投稿者「中島 敏雄」のアーカイブ

逆流性食道炎の診断と治療|抗血小板薬/抗凝固薬内服中のPPI適応について|長期PPI服用の課題

有志グルーブでの勉強会で逆流性食道炎の診断と治療|抗血小板薬/抗凝固薬内服中のPPI適応について|長期PPI服用の課題についてお話をしたときのスライドをシェアいたします。

■酸分泌関連 薬の歴史

■症例提示

■抗血小板薬/抗凝固薬内服中におけるPPIの消化管出血予防効果

■逆流性食道炎 GERDについて

■逆流性食道炎/GERDの症状

■逆流性食道炎/GERDの診断

■逆流性食道炎/GERDの治療

■長期PPI内服の課題

■まとめ

大西勝博医師 着任

■大西勝博医師が西宮市中島クリニックに着任いたしました。

土曜日の診療を担当いたします。

消化器内視鏡診断治療を専門としています。

病気のことだけでなく、運動食習慣など何でもお気軽にご相談ください。

■大西勝博医師プロフィール

日本内科学会認定総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本肝臓学会専門医

中島クリニック院長 第5回 西宮市胃内視鏡検診準備協議会にて協議

来年(令和3年)秋から胃カメラによる胃がん検診がスタートします。

西宮市胃内視鏡検診準備協議会メンバーとして中島クリニック院長は西宮市と一緒に協議しています。一昨年から協議を重ね胃がん検診の枠組みづくりをしています。

令和2年9月の協議では以下について詳細を協議しました。

・スケジュール・ワークプラン

・受診票、施設認定基準

・胃がん検診結果判定フロー

・胃がん検診結果コメント内容

・2次読影のスケジュール

・偶発症対策

・偶発症報告書

・受診券見本および送付文書

・説明会開催スケジュール

・胃がん検診研修会スケジュール

202/2021冬シーズンのインフルエンザワクチン株|新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される時期の診療体制

例年、秋から冬にかけてインフルエンザが流行します。今年は新型コロナウイルス感染症の流行とインフルエンザが重なることが心配される状況です。

新型コロナウイルス感染症もインフルエンザも発熱や咳といったいわゆる風邪の症状から始まります。症状から新型コロナウイルス感染症もインフルエンザを鑑別するのは困難です。

こうした状況から考えると今年の冬に向けてインフルエンザワクチンを接種してインフルエンザを予防しておくことが例年より大切になってきます。

■202/2021冬シーズンのインフルエンザワクチン株が決定

202/2021冬シーズンのインフルエンザワクチン株はA型株2種、B型株2種の計4種混合となります。

南半球での流行動態およびWHOの推奨ワクチン株を参考にして、厚生科学審議会季節性インフルエンザワクチンの製造株を検討する小委員会で株を選定します。

A 型株

A/広東-茂南/SWL 1536 /2019(CNIC-1909)(H1N1)

A/香港/2671/2019(NIB-121)(H3N2)

B 型株

B/プーケット/3073/2013(山形系統)

B/ビクトリア/705/2018(BVR-11)(ビクトリア系統)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index_00002.html

■西宮市高齢者インフルエンザ定期予防接種

高齢者のインフルエンザ予防のために各自治体からインフルエンザワクチン接種費用の助成があります。甲東園中島クリニックのある西宮市は65才以上高齢者が対象となっています。

65才以上高齢者を対象とする西宮市高齢者インフルエンザ定期予防接種は例年どおり10月15日から始まります。一般の方の対象のインフルエンザワクチン予防接種も10月下旬から始まります。

■西宮市中島クリニック202/2021冬シーズンのインフルエンザワクチン予約方法

この数年ワクチン流通が遅れたりワクチンが不足したりしています。持病のある患者さんがインフルエンザワクチン接種の最優先と考え、診察の時に持病のある高齢者にインフルエンザの予防接種の相談をして予約をとるようにしています。

インフルエンザワクチン接種希望の方は「診察時」にご相談ください。中島クリニックでは電話でのワクチン予約受付をしておりません。ご了承ください。

■秋から冬にかけてインフルエンザ流行に備えた体制整備。厚生省分科会からの提言

新型コロナウイルスが出現する前であれば、秋から冬のかけて高熱や咳で始まる風邪はインフルエンザを疑い治療していました。今シーズンは新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの流行が重なることが予想されます。

発熱や咳といったいわゆる風邪の症状から始まるため新型コロナウイルス感染症とインフルエンザを症状から区別するのは困難です。

厚生省分科会から以下の課題と提言が発表されています。季節性インフルエンザとCOVID-19を臨床的に鑑別することは困難なためインフルエンザワクチンの需要が高まる可能性があり、各自治体の外来・検査体制を整備するという内容です。

新型コロナウイルスに対するワクチンによる予防ができない(ワクチンがない)現段階ではインフルエンザワクチンによるインフルエンザ対策の徹底と新しい生活様式の徹底をはじめとする公衆衛生対策が重要となってきます。

厚生省分科会から以下の課題と提言内容

現状・課題

例年、季節性インフルエンザの流行期には多数の発熱患者が発生しており、今年度も同程度の発熱患者が発生することを想定して対策を講ずるべきであるが、季節性インフルエンザとCOVID-19を臨床的に鑑別することは困難。

・今シーズンは、新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される中、インフルエンザワクチンの需要が高まる可能性がある。

・こうした状況を踏まえ、自治体や関係団体と連携して、次のインフルエンザ流行に備え、インフルエンザワクチンの優先的な接種対象者への呼びかけを実施(10月中)するとともに、各自治体の外来・検査体制を整備(10月中)する。

基本的な考え方

1.現状・課題

  1. 地域の実情に応じて、多くの医療機関で発熱患者を診療できる体制を整備(外来・検査体制の整備)
  2. インフルエンザワクチンの供給量を確保・効率的なワクチン接種を推進するとともに、優先的な接種対象者への呼びかけを実施(インフルエンザワクチンの接種)

III. 新しい生活様式の徹底をはじめとする公衆衛生対策

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662186.pdf

■まとめ

この冬は新型コロナウイルスの蔓延に伴い、例年と違った様相になることが予測されます。

昨年の冬であれば発熱、咳の患者さんを診た時には、インフルエンザを疑って検査治療を行ってきました。しかし今年は季節性インフルエンザに加えて新型コロナウイルス感染症を疑う必要があるのです。

新型コロナウイルス感染症もインフルエンザも発熱や咳といったいわゆる風邪の症状から始まるため、症状から新型コロナウイルス感染症とインフルエンザを鑑別(区別)するのは困難です。実際にはほぼ無理です。

そうなると発熱の原因となる病気(インフルエンザ)をワクチンで予防しておくことが例年にもまして大切となってきます。

新型コロナウイルス感染症がワクチンによる予防ができない(ワクチンがまだ開発途中)現段階ではインフルエンザワクチンによるインフルエンザ対策の徹底と新しい生活様式の徹底による公衆衛生対策が重要となってきます。

今年の秋から冬にかけて、新型コロナウイルスおよび季節性インフルエンザ対策として生活様式を再度見直してみましょう。

 

 

睡眠について知る|よりよい睡眠のための7つの生活習慣

ストレス社会となった現在、不眠症状を有する大人は人口の20%とも言われています。

不眠とは寝つきが悪いだけでなく、夜中に起きてしまう、朝早く起きてしまう、眠りが浅く熟眠感がないなどの状態をさします。

不眠が原因となって日中にだるさ、やる気がでない、食欲がでないなどの不調をきたした状態が不眠症です。

睡眠障害の結果日常生活に支障をきたしてしまった状態が「不眠症」です。

不眠症は人口の10%、大人の10人に1人が患っているともいわれています。

不眠の原因にはストレスや環境変化など外的な要因が多く、生活習慣をかえることで改善が期待できます。 快適な睡眠のために心がけるべき生活習慣を紹介します

■ 寝室の環境改善

非常に有効なのが寝室の環境改善です。スマホの発達に伴って寝る直前までスマホを使う方が増えています。寝る直前のスマホが睡眠を妨げています。自然な睡眠のためには目からの光の刺激を避ける必要があり、寝る直前のスマホは控えていきます。

スマホだけでなく寝室でのテレビも控えていきましょう。 ベッドにころがりながらのテレビ、映画鑑賞が楽しいのはよくわかります。しかしより良い睡眠のためには寝室では避けていきましょう。

少し極端ではありますが寝るためだけの部屋が寝室です。

寝室の快適な温度も熟眠につながります。夏はエアコンを27°から28°ぐらいにゆるくかけるのも有効です。

■昼寝

30分以内の短時間の昼寝は夜の睡眠の妨げにはなりません。 昼間の仕事のパフォーマンスを高めるためにも短時間の睡眠は有効と言われています。

もちろん昼寝は夕方以降にはしないようにしましょう。

■寝る前のアルコール

睡眠薬代わりにお酒を飲んで寝るという人をよく聞きます。 アルコールは眠るためには実は逆効果です。睡眠の質が悪くなり夜中に目覚めやすくなります。 深い熟眠感ある睡眠をとるためにはアルコールをひかえましょう。

■寝る前のタバコ

タバコと睡眠は無関係と思うかもしれませんが実は関係があります。タバコの中にはニコチンが含まれています。 ニコチンには神経を刺激する作用がありこれが睡眠を妨げる原因となります。そもそも健康のためにはタバコはすすめませんが、より質の高い睡眠のためにもタバコを控える必要があります。

■運動の効果

定期的な運動、特に有酸素運動は睡眠に効果的です。 体を鍛える目的ではありませんので全速力で走ったりトレーニングをしたりする必要はありません。 緩やかに歩く程度の運動で十分です。 定期的な運動することで寝つきが良くなり睡眠が深くなります。

■ 寝る前の考え事、仕事

忙しい現代社会では避けられない問題ですが、昼間の悩み事や仕事を寝る直前にまで持ち越さないことは大切です。寝る直前の考え事で寝つきも悪くなり眠りが浅くなる結果夜中に何度も目が覚めることになります。

子供の頃遠足の前日に はしゃぎすぎて寝付けなかった経験がある人も多いのではないでしょうか。 原因が楽しみなこと逆にストレスであっても、興奮することで寝つきが悪くなってしまうものなのです。

■寝る前のカフェインが含まれている飲料

カフェインには神経を興奮させる働きがあるために、寝る前にカフェインを摂ると寝つきを妨げます。 寝る前の4時間以内のカフェインは控えるようにしましょう。

カフェインが入っている飲み物として真っ先に思い浮かべるのはコーヒーだと思いますがコーヒー以外の飲み物にも意外と含まれています。 紅茶、玉露などにもカフェインが含まれています。 日本茶としては玉露に含まれているのは有名ではありますがその他、 煎茶、番茶、ほうじ茶、ウーロン茶にも含まれています。

栄養ドリンクにカフェインは入っていますし、コーラにもはいっていますね。

麦茶にはカフェインが含まれていませんので安心して飲んでいただいて大丈夫です。

飲み物ではありませんが市販の 総合感冒薬いわゆる風邪薬にもカフェインは含まれていますので注意しましょう。

■睡眠薬の種類について

睡眠薬は非常に多くの種類があります。 作用時間で超短期作用型、短期作用型、中間作用型、長時間型と分類することができます。

代表的な睡眠薬を以下列挙いたします。

・超短期作用型

ハルシオン、アモバン、ルネスタ、マイスリー

・短時間型

レンドルミン、リスミー

・中間作用型

ロヒプノール、ユーロジン、ベンザリン

・長時間型

ドラール、ソメリン

作用機序による分類、 ベンゾジアゼピン受容体作動薬、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬

・ベンゾジアゼピン受容体作動薬

ハルシオン、アモバン、ルネスタ、マイスリー、レンドルミン、リスミー、ロヒプノール、ユーロジン、ベンザリン、ドラール、ソメリン

・メラトニン受容体作動薬

ロゼレム

・オレキシン受容体拮抗薬

ベルソムラ、デエビゴ

睡眠薬には非常に多くの種類の薬があります。どのようなタイプの睡眠薬が合うかはかかりつけの先生に相談してみてください。

■新しタイプの作用機序をもつ睡眠薬について

どうしても睡眠が取れない時には睡眠薬の助けを借りる必要があります。昔はベンゾジアゼピン系と呼ばれる睡眠薬が主流でしたが最近は新しい作用機序の睡眠薬が使えるようになってきています。

オレキシン受容体拮抗薬と呼ばれるベルソムラやデエビゴという睡眠薬は自然に近い睡眠を得ることができます。

■まとめ

体は疲れているのに眠れない、寝ようと思ったら逆に頭が冴えてしまって寝られない状態辛いですね。睡眠薬の助けを借りる前にできることが生活習慣の改善です。

・寝る直前までスマホを見る

・寝る直前までパソコンに向かって仕事をする

・睡眠薬代わりにアルコールを使う

・夕方以降にコーラやコーヒーなどカフェインが含まれている飲み物を飲む

・寝室で眠くなるまでテレビを見る

睡眠を妨げる生活習慣を改善してみてはどうでしょうか。

何でもピロリ菌の影響?|ヘリコバクター・ピロリと糖尿病は関係がある

胃の中にすむヘリコバクター・ピロリが胃がんの原因であることは有名な話です。ピロリ菌がすんでいない胃からは胃がんがほとんど発生しません。一方ピロリ菌がいると慢性胃炎を引き起こし、胃がんのリスクが高まります。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんとヘリコバクター・ピロリの関係は知られているところですが、さまざまな病気と関連があるとの研究報告があります。

■ヘリコバクター・ピロリと胃潰瘍、十二指腸潰瘍の関係

ヘリコバクター・ピロリがいると胃潰瘍、十二指腸潰瘍をひきおこします。ストレスやちょっとしたことで潰瘍は繰り返してしまいます。

ヘリコバクター・ピロリを治療(除菌)すると、潰瘍の再発をおさえることができます。

■ヘリコバクター・ピロリと胃がん

ヘリコバクター・ピロリがいると慢性胃炎をひきおこします。慢性胃炎が続くと胃の粘膜が腸に近づく現象がおきてきます。腸上皮化生とよばれ、胃が腸の粘膜のようになってしまいます。腸上皮化生は胃がんの前がん状態ともよばれ、腸上皮化生から胃癌が発生します。

ピロリ菌を除菌することで胃がんのリスクがさがることが証明されています。ピロリ菌がいれば除菌をすることが将来の胃がん予防につながります。

■ヘリコバクター・ピロリと特発性血小板減少性紫斑病

血を固まらすはたらきをもつ血小板が突然減る病気に特発性血小板減少性紫斑病があります。この病気は血小板に対する異常な免疫を体が作ってしまうことが原因です。免疫を押さえる薬や血小板を壊れにくくするように脾臓を摘出する手術などが治療となります。

この免疫の病気にヘリコバクター・ピロリが関連してきることが分かってきました。ヘリコバクター・ピロリが体にいることで、異常な免疫を作ってしまうのが一因です。ヘリコバクター・ピロリを除菌することで血小板の増加が望めるため、除菌治療が積極的にとりいれられています。

■ヘリコバクター・ピロリと糖尿病

さまざまな病気と関連がいわれているヘリコバクター・ピロリですが、最近では糖尿病との関連も提唱されています。ヘリコバクター・ピロリに感染している人と感染していない人をくらべると、ヘリコバクター・ピロリに感染している人の方が糖尿病が多いのです。

ヘリコバクター・ピロリと糖尿病の関連を調べた論文を多数集めて研究した論文が先日報告ありました。論文をあつめて検討する方法をメタ解析とよびます。この方法でわかることは、多くの論文を調べることで「傾向」がわかります。

この論文では「糖尿病」と「ヘリコバクター・ピロリ」の関係があるかどうかの傾向をみています。2227本もの論文から厳選した41本の論文を解析した結果です。

結果は ヘリコバクター・ピロリがいると糖尿病が1.27倍多い結果でした。
OR = 1.27 (95% CI 1.11 to 1.45, P = 0.0001, I2 = 86.6%).

なぜヘリコバクター・ピロリがいると糖尿病が増えるのかの原因はまだ特定されていませんが「糖尿病」と「ヘリコバクター・ピロリ」の関連はあると思ってよいでしょう。

(Citation: Helicobacter pylori infection as a risk factor for diabetes: a meta-analysis of case-control studies. BMC Gastroenterol. 2020 Mar 24;20(1):77)

■まとめ

ヘリコバクター・ピロリは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなど以外に特発性血小板減少性紫斑病や2型糖尿病などさまざまな病気に関わっていることが研究で明らかになってきました。

胃カメラを受けてピロリ菌がいるかどうかをチェックしてみてはどうでしょうか。

<中島クリニック|西宮の消化器内科|大腸カメラ・胃カメラのことなら>
胃カメラ検査のながれ
https://www.nakajima-clinic.com/medical/gastroscope/flow/

西宮市市立中央病院感染対策室主催研修会にて「ワクチンと新たな医療分野である渡航医学について~究極の予防医学~」講演いたします

2020.6.25(木) 
西宮市市立中央病院感染対策室主催の研修会で中島クリニック院長が講演します。

講演テーマ:ワクチンと新たな医療分野である渡航医学について~究極の予防医学~

新型コロナウイルス感染症含め輸入感染症とワクチンの話題を中心にスライドを準備しました。

中島クリニック院長が医者が選ぶ専門医Best Doctors in Japanに選出されました

■中島クリニック院長が、医者が選ぶ専門医Best Doctors in Japan2020-2021に選出されました。

米国ベストドクターズ社(Best Doctors, Inc.:本社・ボストン)からBest Doctors in Japan(TM) として中島クリニック院長が選出されました。

■ベストドクターズとは


ベストドクターズ社は1989年にハーバード大学医学部所属の医師2名によって設立され、世界各国で病状に応じた適切な治療やセカンドオピニオン取得のための名医紹介を行っている会社です。

ベストドクターズ社の名医選出方法は、膨大な数の医師に対して「もし、あなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場合、あなな以外のどの医師に治療をお願いしますか?」 とアンケートを行い、その中で治療能力、研究結果,最新医療情報への精通度などを考慮した上で、ある一定以上の評価を得た医師(それぞれの国での医師全体の上位1%程度)を名医(Best Doctors)と認定するというものです。

名医データベースは常に医療の最前線で活躍している、経験豊富な医師のみが対象となっています。

潰瘍性大腸炎診断基準・治療方針(難治性炎症性腸管障害に関する調査研究2020年1月改定)が発表

大腸粘膜に炎症を生じ、びらんや潰瘍をつくる原因不明の病気が潰瘍性大腸炎です。日本でも急増しており約17万人が罹患しています。1000人に1人強の患者さんがいる計算となります。

■難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(鈴木班)令和元年度分担研究報告書

潰瘍性大腸炎の治療法は日々進歩しており、最新の治療成績を取り入れた、難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(鈴木班)令和元年度分担研究報告書が発表されました。診断に関しては大きくかわっていませんが、大きく変わっているのは難治例の治療方針です。トファシチニブ(ゼルヤンツ)の特性と臨床成績です。

■令和元年度潰瘍性大腸炎治療指針

(出典:難治性炎症性腸管障害に関する調査研究2020年1月改定)

ステロイド依存例、ステロイド抵抗例についてのところが主にアップデートされています。

■潰瘍性大腸炎フローチャート

(出典:難治性炎症性腸管障害に関する調査研究2020年1月改定)

従来と同じく寛解導入、寛解維持にわかれたフローチャートです。フローチャートも難治例の治療は別途本文に記載となっています。

■まとめ

難治性炎症性腸管障害に関する調査研究令和元年度分担研究報告書がリリースされました。大きな軸としての治療方針の変化はありませんが、難治例にたいする治療方針がアップデートされています。
トファシチニブ(ゼルヤンツ)、ベドリズマズ(エンタイビオ)の特性と臨床成績について詳細に報告されています。

【重要】新型コロナウイルス感染症の検査・治療について

■新型コロナウイルス感染症のPCR検査・治療は当院ではできません。

発熱、咳などの症状があるかたは、直接来院されず、必ず受診される前にお電話にてご連絡お願いいたします。

直接来院された場合、帰宅していただく可能性がありますのでご理解、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

ご来院の際には必ずマスクを着用、院内ではマスクを外さないようにお願いいたします。
診察の時もマスクを着用してください。

■新型コロナウイルス感染症が疑われる方や症状に不安がある方
「西宮市帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

西宮市帰国者・接触者相談センター

電話番号:0798-26-2240
受付時間:8時45分~21時00分(平日・土曜・日曜・祝日)
FAX番号:0798-33-1174

帰国者・接触者相談センターに相談いただく目安

次の症状のある方は、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。

・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

なお、次のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場合には、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。

・高齢者・糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方

■院内の換気

密閉空間を避けるために、入口自動ドア、窓を開放して診察しております。
エアコンを調節しておりますが、窓際や通路はどうしても気温が下がってしまいます。
厚着で防寒対策をしてご来院ください。

ご不便をおかけします。
感染予防にご理解いただきありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) の危険因子|年齢、基礎疾患、性別

中国武漢で報告された新型コロナウイルス感染症は東南アジアに年年明けから広がっていましたが、ヨーロッパにも広がってしまっています。

世界保健機関WHOのテドロス事務局長は3月11日、新型コロナウイルス感染拡大について「パンデミックと呼べる状態」とアナウンスするに至っています。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は非常に感染力がつよく、予防接種や確立した治療法がない現在、日々の生活スタイルの見直し(手洗いの励行、閉鎖空間を極力さける)が重要な状況です。

とは言え、生活のために全く家からでないわけにもいかないわけです。買い物や仕事((可能な範囲でテレワーク化しながら)仕事はを続けていく必要があります。

新型コロナウイルスを怖がるわけでなく、危険因子(年齢、基礎疾患)を知りリスクファクターに準じた行動制限が現実的です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) の危険因子を推定できる論文が中国から報告されています。

■武漢での1万例以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の報告

The epidemiological characteristics of an outbreak of 2019 novel coronavirus diseases (COVID-19) in China
Novel Coronavirus Pneumonia Emergency Response Epidemiology Team.
Zhonghua Liu Xing Bing Xue Za Zhi. 2020 Feb 17;41(2):145-151. doi: 10.3760/cma.j.issn.0254-6450.2020.02.003. [Epub ahead of print] Chinese.

論文が以下のサイトにアップされています。
http://rs.yiigle.com/yufabiao/1181998.htm
中国語ですが漢字の雰囲気から内容は推察できます。

英語版がないかと探したところCDCにありました。
リンク先から英語版を読むことができます。

英語版
http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51

■危険因子:年齢

年齢 死亡率
10-19才 0.2%
20-29才 0.2%
30-39才 0.2%
40-49才 0.4%
50-59才 1.3%
60-69才 3.6%
70-79才 8.0%
80才- 14.8%

50才以下の死亡率が1.0%未満と低いのに対して50代で1%台となり60才以上から急激に上昇します。年齢がリスクファクターであるのは新型コロナウイルス感染症(COVID-19) に限ったことではなくインフルエンザでも同じですが、60代以上はリスクファクターが高まると認識してよいでしょう。

(Citation: The epidemiological characteristics of an outbreak of 2019 novel coronavirus diseases (COVID-19) in China.Novel Coronavirus Pneumonia Emergency Response Epidemiology Team.2020 Feb 17;41(2):145-151.)

■危険因子:基礎疾患(持病)

基礎疾患(持病) 死亡率
高血圧 6.0%
糖尿病 7.3%
冠動脈疾患(心血管疾患) 10.5%
慢性呼吸器疾患 6.3%
がん 5.6%
基礎疾患なし 0.9%

糖尿病、呼吸器疾患の基礎疾患があると感染症のリスクが高くなるのはインフルエンザ等他の疾患と同じですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19) に特徴てきなのは高血圧での死亡率が6.0%と高いことです。

■危険因子:性別

性別 死亡率
男性 2.8%
女性 1.7%

男性が女性に比べて倍近い死亡率でありデータをみる限り男性であることがリスクファクターのようです。

しかし、単純に男性がリスクファクターと解釈してよいとも言い切れません。中国の男性喫煙率が極めて高く、女性の喫煙率が極めて低い特徴があります。

男性の喫煙率が50%を超える52.9%、女性の喫煙率は限りなくゼロに近く2.4%ともいわれています。新型コロナウイルス感染症のリスクファクターが「喫煙」ということも分かってきています。

男性の喫煙率が高く、その結果死亡率た高い数値となった可能性があります。
単純に性別がリスクファクターと解釈できないのではないかと私は考えています。

■まとめ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクファクターは年齢、基礎疾患(持病)で大きくことなることが中国からの報告で分かってきました。

リスクファクター
・年齢(60才以上)
・高血圧
・糖尿病
・冠動脈疾患
・慢性呼吸器疾患
・がん

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は非常に感染力がつよく、予防接種や確立した治療法がない現在、リスクファクターを考慮して(高い人はより厳重な留意)して日々の生活スタイルの見直し(手洗いの励行、閉鎖空間を極力さける)が大切です。

ダイヤモンド・プリンセス号乗客のCOVID-19症例の経過

ダイヤモンド・プリンセス号乗客のCOVID-19症例が豊島病院から報告されています。
日本でのCOVID-19治療の経過を知ることができます。

PDFリンク
酸素投与が必要となったCoronavirus Disease 2019(COVID-19) 4症例の経過報告
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19casereport_200225.pdf

■酸素投与開始時期

酸素投与開始時期がday7-day11となっております。
酸素投与開始時期の報告から、発症後1週間前後の慎重な経過観察の大切さが伝わります。

(Citaton: 日本感染症学会 http://www.kansensho.or.jp/)

■無症状SARS-CoV-2 PCR陽性の経過

症例2は無症状でPCR陽性、入院観察です。
day1 入院 全身状態良好
day3 38度発熱
day8 酸素投与
day9 カレトラ投与開始
day12 挿管、人工呼吸器管理 メチルプレドニゾロン投与開始
day13 呼吸器設定安定、加療中

発症から1週間前後に呼吸状態が急変、早期対応が重要なことがわかります。

 

(Citaton: 日本感染症学会 http://www.kansensho.or.jp/)

■まとめ

ダイヤモンド・プリンセス号乗客のCOVID-19症例報告から重症例は1週間前後に急激に呼吸状態が変化することがわかります。発症後1-2週間の経過観察がきわめて重要なことがわかります。

新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎のCT像

中国武漢市で多数の肺炎患者を発生させている新型コロナウイルス、日本でも渡航歴ない方、濃厚接触歴のない方の発症が報告されています。

飛行機、新幹線など交通手段が高度に発達した現在、感染拡大予防の困難さが顕性化しています。

■新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎のCT像

学会誌Radiologyに新型コロナウイルス(COVID-19)の症例報告がアップされています。特徴的なCT像を呈しております。

(Citation: Radiology. 2020 Feb ahead of print
Time Course of Lung Changes On Chest CT During Recovery From 2019 Novel Coronavirus (COVID-19) Pneumonia.)

(Citation: Radiology. Jan 31 2020 CT Imaging of the 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV) Pneumonia)

■胸膜直下から始まるすりガラス陰影

CT像は細菌性肺炎のように、片方の肺の区域が真っ白になる像とは異なります。

初期は胸膜直下から始まるすりガラス陰影を呈するのが特徴のようです。

CT showed multiple peripheral ground-glass opacities in both lungs (Figure, A) that did not spare the subpleural regions.

■まとめ

新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎のCT像

・両側(とは限らないが)

・胸膜直下から広がる像

・すりガラス陰影(ground-glass opacities; GGO)

日本でも接触歴、渡航歴のない方から新型コロナウイルス(COVID-19)陽性者がでています。

上記をCTにて認めたときには、新型コロナウイルス(COVID-19)を鑑別疾患に入れるフェーズに入ったと考えておく必要がありそうです。

ラーメン店が多い地域ほど脳卒中が多かった。フレンチ、イタリアン、そば、うどん店、ファーストフードは相関なかった。

食習慣と寿命そして病気の関係は昔から検討されています。
これらを調べるためには個人個人の病気寿命を見ていては検討することができません。
そこで用いられるのは疫学調査と言って何百人何千人何万人という集団を見て病気や寿命と関係があるかどうかを調べます。

マクドナルドのお店との距離に比例して糖尿病だったか肥満の方が多いといった論文を昔アメリカから報告されたのを見たことがあります。

しかしこのような疫学調査は日本ではほとんど行われていないのが現状です。

ラーメンと脳卒中の関係を疫学的に調査した非常に興味深い論文がありました。

■なかなか興味深い疫学調査です

あくまでもイメージですが

ラーメン店が多い

ラーメンを食べる機会が多い

塩分摂取量が多い

高血圧が多い

結果、血管が詰まる病気、出血する病気などの病気が増える

こんな風が吹けば桶屋が的な話を想像するのですが、 実際にこれを検討するのは容易なことではありません。人間の体はこんな単純ではありませんし様々な要因が関わってきます。

人口に対するラーメン店イタリアンフレンチお蕎麦の数を集計してそれと重ね合わせることで地域ごとの脳卒中が多いか少ないかを検討しています。

(Citation: Matsuzono K et al. Ramen restaurant prevalence is associated with stroke mortality in Japan: an ecological study. Nutr J. 2019 Sep 4;18(1):53)

■クリニックのある西宮市、全国的にみるとラーメン店多くなかった

クリニックのある西宮市は、東西に走る国道2号線があります西宮市から神戸に向かう2号線沿線には両脇にラーメン店が鈴なりになっているエリアがあります。

ラーメンストリートとも言われています。

西宮市はラーメン店多いのかと思っていたのですが人口対比率を全国で見てみると、決しておおくなかったのですね。

■ラーメン店、フレンチ、イタリアン、そば、うどん店、ファーストフードと脳卒中の関係

グラフは横軸に人口当たりのラーメン屋フレンチイタリアンレストランなどの数をプロットしています。

縦軸には脳卒中などの人口当たりの疾病割合をプロットしています。

結果お店の数と疾病の数が創刊した言い換えるとグラフが右上上がりの線になったのは、ラーメン店の数だけでした。

フレンチ、 イタリアン、そばう、どん店、ファーストフードと病気の関連は見られませんでした。

ファーストフード店の数と脳卒中の数は関係ないものなんですね。まあ、あくまでも統計的な話なのですが。

■交絡因子

ただこの結果ラーメン店が多いと脳卒中が増えるという単純なものではありません。何らかの相関があった、言い換えると関係があったを示しているだけです。因果関係とは違うところに注意してください。

ラーメン店が多い、ラーメンを食べる機会が多い食生活を有する人は、「直接の原因は分からないが」、食生活の傾向や生活スタイルが脳卒中につながる傾向をもっているというということは言えそうです。

■まとめ

フレンチ、 イタリアン、そばう、どん店、ファーストフードの数と病気の関係を疫学的に示した非常に興味深い報告です。塩分の量なのか、油の摂りすぎなのか、それとも夜中にラーメンを食べる食習慣なのか直接の原因はわかりませんけれども 、食習慣が思っている以上に病気とかかわりがあることは言えそうです。

2019-2020年 中島クリニック年末年始診療案内|年末28日(土)まで通常診療、年始4日(土)から通常診療です

2019-2020年 中島クリニック年末年始の診療は下記となります

12月28日(土)通常通り診療(診療、胃カメラ検査施行)
12月29日(日)休診
12月30日(月)休診
12月31日(火)休診
1月1日(水)休診
1月2日(木)休診
1月3日(金)休診
1月4日(土)通常通り診療(診療、胃カメラ施行)

コーラ飲料で骨がとけるという都市伝説は本当か

コーラ骨粗しょう症

こどもの頃にコーラーを飲むと骨がとけると親に言われた方いるのではないでしょうか。コーラーの見た目、茶色い色、きつめの炭酸がそのような印象を与えているだけではないかと、こども心に思っていました。

単にコラーをこどもに飲ませないための方便と、コーラのませてもらえず思っていました。

この都市伝説めいたコーラと骨の関係を調べた論文があったので紹介いたします。

■骨粗しょう症(骨粗鬆症)とは

骨粗しょう症とは、骨量が減ってしまい骨折しやすくなる病気のことです。
年齢にともない誰もが骨量が減ってきます。ちょっとしりもちをついただけで高齢者が、圧迫骨折するのも骨粗しょう症が主な原因です。

骨密度の検査としては、CTを用いる方法、超音波検査を用いる方法、レントゲンを用いる方法などがあります。

当院ではレントゲンを用いる方法(手の骨をレントゲン撮影)で骨密度を測定しています。

若い頃の骨密度(若年性靱平均値)と比較

70%以上80%未満は骨粗しょう症疑いあり
70%未満を骨粗しょう症と診断します。

喫煙、アルコール過剰摂取、運動不足などが骨粗しょう症のリスクファクターです。閉経期以降女性ホルモンが減ると骨密度低下します。

禁煙、アルコールをひかえる、日々の運動が予防につながります。

■コーラと骨密度の関係

2500人余の生活習慣を詳細に検討したフラミンガム骨粗しょう症研究の結果が2006年に報告されました。
(Ciation: Tucker KL et al. Colas, but not other carbonated beverages, are associated with low bone mineral density in older women: The Framingham Osteoporosis Study. Am J Clin Nutr. 2006 Oct;84(4):936-42.)

男性1125人、女性1413人

炭酸飲料を男性は週4.3本、女性は2.0本
コーラ男性週2.5本、女性0.9本

炭酸飲料、コーラ、ノンカフェイン

炭酸飲料以外の影響を除外するために、身長、年齢、摂取カロリー、喫煙、アルコール、カルシウム、ビタミンDなどはマッチングさせてあります。

結果、男性はコーラと骨密度の関係ほぼなかったのですが、女性では摂取量に比例して骨密度が低下していました。

女性骨粗しょう症

カフェインは骨密度に影響するといわれていますが、カフェイン入りのコーラとカフェインレスのコーラと比べてその差はありませんでした。

週に3回以上コーラを飲む女性で有意に骨密度低下しています。

フラミンガム骨粗しょう症研究での女性平均年齢が58.2 ± 9.4 であったことを併せて判断すると、更年期以降においては、コーラを多く飲む生活習慣と骨密度低下の関係があるといえます。

疫学調査なのでコーラが骨密度低下の原因であると単純に結論づけることはできませんコーラをよく飲む生活習慣は骨粗しょう症のリスクになりうるということです。

■まとめ

年齢とともに低下する骨密度ですが、それらを悪化させる要因には、喫煙、アルコール過剰摂取、運動不足などがあります。閉経期以降女性ホルモンが減ることも骨密度低下を加速させます。

禁煙、アルコールをひかえる、カルシウム摂食をこころがける、日々の運動が予防につながります。

フラミンガム骨粗鬆研究の結果からは、これに更年期以降の女性に関してはコーラを週3回以上のむことがリスクファクターに加わります。

骨粗鬆予防には運動、バランスの取れた食事ですね。

胸部レントゲンのAI診断は人をついに越えるのか

人工知能(AI)は人越せないだろうと言われていた囲碁の世界で、人工知能のアルファーゴがプロ棋士を負かしたが2015年でした。わずか3年前の話です。

その後さらに人工知能は発達、医療の分野でも人工知能が実用化されつつあります。

特に人工知能が本領を発揮するのは画像診断の分野です。

多数の画像を読み込み、そこからのパターン認識です。

■2018年にはアメリカでAI(人工知能)による糖尿病性網膜症診断機器が実用化

2018年には眼底写真のAIによる診断機器がアメリカFDAにより認可されました。

参考記事

●骨折のAI診断|アメリカでは医療現場へのAI導入が加速

●アメリカでAI(人工知能)による糖尿病性網膜症診断機器が実用化|FDAが人工知能検査機器「IDx-DR」認可

糖尿病を患っていると、全身の血管がもろくなり出血することがあります。

特に出血が問題となるのは眼の血管です。眼の血管からの出血が続くと失明の原因ともなります。

早期発見早期治療が必要です。

当院でも糖尿病治療中の方は、眼科クリニックへ定期的に紹介受診していただき、眼底をチェックしてもらっています。

AI(人工知能)による糖尿病性網膜症診断機器がアメリカでは実用化されています。

日本に輸入され認可されるのも時間の問題です。

■胸部レントゲンの人工知能診断

胸のレントゲン、これを人工知能AI診断できないだろうか。

この分野の研究ものすごい勢いで進んでいます。

2018年11月に論文報告された結果があります。

(Citation: Rajpurkar P et al. Deep learning for chest radiograph diagnosis: A retrospective comparison of the CheXNeXt algorithm to practicing radiologists. PLoS Med. 2018 Nov 20;15(11))

画像診断を専門とする放射線科医師 vs 人工知能

ガチンコ勝負の結果は、14項目のうち11項目が引き分けでした。

2項目で放射線科医師が優位。その項目はヘルニアと心拡大の判断。

1項目は人工知能が優位。その項目は無気肺の判断です。

2018年の報告では、人と人工知能互角、やや人が優位のところまで人工知能追いついてきています。

そして2019年のJAMAに報告された論文では、人工知能が人を上回ってきている結果です。

(Citation: Hwang J et al. Development and Validation of a Deep Learning-Based Automated Detection Algorithm for Major Thoracic Diseases on Chest Radiographs. JAMA Netw Open. 2019 Mar 1;2(3))

ついに胸部レントゲンの診断において、人工知能は追いつきそして追い越すところまで来ています。

■人工知能と人の判断を相補しあえばよい

人工知能による胸部レントゲン読影は、人と遜色のないレベルにまで到達しています。

しかし、2018年の報告をみてわかるように、人がやや判断苦手な部分を人工知能が得意であったり、逆に人の判断の方が正確である部分もあります。

心電図計には人工知能ではありませんが、機械がリズム、形を読み取る機械診断が付いています。

ただ機械診断が常に正しい判断をするとは限らず、医師は必ず自分の目で判断を下します。

将来的には胸部レントゲンの読影は人工知能に取ってかわられるものではなく、人の診断を人工知能でダブルチェックする形になっていくのではないでしょうか。

■まとめ

胸部レントゲンの読影、人工知能は人に追いつき、追い越すところまで発達しています。

今後心電図の機械診断のように、胸部レントゲンにも機械診断がついてくる時代になりそうです。しかも、比較的近未来の話です。

中島クリニック院長 慢性腎臓病(CKD)UpDate in 西宮にて開会の挨拶、西宮市慢性腎臓病(CKD)予防連携事業実施2年間の状況について講演いたします

2019年10月31日(木) 慢性腎臓病(CKD)UpDate in 西宮
西宮市医師会内科医会

西宮市医師会公衆衛生委員会と西宮市と連携してスタートした西宮市慢性腎臓病(CKD)予防連携事業がスタpとして2年が経過しました。

西宮市医師会公衆衛生委員会元委員長の中島クリニック院長がオープニングリマークスおよび「西宮市慢性腎臓病(CKD)予防連携事業実施2年間の状況に」ついて講演いたします。

腎機能障害 専門医紹介のタイミング

腎臓の病気を患っている方の数は年々に増加傾向にあります。

現在33万人が透析治療中、さらに毎年4万人が新規透析導入となっています。

透析導入予防のために、腎機能障害の早期発見、生活改善および治療が重要です。

中島クリニックのある西宮市でも、特定健診で腎機能障害を早期に発見、生活改善をするために「西宮市国民健康保険 慢性腎臓病(CKD)予防連携事業」がスタートしています。

■腎臓専門医のみならず、一般内科医も患者さんの腎機能を慎重にフォローする必要がある

腎障害進行予防のため、腎臓専門医のみならず、一般内科医、さらには消化器内科医、循環器内科医など各科に専門特化している医師もみな、腎機能に留意していく必要があります。

日本腎臓学会と日本糖尿病学会専門医間の紹介基準を作成した基準があります。糖尿病でフォロー中の患者さんが腎障害を併発したときにどのタイミングで腎臓専門医にコンサルトするかの基準です。

糖尿病専門医から腎臓専門医への紹介基準は、糖尿病専門医だけでなく一般内科医の日々の診療でも意識しておく必要があります。

■日本腎臓学会と日本糖尿病学会が作成した紹介基準

日本腎臓学会と日本糖尿病学会は両学会の専門医間の紹介基準を作成し、学会のホームページに内容をアップしています。

内容は以下のリンクからPDFで提供されています。

日本糖尿病学会と日本腎臓学会 専門医間の紹介基準について

(Citation: 日本腎臓学会ホームページ https://www.jsn.or.jp/topics/notice/_3537.php)

■糖尿病専門医から腎臓専門医への紹介基準  コンサルトのタイミング

紹介基準に具体的な数値が記載されていますが ・尿タンパク量 ・eGFR

を慎重にフォローしていくことがポイントです。

0.5 g/gCr 以上の尿蛋白 入院中の患者さんでは1日蓄尿が可能ですが、日常診療で1日蓄尿で蛋白量の確認は困難です。 随時尿のクレアチニン補正(UPCR)で1日尿蛋白量を推定できます。

eGFRは年齢で基準がかわります。

40歳未満は60ml/min/1.73m2 未満 40歳以上75 歳未満は45 ml/min/1.73m2 未満 75歳以上は45 ml/min/1.73m2 未満 となります。

糖尿病専門医から腎臓専門医への紹介基準 (紹介後は診断結果に応じて併診あるいは糖尿病専門医での糖尿病治療の継続)

1.糖尿病網膜症を伴わない 0.5 g/gCr 以上の尿蛋白

2.集学的治療後も遷延する 0.5 g/gCr 以上の尿蛋白

3.円柱もしくは糸球体型赤血球を伴う顕微鏡的血尿かつ 0.5 g/gCr 以上の尿蛋白

4.顕性蛋白尿を伴わない腎機能低下(年齢別) 40歳未満:eGFR 60ml/min/1.73m2 未満 40歳以上75 歳未満::eGFR 45 ml/min/1.73m2 未満 75歳以上:eGFR 45 ml/min/1.73m2 未満で腎機能低下が進行する場合

5.3 か月以内にeGFR が30%以上低下する急速な腎機能低下

■糖尿病専門医から腎臓専門医への紹介基準  治療管理依頼のタイミング

腎機能が悪化して、腎臓専門の継続治療管理が必要となる基準です。 ネフローゼや重度の腎機能障害(eGFR 30ml/min/1.73m2 未満)の状態です。

主に腎臓専門医による継続管理を目的とした紹介基準 (紹介後は腎臓専門医での継続管理あるいは糖尿病専門医との併診加療)

1.保存期腎不全(eGFR 30ml/min/1.73m2 未満)

2.ネフローゼ症候群(血清アルブミン値3.0g/dL 以下かつ尿蛋白3.5g/gCr 以上)

3.eGFR 10 ml/min/1.73m2/年以上の腎機能低下

4.薬物療法が必要な電解質異常 (高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症)や代謝性アシドーシス

5.薬物療法が必要な腎性貧血あるいは ESA 低反応性貧血 (複数回の検査で Hb 値11g/dL 未満)

6.治療抵抗性の体液貯留(心不全・浮腫)や高血圧

■かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への紹介基準

かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への紹介基準が日本腎臓学会と日本糖尿病学会ホームページにアップされています。

内容は以下のリンクからPDFで提供されています。 かかりつけ医から専門医・専門医療機関への紹介基準

■まとめ

腎臓の病気を患っている方の数は年々に増加傾向にあり、腎臓専門医のみならず、一般内科医も患者さんの腎機能を慎重にフォローする必要がある時代です。

糖尿病専門医から腎臓専門医への紹介基準が学会から提唱されています。紹介基準に具体的な数値が記載されています。

・尿タンパク量

・eGFR

を慎重にフォローしていくことが大切です。

中島クリニック院長 第26回 西宮消化器病フォーラムにて開会の挨拶、特別講演の座長をいたします

2019年10月10日(木)第26回 西宮消化器病フォーラム
西宮市医師会内科医会 共催

中島クリニック、原外科胃腸科クリニック、亀田クリニック、西宮市立中央病院、県立西宮病院で立ち上げた西宮消化器病フォーラムも26回目となりました。


第26回 西宮消化器病フォーラムにて中島クリニック院長、開会の挨拶、特別講演の座長をいたします。

座りっぱなし生活はがん、心筋梗塞をはじめとした病気のリスクを高める|仕事で座りっぱなしの人は仕事の合間に30分の軽い運動を取り入れよう


■長時間の座りっぱなし生活は、心臓や脳血管疾患のみならず、がんのリスクも高める

長時間の座りっぱなし生活は、さまざまな病気のリスクを高めることが知られています。

座りっぱなし生活でカロリーをあまり消費しない生活は、糖尿病、高血圧、高脂血症などのメタボリック症候群、昔でいうところの成人病になりやすいことは容易に想像できます。

糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などから、血管が詰まりやすくなったり逆に出血しやすくなることから、心臓や脳の血管の病気が増えます。狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血など血管の病気です。

さらに、座りっぱなし生活ががんのリスクおよび死亡率を高めることも研究から分かってきています。特に、乳がん、大腸がんは生活習慣の影響を受けます。

●運動で大腸がん予防|運動と大腸がんの関係

■座りっぱなし生活の対策

仕事で座りっぱなしの人は、仕事の間に少しでも運動を取り入れるのが対策です。

医者の生活、特に開業医の生活は座りっぱなしの時間が多く不健康なライフスタイルの代表といえるかもしれません。終日外来をするとのべ6-7時間はすわりっぱなしです。

興味深いコホート研究の報告があるので紹介します。

(Citation: Diaz A et al. Potential Effects on Mortality of Replacing Sedentary Time With Short Sedentary Bouts or Physical Activity: A National Cohort Study. Am J Epidemiol. 2019 Mar 1;188(3):537-544.)

45歳以上の7,999人の仕事、仕事中の運動量(体を動かしている)量を測定、それと死亡率の関係を集計しています。

・座っている時間の30分を軽活動(LIPA light-intensity physical activity)にすると死亡リスクが17%減少

・座っている時間の30分を中から強度の活動(MVPA moderate to vigorous physical activity)にすると35%死亡リスクが減少

座りっぱなしの時間を何らかの運動に置き換えるのが理想です。細切れの数分体を動かすことでも効果があります。

デスクワークで座りっぱなしの人は、1時間に数分でも体を動かす時間を取り入れるのが理想ですね。

立ってパソコンに向かう作業を取り入れるのも方法です。私はこのブログ立ってPCに向かって書いています。クリニックの受付テーブルがちょうどよい高さなで、そこにPC置いてブログ書いています。

最近はこんな感じの高さをかえられるオフィス用の机取り入れる企業多いようです。

(www.askul.co.jp)

■デスクワーク中心の座りっぱなしの人ができる健康対策

出来る対策としては通勤です。通勤を車から電車、さらに可能であれば電車から自転車にかえるのは効果てきです。

●長生きしたければ運動|週1回でも効果あり

●自転車通勤は死亡率を下げる

■まとめ

座りっぱなしのデスクワークは死亡リスクを高めます。細切れの数分でも仕事の合間に体を動かすことでリスク軽減できます。