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  • 異様な色をした食道

    当院では、胃カメラや大腸カメラの結果は、内視鏡写真を添付したレポートとしてお渡ししています。 潰瘍やポリープなど病変があれば、その写真付きのレポートに書き込んで説明しています。 お渡ししたレポートを再度持って来られ「この変な色をした所は病気でしょうか」と聞かれることがあります。 指さされているところは、食道の写真です。確かに、緑色の毒々しい色をしています。 胃カメラ検査後の説明で「 この写真は、がんの早期発見のために毛細血管などを見やすくするフィルターのために緑色になっていますが、正常です 」と伝えています。 ところが、家に帰って家人(奥さまや旦那さん)に結果を見せると、「そこ、緑色の所、病気なんじゃないの」「癌じゃない」など、とんでもない事を気易く言うようです。 冗談のつもりで、とんでもない事を言うのは、どうも旦那さんが奥さまに対してが多い気がしますが、気のせいでしょうか。 旦那さんの何気ない一言が冗談と知っていても、毒々しい色をした写真を見れば見るほど、心配になってくる気持ち、お察しいたします。 これは、狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)と言って、粘膜表層の毛細血管や粘膜表面の模様などを強調するための特殊なフィルターをかけての観察です。そのために、緑と茶色の入り交じった、異様な色を呈しています。 ちなみに、通常光(普通の内視鏡)での写真はこんな感じです。 みなさまの食道の色は、きれいな赤ピンク色で緑色でありませんのでご安心ください。 当院で導入しているオリンパス内視鏡EVIS LUCERA ELITE http://www.olympus.co.jp/jp/news/2012b/nr121002luceraj.jsp

  • ホームページをリニューアルしました

    中島クリニックのサイトをリニューアルしました。今まで以上にブログや院長活動記録で皆様に最新情報をお届けいたします。

  • 西宮市民健康フェア「医師による健康相談」に内科疾患相談医師として参加しました。

    西宮市民健康フェア「医師による健康相談」に内科疾患相談医師として参加しました。

  • ピロリ菌を除菌した後も内視鏡(胃カメラ)での定期検診をすすめする理由

    1983年に世紀の大発見がありました。 胃の中は強酸で細菌が生息することはないと思われていたのですが、 ヘリコバクター・ピロリ と呼ばれる細菌が胃に生息することが発見されました。 されに、その後の研究で ピロリ菌が胃がんの原因であることも特定 されています。 今ではピロリ菌が胃がんの原因菌であることは常識となっていますが、それ以前は原因が不明でした。欧米人は胃がんが少なく、日本人は胃がんが多かったので遺伝的な違いが罹患率の差ではないかと言われていた時代もありました。 ピロリ菌は胃がんの原因 胃潰瘍の原因と考えられたピロリ菌が、胃がんの原因菌であることがわかりました。 ピロリ菌感染している胃→胃がん発生リスク高いピロリ菌未感染→胃がんリスク限りなく低い ここまでは有名な話です。 胃がんの原因がピロリ菌なら、除去しよう! これがピロリ菌除菌治療です。 ピロリ菌除菌治療の方法 ピロリ菌は名前に「菌」とついているように細菌です。 抗菌薬(抗生物質)が聞きます。 研究の結果、ペニシリン系抗生物質、エリスロマイシン系抗生物質が効くことがわかりました。 抗生物質を2種類、抗生物質を胃の中でよく効くように胃内pHを上げる胃酸分泌阻害薬の3剤を併用する治療が広くおこなわれています。 3剤による除菌治療1回で7割から9割の方が除菌できるよい治療法が確立されています。 3剤は ・ペニシリン系抗生物質、アモキシシリン(サワシリン) ・エリスロマイシン系抗生物質、エリスロマイシン(エリスロシン) ・胃酸分泌抑制剤PPIもしくはP-CAB(タケプロン、ネキシウム、オメプラール、パリエット、タケキャブ) となります。 これら2種類の薬を朝、夕、1日2回、7日感服用します。 ピロリ菌治療ができないのは薬剤アレルギーを持っているときです。 ペニシリン系抗生物質、エリスロマイシン系抗生物質、プロトンポンプ阻害薬を過去に服用してアレルギーがでたことがある方は標準的な治療(一次ピロリ菌除菌)ができません。 治療の副反応は、下痢、軟便が5人に1人ほど置きますが、多くは軟便程度で下痢まで至ることはほとんどありません。 ピロリ菌除菌で発がんリスク低下 ピロリ菌が胃がんの原因 → ピロリを除菌 → 胃がん予防 との流れが予測されます。 実際除菌することで、ピロリ菌による慢性胃炎は劇的に改善します。 慢性胃炎が改善して、胃がんリスクは下がります。 しかし発がんリスクはゼロではありません。 たばこを吸っている人が、肺がん予防のためにたばこをやめるのと似ています。 喫煙 → 肺がんリスク上昇 → 禁煙 → 肺がんリスク低下 たばこをやめることで、肺がんのリスクは激減しますが、ゼロにはなりません。 これとピロリ菌除菌による胃がんリスク低下は同じように理解してよいでしょう。 一番リスクが低いのは、非喫煙者、次にリスクが低いのがたばこをやめた人、そして最もリスクが高いのが喫煙者です。 肺がんリスク たばこを吸わない人 < たばこをやめた人 << たばこを吸い続けている人 ピロリ菌による、胃がんのリスクも同じです。 一番リスクが低いのは、ピロリ菌未感染の人(もともとピロリ菌がいない人)、次にリスクが低いのはピロリ菌除後の人、そして最もリスクが高いのがピロリ菌継続感染している人です。 胃がんリスク もともとピロリ菌がいない人(ピロリ菌未感染) < ピロリ菌除菌後の人(ピロリ菌既感染) << ピロリ菌継続感染の人(ピロリ菌現感染) ピロリ菌除菌の胃がんリスク ピロリ菌除菌で 具体的に数字で示すと ピロリ菌除菌後の胃がん発生リスク 年率0.3%ぐらいです。 年率0.3%というのは 除菌後、毎年1000人に3人から胃がんが見つかります。 多いと感じるか少ないと感じるかですが、ゼロではないのです。 ピロリ菌除菌の胃がんリスクは、胃粘膜萎縮度と関係する ピロリ菌除菌後の胃がん発生リスク 年率0.3%ぐらいです。 この話には続きがあります。 ピロリ菌を除菌した人みんなが同じ発がんリスクではないのです。 胃炎が続いた結果、胃粘膜の萎縮が広がっているとその分リスクが高まります。 萎縮の広がりでの発がんリスクの年率は 萎縮が軽度(C-1、C-2) ほぼ0 萎縮が中等度(C-3、O-1) 0.26% 萎縮が高度(O-2、O-3)0.66% 全体でみると発がんは年率0.3%ぐらいですが、 高度の萎縮があれば0.66%に跳ねあがります。 逆に萎縮が軽度であれば、発がんリスクは0に近づきます。 ピロリ菌除菌後は胃粘膜の地図状発赤が胃がん予測因子 ピロリ菌を除菌すると、全体的に「赤くただれて」「むくんでいた」胃の粘膜が、赤みがとれて、むくみがとれて、すっきりとした粘膜にかわります。 ひどくただれていたところは、除菌後に地図状にでこぼことした赤くなっている形として残ります。この赤いでこぼこは地図状発赤とよばれています。 胃がひどくただれた(慢性胃炎が続いた)結果、腸上皮化成(胃の粘膜が腸のようになっている状態)となっているところが、除菌後地図状発赤となります。 地図状発赤があると、胃がんの発生率が高いことが多変量解析の結果からわかってきています。 地図状発赤があるかどうかは、胃カメラ(内視鏡)でみればわかります。もし地図状発赤があれば、より入念に胃カメラによる定期フォローを考えてよいでしょう。 除菌後は、1年に1回の胃カメラ検査をお勧めいたします。 まとめ ピロリ菌除菌後も発がんリスクがあるので、定期内視鏡(胃カメラ)を勧めます。 発がんリスクは胃粘膜の萎縮程度で大きくことなります。 特に高度胃粘膜萎縮を指摘された方は入念なフォローが必要です。

  • 2023年8月27日 西宮市胃がん(内視鏡)検診研修会 読影委員会代表として中島クリニック院長 症例検討会にて症例呈示および司会いたします。

    2023年8月27日 西宮市胃がん(内視鏡)検診研修会 読影委員会代表として中島クリニック院長 症例検討会にて症例呈示および司会いたします。

  • バレット食道とは|バレット食道は食道がんのリスクになるのか?

    バレット食道という言葉を聞かれたことがありますでしょうか? 食道がんの一因であるバレット食道についてです。 ピロリ菌の感染率の低下、高脂肪高カロリーの食事の欧米化にともなって、増えている病気があります。 胃酸が食道に逆流してくる「逆流性食道炎」です。 胃酸が食道に逆流してくると、食道の粘膜にキズをつくります。 酸にさらされた食道にできたびらんや潰瘍などが修復して治っていきます。 キズができては治り、キズができては治りを繰り返しているうちに、食道にある本来の扁平上皮が、別の上皮に置き換わってしまった状態がバレット食道です。 バレット食道から(発生母地として)食道がんになる可能性があります。 バレット食道がある方は、慎重に胃カメラで経過観察していく必要があります。 バレット食道とは バレット食道とは、本来あるべき食道の表面を覆っている正常細胞(扁平上皮)が少し型の変わった細胞(円柱上皮)に置き換わっている状態のことです。 胃酸が食道に逆流して上がってくる逆流性食道炎になると、食道と胃のつなぎ目がキズつきます。びらんや潰瘍などのこのキズは自然に治癒します。 逆流性食道炎で食道にキズができては治癒、キズができては治癒を繰り返しているうちに、少し形の変わった細胞におきかわってきます。これがバレット食道です。 円柱上皮は正常な食道の粘膜(扁平上皮)に比べると細胞分裂がやや活発であり、そのために食道がんがバレット食道のところからしばしば発生します。 バレット食道の症状 バレット食道には自覚症状がありません。 ドックや検診で胃カメラで食道と胃のつなぎ目を観察して、バレット食道が見つかります。 自覚症状からはバレット食道をもっているかどうかは分かりません。 バレット食道の原因は逆流性食道炎です。 そのため逆流性食道炎の症状がある方はバレット食道をもっている確率が高いともいえます。 逆流性食道炎の症状としては、文字通り胃酸の逆流による胸焼けや酸がのどや口まで上がってくる症状です。食後のげっぷや膨満感も逆流性食道炎からおきます。 バレット食道は、短いタイプ(ショートセグメント)と長いタイプ(ロングセグメント)に分けて考えることが大切 バレット食道は大きくわけて2つに分類されます。 ショートセグメントバレット食道(short segment Barrett esophagus)とロングセグメントバレット食道(long segment Barrett esophagus)です。 略して短い方をSSBE、長い方をLSBEと呼びます。 胃と食道のつなぎめにバレット食道ができますが、長さが3センチ未満をSSBE、3センチ以上をLSBEと定義しています。 なぜ、長さで分けることが重要か? 食道がんの発生リスクが、長いタイプと短いタイプでことなるからです。 食道癌のリスクは 長いタイプ(ロングセグメントバレット食道)>短いタイプ(ショートセグメントバレット食道)です。 バレット食道からの食道がんリスク 実は、日本時でのバレット食道がんからの発癌リスクの大規模なデータはまだありません。発癌リスクの検討は現在進行中の研究です。 海外からの報告があります。 バレット食道からの発癌リスクは年率で0.33~0.56%のメタ解析結果があります。年率0.4%位です。バレット食道をもっている方は10年間で食道がん発生リスクが0.4x10年で4%となります。慎重に経過観察するべき状態と言えます。 ここで注意する必要があるのが、そのデータは長いタイプのバレット食道の発癌リスクです。 一方短いタイプのバレット食道からの発がんリスクは、年率0.19%のメタ解析の結果でした。 長いタイプのバレット食道と比べて、短いタイプは発癌リスクは低く半分です。 北アイルランドでの検討では、ロングセグメントのバレット食道の発がんリスクは健康な人の約2.31、ショートセグメントのバレット食道は1.0でした。 ショートセグメントのバレットの食道がんリスクが1.0は、健康なバレット食道を持っていない人と同じということです。 まとめると、 バレット食道は2つに分類される 短いものと長いもの 長いもの(LSBE)は食道がんのリスク高い 短いものは(SSBE)は食道がんのリスク低い バレット食道の検査 バレット食道の検査は、内視鏡(胃カメラ)です。色調の違いで正常食道粘膜か円柱上皮かを判断、バレット食道の診断をします。バリウムの検査ではバレット食道はわかりません。 胸焼け呑酸などの逆流性食道炎の症状があるかたは、バレット食道をもっていないかどうかのチェックのためには内視鏡 (胃カメラ)検査 をお勧めいたします。 バレット食道の発がんリスクを判断するために、生検(粘膜を小さな鉗子で採取)することがあります。細胞を顕微鏡で調べて、細胞の増殖の度合いや形のゆがみ(異型度)を判断します。 米国消化器病学会の指針ではバレット食道を認めたときに、シアトルプロトコールとよばれる方法でランダムバイオプシー(バレット食道の粘膜からランダムに生検)します。 その顕微鏡の結果で、 ・異形性(形のゆがみ)がなければ3年毎の内視鏡(胃カメラ)フォロー ・軽度の異形を認めた場合は、6ヶ月おきの内視鏡と生検 ・高度の異形(がんではないけれど、がんに近い形の変化)があれば内視鏡で切除もしくは3ヶ月ごとに内視鏡と整形を 生検結果で3段階に危険度を分けて判断しています。 バレット食道が見つかったらどうするべきか 定期的な内視鏡による経過観察、必要に応じてバレット食道からの生検です。 逆流性食道炎がバレット食道の原因であり、プロトンポンプ阻害薬(PPIやP-CAB)などの胃酸を抑える薬を服用しながら、経過観察が一般的です。 バレット食道がんが見つかっても早期であれば、内視鏡で切除することができます。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という内視鏡で粘膜をくりぬいて切除する方法があります。 まとめ バレット食道は食道がんの発生母地(がんが発生しやすい粘膜)です。バレット食道がある方は定期的に胃カメラによる経過観察をお勧めいたします。 バレット食道は2つに大きく分類されます、短いタイプ(ショートセグメントバレット食道SSBE)と長いタイプ(ロングセグメントバレット食道LSBE)です。 短いタイプSSBEと長いタイプLSBEで発がんリスクが全く異なります。発がんリスクが高いのは長いタイプLSBEです。 長いタイプ(LSBE)や生検で異形性がある細胞結果の時は、半年毎など詰めて慎重にフォローが必要です。一方短いタイプ(SSBE)は発がんリスクを過剰に心配せず、 定期的な胃カメラによるフォローでよいでしょう。

  • 初めての大腸カメラ|前日いつも通り仕事できますか?

    生活が豊かになり、食事が高脂肪、高カロリー化してきています。食の充実とうらはらに、増えてくる病気があります。 大腸がんです。 大腸がんは食生活の変化にともない急増、 男女併せて全体で癌死亡率ワースト2が大腸癌、 女性では癌死亡率の1位が大腸がんとなっています。 大腸カメラによる、大腸がんの早期発見、大腸ポリープ切除が今後ますます重要となってきます。 大腸カメラを受けたい、大腸カメラが大切、頭で理解して分かっていても、さまざまな理由で足が遠のいてしまうかもしれません。 大腸カメラを受けにくい理由 大腸カメラは痛いイメージがある そんなことありません→ https://www.nakajima-clinic.com/large_intestine_camera/ 受ける時間がない 前日は通常通りの生活や仕事ができます。 検査当日1日ゆったりと過ごせる時間をつくっていただければ 検査できます。翌日は通常通り生活できます。 大腸検査に必要な2つの大事なこと 大腸検査で大切なことが2つあります。 1つは、大腸検査をする医師の経験、判断力、病変を的確に診断する眼力です。 当たり前ですね。 もう1つは、話題になることがあまりないのですが、 大腸検査の「準備(前処置)」 も内視鏡技術と並んで大切です。 大腸カメラで腸の中を検査する時に、便が残っていれば、精緻な検査のさまたげとなります。 前処置をしないと大腸は便で満たされています。 これを取り除いて検査できる状態にします。 キノコや消化が悪いものを検査前にたべると、腸の中に残ってしまいます。 大腸検査の時に、キノコやスイカの種などが腸に残っている人にお会いすることがまれにあります。 聞くと、大丈夫かなと思って実は昨日スイカ食べました。。。みたいな会話となります。 検査前に大腸に残渣が残りにくい食事、低残渣食(ていざんさしょく)を食べることが、より精密な大腸検査につながります。 中島クリニックでは検査前日は、低残渣食を導入しています。 低剤残渣食というと難しく響きますが、翌日の検査支障をきたさない食事キットです。 前日昼、前日夕方、検査準備食をたべます。 そして検査当日、1.5リットル~2リットルの洗腸液を飲んでいただき、腸をきれいにします。 精密な検査のためには、医師の技術とならんで、前処置が大切です。中島クリニックでは、前処置の改善に常に取り組んでいます。 中島先生! 私大腸カメラの前日仕事が忙しくて休めないんですが、前の日はいつも通り仕事ができるんでしょうか。 いつも通り仕事できますよ。 前日、用事を避ける、仕事を休む必要は全くありません。 前日いつも通りの生活できます。 大腸カメラを受ける時は、大腸の中をからっぽにする前処置が極めて大切です。その準備として、前日検査食を食べていただいております。 検査食って、外出先でも食べられますか? 前日の朝、いつも通り朝食OKです。 昼食は検査食を食べていただきます。 パック食になっていますので、外出先、勤務先でも食べられます。 夕食も検査食を食べていただきます。 パック食ですのでどこでも食べられます。前日、昼、夜、検査食を食べる必要ありますが、パック食となっていますので、外出先で食べられます。 大腸検査は午後からですよね? 検査当日の午前中は仕事に行けますか? 検査は午後からですが、 午前中検査準備があります ので、仕事はできません。検査当日は、午前午後ともゆっくりと過ごせる時間を確保してください。 検査は午後からですが、午前中は洗腸液を飲んで何度もトイレに行くので仕事はできません。 検査当日、朝から1.5リットル~2リットルの洗腸液を飲んで腸の中を洗います。 洗腸液を飲み始めて、早い方だと1時間、遅い方でも2時間もすれば何度もトイレに行きます。 10回前後はトイレで便を出して、最後は透明な液しか出ないぐらいに腸の中がきれいになります。 腸がきれいになったら、午後から大腸検査です。 検査当日は、午前もゆっくりと過ごせる時間を確保してください。 大腸検査、翌日は仕事できますか? はい、検査翌日は仕事できます。 翌日の安静度は検査の内容で少し異なります。大腸検査の時観察のみ 大腸に病変なく観察のみの時は、翌日生活の制限ありません。 大腸検査の時に生検をしたとき 大腸検査の時に生検をしたとき 大腸にポリープや病変があり生検(組織をとる検査)施行した場合も翌日生活の制限ありません。 大腸検査の時に、ポリープや病変を切除(処置)したとき 翌日デスクワークなど通常の生活は大丈夫です。 切除した所からの出血予防のため、 アルコールは1週間飲めません。 スポーツジム、テニス、ゴルフなど腹圧がかかる運動を1週間避けてください。 おまけ、チアシード 最近、大腸カメラをしていて、 大腸の中に小さな黒いつぶつぶが残っている 人が時々あります。 胡麻のような、スイカの種が小さくなったような、もっと言うとすれば、余りよい例えでなくて恐縮ですが、カエルの卵のような粒です。 なんだろうと、ずっと思っていたのですが、スタッフが教えてくれました。 「先生、チアシードですよ」 美容に全く関心のない私は知らなかったのですが、世間では美白、ダイエットに良いと チアシード が流行っているようです。 メキシコなどで栽培されているチア(chia)という植物の種(seed)を美容のためにヨーグルトなどと一緒に食べると、食物繊維がとれるのが魅力。 チアシードが美容のために良いかどうかは別として、 チアシード大腸検査の天敵 です。 腸のなかに散在するカエルの卵のみたいなチアシードのつぶつぶ、内視鏡の視野妨げとなります。検査の時に、残っている腸内のチアシードを掃除機のように吸って取り除くのですが、このつぶつぶが内視鏡の吸引孔を目詰まりさせることがあります。 チアシードが腸に残っている方にどれぐらい前に食べたか聞いてみました。 ほとんどの人は検査2日以上前でした。 それでチアシード残っていることがあります。 大腸検査の数日前、できれば1週間前からはチアシード避けた方がよいですね。 まとめ 大腸検査のために必要な時間、生活制限 検査前日 検査前日昼、夜検査食をたべる必要ありますが、通常通りの生活できます。仕事も通常通りできます。 検査当日 午前中、洗腸液を自宅で飲んでいただきます 午後、大腸検査 検査当日は、終日ゆったりと過ごせる時間を確保してください。 検査翌日 通常通り、仕事できます。デスクワークの制限なし。 大腸ポリープを切除した時は、運動、アルコールは1週間禁止です。 大腸カメラ、検査当日1日は仕事、予定を外して時間を確保していただく必要ありますが、前日、翌日は通常通り生活できます。

  • 上ヶ原南小学校、学校保健委員会で講演いたします。 テーマ「食物アレルギー、予防と対処法」  

    上ヶ原南小学校、学校保健委員会で講演いたします。テーマ「食物アレルギー、予防と対処法」

  • 院内勉強会 テーマ 「新しい大腸検査、CTコロノグラフィー」 をおこないます。

    院内勉強会テーマ「新しい大腸検査、CTコロノグラフィー」をおこないます。

  • 2023年7月27日中島クリニック院長 西宮市公衆衛生委員会学術講演会にて座長いたします。

    日時:2023年7月27日(木曜日) 西宮市公衆衛生委員会学術講演会 講演会名:「針刺し事故と発生時の対応」 座長:中島クリニック 院長中島敏雄   演者:明和病院 副院長 岸清彦 先生

  • のじぎく兵庫国体 競技救護所医師として出務しました。

    のじぎく兵庫国体 競技救護所医師として出務しました。

  • 大腸がん予防|大腸腺腫検出率(ADR)が高い医師の特徴

    大腸癌の予防に、大腸カメラを受けポリープがあれば切除することが効果的です。 参考ブログ ●主治医は40歳未満の若手医師がいいのか。担当医師の年齢が入院死亡率に影響|高齢医師より若手医師の方が入院死亡率が低い ●入院患者さんの予後(死亡率、再入院率)が担当医師の性別で差|女性医師の方が男性医師よりも入院患者さんの予後がよい ■大腸癌予防には大腸ポリープ(腺腫)の切除 大腸は「腺腫」とよばれるポリープの状態を経て、大腸癌となります。 この前癌状態である「ポリープ(腺腫)」を内視鏡で切除することが、大腸癌予防につながります。 大腸腺腫を徹底的に切除してポリープがない状態(クリーンコロン)にすることが大腸カメラを受ける意義です。 ■大腸腺腫検出率(ADR)が高いほどよい 大腸ポリープを的確に発見する内視鏡医の力量が高ければ高いほど、ポリープを徹底的に摘除してポリープがない状態(クリーンコロン)にすることができるのは自明の事実です。 中島クリニックでも大腸ポリープ(腺腫)を徹底的に摘除してポリープがない状態(クリーンコロン)を治療のゴールとしています。 ■どのような医師が大腸腺腫検出率(ADR)が高いのか どのような医師が大腸腺腫検出率(ADR)が高いのかを調べた報告を紹介いたします。 (Citation: Mehrotra A et al. Physician characteristics associated with higher adenoma detection rate. Gastrointest Endosc. 2018 Mar;87(3):778-786) レトロスペクティブコホート研究です。 201人の検査医師による104,618 症例で検討しています。 平均の大腸腺腫検出率(ADR)は33.2%でした。 ADRが高かったのは、女性医師、消化器専門医でした。 女性医師は男性医師に比べて4.2%高く、消化器専門医はそれ以外の医師より9.4%高い結果でした。 ちょっと意外だったのは、レジデント終了9年以内の医師は、27年から51年の医師よりもADRが6%も高いことでした。 消化器専門医が、それ以外の医師よりADRが約10%も高い結果は、スクリーニング検査では、トレーニングと経験がともに必要であることをこの報告が実証しています。 年齢の影響をスポーツと同じように扱ってよいのかどうかは異論あるところですが、内視鏡など経験と手技ともに要する検査では、ある年齢からは(この報告ではレジデント終了27年から51年の医師)パフォーマンスが落ちるという結果がでています。 ■まとめ 大腸癌予防には、大腸腺腫を大腸カメラで切除することが大切です。 大腸腺腫検出率(ADR)が高い医師の特徴検討した結果は、消化器専門医がその他の医師より10%もADRが高いという歴然とした差があることがわかりました。 大腸カメラ検査は、内視鏡専門施設でうけるのがおすすめです。

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