よくわかるピロリ菌と胃がんのはなし
こんにちは。 兵庫県は西宮市で内科・消化器科クリニックを開業している医師の中島敏雄といいます。
皆さんは「ピロリ菌」という細菌のことをご存知ですよね?
この本を手にとられているのですから、「ピロリ菌」については何らかの知識をもっておられることと思います。 人間ドックで「ピロリ菌:陽性」といった検査結果が出て、「どうしよう」と思い、この本を今開かれているのかもしれません。
ご家族にピロリ菌をもっている方が見つかったのかもしれません。たまたま最近、テレビや新聞、雑誌などでピロリ菌の話を見聞きして、詳しく知りたくなったのかもしれません。
私は2003年にこの地で開業してきて以来、いや医学部を卒業してからの勤務医時代も含めて、15年以上「ピロリ菌!? どうしよう!?」という患者さんを多く診てきました。 胃腸を専門とする医師として診察する中で、「ピロリ菌持っているといわれたのですがどうしたらよいでしょうか」「私、ピロリ菌持っているか調べた方がよいでしょうか」といった質問は、ほとんど毎日といってよいほど、聞かれる質問です。
答えがないのであれば、答えを形にしたい! その思いから、私はこの本を書くことにしました。
ピロリ菌がいても胃がんにならない方がいる一方、ピロリ菌 が原因で胃がんになる方がおられます。 そんなことだからこそ、ピロリ菌をどう捉えるか、除菌すべきかどうかは悩ましく、迷える問題です。ピロリ菌陽性といわれれば不安になるのは当然です。
そうして診察室で不安気に質問をしてこられた患者さんとの対話の中から、この本は生まれました。 これまでのピロリ菌の本といえば、インターネット同様、ピロリ菌についてあらゆる情報を詰め込もうとした結果、難しいものが多くありました。
本書では、そういった難しいピロリ菌の本にならないよう、患者さんからよく聞かれる質問を整理し、Q&Aのスタイルでまとめることにしました。これまでに私が聞いてきた質問に加え、当院の患者さん約1,000人の 方々にアンケートのご協力をいただき、ピロリ菌について知りたいことのリサーチも改めておこないました。
そうして厳選したのが本書の45の質問です。 実際に患者さんが知りたい生の質問がここにあります。
Q&Aスタイルですので、気になるところから読んでもらえればよいでしょう。
また、一問一答風に、問いに対して簡潔な答えを最初に記していますが、詳しく知りたい方には、さらにその先を読み進めてもらえばよいような構成としているので、皆さんが知りたいことについて自由に本書を活用してみてください。

この本を手にとられているのですから、「ピロリ菌」については何らかの知識をもっておられることと思います。 人間ドックで「ピロリ菌:陽性」といった検査結果が出て、「どうしよう」と思い、この本を今開かれているのかもしれません。
ご家族にピロリ菌をもっている方が見つかったのかもしれません。たまたま最近、テレビや新聞、雑誌などでピロリ菌の話を見聞きして、詳しく知りたくなったのかもしれません。
私は2003年にこの地で開業してきて以来、いや医学部を卒業してからの勤務医時代も含めて、15年以上「ピロリ菌!? どうしよう!?」という患者さんを多く診てきました。 胃腸を専門とする医師として診察する中で、「ピロリ菌持っているといわれたのですがどうしたらよいでしょうか」「私、ピロリ菌持っているか調べた方がよいでしょうか」といった質問は、ほとんど毎日といってよいほど、聞かれる質問です。
インターネットが発達した今の時代、ピロリ菌についてどうしようかと知りたいと思ったら、パソコンやスマートフォンですぐ検索するのではないでしょうか。
当院を訪れてピロリ菌について質問をされる患者さんも、インターネットで調べてみた、という方がおられます。 でも、その方々の多くが、調べたけどよくわからない、求めている答えは見つからない、いろんな情報があり過ぎてどれが的確な情報なのかわか らず迷うばかり、と感じられているようで、それが結局、診察室での質問につながってきています。 確かに、インターネットの検索サイトGoogleで「ピロリ菌」と検索する と約44万件がヒットします。「ピロリ菌」「除菌」で検索しても約34万件がヒットします(2012年11月現在)。 これだけ多くの情報、しかも断片的で散らかった情報の中から、自分にとって役に立つ情報を見つけるのはたいへんです。患者さんが本当に知りたい「まとまった簡潔な答え」というのはインターネットの中には、もし かしたら無いのかもしれません。答えがないのであれば、答えを形にしたい! その思いから、私はこの本を書くことにしました。
誰にとっても心配な「がん」。
そしてそのがん(胃がん)の原因となる 「ピロリ菌」。ピロリ菌がいても胃がんにならない方がいる一方、ピロリ菌 が原因で胃がんになる方がおられます。 そんなことだからこそ、ピロリ菌をどう捉えるか、除菌すべきかどうかは悩ましく、迷える問題です。ピロリ菌陽性といわれれば不安になるのは当然です。
そうして診察室で不安気に質問をしてこられた患者さんとの対話の中から、この本は生まれました。 これまでのピロリ菌の本といえば、インターネット同様、ピロリ菌についてあらゆる情報を詰め込もうとした結果、難しいものが多くありました。
本書では、そういった難しいピロリ菌の本にならないよう、患者さんからよく聞かれる質問を整理し、Q&Aのスタイルでまとめることにしました。これまでに私が聞いてきた質問に加え、当院の患者さん約1,000人の 方々にアンケートのご協力をいただき、ピロリ菌について知りたいことのリサーチも改めておこないました。
そうして厳選したのが本書の45の質問です。 実際に患者さんが知りたい生の質問がここにあります。
Q&Aスタイルですので、気になるところから読んでもらえればよいでしょう。
また、一問一答風に、問いに対して簡潔な答えを最初に記していますが、詳しく知りたい方には、さらにその先を読み進めてもらえばよいような構成としているので、皆さんが知りたいことについて自由に本書を活用してみてください。
あなたが知りたい答えは、きっと本書の中にあるはずです。
中島クリニック 中島敏雄書籍の内容と目次
- はじめに
- 1 「胃がん」と「ピロリ菌」
- Q 1 ピロリ菌とは何ですか? 2
- Q 2 ピロリ菌が胃がんを引き起こすというのは本当ですか? 6
- Q 3 胃がんの仕組みを教えてください 8
- Q 4 胃がんの進行度(ステージ)について教えてください 11
- Q 5 胃がんになるとどんな症状が出ますか? 14
- Q 6 胃がんの治療法について教えてください 16
- Q 7 胃がんはほかのがんとどう違うのですか? 18
- Q 8 胃が弱い人は胃がんになりやすいのですか? 21
- Q 9 どうやってピロリ菌は身体の中に入るのですか? 22
- Q10 ピロリ菌の潜伏期間はどれくらいですか? 26
- Q11 ピロリ菌をもっているとお腹が痛くなるのですか? 28
- Q12 ピロリ菌はほかの細菌とどう違うのですか? 31
- Q13 ピロリ菌の除菌は必要ですか? 34
- Q14 ピロリ菌を除菌すると胃がんにならないのですか? 36
- Q15 ピロリ菌の除菌は胃がん予防のほかにも効果がありますか? 39
- 2 「日本人」と「ピロリ菌」
- Q16 ピロリ菌の感染者数・感染率はどうなっていますか? 42
- Q17 胃がんは日本人に多いがんなのですか? 45
- Q18 がん家系なのでピロリ菌除菌したほうがいいですか? 48
- Q19 ピロリ菌の感染を防ぐ方法はありますか? 50
- Q20 ピロリ菌はからだの中でどんどん増えるのですか? 51
- 3 「R40」と「ピロリ菌」
- Q21 高齢者ほどピロリ菌の感染率が高いのですか? 54
- Q22 40歳です。毎年胃がん検診を受けたほうがいいですか? 55
- Q23 胃がん検診でピロリ菌が見つかりますか? 57
- Q24 胃の検査にはどんな種類がありますか? 58
- Q25 胃カメラとX線検査(バリウム検査)の違いは何ですか? 62
- Q26 ピロリ菌検査はいくつになれば受ければよいですか? 64
- 4 「胃カメラ」と「ピロリ菌」
- Q27 ピロリ菌の検査は胃カメラでおこなうのですか? 68
- Q28 ピロリ菌の検査方法を詳しく教えてください 70
- Q29 胃カメラとは何ですか? 74
- Q30 胃カメラは痛くないですか? 76
- Q31 最新の胃カメラ技術はどうなっていますか? 80
- Q32 ピロリ菌の治療は胃カメラでおこなうのですか? 82
- Q33 胃を洗うとピロリ菌を排出・除菌できますか? 83
- Q34 ピロリ菌の治療は薬を飲むのですか? 84
- Q35 ピロリ菌の薬に副作用はありますか? 88
- Q36 一度除菌すれば一生感染しないのですか? 90
- Q37 親が除菌治療したら子どももすべきですか? 92
- Q38 ピロリ菌の検査から治療までの流れを教えてください 93
- Q39 ピロリ菌の検査や治療はどこで受ければいいですか? 97
- 5 「美食」と「ピロリ菌」
- Q40 ピロリ菌を除菌したらどうなりますか? 100
- Q41 ピロリ菌を除菌してから気をつけることはありますか? 102
- Q42 ヨーグルトはピロリ菌に効くのですか? 103
- Q43 ピロリ菌を予防する食事を教えてください 105
- Q44 ピロリ菌にアルコールやタバコはよくないですか? 106
- Q45 胃の健康を保つ方法を教えてください 107