潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは

大腸の粘膜に炎症が起こる疾患を、大腸炎といいます。
潰瘍性大腸炎とは、粘膜の炎症によって潰瘍(皮膚・粘膜・角膜などにできる組織の欠損)や、ただれの症状に陥る病態です。
炎症は肛門側(直腸)から発症することが多く、やがて徐々に上へ広がっていく傾向があります。

私たちの腸管粘膜には、細菌やウイルスから防御するための「粘膜免疫」という機能が備わっています。
粘膜に炎症が起こる明確な原因はわかっていませんが、本来、外敵から自身の身体を守ために機能する免疫系が、なんらかの要因によって粘膜を攻撃していると考えられています。

潰瘍性大腸炎の多くは、活動期と寛解期を慢性的に繰り返す特徴があります。
潰瘍性大腸炎の多くは、活動期と寛解期を慢性的に繰り返す特徴があります。

●活動期とは
大腸に炎症がみられ自覚症状が出ている状態

●寛解期とは
大腸の炎症が治まり、自覚症状がなくなる状態

治っていた症状がまた再発する(寛解期から再び活動期になる)ことを「再燃」といいます。

潰瘍性大腸炎の種類

病変の拡がり(潰瘍やびらんができている範囲)によって、大きく3つの大腸炎に分類されます。

1:全大腸炎

直腸から全部の大腸におよぶ炎症

2:左側大腸炎

直腸からS状結腸、下行結腸までに生じる炎症

3:直腸炎

直腸にだけみられる炎症

そのほか、稀な大腸炎として、右側または区域性大腸炎があります。

潰瘍性大腸炎の症状

大腸炎は下痢や腹痛の症状がでやすい病態です。
とくに腸が収縮して激しい腹痛が続くことがあります。
また、欠損した粘膜から出血をして血便が見られるケースも少なくありません。

大腸炎が重症になると、腹痛や下痢(血便)の症状だけでなく

  • 発熱
  • 体重減少
  • 貧血 など

さまざまな症状を併発することがあります。
腸管以外の合併症としては、皮膚や関節、眼の症状など、さまざまな場所が表れる場合もあります。

潰瘍性大腸炎は以上のような症状が、治ってはまた再発(再燃)するという特徴があります。

潰瘍性大腸炎の原因

粘膜に炎症が起こる明確な原因はわかっていませんが、下記のような要因が複雑に絡み合っているのではないか考えられています。

1:腸管粘膜免疫異常

私たちの腸管粘膜には、細菌やウイルスから防御するための「粘膜免疫」という機能が備わっています。本来、外敵から自身の身体を守ために機能する免疫系が、なんらかの要因によって粘膜を攻撃していると考えられています。

2:食生活などの環境要因

脂肪と糖分の多い典型的な西洋型の食生活が、大腸へ負担をかけていると考えられています。

3:遺伝的な要因

多くの疾患において遺伝要因が関与しているとされています。 潰瘍性大腸炎は家族内での発症も認められているため、遺伝的な要因も考えられています。実際、欧米では患者の近親者の約20%が炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎あるいはクローン病)を患っているという報告があります。近年、世界中でこの病気の原因特定に勤めていますが、残念ながら現時点では明解な見解が得られていません。

潰瘍性大腸炎の診断

大腸疾患は類似した症状が出ることも多く、潰瘍性大腸炎の診断では他の疾患と区別するための確定診断が行われます。下痢の症状が出ている場合は、下痢の原因となる細菌や他の感染症を疑いながら、検査を進めることが重要です。次に、X線や大腸内視鏡を使いながら、大腸の腸管粘膜の状態を調べていきます。腸管に炎症や潰瘍がみられた場合、その程度やどの範囲まで進行しているかを検査することが重要です。大腸内視鏡では、大腸粘膜の一部を採取し、病理診断も実施します。

潰瘍性大腸炎の内視鏡画像

潰瘍性大腸炎1
潰瘍性大腸炎2

潰瘍性大腸炎の注意点

潰瘍性大腸炎は、治療後に病態が落ち着いても、再発してしまうこともあります。たとえ症状がなくなり、炎症が治っても自己判断で治療中断などしないように注意してください。症状が出ている方は、大腸に負担をかける高脂肪の食事や繊維質の多い食事は避ける必要があります。また、刺激の強い香辛料や過度なアルコールも禁物です。経過が良好になれば、厳しい食事制限は必要ありません。 ストレスは潰瘍性大腸炎を誘発します。ここでいうストレスとは、体の疲労である身体疲労(肉体疲労)と、人間関係や環境などによる心理的ストレスを意味します。 重労働や過労、寝不足が続いている方、仕事や職場の人間関係などでストレスを抱えている方は、注意が必要です。潰瘍性大腸炎を患うリスク、症状が悪化するリスクを高めます。ストレスを感じたら、ゆっくりと休む習慣をつけ、ストレスを抱え込まないように心がけましょう。

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