頭痛とは
頭痛は風邪、寝不足、ストレス、さまざまな体調不良にともなう症状です。急を要する危険な頭痛と、その他頭痛に分けて判断するとよいでしょう。命にかかわる危険な頭痛の原因としては、クモ膜下出 血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎、慢性硬膜下血腫などがあります。その他頭痛としては肩こりにともなう緊張性頭痛、片頭痛、インフルエンザ、風邪、副鼻腔炎(ちくのう)、ストレス、睡眠不足などです。的確な診断が大切です。

命にかかわる危険な頭痛
脳出血
高血圧、高脂血症、糖尿病などから動脈硬化が進行、血管が破れて出血します。頭痛の程度は軽いものから重いものまでさまざまです。手足の麻痺、しびれ、言葉のもつれ、呂律がまわらない、吐き気などの症状をともなうことがあります。
脳梗塞
高血圧、高脂血症、糖尿病などから動脈硬化が進行、血管が詰まることで発症します。頭痛の程度は軽い時、重い時さまざまです。ほとんど頭痛が出ないときもあります。頭痛よりも手足の麻痺、しびれ、言葉のもつれ、呂律がまわらない、吐き気など神経症状が特徴てきです。
くも膜下出血
脳動脈のこぶ(動脈瘤)が破裂することでクモ膜下出血がおきます。痛みは突然に起き、頭をハンマーでなぐられたような激しい痛みが特徴的です。頭痛の後、嘔気嘔吐、意識が低下してきます。高血圧が動脈瘤破裂の引きがねとなるため、血圧のコントロールが大切です。
髄膜炎
ウイルスや細菌が頭の中(髄膜)に広がります、そのため発熱とともに頭痛がおきます。首の後ろが突っ張るような痛みや首の後ろが硬くなるのが髄膜炎に特徴的な症状です。風邪の後に髄膜炎がおきることがありあります。長引く発熱、首の痛みが続く時には髄膜炎の可能性があります。
慢性硬膜下血腫
頭をどこかでぶつけた後に、徐々に出血が広がり、出血が脳を圧迫することで頭痛が起きます。頭を打ってから1-2ヶ月してから症状がでます。頭痛以外に、物忘れ、失禁、人格の崩壊などが出ることがあり、認知症と間違われますこともあります。お酒を飲み過ぎて酩酊状態で転倒、頭をつよく打撲、1-2ヶ月して発症が多い経過です。手術で血腫を取り除くことで症状が劇的に改善します。激しく頭を打ったエピソードがあるときは頭部CT頭部MRIなどで精密検査をすすめます。当院では、頭部CT頭部MRI検査を行える関連の病院、クリニックを紹介させて頂きます。
