医療コラム

2017.03.21渡航医学

イタリアで麻疹患者数増加、他山の石以て玉を攻むべし|麻しんワクチン接種率95%以上が目標

イタリアで若年者を中心に麻疹(はしか)が流行しているようです。

日本でも、昨年8月海外(インドネシアのバリ島)で麻疹に感染して、国内へ持ち込んだニュースがありました。
幸い感染は拡大せず収束しました。

その時のブログ
「はしか」に関する誤解を解いておくよ|麻疹感染拡大の注意喚起も必要だが、ワクチンによる予防が基本中の基本

麻疹(はしか)輸出国から輸入国となった日本、ワクチン接種をどうするか

「麻しんワクチン」取り巻く状態、オイルショック時のトイレットペーパと同じ。落ち着いて取り組もう。

日本では、麻疹が国内に持ち込まれても、拡大せず収束。
逆に、イタリアでなぜ麻疹が流行しているのか。
この違いは、麻疹ワクチン接種率の差です。

90%以上の接種率に達しなければ麻疹のコントロールは困難であり、95%以上が目標接種率です。(WHO: WHO-UNICEF joint statement on strategies to reduce measles mortality worldwide. Weekly Epidemiol Record 27:224-228, 2002.)

記事によるとイタリアでは麻しんワクチン接種率は85.3%にまで低下しています。
90%を下回っています。

現在、日本の麻しんワクチン接種率は1期96.2%、
2期92.9%です。
2期の接種率が92.9%とやや低いものの、接種率90%以上は保てています。

(引用:厚生労働省 麻しん風しん予防接種の実施状況
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou21/hashika.html)

我が兵庫県は1期96.0% 2期93.0%と、全国平均とほぼ同じです。
今後1期は現在の接種率を維持、2期接種率をなんとか95%まで高める必要があります。

まとめ、

麻疹感染拡大抑制のために、世界保健機関 (WHO) が推奨している、麻しんワクチン接種率は95%です。

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