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お腹が張る、、、腹部膨満感の原因と解消法

お腹が張って苦しい・・・なんだかお腹がぽっこりしてきた。
便秘かも、、と勝手に自己判断してはいけません。
腹部膨満感とは胃腸が膨らんでお腹が張り、圧迫されているように感じることです。

その原因の多くは睡眠不足、ストレス、食べ過ぎや飲み過ぎなどを契機として、胃腸の動きが悪くなっていることが原因ですが、中には隠された病気が潜んでいる場合があります。

 

日常の生活からお腹が張る原因

1.食後お腹が張る

「食後お腹が張る」「お腹が気持ち悪い」「げっぷが出る」という方は、胃酸過多、逆流性食道炎や胃腸の動きが悪いこと(機能性ディスペプシア)が原因となります。

原因

食べ過ぎ・飲み過ぎ
早食い
脂肪分の高い食事による消化不足
ストレス
夜遅い食事
睡眠不足

改善方法

暴飲暴食を避け、ゆっくり食事することを心がけましょう。
逆流性食道炎、機能性ディスペプシアは薬で症状が改善します。
何事も基本は「腹八分目」でよく噛むことが消化器を助ける役割にもなります。

2.ガスが出て気持ち悪い

便秘が続くと、たまったガスが腸にたまり腸が膨張し膨満感を感じます。
運動不足や加齢により腸の運動が弱くなったり、、便秘になったりします。
また食物繊維の取りすぎや、腸内環境の悪化による悪玉菌の増加で便秘になり、腸内のガスが増え膨満感を感じることがあえいます。

原因

腸内環境の悪化
食べ過ぎ、飲み過ぎ
ストレス
食物繊維の取りすぎ
加齢
運動不足

改善方法

食生活のバランスを考えて、豆や根菜などを過剰に摂取することを控えましょう。
米やパン、イモ類等も腸内にガスを発生させやすいため、膨満感を引き起こすことがありますので食べ過ぎに注意しましょう。
適度な運動とバランスのよい食生活を心がけ便秘にならないよう注意することが大切です。

お腹が張る病気と症状

お腹が張る場合、肥満や食べ過ぎのほかに病気の場合があります。
中には深刻な病気もありますので、簡単に自己判断せず、医療機関を受診しましょう。

胃炎

胃炎には急性胃炎と慢性胃炎があり、アルコールをたくさん飲んだりウイルスやストレスで突然みぞおちがキリキリ痛んだりする場合、急性胃炎の可能性があります。

胃の粘膜がはがれ(びらん性胃炎)、胃液が直接粘膜にあたることで痛みを伴ったり充血したりします。

慢性胃炎の場合、多くはピロリ菌が原因です。慢性胃炎が続くことで胃粘膜がやせて薄くなります(萎縮性胃炎)。萎縮性胃炎が広がると胃がんの原因となります。胃がん予防のためにピロリ菌の除菌をおすすめします。

過敏性腸症候群

ストレスなどが原因で腸のぜん動運動に異常が起こり腹痛を伴い、下痢や便秘を起こす疾患です。

過敏性腸症候群の場合もお腹の膨満感を感じます。何週間も下痢が続き、その後便秘になるなどが繰り返されます。過敏性腸症候群には下痢が主体のタイプ、便秘が主体のタイプ、下痢と便秘を繰り返すタイプがあります。それぞれのタイプに適した薬があります。

がん

大腸がん、胃がん、膵臓がん、卵巣腫瘍などのがんにより腹部膨満感がおこることがあります。
いずれも初期の場合は症状がないので、わかりにくく膨満感、おなかの張りなどを感じて受診後発見されることがあります。

おなかの張りが長く続く場合は

ここに挙げた他にもお腹が張る原因があるかもしれません。
長い間お腹が張って苦しい、いつも膨満感があり食欲がない、または腹痛や吐き気を伴っている場合は、まずは医療機関を受診しましょう。

インターネットで検索して、悪い病気をあれこれ考えて不安になるよりも早めの受診で解決する方が近道です。消化器内科を受診して腹部の診察、胃カメラ、大腸カメラ、腹部超音波検査など必要な検査で総合的に判断、適切な診断治療をうけることをおすすめします。

ピロリ菌を除菌した後も内視鏡(胃カメラ)での定期検診をすすめする理由

1983年に世紀の大発見がありました。

胃の中は強酸で細菌が生息することはないと思われていたのですが、ヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌が胃に生息することが発見されました。

されに、その後の研究でピロリ菌が胃がんの原因であることも特定されています。
今ではピロリ菌が胃がんの原因菌であることは常識となっていますが、それ以前は原因が不明でした。欧米人は胃がんが少なく、日本人は胃がんが多かったので遺伝的な違いが罹患率の差ではないかと言われていた時代もありました。

ピロリ菌は胃がんの原因

胃潰瘍の原因と考えられたピロリ菌が、胃がんの原因菌であることがわかりました。

ピロリ菌感染している胃→胃がん発生リスク高い
ピロリ菌未感染→胃がんリスク限りなく低い

ここまでは有名な話です。
胃がんの原因がピロリ菌なら、除去しよう!
これがピロリ菌除菌治療です。

ピロリ菌除菌治療の方法

ピロリ菌は名前に「菌」とついているように細菌です。
抗菌薬(抗生物質)が聞きます。

研究の結果、ペニシリン系抗生物質、エリスロマイシン系抗生物質が効くことがわかりました。
抗生物質を2種類、抗生物質を胃の中でよく効くように胃内pHを上げる胃酸分泌阻害薬の3剤を併用する治療が広くおこなわれています。

3剤による除菌治療1回で7割から9割の方が除菌できるよい治療法が確立されています。

3剤は
・ペニシリン系抗生物質、アモキシシリン(サワシリン)
・エリスロマイシン系抗生物質、エリスロマイシン(エリスロシン)
・胃酸分泌抑制剤PPIもしくはP-CAB(タケプロン、ネキシウム、オメプラール、パリエット、タケキャブ)
となります。

これら2種類の薬を朝、夕、1日2回、7日感服用します。

ピロリ菌治療ができないのは薬剤アレルギーを持っているときです。

ペニシリン系抗生物質、エリスロマイシン系抗生物質、プロトンポンプ阻害薬を過去に服用してアレルギーがでたことがある方は標準的な治療(一次ピロリ菌除菌)ができません。

治療の副反応は、下痢、軟便が5人に1人ほど置きますが、多くは軟便程度で下痢まで至ることはほとんどありません。

ピロリ菌除菌で発がんリスク低下

ピロリ菌が胃がんの原因 → ピロリを除菌 → 胃がん予防

との流れが予測されます。
実際除菌することで、ピロリ菌による慢性胃炎は劇的に改善します。

慢性胃炎が改善して、胃がんリスクは下がります。

しかし発がんリスクはゼロではありません。

たばこを吸っている人が、肺がん予防のためにたばこをやめるのと似ています。

喫煙 → 肺がんリスク上昇 → 禁煙 → 肺がんリスク低下

たばこをやめることで、肺がんのリスクは激減しますが、ゼロにはなりません。

これとピロリ菌除菌による胃がんリスク低下は同じように理解してよいでしょう。

一番リスクが低いのは、非喫煙者、次にリスクが低いのがたばこをやめた人、そして最もリスクが高いのが喫煙者です。

肺がんリスク
たばこを吸わない人 < たばこをやめた人 << たばこを吸い続けている人

ピロリ菌による、胃がんのリスクも同じです。

一番リスクが低いのは、ピロリ菌未感染の人(もともとピロリ菌がいない人)、次にリスクが低いのはピロリ菌除後の人、そして最もリスクが高いのがピロリ菌継続感染している人です。

胃がんリスク

もともとピロリ菌がいない人(ピロリ菌未感染) < ピロリ菌除菌後の人(ピロリ菌既感染) << ピロリ菌継続感染の人(ピロリ菌現感染)

ピロリ菌除菌の胃がんリスク

ピロリ菌除菌で
具体的に数字で示すと
ピロリ菌除菌後の胃がん発生リスク
年率0.3%ぐらいです。

年率0.3%というのは
除菌後、毎年1000人に3人から胃がんが見つかります。
多いと感じるか少ないと感じるかですが、ゼロではないのです。

ピロリ菌除菌の胃がんリスクは、胃粘膜萎縮度と関係する

ピロリ菌除菌後の胃がん発生リスク
年率0.3%ぐらいです。

この話には続きがあります。

ピロリ菌を除菌した人みんなが同じ発がんリスクではないのです。

胃炎が続いた結果、胃粘膜の萎縮が広がっているとその分リスクが高まります。

萎縮の広がりでの発がんリスクの年率は

萎縮が軽度(C-1、C-2) ほぼ0
萎縮が中等度(C-3、O-1) 0.26%
萎縮が高度(O-2、O-3)0.66%

全体でみると発がんは年率0.3%ぐらいですが、
高度の萎縮があれば0.66%に跳ねあがります。
逆に萎縮が軽度であれば、発がんリスクは0に近づきます。

ピロリ菌除菌後は胃粘膜の地図状発赤が胃がん予測因子

ピロリ菌を除菌すると、全体的に「赤くただれて」「むくんでいた」胃の粘膜が、赤みがとれて、むくみがとれて、すっきりとした粘膜にかわります。

ひどくただれていたところは、除菌後に地図状にでこぼことした赤くなっている形として残ります。この赤いでこぼこは地図状発赤とよばれています。
胃がひどくただれた(慢性胃炎が続いた)結果、腸上皮化成(胃の粘膜が腸のようになっている状態)となっているところが、除菌後地図状発赤となります。

地図状発赤があると、胃がんの発生率が高いことが多変量解析の結果からわかってきています。

地図状発赤があるかどうかは、胃カメラ(内視鏡)でみればわかります。もし地図状発赤があれば、より入念に胃カメラによる定期フォローを考えてよいでしょう。

除菌後は、1年に1回の胃カメラ検査をお勧めいたします。

まとめ

ピロリ菌除菌後も発がんリスクがあるので、定期内視鏡(胃カメラ)を勧めます。
発がんリスクは胃粘膜の萎縮程度で大きくことなります。
特に高度胃粘膜萎縮を指摘された方は入念なフォローが必要です。

逆流性食道炎と胃食道逆流症

あなたの症状は「逆流性食道炎」それとも「胃食道逆流症」?

食事の高カロリー高脂肪食化にともなって、胃酸のこみあげ、げっぷなど逆流性食道炎
増えてきています。
食事の欧米化だけでなく、ピロリ菌感染率の低下、ライフスタイルの変化などさまざまな
環境要因からも日本人の胃酸分泌がアップしてきています
食事をした後にげっぷ、胃酸があがってくる、朝起きたらムカムカする、これらは逆流性
食道炎が原因かもしれません。

アメリカ人などに多い病気といわれていましたが、最近日本でも急増してきているのが逆
流性食道炎です。
逆流性食道炎と聞くと、「胃酸が上に逆流」して「食道が炎症をおこす病気」というイメ
ージがわきます。
似た言葉に胃食道逆流症があります。
あまり聞きなれないことばですが、言葉から「胃のものが食道に逆流する病気」というイメージがわきます。

 

「逆流性食道炎」と「胃食道逆流症」医学的にはどっちでもよくありませんが
日常用語的にはどっちでもOKです。
似たようなこの2つの言葉、違いはあるのでしょうか。

逆流性食道炎と胃食道逆流症、学問的には、正確を期すとすれば違いますが
日常診療、日常会話においては、胃酸があがってくる、げっぷがでる、この病態
「逆流性食道炎」とよんでも
「胃食道逆流症」とよんでも
大差ありません。
フクロウ と みみずく の違い
ぶり と はまち の違い
成人病 と 生活習慣病 の違いみたいなものですね。
(あくまでもイメージだけの話です)

その例えは違うのではという声が聞こえてくるので
書くとすれば
フクロウ科の耳にみえる羽をもったものがみみずく、ないものがフクロウ
ぶりとはまちは同じで、成長魚で段階で呼び名が違う
ということになるのですが、
あくまでも、似たようなものを想像するというイメージの話です。

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎は、最後に「炎」がついているように何らかの炎症を起こしていることを指
します。

胃カメラ(上部消化管内視鏡)でも食道と胃のつなぎめを診たときに、キズができている
状態が逆流性食道炎です。
逆流性食道炎の程度を

LA分類grade A
LA分類grade B
LA分類grade C
LA分類grade D
と分類します。軽いグレードAから重度のグレードDまで4段階です。

当初AからDの4段階で提唱されたLA分類ですが、グレードAよりさらに軽い色調変化だけ
の状態があるので、
それをLA分類grade Mとよぶことになっています。
改定LA分類ですね。

胃カメラ(内視鏡)で食道と胃のつなぎめ、胃酸でさらされているところを診て、診断す
る病気が逆流性食道炎です。

しかし、言葉は時とともに変化するもので、
胃カメラ(内視鏡)で診断する逆流性食道炎を狭義とすれば、もうすこし広い病態を指す
広義も派生しています。

広義の逆流性食道炎は、胃酸が食道にあがってきてむねやけげっぷなど症状を呈する状態
です。
日常会話で使う逆流性食道炎は広義のことが多いのではないでしょうか。

 

胃食道逆流症とは

胃食道逆流症はGastroesophageal reflux diseaseを略してGERDともよばれます。
GERDはカタカナで「ガード」とよんでいます。
特に呼び方に決まりないですけど。

胃食道逆流症(GERD)は、むねやけ、胃酸の逆流など症状をともなう病気です。
これだけ、聞くと逆流性食道炎と同じではないかと思われるのではないでしょうか。
その通りです、同じです。
ただし、「ほぼ」がつきます。

胃食道逆流症と逆流性食道炎はほぼ同じです。

胃食道逆流症は、胃酸が食道にこみあがってくることで「胸やけ」と「胃酸のこみあげ(
呑酸)」などの症状がおきる状態のことを指します。


胃食道逆流症は、内視鏡によりキズがあるかどうかを診断するのではなく、症状から診断
する状態なのです。

逆流性食道炎(狭義)胃カメラで食道と胃のつなぎめにキズがある状態
胃食道逆流症は、胸やけ、呑酸などの症状がある状態
の違いがあります。

胃カメラで診て食道と胃接合部にキズがある状態、逆流性食道炎は胸やけ、呑酸などをきたします。

症状からみると、逆流性食道炎と胃食道逆流症は同じ(正確にはほぼ同じ)です。

「逆流性食道炎」それとも「胃食道逆流症」どちらが正しいのか

逆流性食道炎が胃カメラの所見を基に診断
胃食道逆流症(GERD)が症状から診断
この2つどちらを使うのが正しいのでしょうか。

論文、研究においてはこの2つの用語正しく使い分ける必要があります。
しかし、日常会話、診察時の説明においては、どちらを使ってもよいでしょう。

ネットなどで検索して「私の症状はガードなのでしょうか?」
と聞かれたときには
「そうですね、おっしゃる通りガードで、薬と生活習慣の改善で治療しましょう」
とお話しします。
「胸やけは逆流性食道炎が原因でしょうか?」
と聞かれたときには

「そうですね、胃酸が逆流する逆流性食道炎が原因で、薬と生活習慣の改善で治療しまし
ょう」
とお伝えします。
ことばとして、広く浸透しているのは
逆流性食道炎
ですので、私は診察の時はわかりやすさを重んじて「逆流性食道炎」を多用しています。

 

「フクロウ」と「みみずく」、「ぶり」と「はまち」はまち、「成人病」と「生活習慣病」

逆流性食道炎と胃食道逆流症は、内視鏡診断か症状診断かの違いです。
ほぼ、言葉的には同じです。

 

冒頭のフクロウとみみずくはフクロウ科の同じ鳥

耳にみえるとがった羽があるのがみみずく、ないのがフクロウでしょうか。
ぶりとはまちは全く同じ。成長段階で呼び名がかわる、つばす→はまち→ぶりでしょうか。

クリニックのある関西ではつばすを使いますが、この呼び名は関西だけかもしれません。

成人病は、がん、心臓病、脳卒中など40歳ぐらいから増える病気の総称です。今はあまり
使わないことばですね。昭和の時代につかわれていたことばです。

生活習慣病は、食生活、運動習慣、睡眠、喫煙、アルコール習慣の改善で予防する余地が
ある病気のことですね。

胃食道逆流症(ガード)の症状

典型的な症状は

・胸やけ
・呑酸(どんさん)
みぞおちから食道にかけて酸っぱいものがあがってくる感じ
の2つです。

 


典型的な酸逆流の症状以外に
・慢性的な咳、治りにくい咳
・胸のつまり感
・のどの違和感
・胸の痛み
・嗄声(こえがれ)
など、心臓の病気ではないかと心配になるような、胸痛、胸のつまり感
耳鼻科的なのどのつまり感、声がれなどの症状のこともあります。
典型的な胸やけ、呑酸以外に、非典型的な症状がおこりうるのも胃食道逆流症の特徴です。
問診、胃カメラ(内視鏡)で食道、胃のチェックすることで、正確に症状の原因を特定す
ることができます。
思い当たる症状があるかたは、かかりつけの先生にご相談ください。

まとめ

胸やけ、呑酸(酸っぱいものが込みあがってくる感じ)などの症状があれば、胃食道逆流
症(GERD)が疑われます。
胃食道逆流症?
GERD?
ガード?

聞きなれれないことばですね。
胃酸が込みあがることによる症状を胃食道逆流症(GERD、ガード)と呼びます。
逆流性食道炎と胃食道逆流症(GERD)はほぼ同じ状態を指すことばです。
胃食道逆流症、逆流性食道炎どちらの用語をつかってもよいでしょう。

食事をしたあと、空腹時に、胸やけ、酸っぱいもののこみ上げがあったら、胃食道逆流症
かもしれません。
食事が楽しめない、起きたときにむかむかして気分がすぐれないなど生活の質を低下をき
たします。
生活習慣の改善、飲み薬で症状は改善しますので、思い当たるときはかかりつけの先生に
ご相談ください。

胃カメラ検査を始めてうけることになった時の注意7選

胃カメラ検査を始めてうけることになった時、あなたは不安になっていませんか?

    • 検査前日はいつも通りに仕事できるのだろうか
    • 前日の食事食べてはいけないものあるのだろうか
    • 前日の食事は何時までいいのだろうか
    • 検査当日の朝、水はのんでいいのだろうか
    • 検査終わった後は、何時から食事食べていいのだろうか

担当先生に聞きたいこと、たくさんあると思います。
そんな疑問、質問にお答えします。

胃カメラ検査を始めてうけることになった時の気になる疑問

胃カメラ検査、前日はいつもどおり仕事できるか

はい、できます。
いつも通りの生活で大丈夫です。
胃カメラ検査前日は夜遅い時間に晩御飯を食べないようにする必要がありますが、その他、生活上で留意することありません。

いつも通り朝起きて、
朝食
通勤
仕事
昼食
仕事
全く問題ありません。

胃カメラ検査前日の食事について

検査前日は、晩御飯を夜10時までに終わらせてください。

胃カメラ検査前日、お昼まではいつも通り食事食べることができます。

夜10時以降は何も食べないでください。
それまでは普通に夕食を取って頂いて構いません。
午後検査の方は朝7時までに朝食をすませ、それ以降は何も食べないでください。

もう1点、注意は「食事は夜10時まで」ですが、それ以降も水分はとっていただいて大丈夫です。

食事とちがい水分は胃に長時間残りません。
検査に影響ありませんので夜10時以降も飲んでも大丈夫です。
むしろ、脱水を予防するために水分はのどの渇きに応じて十分にのんでください。

胃カメラ検査当日の朝の水分はどのくらい摂取可能?

検査当日の朝、水分はとってよいのでしょうか?
検査当日の朝も、水分はとって大丈夫です。

胃カメラ検査当日は、朝食事を食べないのは当然です。
朝食事をたべると胃の中に食べ物(食物残渣)残ってしまいますので。
検査当日の朝水分を飲んでも、検査に影響しません。
仮に胃の中に水分が残っていても、内視鏡で取り除いて胃の中をすみずみまで観察することができますのでご安心ください。

前日の夜10時以降と同じく、脱水にならないように、のどの渇きにおうじて水分は十分におとりください。

水以外のんでも大丈夫なものはありますでしょうか?

色のついていない飲料、例えばスポーツドリンクは検査当日朝飲んで大丈夫です。
検査当日、水、色のついていないスポーツドリンクはOKです。

色がついている飲料、例えばコーヒーやコーンポタージュなどはダメです。
そりゃそうですよね。

胃カメラ検査後の食事、アルコールは飲んでも大丈夫?

胃カメラ検査後の食事は観察のみで終わったとき(生検していないとき)は、制限ありません。
好きなものを食べていただいて大丈夫です。
検査当日の夜アルコールもOKです。

胃カメラ検査時に、ピロリ菌検査や生検など、小さな組織を取ったときは、検査当日の食事は脂っこいものを控えるようにしてください。

また、アルコールは検査当日夜飲まないでください。検査翌日からはアルコール解禁で、飲んでも大丈夫です。

胃カメラ検査後、車やバイクの運転していいの?

胃カメラ検査当日は、車やバイクの運転はしないでください。
胃カメラの時に鎮静剤を使用します。

眠気は30分ほどでとれますが、検査当日は、車、バイク、さらには自転車にのるのも安全のため避けてください。

自転車、バイク、自動車でのご来院はお控えください。

胃カメラ当日の入浴、シャワーは?

胃カメラ検査当日、入浴、シャワーの制限はありません。
いつも通りの生活できます。

胃カメラ検査を受けた、翌日の注意

胃カメラ検査を受けた、翌日生活上の注意はありません。
いつも通り、通勤、仕事OKです。

注意していただきたいのは、便の色です。

特に胃カメラ検査の時にピロリ菌検査や生検(組織をとる検査)をしたときには、まれに出血することががあります。胃から出血すると便が「黒く」なります
万が一便が黒いことがあれば、至急医療機関に連絡を入れてください。

胃カメラを受けた時の注意まとめ

胃カメラ検査をうける前にいろいろな心配なこと、主治医の先生に確認したいことがあると思います。食事、生活上の注意を中心にまとめました。

まとめ

胃カメラ検査前日夕食は夜10時まで
水分摂取はOK、スポーツドリンクもOK
検査当日の自転車、バイク、車の運転は避ける(鎮静剤使用するため)

がん検診で陽性でも癌でない場合がある?|がんのホントの話

がん検診で陽性でも、がんでないことがある
この現象を理屈っぽく説明してみる
キーワードは感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率

 

 

先日のニュースで
「血液1滴から2時間で“がん13種を99%検出”できる検出技術」
マイクロRNA検出技術によるリキッドバイオプシーすごいです!
近い将来、診療、ドックなどで広く活用されることになりそうです

一つ留意しておきたいのは
「がん検診で陽性でも、がんでないことがある」
こんな不思議なことがおこりうることです。

これを理解するためには
感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率
これに加えて有病率の5つの関係を知っておく必要があります。

がん検診で陽性でも、がんでないことがある
この現象を理屈っぽく説明してみることにします。

感度、特異度、という単語が出てくるだけで、退屈な学生時代の授業がフラッシュバックしてきそうですが、検査結果を正確に理解するたに役立つ知識です。
もうすこしお付き合いください。

感度とは

感度、特異度ということがあります。

言葉のイメージ通りで、感度が高い。
感度ということばはカメラのフイルムなどでも使われていいた言葉です。
デジタル化がすすんで、もう写真をとるのにフィルムはつかわないですが。

フィルムの感度が高いというのは、光に対する反応がよく、暗いところでも写すことができるフィルムです。

これと同じように検査でいう感度は、病気に対する反応がよく(病気を見つける力が強い)ということです。

インフルエンザ検査で例えるとすれば
発熱して病院に行く
インフルエンザの検査をするときに
感度が低いA検査キットでは、検査結果(-)
でも、感度が高いBキットでは検査結果(+)になることがあります。
当然検査キットは感度が高い方がよいのです。

感度は、病気を病気とする力のことです。

感度90%の検査は、病気の人が100人いるときに検査をすると
100×0.90(90%)=90人が陽性となります

感度99%の検査は、病気の人が100人いるときに検査をすると
100×0.99(99%)=99人が陽性となります

感度90%の検査より99%の検査の方がよい結果です。

感度は高い方がよい指標
感度が高いと、病気の「見落とし」が少ない
ということになります。

特異度とは

感度はなんとなく普段使う言葉のイメージ通りです。
特異度は日常で使うことばではなく、イメージがつかめないと思います。

感度が、病気を病気と判定する力です。

その逆が特異度です。

正常を正常と判定する力です。

特異度が高いということは、正常なのに陽性と判断される「偽陽性」が少ないことをあらわします。

当然検査としては、特異度が高いほうがよい検査です。

よい検査方法とは

病気の見落としが少ない→感度が高い
偽陽性が少ない→特異度が高い

よい検査方法とは
感度が高くて、特異度が高い検査ということになります。

感度99%特異度99%の素晴らしい検査法を、陽性的中率、陰性的中率をキーワードに紐解いていく

先に大切なことを書いておきます。
感度、特異度は有病率(検診を受けた集団がある病気をもっている割合)の影響をうけません。
一方、陽性的中率、陰性的中率は有病率の影響を大きくうけます。

特に有病率の低い健康な人を対象とした検診の場合は、陽性的中率が下がります
がん検診で陽性でも、がんでないことがあるのです。

言葉にするとわかりづらいので表で説明していきます。

ある病気がすごく流行していて2人に1人が病気にかかっている。
10000人中5000人が病気をもっていると仮定したとき。

スクリーニング検査
感度99%
特異度99%
のすばらしい検査法とします

陽性的中率有病率50%

  病気あり 病気なし 合計
検査陽性 4950 50 5000
検査陰性  50 4950 5000
  5000 5000 10000

 

検査陽性と判断される人の数が5000人、そのうち4950人が本当に病気をもっていますので

陽性的中率4950/5000=99%
となります。

一方、病気をもっていない5000人のうち、検査結果陰性が4950人

陰性的中率4950/5000=99%
となります。

陽性的中率99%、陰性的中率99%と非常に良好な結果です。

次に、病気をもっているのが10人に1人のとき

有病率10%

  病気あり 病気なし 合計
検査陽性 990 90 1080
検査陰性 10 8910 8920
  1000 9000 10000

陽性的中率990/1080=92%
陰性的中率8910/8920=99%

陽性的中率92%と少し下がります。

さらに100人に1人しか病気をもっている方がいないとき

有病率1%

  病気あり 病気なし 合計
検査陽性 99 99 198
検査陰性 1 9801 9802
  100 9900 10000

陽性的中率99/198=50%
陰性的中率9801/9802=99%

陽性的中率が50%と急激にさがります。

この現象が
「がん検診で陽性でも、がんでないことがある」
起きる理由です。

あるスクリーニング検査で陽性と判断されたときに、それだけで判断せず
より精密検査での判定が必要となります。

逆に陰性的中率(検査結果が陰性だったときに、病気がない確率)は有病率が高くても低くても99%以上と常に良好です。検査陰性なら、少し安心と理解していいでしょう。もちろん100%ではないので絶対ではありませんが。

同じ検査でスクリーニングしても、検査結果がどれぐらい当てになるか(陽性的中率)が大きく変化するのです。

図に書いて数値化すると、理解できると思いますが、直観的には理解しづらいことですよね。

まとめ

「感度99%特異度99%のすいご検査です」と聞くと99%の確率でがんが見つかり、しかも結果は絶対的に正しい印象をもつのではないでしょうか。
この印象は半分正しく、半分ちがいます。

同じ検査をしても、スクリーニング検査を受ける集団の「有病率(病気をもっている割合が高いか低いか」により結果の判断がかわってくるという、不思議な現象がおきます。

検査結果がどれぐらい当てになるか(陽性的中率)は変化するのです。

羊水検査、がん検診、インフルエンザ検査などどんな検査でも、検査結果の解釈のしかたが重要です。
なじみのない言葉ですが、感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率
という言葉を知っておくと検査に対する理解を深めることができます。

マヌカハニー(はちみつ)は逆流性食道炎に効くのか

逆流性食道炎とはどんな病気

逆流性食道炎とは、文字通り胃酸が逆流して食道に上がってきて食道をあらす病気です。
症状は胃酸が食道に逆流してくることによる「むねやけ」「酸があがってくる感じ(どん酸)」です。

症状には個人差があり「むねやけ」「どん酸」のほかに

食道つかえ感
腹部膨満感
咽喉頭違和感
嗄声
胸痛
慢性咳嗽

なども引き起こすことがあります。

意外な逆流性食道炎の発見性

のどのつまり感があり、耳鼻咽喉科受診
のどはきれいで、ポリープや腫瘍などのないと言われる
それでも、のどのつまり感が続くため内科受診
逆流性食道炎の薬をのんだら、うそのように楽になった

胃酸が食道、さらに上まであがってきて、のどの症状まで引き起こしてしまうことがあるのです。

当地域では、耳鼻咽喉科の先生と内科の連携が良好です。
のどのつまり感で受診された患者さん、
耳鼻咽喉科の先生がのどにポリープや腫瘍がないことを確認、
逆流性食道炎を疑って内科へ紹介いただくことあります。

典型的な症状は胸やけと食道への逆流感(呑酸)の2つですが、それ以外にも多彩な症状をひきおこす病気が逆流性食道炎です。

逆流性食道炎はさまざまな病気と関連します

中耳炎、肺炎、歯牙酸食、睡眠時無呼吸症候群との関係。

逆流性食道炎は胃酸が食道へ逆流することにより食道の炎症や食道が傷つく食道の病気以外に、肺炎などの肺の病気や中耳炎を引き起こすことがあります。

肺炎、中耳炎その他に睡眠時無呼吸症候群、歯牙酸食(歯のエナメル質がとけること)なども関連するといわれています。

胃から酸が食道、さらには咽頭(のど)まで上がってくることが中耳炎、歯牙酸食(歯のエナメル質がとけること)を直接ひきおこす要因になっています。

逆流性食道炎をもっている方に睡眠時無呼吸症候群が多い傾向があります。酸は関係なく、肥満があると逆流性食道炎や睡眠時無呼吸症候群が増える。体格が関連しています。

逆流性食道炎をもっている方は肺炎リスクが高いという報告があります。逆流性食道炎のある人、ない人で比べると、逆流性食道炎のある人が1.26倍、肺炎が多かったという研究報告があります。
なぜ逆流性食道炎をもっていると肺炎リスクがあがるのか直接の原因はわかりませんが、のどまで上がってきた酸が肺のほうへ誤嚥している可能性が推定されています。

中耳炎、肺炎、歯牙酸食と逆流性食道炎の関係
想像以上に胃酸は上にまであがってきているものです。

逆流性食道炎 はちみつ マヌカハニーが効くのか

殺菌作用をもつといわれ、たびたび登場する「マヌカハニー」です。
人気が出過ぎてオーストラリアかニュージーランド、どちらが本家「マヌカハニー」論争までおきているようです。

はちみつである「マヌカハニー」人気の理由は、殺菌作用をもつといわれており、食中毒の予防にもなる、さらには「ピロリ菌」にも効く、「逆流性食道炎」にも効くともいわれているようです。

結論言っておきますが、はちみつである「マヌカハニー」で食中毒の予防はできません。

食品の適切な取り扱い、手洗い、加熱(これは細菌の種類によりますが)による予防ありきです。

ピロリ菌に関しても結論言っておきますが「マヌカハニーで除菌できません」。
ピロリ菌がマヌカハニーで実際に消えるかどうかの研究したオーストラリアの先生が論文にされています。

ピロリ菌除菌は、胃酸分泌を抑える薬(タケキャブなど)と2種類の抗生物質服用による3剤を併用する除菌治療です。

何にでも効くと噂されるマヌカハニーですが、逆流性食道炎にも効くとの説があるようです。

ではほんとに効くのか、それを検討した事実はあるのか論文を検索してみました。

PubMed
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

マヌカハニーと逆流性食道炎の関係の論文。

ないですね。

マヌカハニー確かにおいしいはちみつです。
効果過大に期待せず、食品として活用するのがいいでしょう。

逆流性食道炎の診断と治療

逆流性食道炎の診断は2段階からなります
問診と胃カメラ(内視鏡)です。

むねやけ、酸のこみ上げ感、食道つかえ感、腹部膨満感、咽喉頭違和感、嗄声、胸痛、慢性咳嗽等の症状を確認します。

どの時間帯に症状が出るか、食事で症状が増悪するか、時間帯、食事との関連を確認することも大切です。

夜中、食後は逆流性食道炎が起きやすい時間帯です。

そして胃カメラ(内視鏡)で食道を直接確認です。
食道と胃の接合部(EJジャンクション)を確認します。
食道と胃のつなぎめは、傷がないと写真のような状態です。

 

逆流性食道炎があると縦に傷がでてきます。

内視鏡で直接食道を確認することで、逆流性食道炎の程度が判断できます。

胃カメラで食道の状態の判断ですが、もっとも大切なことは食道がんや食道カンジダその他の病気が隠れて「いない」ことの確認です。

自覚症状、起きる時間などから逆流性食道炎を疑うことはできます。
しかし、食道つまり感、酸のこみ上げ感が食道がんやカンジダ食道炎などの他の病気から引き起こして「いない」確認は胃カメラでしかできないのです。

逆流性食道炎 まとめ

逆流性食道炎の典型的な症状はむねやけ、酸のこみ上げ感ですが、食道つかえ感、腹部膨満感、咽喉頭違和感、嗄声、胸痛、慢性咳嗽など症状は多彩です。

胃酸の逆流性食道炎は、食後、夜中に起こりやすいので、食事との関連、おきやすい時間帯は診断の補助となります。

逆流性食道炎にマヌカハニーが効くなど俗説がありますが効果のほどは疑問です。それよりも食事生活習慣の改善、適切な薬が有効です。

大腸カメラ検査の下剤だけもらえる?~事前診察の重要性

患者さん「大腸カメラ検査用の下剤だけください。診察行く必要ありますか?」
医師「はい、あります。とても検査前の診察は大切です」
このようなやりとりが時々あります。

大腸カメラ検査の準備だけを、ものすごくおおざっぱに説明すると

1.検査前に洗腸液を2リットル程服用
2.何度も便が出て水のようにきれいになったら指定された時間に病院に行く

この2つとなります。

繰り返し書きますが実際には違いますが、ものすごく検査準備を簡略化すれば、洗腸液を飲む、便がきれいに水のようになったら病院へ向かいます。という手順です。

大腸検査を過去に受けたことがある方や、ネットで検索して検査のことがある程度理解できている方は、検査に対する精神的な壁が低く、事前の診察をとばして大腸カメラ検査だけを受けたい気持ちよ~くわかります。

でも、事前に診察して大腸検査の説明をさせて頂いているのには理由があります。
事前の診察で何を診ているかについて書いていきます。

大腸カメラ検査、比較的最近の昔話

大腸カメラは少し前までは入院して受けていた検査でした。なぜならば、準備、大腸カメラ検査含め、手術に準じるような大変な準備検査だったからです。

腸をきれいにする前処置方法の開発、大腸カメラ検査をはじめとした医療技術の進歩によって、通院で検査を受けられる時代になっています。

今でも高齢の方、心臓、腎臓などのリスクが高い方は入院して検査することもあります。

その昔は事前に入院して大腸カメラ検査用の食事を食べて過ごします。
検査前日から下剤服用含め準備を開始、検査当日便がでて検査できる状態になったら検査室に移動です。

今は内視鏡検査室で検査しますが、少し前までは透視室で検査をしていました。
X線で大腸カメラの場所をときおり確認して、大腸の奥までカメラを挿入していました。

胃バリウム検査をする部屋が透視室です。

あの部屋に内視鏡を移動させて、透視台の上で大腸カメラ検査をしていました。

患者さんも大変ですが、検査を施行する医師も鉛のプロテクターを着て検査をしているので汗だくになりながらの処置でした。

20年ぐらい前の話になるでしょうか。

大腸カメラ検査、今の話

入院そして透視台の上で、X線でカメラの場所を確認しながら施行していたのが大腸カメラです。
黎明期を過ぎて、ものすごい勢いで検査準備、検査機器、検査技術が発達しました。

入院して行っていた大腸検査食も、検査食をパッケージにした持ち帰れる食事が開発されました。

検査機器もファイバースコープから電子スコープにかわり、画質、解像度ともに格段にアップしました。何よりも大腸カメラの操作法そのものが昔とかわり、透視台の上でX線で場所を確認しながら検査する必要がなくなりました。

当院で
前日、検査食(低残渣食)を昼、夜と食べていただきます。

検査食はパックになっていますので、外出先で食べることができます。前日仕事をやすむ必要なく普通通りの生活ができます。

当日、午前中自宅で洗腸腋を服用していただきます。(年齢、全身状態によってはクリニックで服用していただくこともあります)
トイレに10回近く行き、便が水のように透明になったら準備完了です。
予約の時間に来院いただき、大腸検査となります。

大腸検査の流れ

 

大腸カメラ前の診察が大切なのか

このように検査準備、検査法全てが医療の進歩とともに発達してきたのが大腸カメラ検査です。仕事で忙しいので、検査食食べて、下剤飲んで、検査だけ受けたいというお気持ちよくわかります。

ではなぜ大腸カメラ前の診察が大切なのか

患者さんに安心してそして安全に大腸カメラ検査を受けていただけるように、持病、内服薬、全身状態を把握するために診察しています。

患者さんの全身状態を把握したうえで、検査前の下剤から鎮静剤の量まですべて調節しています。

持病、内服薬はとくに大切

内服薬特に、心臓や脳の病気でいわゆる「血をさらさらにする薬」を飲んでいるかたは注意が必要です。

具体的にはバイアスピリン、プラビックス、プレタール、ワーファリン、プラザキサ、リクシアナ、イグザレルト、エリキュースなどです。

これらの薬を服用していると、大腸ポリープを切除したときに出血のリスクがあります。
服用中の方はポリープを切除せず、検査まで(生検)までにとどめておくかどうかの判断が必要です。

病状が安定していれば、これらの薬を短期休薬できる場合がありますので、主治医の先生に手紙を書いて休薬可否を確認することもあります。

その他にも重要な薬は多数ありますが、糖尿病の薬を服用中の方は検査当日の薬服用をどうするか、インスリン注射中であれば当日の注射をどうするか判断が必要です。

内服薬の確認は必須です。その一助となるのが「お薬手帳」です。
お薬手帳は事前の診察時に必ずご持参ください。

大腸カメラを受けられる体調かどうか

検診で便に血か混ざっているといわれた
などさまざまな理由で大腸カメラにて精密検査を施行します。

大腸カメラを受けることができる体調であるかどうかの判断も必要です。

お腹が痛いので大腸カメラによる精密検査を希望され受診された方がサブイレウス(腸閉塞の一歩手前)であったり、お腹がはるので大腸カメラによる精査希望で触診したら腹水がたまっていた、とうことも経験しています。

お会いして診察、全身状態の確認大切です。

検査前の下剤服用方法、簡単なようで意外と複雑

正確な大腸検査のためには、腸の中をきれいに、残便なくきれいな状態にする必要があります。
そのために、中島クリニックでは大腸検査前の説明に力をいれています。

検査前の説明を省いて、検査前の下剤だけを受け取って早く帰りたい簡便にすませたい気持ちはわかりますが、入念に診察と検査前の説明させていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

まとめ

大腸カメラ検査前の診察では、持病、薬、全身状態を確認します。飲んでいる薬の確認重要です。「お薬手帳」を忘れずご持参ください。

忙しい日々で、検査前の説明を省いて下剤だけを受け取って早く帰りたいと気持ちよくわかります。全身状態を把握して大腸カメラの前処置、検査をどのような方法で行うか判断し
ています。

事前診察時に、検査前の説明を入念にさせていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

検査日までに事前の診察は必要ですが、検査日の予約はネットから申し込めます。

大腸カメラ検査は月曜日~金曜日にて受け付けています。お気軽にご相談ください。

緑内障と診断されたら「開放」か「閉塞」を聞くワケ

緑内障とは眼圧(眼の中の圧)が高くなることで眼の奥にある視神経が傷んで視野が狭くなる病気です。

緑内障は早期に発見して、早期の予防が大切な病気です。

40歳以上の20人に1人、5%が緑内障を患っているとの報告もあります。

決してまれな病気ではありません。

 

さらには、眼圧が正常でも視神経が傷んで視野が狭くなる緑内障をおこす「正常圧緑内障」ということもあります。

眼圧が高くなるのが緑内障だったのですが、眼圧が高くなくても緑内障なのです。ちょっと分かりづらいですが。

 

薬のなかには「緑内障」があると緑内障発作をおこすことがあるので、併用できない薬があります。

緑内障全てに注意する必要があるわけではなく、緑内障でも「閉塞隅角緑内障」があると併用できないのです。

 

緑内障と診断されたら、自分の緑内障がどのタイプであるのかを主治医の先生に確認しておきましょう。

 

緑内障にはタイプがある

緑内障には大きくわけて「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」があります。

 

緑内障と診断されたら、眼科主治医の先生に、どのタイプの緑内障か必ず聞いて知っておきましょう。

閉塞隅角は「へいそくぐうかく」と読みます。

 

眼球の前のところには、房水(ぼうすい)とよばれる液体が潅流しています。
この循環している液体は隅角とよばれるとことで吸収されています。

 

房水(ぼうすい)の出口である隅角が狭くて緑内障発作をおこすことがあるタイプが「閉塞隅角緑内障」、発作のリスクがほぼないのが「開放隅角緑内障」です。

 

緑内障発作は、抗コリン作用をもつ薬が発作の引きがねとなることがあるため、「閉塞隅角緑内障」をもっている方には禁忌薬(使ってはいけない薬)です。

 

一方、同じ緑内障でも開放隅角であれば、抗コリン作用をもつ薬の併用は全く問題ありません。

 

なぜ自分の緑内障タイプを知っておく必要があるのか

 

胃カメラ検査や大腸カメラ検査の前には必ずドックなどで「緑内障」をもっているかの問診があります。

ドックでおこなう胃バリウム検査(胃透視検査)の時にも「緑内障」の有無を確認します。

 

胃や腸の動きを少なくして、精密な検査を行うために「ブスコパン」という薬を注射します。
胃や腸の蠕動運動をおさえる「ブスコパン」が緑内障の方には使えないのです。

正確には緑内障全てではなく、緑内障の中でも閉塞隅角緑内障です。

 

ブスコパンには「抗コリン作用」があり緑内障発作を起こすことがあるために、禁忌とされております。禁忌とは使えない、ということです。

 

緑内障の方に使えない薬としてはブスコパンの他に、抗ヒスタミン剤入の風邪薬、リン酸コデインなどが入っているかぜ薬(市販のかぜ薬の多くに入っている成分です)、ベンゾジアゼピン系の薬(睡眠薬、安定剤)、抗アレルギー薬その他多数あります。

 

では、緑内障があればかぜ薬や花粉症の薬(抗アレルギー薬)も飲めないのでしょうか。

 

上に書いたように、緑内障全てが服用できないわけではありません。

 

緑内障には大きく分けて2種類あり

 

 

・開放隅角緑内障(かいほうぐうかく)

・閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかく)

 

 

どちらであるかが、他の薬を併用するときに大切です。

 

・開放隅角緑内障

・閉塞隅角緑内障(緑内障発作を起こしうるタイプ)

 

開放隅角緑内障であれば、薬の併用気にする必要はありません。

 

実際問題として緑内障の多くは(90%)開放隅角緑内障(緑内障発作を起こさないタイプ)なので併用薬を気にしすぎる必要はありません。
しかし、医療の現場では「緑内障」であれば、多分大丈夫だろうという判断で抗コリン作用薬は処方しません。万が一のリスクを考えて抗コリン作用薬を避けます。

結果、治療薬の選択枝が狭まることとなってしまいます。

 

開放隅角緑内障であることが確認できれば、胃カメラ、大腸カメラ検査のときに「ブスコパン」を使うことができます。

 

開放」「閉塞」どちらかを患者さん自身が知っておくことは大切です。

 

緑内障でも抗コリン薬が使えるとき

 

抗アレルギー薬、睡眠薬、その他市販の風邪薬など実に多くの薬の注意書きをみると

「緑内障」禁忌(服用禁止)や最新の薬剤添付文書であれば「閉塞隅角緑内障」禁忌と書かれています。

 

緑内障発作の心配がまずないのは以下の場合です

 

 

・眼科主治医の先生に「開放隅角緑内障」(かいほうぐうかく)であり閉塞隅角緑内障で『ない』と診断されているとき

・閉塞隅角緑内障でも、レーザー虹彩切開術を受けているとき

・白内障の手術を受けているとき

 

 

レーザー虹彩切開術や白内障の手術を受けていると、抗コリン薬を併用しても緑内障発作を起こすことはまずないと判断できます。

 

緑内障で「開放」か「閉塞」がを主治医に聞くワケ

緑内障があると、抗アレルギー薬、睡眠薬、胃カメラや大腸カメラの時に使う薬(ブスコパン)が使えないことがあります。

これらの抗コリン作用をもつ薬は緑内障があると使えないわけでなく、緑内障のなかでも緑内障発作をおこす閉塞隅角緑内障だけが併用できません。

 

しかし、「緑内障」治療中とだけの情報しかなければ、発作のリスクを避けるために抗コリン作用をもつ薬が使えなくなります。結果、治療の選択枝が狭まることになります。

自分の緑内障が「開放」か「閉塞」どちから眼科主治医の先生に是非ご確認ください。

 

胃カメラ検査、大腸カメラ検査を予定されている方で緑内障治療中の方は、事前に眼科主治医の先生に「開放」「閉塞」どちら?と確認しましょう。

 

 

便秘の治療薬 ざっくりと2つに分けて理解を深めよう

毎朝の快便から始まる一日、理想ですね。
こどもの頃は当たり前のように出ていた便、あるときから便秘になったり、便がでても残便感があるなど便にかかわる悩みがでてきます。

ストレス、食事、生活リズムの変化などが便通に大きく影響します。

日本人の7人に1人が抱えている悩みが便秘です。

朝10分早く起きてトイレに座る時間を作る
足台を使って排便時の姿勢を工夫する

便秘は理想の姿勢で解消?これでスッキリ快便 のコツ

ちょっとした排便習慣の改善の積み重ね効果あります。
でも、便が出ないときには薬の力をかりる必要がありますね。

便秘の治療薬 ざっくりと2つに分類して理解を深める

便秘の治療薬には、プルゼニド、ヨーデル、ラキソベロン、マグミット、リンゼス、グーフィスなどさまざまながあります。

作用機序毎に細かく分類されています。

大腸刺激性下剤、浸透圧性下剤、直腸刺激性下剤、粘膜上皮機能変容薬
なんだか漢字ばかりが並んでいて、分かりづらいですね。

理解しやすくするために、大胆に2つに分けちゃいます。

・腸を刺激して出す薬(大腸刺激性下剤)と
・その他

こんな単純でいいのかと思われるかもしれません。
もちろん医師は細かい分類作用機序、薬の特性を理解して患者さんの症状に応じて処方していますのでご安心ください。

腸を刺激して出す薬は速効性があります。
効果が自覚しやすく満足度が高いのが特徴です。
反面、体がだんだんと薬に慣れてきて効果がうすれてくるのが課題です。

腸を刺激して出す薬(大腸刺激性下剤)

古くからつかわれてきた薬に腸を刺激して出す便秘薬があります。
プルゼニド、アローゼン、ヨーデル、ラキソベロンなどです。
これらの薬は大腸刺激性下剤に分類され、文字通り「大腸」を「刺激」して便を出します。
腸を刺激するので速効性があります。

寝る前に1錠飲むと、翌朝には便がスッキリでる。
効果が分かりやすいのが特徴です。
時には、すこしお腹が痛くなったり渋りながらも便がでると、あとスッキリします。

速効性があるので便秘薬としてよく使われます。
市販のスルーラック、コーラックなどもこの類いの薬です。

飲んですぐ効く、便がちゃんとでる
理想の便秘薬に思えますが、刺激性下剤には大きな課題が1つあります。

それは「慣れ」です。

大腸粘膜を下剤が刺激して動いていたのが、飲んでいるうちに刺激に慣れてきます。
1錠で効いていたのが、2錠、3錠飲まないとだんだんと同じ効果がえられなくなってきます。

毎日お酒を飲むと、だんだん体がお酒に強くなり同じ量では酔えなくなり、お酒の量が増える。
こんな下剤をアルコールに例えるとこんな感じです。

生活習慣の改善などで、出来るだけ刺激性便秘薬に頼らずに便秘を改善するのが理想です。
刺激性便秘薬は速効性があり非常に有効な治療なので使わないというわけでなく、量を増やさず、使うとしても頓用(必要時)の形をめざします。

その他の便秘薬

大腸刺激性下剤以外の便秘薬である浸透圧性下剤、直腸刺激性下剤、粘膜上皮機能変容薬などをひとくくりで「その他の便秘薬」としています。

「大腸刺激性下剤」が比較的速効性があり、その反面「慣れ」からだんんだん効きが悪くなる傾向があります。

それに対して「その他の便秘薬」は効果は比較的ゆっくり、そのかわりだんだん効きがわるくなることは少ない特徴があります。

その他の便秘薬で多く使われているのは「浸透圧性下剤」で酸化マグネシウムやカマグに代表される下剤です。便の中に水分を引き込んで便を軟らかくして出やすくします。

腸を直接刺激する下剤に比べ効果は穏やかなので、お腹が痛くならないのが特徴です。

その他、モビコール、モニラック、ラグノスNF経口ゼリーなども「浸透圧性下剤」です。

胆汁酸再吸収抑制薬であるグーフィス、や粘膜上皮機能変容薬であるアミティーザ、リンゼスなども穏やかで、スムーズな便通効果があります。

グーフィス(胆汁酸トランスポーター阻害薬)新しい作用機序の便秘薬がもうすぐ処方できるようになります。※2018年4月から処方できるようになりました。

便秘に効く漢方薬

古くから漢方薬も便秘の治療に用いられています。
大黄甘草湯、潤腸湯、麻子仁丸等などが便秘に有効です。
防風通聖散、大建中湯は腸の蠕動をよくする働きがあり便秘薬としても効果的です。
大黄甘草湯と麻子仁丸は腸管を刺激する作用をもつ大黄を多く含んでいます。

副反応が少ないと思われがちな漢方薬ですが、大黄甘草湯、防風通聖散、潤腸湯はグリチルリチン(甘草)が含まれているので、低カリウム血症の副反応に留意してください。
時々採血でナトリウムとカリウム値をチェックしましょう。

大腸カメラで大腸のチェック

国民の7人に1人が悩んでいる便秘。
朝便がスッキリでると、快適な一日のスタートなります。

食事や生活習慣の改善による便秘の緩和からはじめて、どうしても頑固な便秘には薬の力をかりての治療となります。

その前に1点、大腸にがんや甲状腺機能低下などの病気がかくれていないことを確認しましょう。

ホルモン異常からも便秘になることがあります。
甲状腺ホルモンが低下すると何となく体がだるく、便秘になります。
甲状腺ホルモンは血液検査でチェックすることができます。

大腸がんで腸が細くなり便が通過できなくなることからの便秘は根本的な治療が必要となります。便秘なので薬と安易にのまずに、まず大腸の病気が隠れていないかの確認です。

血液検査で大腸がんが判定できるとよいのですが、残念ながら採血ではわかりません。
大腸カメラで、大腸の中を直接見るのが最も正確な検査です。

初めての大腸カメラ検査は痛くない(中島クリニックの大腸検査)

今まで便通がよかったのに、最近急に便秘になった
最近便が細くなった

など便の性状に変化があるときは安易に下剤にたよらず、まず原因を大腸カメラや血液検査で確認しましょう。

便秘薬で大切なこと

下剤には、大腸刺激性下剤、浸透圧性下剤、直腸刺激性下剤、粘膜上皮機能変容薬など多くの種類の薬があります。

大腸刺激性下剤は速効性があるためによく使われる下剤ですが、長く使い続けると体が慣れてきて薬の量が増える傾向にあります。
大腸刺激性下剤は常用せず、必要時頓服で使う程度が理想です。

いままで便通がよかったのに急になった便秘、便が細くなった、などの時は大腸がんやホルモン異常など病気が隠れていないか血液検査、大腸カメラなどによるチェックも大切です。

胃カメラ いまさら聞けない疑問7選

胃カメラは今からさかのぼること60年前に日本で実用化に成功しました。
当初は小型のカメラにフィルムを付け豆電球をフラッシュさせて撮影するような古典的なものでした。

画像、操作性ともに飛躍的に進歩して、現在は高精細化、胃カメラの径は細径化されています。

高精細画質で鼻から通す、えづかない楽な胃カメラ検査が普及してきています。

食道がん、胃がんの早期発見、内視鏡にての治療ができる時代になっています。

胃カメラ いまさら聞けない疑問を集めました。

1.胃カメラの費用

胃カメラの費用はこれぐらいの費用となります。

胃内視鏡検査

検査種類 1割負担 3割負担
胃内視鏡(観察のみ) ¥1,500 ¥4,500
胃内視鏡(顕微鏡検査を含む) ¥3,000 ¥9,000
胃内視鏡(顕微鏡検査・ピロリ菌検査等を含む) ¥4,000 ¥12,000

 

2.胃カメラとバリウム どちらの方がよいですか

胃カメラの方がバリウム検査(胃透視検査)にくらべて精密な検査となります。
胃カメラにての精密検査をおすすめします。

胃カメラは、カメラを操作してフルカラーの画像で胃の中をくまなく調べる検査です。
一方、バリウム検査(胃透視検査)はバリウムで胃の形、表面を映し出し、白黒の画像で判断する検査です。

胃カメラとバリウム検査はどちらがよいか比較するものではなく、目的が違います。
胃カメラは精密検査
バリウム検査はスクリーニング検査です。

バリウム検査はスクリーニング検査に用いられます。

スクリーニング検査とは健康診断をイメージしてください。健康診断を受けた方の中から、精密検査を受けた方がよい方を選びだすのがスクリーニング検査です。

検診は
多くの場合バリウム検査→胃カメラの順です。
バリウム検査をまず受けて異常があれば胃カメラで精密検査を行います。
最近は、最初から精密検査である胃カメラでの検診ができるドックも増えてきています。

3.経鼻内視鏡か経口内視鏡

胃カメラ検査、口からと鼻から胃カメラ、どちらがよいか?

 

答えは、どちらの検査も「よい」です。

えずきが少なくて検査が楽なのは鼻からの胃カメラです。
そのために検診は「鼻からの胃カメラ」が主流となってきています。

口からの胃カメラ、鼻から通す胃カメラ、それぞれメリットデメリットがあります。

鼻から通す胃カメラが開発されたのは15年以上前になります。
カメラを細くすることにより、画質が口からの胃カメラに比べて劣る時代がしばらくありました。いくら鼻からの胃カメラが楽でも、検査の精度に課題があれば使うわけにいきません。
中島クリニックも当時は口からの胃カメラで精密検査をしておりました。

技術の進歩は著しく高精細画質経鼻胃カメラが開発されました。
以降中島クリニックでも経鼻胃カメラを導入しています。

口からと鼻からの胃カメラ、画質に関しては今は遜色なし
口からと鼻からの胃カメラ、検査が楽なのは鼻から

中島クリニックでは、楽で精緻な鼻から通す胃カメラをおこなっています。

4.胃カメラの鎮静剤とは

鼻から胃カメラを通すことで、口からに比べ格段にえずかない楽な検査となります。
とはいえ、どうしても肩に緊張から力が入ってしまいます。
緊張を和らげスムーズに検査を受けていただけるように、鎮静剤を併用して検査いたします。

中島クリニックでは意識下鎮静という方法で検査を施行しております。

少量の鎮静剤を注射、不安を取り除き楽に胃カメラ検査をうけていただけるようにしています。

昼寝をしているような状態で、ぼんやりとして半分ねているけれど、必要な受け答えはできる状態です。完全に意識がなくなる麻酔とはことなり、意識下鎮静と呼ばれる状態です。

5.胃カメラ 全身麻酔

胃カメラ検査の時に、緊張が強いので「全身麻酔」で検査をしたいと希望される方があります。当院で胃カメラのときに併用するのは「全身麻酔」ではなく「意識感鎮静」です。

「全身麻酔」はお腹の手術をイメージしてください。手術室で麻酔ガスを吸入して導入する、完全に寝てしまっている状態となる麻酔です。

睡眠薬をイメージしてください。うとうとと眠い感じではあるけれど、呼ばれると起きるぐらいの状態です。

少量の鎮静剤を注射、不安を取り除き楽に胃カメラ検査をうけていただけるようにしています。

緊張せず検査を受けていただくことができます。

6.胃カメラ検査の前日

胃カメラ先日の生活制限はありません。通常通り家事、仕事ができます。
胃の中に食物残渣が残らないように、先日の晩ご飯を早めの時間に済ませてください。

 

前日夜8時ぐらいまでに済ませてください。
それ以降食事は取れませんが、水分は取っても大丈夫です。

夕食以降は「絶飲食」と思われていることがありますが、水分は取っても検査の支障となりません。脱水予防のために、逆に十分な水分摂取をしてください。

7.胃カメラ検査後の食事

検査後、のどの麻酔がとれたら食事をとることができます。
午前中の胃カメラ検査であれば、お昼から食事をとることができます。
のどの麻酔は30分から1時間ほどで取れます。

食事開始時間は、検査後説明の時にお伝えします。

食事をとる前に、麻酔が取れている確認のために少量の水分をのんでみてください。むせることがなければ(誤嚥しなければ)麻酔がとれています。

胃カメラ検査観察のみの場合は、食事内容に制限はありません。
胃カメラ検査時に、胃の細胞を採取する生検をした場合は、出血予防のために検査当日のアルコール飲酒は控えてください。

胃カメラ検査の時間

胃カメラの時間は5分から10分程度です。

中島クリニック最寄りの阪急甲東園駅から西宮北口駅までが10分弱でしょうか。
これくらいの短い時間です。

鼻から胃カメラを通し、喉頭部(のどの奥)、食道、胃、十二指腸をくまなく観察します。

精密検査が必要な部位があれば、生検鉗子というクリップ状の道具で胃の粘膜を採取して顕微鏡検査にだします。

まとめ

胃がんの早期発見に胃カメラは欠かせない検査です。
のどの反射が強くえづきやすい方でも、経鼻胃カメラ(鼻から通す胃カメラ)をもちいると、えづくことはほとんどなく楽に受けることができます。
40歳を過ぎたら、胃カメラによる検診、ピロリ菌のチェックをおすすめいたします。