチンの種類により投与方法(皮下注射、筋肉注射)が決まっている
・肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射、筋肉注射療法できる

兵庫県でも麻しん患者。海外からの麻しん輸入感染はどこでもおきる|とるべき行動2選

■麻しんの輸入感染はどこでもおきうる

台湾から沖縄県への持ち込みの麻しん感染、
神奈川県、愛知県、東京にも飛び火しています。

沖縄県での騒動以前にも、愛知県でも、
海外からの持ち込み麻しん感染が報告されています。
一宮市からの報告はタイからのはしか持ち込みです。

(citation: http://www.pref.aichi.jp)

ついに、兵庫県でも5月9日麻しん発生の報告がありました。
兵庫県の報告もタイからのはしか持ち込み感染です
タイ赴任中で、加古川市内に帰省中にはしかと診断されています。

(citation: https://www.kobe-np.co.jp/)

飛行機で6時間でタイから日本。
飛行機で7時間でインドネシアから日本。
インドネシアでは年間1万人以上麻しん報告されています。
飛行機で簡単に移動できる時代、
麻しんの持ち込み感染はどこでも発生します。

■麻しん持ち込み感染、とるべき行動、その1

麻しん、飛行機で簡単に国内へ持ち込みがおきます。
麻しんのように潜伏期間のある病気の持ち込みを防ぐのは無理です。とるべき行動は、ワクチン接種にて備えることのみです。

■年齢により対策がかわる

ワクチンでの感染予防が必要ですが、年齢により対策がかわります。

28才以下
MR(麻しん風しん混合ワクチン)の2回接種が制度化された世代(28才以下)は母子手帳でワクチン接種しているか確認。2回接種終了していれば、これいじょう何も備える必要ありません。

28才から40才
麻しんワクチンを1回接種している世代。MR(麻しん風しん混合ワクチン)の1回接種追加が理想です。

40才以上
ワクチン接種をしていない可能性が高い世代です。この世代もMR(麻しん風しん混合ワクチン)の1回接種は必要です。
50才以上の人は、麻しんが大流行していた時代に幼少期をすごしており、すでに感染している可能性あります。50才以上の人はワクチンの前に、抗体価をチェックして、抗体がなければワクチン接種でもよい世代です。

■麻しん持ち込み感染、とるべき行動、その2

タイやインドネシアなど海外からの持ち込みはしか、どこで接触するか予測不能です。

もし「発熱」「発疹」など麻しんが疑わしいときにどうするべきか。

すぐに病院に行くのではなく、病院に電話を入れて病状を伝え、どのようにして受診するか病院から指示を仰いでください。

病院にいかないようにいっている訳ではありません。事前連絡なく受診して、待合室で感染を拡大させないように、病院の指示にしたがって受診してください。

参考記事●「発熱」「発疹」が出たときするべき、たった一つの大切なこと

■まとめ・麻しん対策はワクチン接種・ワクチン1回接種もしくは未接種世代は追加追加。

こんな記事を書いています

●麻しん(はしか)ブログまとめ

●よくある質問:麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルするほうが良いでしょうか。答え:沖縄を避けることより、ワクチンによる予防を優先

●埼玉県たて続けに4人がはしか発症|麻疹(はしか)はワクチンによる感染予防が基本

●イタリアで麻疹患者数増加、他山の石以て玉を攻むべし|麻しんワクチン接種率95%以上が目標

よくある質問:麻しんが流行しています。ワクチンをまだ受けていない赤ちゃんはどうしたらいいでしょうか?

■麻しん予防の基本はワクチン接種

麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルしたほうがいいでしょうか? この相談多いのですが、沖縄をさけるより、麻しんワクチン接種が最優先事項です。

詳しくは以下のブログ

●よくある質問:麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルするほうが良いでしょうか。答え:沖縄を避けることより、ワクチンによる予防を優先

■赤ちゃん、1歳未満の乳児は麻しんワクチン接種できるのか

麻しんワクチン接種が最優先事項ですが、麻しんワクチンの定期接種が始まるのは満1才からです。

麻しんが流行しても定期接種では満1才からしか接種できません。 自費での接種となりますが、WHO(世界保健機関)は麻しん流行期や必要時には6ヶ月からの接種をすすめています。

1才未満での接種は母親由来の抗体と干渉して、ワクチンの抗体価があがりにくいこともあるとの報告あります。この点ご留意ください。

■赤ちゃん(乳児)の母親由来麻しん抗体、いつまであるのか

生まれたての赤ちゃんは、お母さんから授かった 免疫に守られています。 麻しん抗体も、お母さんからもらいます。

母親由来の麻しん抗体 6ヶ月までは保たれていますが、 それ以降急激に消失します。 高知県の0歳児でのデータも6ヶ月以降、 抗体消失しています。

(citation: 千屋誠造 et al. 高知県の0歳児における移行抗体保有状況について (麻疹・風疹). 高知衛研報53. 29-36. )

6ヶ月間は、お母さんから授かった麻しん抗体で 守られています。

生後6ヶ月から定期接種が始まる満1才までの間 麻しんに対する抵抗力 不十分な時期です。

この時期は、大勢の人と接触する 空港、イベント会場、麻しんの流行地など mass gathering events を避けたほうがいいでしょう。

■まとめ
・大人は行動制限不要、それより麻しんワクチン接種 ・1才未満の乳児は、大勢の人との接触をさける行動制限を考慮

よくある質問:麻しん単独ワクチン、麻しん風しん混合ワクチンどちらがよいでしょうか?|麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)接種をすすめる理由

■麻しんワクチン種類に関する相談

台湾から沖縄への持ち込みによる麻しん流行で 多くの方から、さまざまな相談をうけます。

麻しんワクチンどれを受けたらよいでしょうか?
これも、よくある質問(FAQ)です。

ワクチンには
・麻しん単独ワクチン
・麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン) があります。

麻しんワクチンの効果としては同じです。
・麻しん単独ワクチン
・麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)
どちらで受けても、
麻しんに流行に備える接種としてはよいでしょう。

麻しん流行に備える接種としては、
麻しん単独、麻しん風しん混合ワクチン
どちらでもいい となるのですが、

「風しん」も数年サイクルで流行しています
記憶に新しいところでは
2012年にも兵庫県で「風しん」大流行しました。

「風しん」にも備えておく観点から 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン) を接種 麻しんだけでなく 風しんの抗体価(免疫力)を高めておくことは 有用な選択枝と考えます。

現在社会問題になっているのは 「麻しん」ですが 散発的に流行する 「風しん(三日ばしか)」にも備えるために 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を選択がよいのではないでしょうか。

今は、1才5才の定期接種 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)で接種しています。

しかし、少し前までは
麻しん単独ワクチン、 風疹単独ワクチン で
別々に接種していました。

麻しん、風しん、 別々に接種していた時代のお子さん 母子手帳をみると、
麻しんは接種しているけれど、
うっかり、風しんは接種し忘れていることあります。

なにが言いたいかといえば、
麻しんのワクチンでさえ、受けていなかったり 回数が不十分(1回しかうけていない)ことがあるのですが、
風しんはさらに手薄です。

麻しんの基本再生産数(Ro)は18と恐るべき感染力ですが
風しんの基本再生産数(Ro)も6-7とかなり強力です。
参考までにインフルエンザでさえ2弱です。

麻しん流行を機に、 麻しん風しん混合ワクチンで風しんにも備えておくことをおすすめいたします。

■麻しん血液検査(抗体検査)したほうがいいでしょうか?

こちらの記事をどうぞ

●よくある質問:麻しんの血液検査したほうがいいでしょうか?|麻しん抗体検査よりワクチン接種をすすめる理由

■麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルするほうが良いでしょうか。

こちらの記事をどうぞ

●よくある質問:麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルするほうが良いでしょうか。答え:沖縄を避けることより、ワクチンによる予防を優先

■まとめ:麻しんはワクチンによる予防が大切。麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)で麻疹だけでなく、風疹にも備えておくことをおすすめします。

こちらも参考にどうぞ

●麻しん(はしか)ブログまとめ

よくある質問:麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルするほうが良いでしょうか。答え:沖縄を避けることより、ワクチンによる予防を優先

■よくある質問(FAQ)その1 麻しん血液検査(抗体検査)したほうがいいでしょうか?

麻しん流行っているので、 血液検査(抗体検査) したほうがいいでしょうか?

下記ブログに、
どのような人が血液検査を受けるべきか
どのような人は血液検査を受けるより麻しんワクチン接種を優先するべきか
書いています。

よくある質問:麻しんの血液検査したほうがいいでしょうか?|麻しん抗体検査よりワクチン接種をすすめる理由

(citation: http://www.pref.aichi.jp)

■よくある質問(FAQ)その2 麻しんが流行しているので、沖縄旅行キャンセルするほうが良いでしょうか?

この質問に正解はないけれど、 ボクは沖縄旅行キャンセルする必要ないと考えています。それよりも、麻しんワクチンを受けて免疫をつけることを優先するべきです。

■旅行キャンセルよりもワクチン接種を優先する理由

理由はいくつかあるのですが、

●麻しんはワクチンで予防できます。

ワクチンがない病気もたくさんあります。 例えばSARSコロナウイルスは、SARS(重症急性呼吸器症候群)を起こすおそろしいウイルスですが、ワクチンがありません。予防できないのです。

麻しんはワクチンで予防できます。 2回接種すれば、ほぼ100%抗体が獲得できます(抵抗力がつきます)。 1回接種で約95%位でしょうか。

●麻しんは沖縄だけでなく、日本全国どこでも接触する可能性があります。

台湾からの最初の持ち込みは沖縄でした。 現在67人の発症が沖縄で報告されています。

麻しんは発症まで2週間弱の潜伏期間があります。 飛行機で3時間で日本中移動できます。 最初の二次感染舞台は沖縄でしたが、潜伏期間を経て、日本中に広がる可能性があります。 実際、沖縄からの移動で名古屋で麻しんが発生しています。 沖縄だけを特別視するのではなく、日本全国どこでも麻しんと接触する可能性があると考えて行動する方がよいでしょう。

●麻しん収束のポイントは、集団の抗体保有率

昨年イタリアで麻しんが流行したときに 書いた記事です。

[イタリアで麻疹患者数増加、他山の石以て玉を攻むべし|麻しんワクチン接種率95%以上が目標] (https://www.nakajima-clinic.com/2017/03/1364/)

ワクチンの接種率が高ければ、感染防御に働く Herd immunity(集団免疫)として作用します。

逆に低ければ、Herd immunityとして作用できず、 流行してしまいます。

幼少期の、麻しん風しんワクチンの定期接種(2回接種)で30才以下の若い世代の抗体保有率は上昇しています。

一方、30才以上の2回接種が始まる前に相当する世代が懸念材料です。この世代のワクチン2回接種率を高めることが肝要です。

年代に関係なく、みんなが麻しん抗体をもつことで Herd immunity(集団免疫)が働き、麻しんを封じ込めることができます。 ゆえに、麻しんワクチン接種率をたかめることが重要なのです。

■その他できること、mass gathering eventsを避ける

麻しん予防はワクチン接種につきるのですが、 その他できることはmass gathering eventsを避けることでしょうか。 mass gathering eventとは、花火、イベントなどの不特定多数の人があるまる行事のことです。 特に麻しん風しんワクチン接種前の、乳児は特にmass gathering eventsを避けることをおすすめいたします。

■まとめ、旅行先キャンセルよりもワクチン接種が優先

こんな記事も書いています

麻しん(はしか)ブログまとめ

よくある質問:麻しんの血液検査したほうがいいでしょうか?|麻しん抗体検査よりワクチン接種をすすめる理由

■麻しんが流行、不安になる心理理解できます

2年前のインドネシアからの兵庫県西宮市への 麻しん持ち込み騒動のデジャブ状態です。

2年前も麻しんに関する問い合わせの電話が鳴り止みませんでしたが、今回も同じ状況になっています。

どのように対処するれば良いのか、 インターネットを検索すると さまざまな情報が錯綜しています。
迷う気持ちわかります。

(citation: http://www.pref.okinawa.jp)

■麻しんに関するFAQ その1:麻しんの血液検査したほうがいいでしょうか?

私が患者さんに一貫して説明していることを書いておきます。
よく聞かれる質問 麻しんの血液検査したほうがいいでしょうか?

  1. すでに麻しんワクチンを2回接種している人
  2. 麻しんに感染したことがある人

上記1. 2.は抗体をすでに獲得している(抵抗力がある)ので、その確認のために血液検査(抗体価)を調べてよいでしょう。 もし抗体価が低ければ、ワクチン追加です。

その他

1.ワクチンをうった事がない人
2.ワクチンを1回した打ったことがない人
3.母子手帳をなくして、ワクチン打ったかどうか分からない人
4.子供のころ麻しんに感染したような話を親から聞いているが、昔のことで麻しんだったのかよく分からない人

上記1-4は、抗体検査をするよりも、直接ワクチン接種です。

■麻しんに関するFAQ その2:抗体検査をせずワクチンを打っていいのでしょうか?

抗体検査をせず、ワクチンを接種しても大丈夫です。

過去にワクチンを受けたり、感染したことがあり、 すでに抗体価(抵抗力)をもっているのに、 その上にワクチンを接種したらどうなるかと 懸念されての相談ですが、 ワクチンを接種して問題ありません。

ワクチンを過去に接種したことがある場合 →ワクチン追加接種で、下がりかけている抗体価(抵抗力)が上がります。

過去に麻しん感染したことがある場合 →年月とともに下がってきている抗体が、ワクチン追加接種で上がります。

麻しんは一度かかると終生免疫が出来る(抵抗力が一生保たれる)と昔は言われていましたが、年月とともに抗体価が低下することが分かっています。

昔に麻しんに感染した人や、 ワクチンをうったことがある人は、 麻しんの人と接触があると、 感染しなくとも抗体が上がります。 ワクチンを接種したかのようにな効果が得られます。(ブースター効果)。

今の日本のように麻しんの流行が限りなくゼロとなると、このブースター効果が期待できません。 せっかく獲得した抗体も、年月とともに落ちてきます。 ワクチンの追加が必要となるのです。

■まとめ

麻しん血液検査(抗体価)とワクチン接種どちらを優先するか。麻しんワクチン2回接種を終えている方、麻しんに感染したことがある方「以外」はワクチン接種を優性

■参考記事:麻しんに関するブログ

こんな記事もかいています。

麻しん(はしか)ブログまとめ

麻しん(はしか)ブログまとめ

■麻しん(はしか)の合併症

沖縄で海外からの麻しん持ち込み感染が問題となっています。
空気感染する麻しんの基本再生産数(R0)は18
1人の感染者が18人に広める感染力です。

麻しん予防はワクチンが唯一の方法です。

麻疹はなぜ予防するべき病気なのか?
合併症が重篤な病気だからです。

麻しんに感染
4人に1人
入院が必要となる。

最も恐ろしい合併症が脳症です。
0.1% 1000人に1人脳症を合併。
0.2% 1000人に2人が命をおとす病気です。

ワクチンで麻しんは予防できます。

(Citation: Centers for Disease Control and Prevention The Pink Book)

■麻しん(はしか)過去ブログまとめ

●はしか(麻疹)が流行ると受ける相談、はしかの抗体調べたほうがいいでしょうか?|麻疹FAQ

●埼玉県たて続けに4人がはしか発症|麻疹(はしか)はワクチンによる感染予防が基本

●干し麻疹、風疹PCR検査の検体サンプリングについて|厚生労働省、麻しん風しんに関する特定感染症予防指針

●はしか(麻疹)輸出国から輸入国になった日本のとるべき行動|はしか(麻疹)ワクチン2回接種率の向上

●イタリアで麻疹患者数増加、他山の石以て玉を攻むべし|麻しんワクチン接種率95%以上が目標

●「はしか」に関する誤解を解いておくよ|麻疹感染拡大の注意喚起も必要だが、ワクチンによる予防が基本中の基本

●「麻しんワクチン」取り巻く状態、オイルショック時のトイレットペーパと同じ。落ち着いて取り組もう。

●「発熱」「発疹」が出たときするべき、たった一つの大切なこと

はしか(麻疹)が流行ると受ける相談、はしかの抗体調べたほうがいいでしょうか?|麻疹FAQ

■海外から日本への持ち込みによる、はしか流行

沖縄で海外渡航者からのはしか(麻しん)が流行しているのは。ニュースなどで報道されている通りです。

参考記事
●はしか(麻疹)輸出国から輸入国になった日本のとるべき行動|はしか(麻疹)ワクチン2回接種率の向上

空気感染する「はしか」
はしかのRo値18
18は、一人の感染者が18人に感染を広める感染力をもつことを示す数値です。
地球上で、最強の感染力をもつウイルスが「はしか」です。

■麻疹抗体検査の前にするべきこと

メディアで、沖縄での麻疹の報道を聞くと
自分がはしかに対する抵抗力を持っているか
不安になるのは当然です。

外来で
「先生、はしか大丈夫か、血液検査した方がいいでしょうか?」
「はしか心配です、採血してください」

など、はしかに対する不安の声が多数聞かれます。

採血で「麻疹抗体」を調べることで
ましんに対する免疫(抵抗力)をもっているかどうか
分かります。

相談をうけた方に、
次の2点確認すると、
・過去に麻疹に感染したことがあるか?
・麻疹ワクチンを受けたことあるか?

どちらも「ない」方、
結構いらっしゃいます。
その場合、そもそも抗体検査をすることが無意味です。
抗体検査結果(-)であることが分かっていますので。

麻しんワクチン接種したことない
麻疹にかかったことない
場合、
抗体検査するよりも、まずワクチン接種です。

■麻疹抗体検査よりも、ワクチン接種を優先するべき人

麻疹ワクチンを接種よりも、まず抗体価で免疫をもっているかどうかチェックするべき人

以下の場合でしょうか
・麻疹(はしか)に罹ったことがある方
・麻疹ワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を2回、接種終えている方
・妊娠中(妊娠中は麻疹ワクチン接種できませんので)

麻疹に感染した人は、高い抗体価(抵抗力)を獲得していますので、多くの場合ワクチン不要です。
昔の時代に突発性発疹などを麻疹と診断うけていることもありうるので、抗体価チェックは大切です。

逆に抗体をチェックするよりも、ワクチンを優先した方がよいのは以下の場合です

・麻疹ワクチンを1回も接種したことない
・麻疹ワクチンを1回しか接種していない

全くワクチンを受けたことない方がワクチン接種は当然ですが、
1回しか接種していない方も、
抗体チェックするよりも
ワクチン接種必要なこと、
重要ポイントです。

1回接種ではvaccine failureとよばれる、ワクチンを接種しても
抗体獲得できないことが一定の割合であります。
麻疹ワクチンだと5%位でしょうか。
1回接種では不十分で、2回接種が必要です。


((Citation: Centers for Disease Control and Prevention measles/parent-infographic)

■麻疹抗体検査、種類、結果判定

空気感染する「はしか」に備えるのは
ワクチン接種が唯一の方法です。

ワクチンで十分な免疫力が獲得できているかは
採血で分かります。

何種類か測定方法があります。
代表的な方法にIgG測定、NT、PAがあり
結果の基準値がそれぞれ異なります

EIA法-IgG 16.0以上
NT法 8倍以上
PA法 256倍以上
上記より大きな数値であれば、
十分な免疫があると判断できます。

■まとめ
・空気感染する「麻しん」への備えはワクチンが唯一の方法
・「麻しん」に対する十分な免疫をもっているか採血で分かる