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- 大腸がん予防に役立つ世界で証明された健康食「地中海食」とは
大腸がん予防のために知っておきたい「地中海食」 「大腸がんを予防するためには、どんな食事をすればいいの?」 という疑問に対して、注目されている食事パターンのひとつが「地中海食」です。 地中海食は、特定の食品だけを取り入れるのではなく、野菜や魚、豆類、全粒穀物などを組み合わせ、赤身肉や加工肉などを摂りすぎないようにするなど、食生活全体を考えることが特徴です。 では、実際にどのような考え方で地中海食を取り入れればよいのでしょうか。まずは、中島院長による解説動画をご覧ください。 中島院長による「地中海食」解説動画はこちら 地中海食とはどんな食事? 地中海食とは、イタリア、ギリシャ、スペインなど、地中海沿岸の地域で昔から食べられてきた食生活をもとにした食事パターンです。 「地中海食」と聞くと、特別な料理や海外の食材を毎日食べるイメージがあるかもしれません。 しかし、難しいものではありません。 地中海食の基本は、野菜や魚、豆類、全粒穀物などを中心にした、バランスのよい食生活です。 地中海食で積極的に食べたい食品 地中海食では、次のような食品を積極的に取り入れます。 野菜 果物 豆類 ナッツ類 玄米などの全粒穀物 魚・魚介類 オリーブオイル 一方で、赤身肉や加工肉などは控えめにします。 つまり、地中海食のポイントは、「何か特別なものを食べる」よりも、普段の食事の組み合わせを変えることにあります。 地中海食はダイエット方法ではない 地中海食は、単純な「痩せるためのダイエット方法」ではありません。 地中海沿岸で伝統的に続けられてきた食生活の特徴をもとにした、食事パターンです。 そのため、カロリーだけを減らすのではなく、野菜や魚、豆類などを増やし、赤身肉や加工肉などを摂りすぎない食生活を目指します。 地中海食は大腸がん予防に役立つ? 地中海食と大腸がんとの関係については、これまでに数多くの研究が行われています。 地中海食の実践度は9つの項目で評価される 研究では、地中海食をどのくらい実践しているかを「スコア」として評価する方法が使われています。 代表的な評価項目は、次の9つです。 野菜をしっかり食べているか 豆類を食べているか 果物やナッツを食べているか 全粒穀物などの穀物を取り入れているか 魚や魚介類を食べているか オリーブオイルを中心に使っているか 赤身肉や加工肉を控えているか 乳製品を摂りすぎていないか お酒を摂りすぎていないか これらの項目について、地中海食の特徴に沿った食生活ができているほど点数が高くなり、その合計点が地中海食の実践度を示す目安になります。 つまり、「スコアが高い」ということは、野菜や豆類、魚、全粒穀物などを取り入れ、赤身肉や加工肉などを控える食生活を、より実践できているということです。 2026年に発表された大規模な解析では、126件の研究、800万人以上を対象に、地中海食とがんのリスクとの関係が調べられました。その解析では、地中海食の実践度を示すスコアが1段階上がるごとに、大腸がんのリスクがおよそ5%ずつ低下することが報告されています。 また、別の26件の研究、約221万人を対象とした解析では、地中海食をしっかり実践している人は、そうでない人と比べて、大腸がんのリスクがおよそ16%低いという結果も報告されています。 地中海食を実践するほど大腸がんのリスクが低い傾向 地中海食について興味深いのは、「食べる・食べない」という単純な話ではなく、実践度が高いほど大腸がんのリスクが低い傾向がみられていることです。 2020年に発表された解析でも、地中海食を最もしっかり実践しているグループは、最も実践していないグループと比べて、大腸がんの発症リスクがおよそ10%低いという結果が報告されています。 こうした研究結果からも、すべてを完璧に実践するのではなく、普段の食生活を少しずつ地中海食に近づけていくことがポイントといえるでしょう。 大腸がをん予防考えるなら何を食べればいい? ここからは、地中海食の特徴を食品ごとに見ていきましょう。 野菜をしっかり食べる 地中海食の中心となる食品のひとつが野菜です。 トマト、ブロッコリー、にんじん、葉物野菜など、できるだけさまざまな種類の野菜を取り入れましょう。サラダだけでなく、蒸し野菜や煮物、スープ、味噌汁などでも構いません。 「毎食、何かひとつ野菜を加える」と考えると、無理なく続けやすくなります。 豆類を積極的に取り入れる 豆類も地中海食の大切な食品です。 レンズ豆やひよこ豆だけでなく、日本では大豆を使った食品が豊富にあります。 納豆 豆腐 味噌 大豆 豆乳 など、普段の食事に取り入れやすいものから始めてみましょう。 玄米や全粒穀物を取り入れる 地中海食では、白米などの精製された穀物だけでなく、全粒穀物も取り入れます。 日本の食卓なら、玄米や雑穀米などが取り入れやすいでしょう。 毎食すべてを玄米に変える必要はありません。 まずは、白米の一部を玄米や雑穀米に変えるところから始める方法もあります。 魚を食べる機会を増やす 地中海食では魚介類も重要な食品です。 日本では、サバ、イワシ、サンマ、鮭など、身近な魚を利用できます。 そのため、「地中海食だから洋食にする」のではなく、普段の焼き魚を増やすだけでも、地中海食の考え方を取り入れられます。 オリーブオイルを料理に取り入れる 地中海食では、油としてオリーブオイルを中心に使うことも特徴です。 サラダにかけたり、温野菜にかけたり、魚料理の仕上げに使ったりするなど、普段の料理に少しずつ取り入れられます。 ただし、オリーブオイルだけを食べれば大腸がんを予防できるという意味ではありません。 大切なのは、野菜、魚、豆類、全粒穀物などを含めた食生活全体です。 大腸がん予防のために控えたい食品とは? 地中海食では、「何を食べるか」だけでなく、何を控えるかも重要です。 赤身肉や加工肉を摂りすぎない 地中海食では、赤身肉や加工肉を控えめにします。 加工肉には、ハム、ソーセージ、ベーコンなどがあります。 肉を完全に食べなくする必要はありません。 肉料理に偏るのではなく、魚や豆類、野菜などを主役にする食事を意識することがポイントです。 乳製品は摂りすぎない 地中海食では、乳製品も摂りすぎないことがポイントのひとつです。 乳製品を完全に避ける必要はありませんが、特定の食品に偏らず、野菜や豆類、魚、全粒穀物などをバランスよく取り入れることを意識しましょう。 甘いお菓子や砂糖入り飲料を控える 甘いお菓子や砂糖入りの飲み物も、摂りすぎないようにしましょう。 「毎日のおやつをナッツや果物に変える」といった小さな工夫から始めるのもおすすめです。 地中海食は日本の和食にも取り入れられる 「地中海食を始めるには、食生活を全部変えなければいけない」と考える必要はありません。 むしろ日本では、和食に地中海食の考え方を取り入れるのが実践しやすい方法です。 日本の食卓には、もともと魚、大豆製品、野菜、海藻など、地中海食と相性のよい食品がたくさんあります。 朝食は「玄米・納豆・魚」でもOK 例えば朝食なら、 玄米ご飯 納豆 焼き魚 野菜や海藻の入った味噌汁 という組み合わせがあります。 洋食なら、 全粒粉パン トマト ゆで卵 果物 などでもよいでしょう。 昼食は野菜と豆をプラスする 昼食なら、玄米や雑穀米に野菜たっぷりのサラダ、豆類を使ったスープなどを組み合わせる方法があります。 忙しくてコンビニを利用する場合も、雑穀米のおにぎり、野菜サラダ、魚や豆類を使ったおかずなどを選ぶことで、食事全体を調整できます。 夕食は魚と野菜を中心にする 夕食には、 焼きサバ 鮭 温野菜 豆腐 納豆 玄米や雑穀米 などを組み合わせるのがおすすめです。 温野菜にオリーブオイルをかけたり、魚料理の仕上げに使ったりするのも簡単な方法です。 間食はナッツや果物に変えてみる お菓子を毎日食べている方は、間食の一部をアーモンドやクルミなどのナッツ類、季節の果物に変える方法もあります。 すべてを一度に変える必要はありません。 まずは「できるところから少しずつ」が基本です。 大腸がん予防のために今日からできること 地中海食を完璧に再現する必要はありません。 まずは、普段の食事に取り入れやすいことから、少しずつ始めてみましょう。 1.野菜を一品増やす サラダ、野菜スープ、温野菜など、食べやすい方法で構いません。 2.魚を食べる回数を増やす サバ、鮭、イワシなど、普段から食べている魚を、週2~3回程度を目安に取り入れてみましょう。 3.豆類を取り入れる 納豆、豆腐、味噌など、日本の食卓にある食品を積極的に利用しましょう。 4.全粒穀物を取り入れる 玄米や雑穀米、全粒粉パンなどを、無理のない範囲で取り入れましょう。 5.加工肉を摂りすぎない ハム、ソーセージ、ベーコンなどを毎日のように食べている場合は、頻度を少し減らしてみましょう。 なぜ地中海食が健康に良いと考えられているの? 地中海食が健康に良い理由としては、ひとつの食品だけではなく、食生活全体の組み合わせが関係していると考えられています。 食物繊維を多く摂れる 野菜や豆類、全粒穀物などには食物繊維が含まれています。 地中海食では、こうした食品を日常的に取り入れるため、食物繊維を摂りやすい食生活になります。 野菜や魚などを中心にできる 野菜や魚などを増やす一方で、赤身肉や加工肉などを控えることで、食事全体のバランスが変わります。 大腸がんとの関係では、こうした「何を増やすか」と「何を減らすか」の両方が重要です。 体重や炎症などとの関係も考えられている 地中海食を続けることで、内臓脂肪や体重、体脂肪、血糖値、炎症状態を示すCRPなどが改善する可能性についても報告されています。 このように、地中海食は特定の栄養素だけではなく、食生活全体を通して健康を支えることが重要だと考えられています。 地中海食だけで大腸がんを完全に予防できるわけではない ここで注意しておきたいのが、地中海食を食べれば大腸がんにならない、という意味ではないことです。 2025年のレビューでも、地中海食と大腸がんリスク低下との関連については、示唆されるものの、エビデンスには限界があるとされています。また、最新の大規模解析でも、結果の確からしさは「中等度」と評価されています。 つまり、地中海食は大腸がん予防を考えるうえで注目されている食生活のひとつですが、「この食事をすれば大腸がんを防げる」という魔法の食事ではありません。 食生活だけでなく、運動、体重管理、禁煙などを含めた生活習慣全体を整えることが大切です。 また、大腸がんは早期発見・早期治療も重要です。 食生活に気をつけるだけでなく、必要な年齢になったら大腸がん検診を受けることも忘れないようにしましょう。
- 2026年7月25日(土)兵庫消化器ネットワークシンポジウム2026にて中島院長が座長を務めます
令和8年度 感染症研修会 兵庫消化器ネットワークシンポジウム2026 日時 2026年7月25日(土) 演題 「慢性肝疾患の非侵襲的診断」 兵庫医科大学医学部消化器内科学講座准教授 西村貴士先生
- 出口便秘(直腸型便秘)の治し方|いきんでも出ないのはなぜ?正しい姿勢・呼吸・薬の選び方を医師が解説
「便意はあるのに、トイレでどんなにいきんでも出ない」「便がお尻の近くまで来ている感覚があるのに、最後の最後で出てくれない」。そんなお悩みはありませんか。実はそれ、腸の動きが悪いのではなく、出口で便が詰まってしまう「出口便秘(直腸型便秘)」かもしれません。 この記事では、出口便秘の仕組みと、今日から自宅で試せる対処法(姿勢・呼吸・薬の選び方・生活習慣)、そして受診すべき危険なサインについて解説します。 出口便秘(直腸型便秘)とは?腸は動いているのに出ない便秘 便秘には「腸の動きが悪いタイプ」と「出口で詰まるタイプ」がある タイプがあります。後者が「出口便秘」で、医学的には排便困難型(直腸型)の便秘と呼ばれます便秘と聞くと「腸の動きが悪い」というイメージを持つ方が多いと思いますが、これは半分正しくて半分違います。便秘には大きく分けて、腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下して便がなかなか運ばれないタイプと、腸はきちんと動いていて便は直腸まで届いているのに、肛門の手前で詰まって出ない。 出口便秘のメカニズム|駐車場のゲートが閉まったままの状態 イメージしやすいのは、駐車場の出口ゲートです。車(便)は出口の目の前まで来ているのに、ゲートが閉まったままでは外に出られません。肛門の周囲には、肛門括約筋や骨盤底筋群といった「出口を締める筋肉」があります。本来、排便のときにはこれらの筋肉が緩んでゲートが開くのですが、この「緩める」という連携がうまくいかず、ゲートが閉まったままになってしまうのが出口便秘です。 こんな症状があれば出口便秘かも(セルフチェック) 次のような項目に心当たりがあれば、出口便秘の可能性があります。 便意はあるのに、いきんでも出ない 排便後も残便感がある、すっきりしない トイレで長時間(10分以上)いきんでいる 便が硬く、コロコロした便しか出ない 下剤を飲むとお腹は痛くなるのに、すっきり出ない 力任せのいきみは逆効果|出口便秘が悪化する理由 強くいきむと肛門周囲の筋肉が締まってしまう 出口便秘の方に共通しているのが「頑張っていきみすぎている」ことです。姿勢をピンと伸ばし、肩やお尻に力を入れて全力でいきむと、肛門周囲の筋肉まで一緒に緊張してしまい、かえって出口のゲートを固く閉ざしてしまいます。車で例えるなら、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態です。大切なのは力むことではなく、出口の力を「抜く」ことなのです。 息をこらえるいきみは血圧上昇のリスクも さらに注意したいのが、息を止めて全力でいきむ動作による血圧の上昇です。息をこらえてぐっと力を入れると、普段の血圧が110程度の方でも150〜160くらいまで簡単に上がってしまいます。高血圧のある方やご高齢の方では、心臓や脳の血管に負担がかかるおそれもあるため、過剰に息をこらえるいきみは避けてください。 「出口便秘」をスッキリさせるトイレの姿勢と正しい呼吸法についてはこちら 出口便秘の解消法①|「考える人」の姿勢と足台で出口を開く 直腸と肛門の角度(直腸肛門角)と恥骨直腸筋の働き 直腸と肛門の間には、もともと折れ曲がった角度(直腸肛門角)がついています。これは、便が不意に漏れないよう体が発達させてきた仕組みで、輪っか状の筋肉である恥骨直腸筋が直腸を引っ張ることでL字型の折れ曲がりを作っています。普段はありがたい仕組みですが、いざ排便するときには、この折れ曲がりが「ホースが折れ曲がって水が流れない」ような状態を作り、便の通り道を邪魔してしまいます。 前傾姿勢+足台10〜15cmが有効な理由 そこでおすすめしたいのが、ロダンの彫刻「考える人」の姿勢です。上体をやや前に倒し(前傾)、膝を高く上げる。この姿勢を取ると恥骨直腸筋の締めつけが緩み、L字に曲がっていた直腸がまっすぐに近づいて、便が通りやすくなります。この排便姿勢の効果は実際に論文でも研究・報告されています。 洋式トイレでの具体的なやり方 洋式トイレでは、足元に高さ10〜15cmほどの足台を置き、両足を乗せて膝がお尻より少し高くなるようにします。そのうえで、肘を太ももに乗せるイメージで上体を前に傾けてください。専用の踏み台でなくても、雑誌を重ねたものや子ども用の踏み台などで代用できます。 出口便秘の解消法②|息を吐きながらいきむ呼吸法 鼻から吸って、5〜10秒かけてゆっくり吐く 便を出すときは、息をこらえるのではなく「吐きながら」力を入れるのがコツです。まず鼻からゆっくり息を吸い、お腹が膨らむのを感じます。その後、口をすぼめて「ふーっ」と5〜10秒かけて長くゆっくり吐き出します。 「ろうそくの火を揺らし続ける」イメージで、5〜6割の力で 吐くときのイメージは、ろうそくの火を吹き消すのではなく、火を揺らし続けるように細く長く吐く感じです。息を吐く動きに合わせて、お腹に5〜6割程度のゆるやかな力をかけます。順番は「先に息を吐く→お尻の力を緩める→軽く押し出す」。全力の踏ん張りではなく、この順番を意識してみてください。 出口便秘の解消法③|便秘薬の選び方と生活習慣 刺激性下剤が合わないことがある理由 「市販の便秘薬を飲んでもお腹が痛くなるだけで出ない」という方は、薬の選び方が合っていない可能性があります。市販薬に多い刺激性下剤は、大腸を直接刺激して無理やり動かすタイプの薬です。腸の動きが低下しているタイプの便秘には効果的ですが、出口便秘の方は腸の動き自体に問題があるわけではないため、お腹が痛くなるばかりですっきり出ない、ということが起こりやすいのです。 酸化マグネシウムなど便を柔らかくする薬という選択肢 出口便秘の方には、酸化マグネシウムのように便に水分を引き込んで柔らかくするタイプの薬が合っていることが多いです。即効性を求めて刺激性下剤の量を自己判断で増やすことは避け、効きが悪いと感じたら医師や薬剤師に相談してください。 朝食後にトイレに座る習慣(胃結腸反射) 人間の体は、食べ物が胃に入ると反射的に腸が動くようにできています(胃結腸反射)。この反射が最も起こりやすいのが朝食後です。便意を感じたときに我慢してしまうとチャンスを逃してしまうため、朝は時間に余裕を持ち、朝食後にトイレに座る習慣をつけましょう。 食物繊維・水分など日常でできる工夫 あわせて、こまめな水分補給、野菜・海藻・果物などからの食物繊維の摂取、適度な運動も、便を柔らかく保ち排便リズムを整えるうえで役立ちます。 放置は危険|すぐに受診すべき便秘のサイン 血便・黒色便・貧血・体重減少・急な便通の変化 多くの便秘は姿勢や生活習慣を整えることで改善が期待できますが、なかには見逃してはいけない病気が隠れていることがあります。次のようなサインがある場合は、単なる便秘と自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。 便に血が混ざる、黒っぽい便が出る 健康診断で貧血を指摘された ダイエットをしていないのに体重が減る 40歳以上で、これまで快便だったのに急に便秘になった 便が急に細くなった 激しい腹痛、嘔吐、お腹の張りなど強い症状を伴う 大腸カメラ検査でわかること これらのサインの背景には、大腸ポリープや大腸がんなどの病気が隠れていることがあります。大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)では、大腸の中を直接観察し、こうした病変の有無を確認できます。気になる症状が続く方は、一度検査を検討してみてください。 まとめ|出口便秘はまず「足台」と「呼吸」から 最後に、今日のポイントを3つにまとめます。 出口便秘は、力任せにいきむよりも「お尻の力を抜く」ことが大切 コツは姿勢と呼吸。足台(10〜15cm)を置き、「考える人」のように前傾して、息を吐きながらゆるやかにいきむ 血便や急な便通の変化など、便秘以外の症状を伴う場合は迷わず医療機関へ まずはトイレに足台を置くことから、ぜひ試してみてください。 便秘や便通のお悩み、大腸カメラ検査のご相談は、中島クリニックまでお気軽にお問い合わせください。 中島クリニック 〒663-8003 兵庫県西宮市上大市3丁目1-10 https://www.nakajima-clinic.com/
- 便がスムーズにでる姿勢「ロダンの考える人」
おはようございます。中島クリニック院長 中島敏雄です。 【質問】 便秘で困っています。何かよい方法ありますでしょうか? 【答え】 便がスムーズにでる姿勢を紹介します。キーワードは『足台』と『ロダンの考える人の姿勢』です。膝をまげて、少し前かがみの姿勢。足台に足を置いて膝を深く曲げる。これがスムーズにするっと便が出やすくなる理想の姿勢です。前屈みの姿勢が理想の排便姿勢なのです。おしりと直腸(おしりから入ってすぐの腸)は真っ直ぐ姿勢を正していると、おしりと直腸が鋭角に折れ曲がっています。まっすぐな姿勢ではいきんでもなかなか便は出ません。前かがみの姿勢になると緩んで出やすくなるのです。さらにこの角度を緩めるために足台をつかうと効果的です。ロダンの考える人のように少し前屈みの姿勢。そして足台を使ってかがむ姿勢を深くする。ちょっとした工夫。効果あります。トイレでいきむ時間が短くなり残便感も減ります。ロダンの考える人の姿勢 ↓↓↓ 写真と詳しい説明をリンク先に書きました。よろしければどうぞ。 便秘は理想の姿勢で解消?これでスッキリ快便 のコツ 今日もスッキリ快便。今日も素敵な一日でありますように。 中島クリニック(内科、消化器内科、胃カメラ、大腸カメラ)https://www.nakajima-clinic.com/
- 便秘は理想の姿勢で解消?これでスッキリ快便 のコツ
日本人の7人に1人が便秘の悩みをかかえています。 朝スッキリと便がでると、快適に一日すごせますね。 便秘のみならず、便がでるまでに時間がかかる、出ても残便感があるなど、便にかかわる悩みはつきることがありません。 排便の悩み解決の一助となる、排便時の姿勢についてお話いたします。 ポリープやがんが原因の便秘ではなことの確認 7人に1人が悩んでいる便秘。 下痢でトイレに何度も走るのも辛いですが、血圧が上がるほど一生懸命イキんでようやく便がでる便秘も辛いものです。 便秘の薬は薬局で何種類も売られているので簡単に手に入ります。 大腸を刺激して便を出すビサコジルを主成分とする薬剤や便を軟らかくする酸化マグネシウムが主成分の下剤などが中心となります。 水分や繊維質不足などからの便秘であれば、薬でなんとか出すのもよいのですが、注意する必要があるのは腸がポリープやがんで詰まって出なくなっている便秘です。 大腸ポリープやがんで腸が詰まっている便秘は、放っておくと腸閉塞となり命にかかわることになりかねません。 便秘薬よりも、ポリープや大腸がんなどの根本的な治療が必要となります。 便秘だからと安易に薬をのまずに、まず大腸ポリープや大腸がんが原因でないことの確認です。 ポリープや大腸がんが分かる血液検査があるとよいのですが、残念ながらありません。 大腸カメラで、大腸の中を見るのが最も正確な検査です。 大腸カメラで重篤な病気が隠れていないことを確認してください。 初めての大腸カメラ検査は痛くない(中島クリニックの大腸検査) 理想の排便姿勢 みなさまはどんな姿勢でトイレされてますでしょうか? 便座に座って姿勢を正してでしょうか、それとも前かがみになってでしょうか。 便秘でない方は、便座に座ればスルッと出る。 姿勢を意識することはないでしょう。姿勢を正していても簡単にでます。 でも、便秘の時は前かがみの姿勢で、きばるのではないでしょうか。 そうです、この前かがみの姿勢こそが排便の時に大切なのです。 その前屈みの姿勢が、理想の排便姿勢なのです。おしりと直腸(おしりから入ってすぐの腸)は真っ直ぐ姿勢を正していると、おしりと直腸が鋭角に折れ曲がっています。 なので、まっすぐな姿勢ではいきんでもなかなか便は出ません。この角度が前かがみの姿勢になると緩んで出やすくなるのです。 洋式の便器よりも、和式の方が理想の排便姿勢に近づきます。和式は足疲れますけどね。 姿勢を例えるとすれば、ロダンの考える人です。 背中の赤い線に注目してください。折れ曲がった鋭角が理想の排便姿勢です。 「出口便秘」をスッキリさせるトイレの姿勢と正しい呼吸法についてはこちら DPMD(足台)を活用した便秘改善 DPMD聞き慣れないことばですね。 DPMD(Defecation Posture Modification Device) 便秘のときに姿勢を変えて排便をしやすくする足台のことを医学論文でかっこつけて書くときの言葉がDPMDです。 DPMD、ただ単に足台のことです。 足台の効果を、研究した報告を紹介します。 (Citation: Modi RM, et al : Implementation of a Defecation Posture Modification Device: Impact on Bowel Movement Patterns in Healthy Subjects. J Clin Gastroenterol. 2018 Oct 22.) 最初2週間は足台なし、後半2週間は足台ありで過ごします。 便がでるまでの時間、回数など詳細に検討しています。 便がすっきり出た感、排便にかかる時間、ともに足台をつかった方が良好な結果でした。 15cm程の足台が、こんなにも効くとはおどろきです。 まとめ 便秘のときに足台を使って、かがむ姿勢を深くする。実に簡単なことですが非常に効果あります。トイレでいきむ時間が短くなり、残便感もへります。 便秘と自己判断する前に、便秘の原因がポリープや大腸がんなどで腸がつまっていることがあります。 今まで便通がよかった方が、急になった便秘、便が細い時は、主治医の先生にまずご相談ください。
- 胃カメラ検査の鎮静剤と麻酔の違いについて
中島クリニック院長の中島です。日々の診療において、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は非常に重要な検査の一つです。この検査に対して「怖い」「苦しい」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。そのような不安を和らげるために、当院では適切な鎮静剤を用いた検査を提供しています。 今回は胃カメラ検査における「鎮静剤」と「麻酔」の違いについて詳しく解説し、安心して検査を受けていただくための情報をお伝えします。 中島院長による「鎮静剤と麻酔の違い」解説動画はこちら この記事の目次 胃カメラ検査の鎮静剤とは 鎮静剤の基本的な役割 当院での鎮静剤使用の考え方 鎮静剤と睡眠の関係 鎮静剤の種類と使用方法 内視鏡検査で使用される主な鎮静剤 鎮静剤の投与方法 投与量の決定と調整 鎮静レベルの評価 鎮静剤と麻酔の違い 鎮静と麻酔の基本的な違い 内視鏡検査での使い分け 内視鏡検査で使用される局所麻酔 なぜ当院では鎮静剤を選択しているのか 鎮静剤を希望する方に多い不安とは 鎮静剤に関する一般的な不安 検査前の不安を軽減するための当院の取り組み 鎮静下での胃カメラ検査の流れ 検査前の準備 検査直前の処置 検査中 検査終了後 鎮静下の意識とは?ウトウトしている感覚? 鎮静状態での主観的体験 鎮静の深さと個人差 鎮静レベルの調整 検査後の注意点とリカバリー時間 検査後の回復過程 検査当日の注意事項 異常時の対応 高齢者のリカバリー時間 鎮静剤の副作用やリスク 一般的な副作用 リスク要因と対策 当院での安全対策 鎮静剤と麻酔の使い分け:当院の考え方 患者さん中心の選択 80歳以上の高齢者への対応 重篤な基礎疾患を持つ方への対応 鎮静剤による胃カメラ検査:メリットとデメリット 最後に:安心して胃カメラ検査を受けるために 当院からのメッセージ 胃カメラ検査を前向きに捉えるために 胃カメラ検査の鎮静剤とは 鎮静剤の基本的な役割 胃カメラ検査で使用する鎮静剤は、患者さんの不安や緊張を和らげ、検査時の不快感を軽減するために使用するお薬です。睡眠薬と似た働きをしますが、完全に意識をなくすものではなく、いわゆる「うとうと」した状態をもたらすものです。このような状態を「意識下鎮静」と呼びます。 鎮静剤の主な目的は以下の通りです。 検査に対する不安や恐怖感を軽減する 咽頭反射(のどの違和感による反射)を抑える 検査中の体動を少なくし、安全で正確な検査を可能にする 検査中の記憶を曖昧にし、不快な記憶を残りにくくする 当院での鎮静剤使用の考え方 当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせて鎮静剤の使用を検討しています。基本的には、希望される方には鎮静剤を使用した検査(鎮静下内視鏡検査)を提供していますが、年齢や持病などを考慮して、安全性を最優先しています。 特に80歳を超える高齢の方や重い持病をお持ちの方については、全身状態を慎重に判断した上で、鎮静剤の使用を控える場合もあります。これは、鎮静剤の影響による呼吸抑制や血圧低下などのリスクを避けるためであり、患者さんの安全を第一に考えた判断です。 鎮静剤と睡眠の関係 鎮静剤による状態は、自然な睡眠とは少し異なります。通常の睡眠では、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しますが、鎮静剤による状態は、ちょうど昼寝をしているような浅い眠りに近い状態です。声をかけると反応できるレベルの意識は保たれていることが多いのが特徴です。 鎮静剤による効果は個人差があり、同じ量のお薬でも、ほとんど眠くならない方から、かなり深く眠ってしまう方まで反応は様々です。そのため、当院では患者さんの体重や年齢、過去の薬剤への反応などを考慮して、適切な量を慎重に判断しています。 鎮静剤の種類と使用方法 内視鏡検査で使用される主な鎮静剤 胃カメラ検査で使用される主な鎮静剤には、以下のようなものがあります。 1. ベンゾジアゼピン系薬剤 最も一般的に使用される鎮静剤で、ミダゾラム(商品名:ドルミカムなど)やジアゼパム(商品名:セルシンなど)が代表的です。これらは鎮静効果に加えて、筋肉の緊張を緩和する作用や健忘効果(記憶を曖昧にする効果)もあるため、内視鏡検査に適しています。 特にミダゾラムは作用発現が早く(静脈注射後1〜2分)、作用時間が比較的短い(30〜60分程度)ため、日帰り検査には適しています。また、健忘効果が強いため、検査の不快な記憶が残りにくいという利点があります。 2. プロポフォール 比較的新しい鎮静剤で、作用発現がさらに早く(30秒程度)、作用時間も短い(数分〜10分程度)という特徴があります。覚醒も早いため、短時間の処置には適していますが、呼吸抑制などの副作用にも注意が必要です。主に麻酔科医や専門的なトレーニングを受けた医師が使用することが多いです。 3. 鎮痛剤との併用 場合によっては、ペンタゾシンなどの鎮痛剤を併用することもあります。特に、処置を伴う内視鏡検査(ポリープ切除など)では、痛みを抑える目的で使用されることがあります。 鎮静剤の投与方法 鎮静剤の主な投与方法は以下の通りです。 1. 静脈内投与(静脈注射) 最も一般的な方法で、腕の静脈に点滴ラインを確保し、そこから鎮静剤を投与します。効果が速やかに現れ、必要に応じて追加投与も可能です。当院でも主にこの方法を採用しています。 2. 経口投与 検査前に錠剤やシロップとして飲んでいただく方法もありますが、効果の発現に個人差が大きく、効果の調整が難しいため、内視鏡検査では静脈内投与が一般的です。 投与量の決定と調整 鎮静剤の投与量は以下の要素を考慮して決定されます。 年齢(高齢者ほど少量に) 体重(体重に応じて調整) 肝機能・腎機能の状態 過去の鎮静剤への反応性 持病の有無と種類 併用薬の影響 特に重要なのは、一度に全量を投与するのではなく、少量から開始して効果を見ながら徐々に追加していく「滴定投与」の考え方です。これにより、過剰な鎮静による呼吸抑制などのリスクを最小限に抑えることができます。 鎮静レベルの評価 鎮静の深さ(鎮静レベル)は、通常以下のようなスケールで評価されます。 最小鎮静(不安軽減):正常な反応があり、ほぼ通常の状態 中等度鎮静:声かけに対して反応があり、呼吸・循環動態は安定 深鎮静:強い刺激でのみ反応し、呼吸・循環動態の維持に注意が必要 全身麻酔:反応がなく、呼吸・循環動態の維持には支援が必要 内視鏡検査では通常、中等度鎮静を目標としています。この状態では患者さんは声かけに対して反応できますが、検査自体の記憶は曖昧になっていることが多いです。 鎮静剤と麻酔の違い 鎮静と麻酔の基本的な違い 鎮静剤と麻酔薬は似ているようで、実は目的も作用も大きく異なります。主な違いは以下の通りです。 1. 目的の違い 鎮静剤:不安や緊張を和らげ、不快感を軽減することが主な目的です。意識は完全になくなるわけではなく、程度の差はあれども何らかの反応が保たれています。 麻酔薬:痛みを感じなくすること(特に局所麻酔)や意識を完全に失わせること(全身麻酔)が目的です。特に全身麻酔では、痛みの遮断、意識の消失、筋弛緩などを目的とします。 2. 意識レベルへの影響 鎮静剤:軽度〜中等度の鎮静では、意識は保たれており、声かけに反応することができます。深鎮静になると反応が鈍くなりますが、強い刺激には反応します。 全身麻酔:完全に意識がなくなり、どんな強い刺激にも反応しません。 3. 気道確保と呼吸管理 鎮静剤:中等度鎮静までであれば、自発呼吸は保たれており、特別な気道確保は必要ありません。 全身麻酔:気管挿管や喉頭マスクなどによる気道確保が必要で、しばしば人工呼吸管理が行われます。 4. 実施者と場所 鎮静剤:適切な訓練を受けた医師(内視鏡医など)が、専用の検査室などで実施することができます。 全身麻酔:通常は麻酔科医が手術室などの特別な設備がある場所で実施します。 内視鏡検査での使い分け 胃カメラ検査において、当院では基本的に鎮静剤を使用しています。これは以下の理由からです。 通常の診断目的の胃カメラ検査では、全身麻酔ほどの深い意識消失は必要ない 鎮静剤で十分な不安軽減と不快感の緩和が得られる 全身麻酔に比べて回復が早く、日帰り検査に適している 副作用やリスクが比較的少ない 一方、一部の医療機関では「麻酔薬」を使用していると表現する場合もありますが、実際には多くの場合、それは「深い鎮静」を意味していることが多いです。真の全身麻酔(気管挿管を伴うもの)は、通常の胃カメラ検査では行われません。 内視鏡検査で使用される局所麻酔 胃カメラ検査では、鎮静剤とは別に、のどの局所麻酔も使用されます。これは内視鏡の挿入時の不快感や咽頭反射を抑えるためのものです。一般的にはキシロカインスプレーやビスカスなどのリドカイン製剤が使用されます。 この局所麻酔は、のどの感覚を一時的に鈍らせるだけで、意識には影響しません。鎮静剤を使用しない場合でも、このような局所麻酔は通常使用されます。 なぜ当院では鎮静剤を選択しているのか 当院では、以下の理由から鎮静剤(特にミダゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬剤)を選択しています。 安全性のバランスが良い(適切な使用であれば副作用のリスクは低い) 適切な鎮静効果が得られる(多くの患者さんが「楽だった」と感じる) 健忘効果により不快な記憶が残りにくい 検査後の回復が比較的早い(多くの場合、30分〜1時間程度で日常生活に戻れる) 拮抗薬(フルマゼニル)があり、必要時に効果を打ち消すことができる これにより、患者さんにとってより快適で安全な検査体験を提供することが可能となります。 鎮静剤を希望する方に多い不安とは 鎮静剤に関する一般的な不安 鎮静剤を使用した胃カメラ検査を希望される方でも、様々な不安を抱えていることがあります。以下に多い不安と、それに対する説明をまとめます。 1. 「効きすぎて目が覚めなくなるのでは?」 鎮静剤は用量によって効果が調整できます。当院では患者さんの状態に合わせて適切な量を慎重に投与しています。また、使用するミダゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬剤は、効果が切れると自然に代謝されて体外に排出されます。さらに、万が一効果が強すぎる場合には、拮抗薬(フルマゼニル)を使用して効果を打ち消すことも可能です。 2. 「薬の副作用が怖い」 どのような薬にも副作用のリスクはありますが、内視鏡検査で使用する鎮静剤は長年の使用実績があり、安全性が確立されています。また、投与中は血圧、脈拍、酸素飽和度などを常に監視しており、異常があればすぐに対応できる体制を整えています。 3. 「検査中に何をされているかわからないのが不安」 鎮静下でも、完全に意識がなくなるわけではなく、声かけに反応できる程度の意識は保たれていることが多いです。また、医師や看護師が常に側にいて、異常がないかチェックしています。何か不安なことがあれば、検査前に医師や看護師にお伝えください。 4. 「依存性があるのでは?」 確かにベンゾジアゼピン系薬剤には依存性の可能性がありますが、それは長期間連続して使用した場合の話です。内視鏡検査での1回限りの使用では、依存症になる心配はほとんどありません。 5. 「検査後に運転できなくなるのでは?」 鎮静剤の影響は個人差がありますが、一般的に検査後24時間は車の運転や機械の操作、重要な契約の締結などは避けていただくようお願いしています。これは、判断力や反射神経に影響が残る可能性があるためです。検査当日は公共交通機関をご利用いただくか、ご家族に送迎をお願いすることをお勧めしています。 検査前の不安を軽減するための当院の取り組み 当院では、患者さんの不安を軽減するために、以下のような取り組みを行っています。 1. 丁寧な事前説明 検査前の診察時に、鎮静剤の効果や副作用、検査の流れなどについて丁寧に説明します。わからないことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご質問ください。 2. リラックスできる環境づくり 検査室は清潔で落ち着いた雰囲気を心がけ、BGMを流すなど、リラックスできる環境づくりに配慮しています。 3. 経験豊富なスタッフによるサポート 経験豊富な医師と看護師が検査を担当し、常に患者さんの状態に配慮しながら検査を進めます。不安な表情や仕草にも敏感に反応し、声かけや励ましを行います。 4. 個別対応の実施 特に強い不安をお持ちの方には、より時間をかけた説明や、必要に応じて段階的な導入(最初は鎮静なしで少しだけ挿入してみる、次回は鎮静ありで行うなど)も検討します。 鎮静下での胃カメラ検査の流れ 鎮静剤を使用した胃カメラ検査は、以下のような流れで行われます。実際の流れをイメージすることで、不安軽減につながりますので、ぜひ参考にしてください。 検査前の準備 1. 問診と同意取得 検査当日、まず問診が行われます。アレルギーの有無、現在服用中のお薬、前回の鎮静剤使用時の反応などを確認します。また、鎮静剤使用についての説明と同意を改めて確認します。 2. 検査着への着替え 検査を受けやすい服装(検査着など)に着替えていただきます。貴重品や眼鏡、入れ歯などの取り外しも行います。 3. バイタルサイン測定 血圧、脈拍、酸素飽和度などのバイタルサインを測定します。 4. 点滴ラインの確保 腕の静脈に点滴の針を刺し、点滴ラインを確保します。このラインから鎮静剤を投与します。 検査直前の処置 1. モニター装着 心電図、血圧計、酸素飽和度モニターなどを装着し、検査中の全身状態を常に監視できるようにします。 2. のどの局所麻酔 内視鏡挿入時の不快感を軽減するため、のどの局所麻酔を行います。キシロカインスプレーを吹きかけたり、ビスカスをうがいしていただいたりします。 3. マウスピース装着 内視鏡の挿入部分が歯や口腔内を傷つけないように、マウスピースを装着します。 4. 鎮静剤の投与 点滴ラインから鎮静剤を少量ずつ投与します。「眠くなってきましたか?」「リラックスできていますか?」などと声をかけながら、効果を確認します。適切な鎮静状態になったことを確認してから検査を開始します。 検査中 1. 内視鏡の挿入 左側臥位(左側を下にした横向きの姿勢)になっていただき、マウスピースから内視鏡を挿入します。 2. 観察と処置 食道、胃、十二指腸を順に観察します。必要に応じて、組織の一部を採取したり(生検)、ポリープを切除したりする処置を行うこともあります。 3. 声かけとケア 検査中も、医師や看護師が常に声かけを行い、状態を確認します。「大丈夫ですか?」「もう少しで終わりますよ」など、安心感を持っていただけるような配慮をします。 4. バイタルサインのモニタリング 検査中は継続して血圧、脈拍、酸素飽和度などのバイタルサインをモニタリングし、異常があればすぐに対応します。 検査終了後 1. 内視鏡の抜去 検査が終了したら、内視鏡をゆっくりと抜去します。 2. 回復室での観察 検査後は回復室で横になっていただき、鎮静剤の効果が切れるまで観察します。バイタルサインのモニタリングは継続して行います。 3. 覚醒の確認 徐々に意識が戻ってくるのを確認します。「お名前を教えてください」「何年生まれですか」など簡単な質問に答えられるか確認します。 4. 検査結果の説明 十分に覚醒したことを確認した後、検査結果について簡単に説明します(詳しい説明は後日の診察時に行うこともあります)。 鎮静下の意識とは?ウトウトしている感覚? 鎮静状態での主観的体験 鎮静剤を使用した際の体験は、人によって様々ですが、多くの患者さんからは以下のような感想が聞かれます。 1. 「ウトウトした感覚」 最も多いのは「昼寝をしているような感じだった」という表現です。完全に眠っているわけではなく、時々周囲の声や音が聞こえたり、何か言われれば反応できるような状態です。 2. 「時間の経過が早く感じられた」 検査中の時間感覚が曖昧になり、「気がついたら終わっていた」という体験をされる方が多いです。実際には30分程度かかる検査でも、「5分くらいだった?」と感じることもあります。 3. 「記憶が部分的に抜け落ちている」 検査の一部の記憶はあるが、全体の流れは覚えていないという場合も多いです。これは鎮静剤の「健忘効果」によるもので、不快な体験の記憶を残さないという利点があります。 4. 「夢を見ているような感覚」 鎮静状態では、夢と現実の境界が曖昧になることがあります。「何か不思議な夢を見ていた」という感想を持たれる方もいらっしゃいます。 鎮静の深さと個人差 鎮静剤の効果には大きな個人差があります。同じ量の鎮静剤でも、ほとんど眠くならない方から、深く眠ってしまう方まで様々です。この個人差に影響する要因としては以下のようなものがあります。 1. 年齢 一般的に高齢になるほど、少量で効果が強く出る傾向があります。そのため、高齢の方には慎重に少量から投与します。 2. 体重・体格 体重が少ない方は、少量で効果が出やすい傾向があります。投与量は体重に応じて調整しています。 3. 普段の飲酒習慣 アルコールを日常的に多量に摂取している方は、鎮静剤の効きが悪いことがあります。 4. 睡眠薬・抗不安薬の使用歴 ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗不安薬を常用している方は、耐性ができているため効果が弱い場合があります。 5. 性格・不安の程度 緊張しやすい性格の方や、検査に対する不安が強い方は、同じ量でも効果が異なることがあります。 鎮静レベルの調整 当院では、患者さんの状態や反応を見ながら、適切な鎮静レベルになるよう鎮静剤の量を調整しています。一般的に目標とする鎮静レベルは以下の通りです。 声かけに対して開眼や返答などの反応がある 呼吸や循環動態が安定している 不快感が軽減され、リラックスした状態である 過度な鎮静(深鎮静)は呼吸抑制などのリスクが高まるため、通常は避けています。一方、鎮静が不十分だと不安や不快感が残るため、患者さん一人ひとりに最適な鎮静レベルを見極めることが重要です。 検査後の注意点とリカバリー時間 検査後の回復過程 鎮静剤の効果が切れる時間は、使用する薬剤の種類や量、個人の代謝能力などによって異なります。一般的なミダゾラムの場合、以下のような回復過程が見られます。 1. 初期覚醒(検査終了後30分〜1時間) 眠気が徐々に薄れ、簡単な会話や指示に従うことができるようになります。ただし、この段階ではまだ判断力や記憶力は完全には回復していません。 2. 中間回復(検査終了後1〜4時間) 日常会話や歩行などの基本的な活動はできるようになりますが、複雑な判断や危険を伴う作業はまだ避けるべき段階です。 3. 完全回復(検査終了後4〜24時間) 鎮静剤の影響がほぼなくなり、通常の活動が可能になります。ただし、個人差が大きいため、慎重を期して24時間は車の運転などを避けるよう指導しています。 検査当日の注意事項 検査当日は以下の点に注意していただくようお願いしています。 1. 移動手段について 検査当日は車やバイクの運転はできません。公共交通機関をご利用いただくか、ご家族やご友人に送迎をお願いしてください。タクシーのご利用も可能です。 2. 食事について 検査後、のどの麻酔が切れていることを確認してから(通常は検査後1〜2時間程度)、水分や食事を摂っていただけます。最初は少量の水から始め、問題なければ徐々に通常の食事に戻ります。 3. 活動制限について 検査当日は激しい運動や入浴(シャワーは可)は避け、安静に過ごしていただくようお願いしています。特に高所作業や危険を伴う作業は控えてください。 4. 飲酒について 検査当日の飲酒は避けてください。アルコールは鎮静剤の作用を増強し、呼吸抑制などのリスクを高める可能性があります。 5. 重要な判断や契約について 検査当日は判断力が低下している可能性があるため、重要な契約や意思決定は翌日以降に延期することをお勧めします。 異常時の対応 以下のような症状が現れた場合は、当院に連絡していただくか、救急医療機関を受診してください。 強い腹痛や胸痛 吐き気・嘔吐が続く 黒い便や血便 38℃以上の発熱 呼吸困難 意識障害 通常、これらの症状が出ることはまれですが、万が一の際に備えて連絡先をお伝えしています。 高齢者のリカバリー時間 高齢の方は、鎮静剤の効果が切れるまでの時間が長くなる傾向があります。これは肝臓や腎臓の機能が加齢とともに低下し、薬物の代謝・排泄が遅くなるためです。そのため、80歳以上の方には鎮静剤の使用自体を控えることもありますが、使用する場合は特に慎重な観察を行います。 また、高齢者は鎮静剤による転倒リスクも高まるため、検査後はベッドからの立ち上がりなどを看護師が介助するなどの配慮をしています。 鎮静剤の副作用やリスク 一般的な副作用 鎮静剤には様々な副作用の可能性がありますが、適切な使用であれば重篤な副作用は比較的まれです。一般的な副作用としては以下のようなものがあります。 1. 呼吸抑制 最も注意すべき副作用の一つで、呼吸回数の減少や浅い呼吸になることがあります。特に高齢者や呼吸器疾患を持つ方、肥満の方などでリスクが高まります。当院では、検査中は常に酸素飽和度をモニタリングし、必要に応じて酸素投与を行うなどの対策を取っています。 2. 血圧低下 鎮静剤により、一時的に血圧が低下することがあります。通常は臨床的に問題となるほどの低下は少ないですが、もともと血圧が低い方や、循環器疾患のある方では注意が必要です。 3. 奇異反応(パラドックス反応) まれに、鎮静剤を投与すると逆に興奮したり、攻撃的になったりする反応が見られることがあります。これを奇異反応と呼びます。特に高齢者やアルコール依存症の方に見られることがあります。 4. アレルギー反応 どのような薬剤でもアレルギー反応の可能性はあります。皮膚の発疹や痒み、呼吸困難、血圧低下などの症状が現れた場合は、すぐに対応が必要です。 5. 筋弛緩作用による転倒 鎮静剤には筋肉の緊張を緩める作用もあるため、効果が残っている間の歩行は転倒リスクが高まります。そのため、完全に覚醒するまでは看護師が付き添うなどの配慮をしています。 リスク要因と対策 以下のような要因がある方は、鎮静剤使用時のリスクが高まる可能性があります。 1. 高齢(特に80歳以上) 加齢に伴い、鎮静剤の代謝・排泄が遅くなるため、効果が強く出たり、長く続いたりすることがあります。当院では高齢の方には原則として少量から開始し、必要に応じて追加投与するか、場合によっては鎮静剤を使用しない選択肢も検討します。 2. 重度の肝機能障害・腎機能障害 肝臓や腎臓は薬物の代謝・排泄に重要な役割を果たすため、これらの機能障害がある場合は鎮静剤の効果が増強・延長することがあります。検査前の血液検査などで機能を評価し、適切な対応を検討します。 3. 呼吸器疾患(COPD、睡眠時無呼吸症候群など) もともと呼吸機能に問題がある方は、鎮静剤による呼吸抑制のリスクが高まります。これらの疾患がある方には、より慎重な投与と厳重なモニタリングを行います。 4. 心疾患・循環器疾患 重度の心不全や不整脈、重症の弁膜症などがある方は、鎮静剤による血行動態の変化のリスクが高まります。必要に応じて、循環器内科医との連携や、より安全性の高い薬剤選択を検討します。 5. 薬物相互作用 複数の薬を服用している方は、鎮静剤との相互作用に注意が必要です。特に中枢神経抑制作用のある薬(睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、オピオイド系鎮痛薬など)との併用では効果が増強される可能性があります。 当院での安全対策 当院では、鎮静剤使用時の安全性を高めるため、以下のような対策を講じています。 1. 適切な患者評価と選択 検査前の診察で全身状態を評価し、鎮静剤使用の適否を慎重に判断します。禁忌や注意が必要な条件がある場合は、個別に対応を検討します。 2. 十分な設備と体制 酸素飽和度モニター、血圧計、心電図モニターなどの監視装置を完備し、万一の際に対応できる救急医療器材(気道確保器具、酸素、救急薬品など)も常備しています。 3. 専門的な研修と訓練 内視鏡医・看護師は鎮静剤使用に関する専門的な研修を受け、副作用や合併症にすばやく対応できるよう訓練を受けています。特に、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿った安全管理を徹底しています。 4. 緊急時の連携体制 重篤な合併症が生じた場合に備え、近隣の高次医療機関との連携体制を整えています。 5. 個別化された鎮静プロトコル 患者さん一人ひとりの状態に合わせた鎮静剤の選択と投与量の調整を行い、画一的な使用は避けています。特にリスク要因がある患者さんには、より慎重な判断と対応を行います。 鎮静剤と麻酔の使い分け:当院の考え方 患者さん中心の選択 当院では、患者さんの安全と快適さを最優先に考え、以下のような方針で鎮静剤の使用を判断しています。 1. 個別化された判断 年齢、体重、既往歴、併用薬、過去の内視鏡検査での経験、不安の程度など、様々な要素を総合的に評価し、その患者さんに最適な方法を選択します。画一的なアプローチは避け、一人ひとりに合わせた対応を心がけています。 2. 患者さんの希望を尊重 「不安で怖いので鎮静剤を使ってほしい」「意識がある状態で検査を受けたい」など、患者さんの希望を尊重します。ただし、明らかに医学的に不適切と判断される場合(重篤な合併症のリスクがある場合など)は、その理由を丁寧に説明し、別の選択肢を提案します。 3. 段階的アプローチ 初めて内視鏡検査を受ける方や不安が強い方には、最初は少量の鎮静剤から開始し、反応を見ながら調整する方法を取ることもあります。これにより、過剰な鎮静を避けつつ、十分な不安軽減効果を得ることができます。 80歳以上の高齢者への対応 当院では、80歳以上の高齢者には原則として鎮静剤の使用を控える方針としています。その理由は以下の通りです。 1. 副作用リスクの増加 高齢になるほど、呼吸抑制や血圧低下などの副作用リスクが高まります。また、薬物の代謝・排泄能力が低下するため、効果が強く出たり、長く続いたりする傾向があります。 2. 潜在的な疾患のリスク 高齢者では、未診断の認知症や脳血管障害、心疾患などが潜在していることがあり、鎮静剤がこれらの症状を顕在化させたり悪化させたりする可能性があります。 3. 転倒リスク 高齢者は鎮静剤による平衡感覚の低下や筋力低下の影響を受けやすく、検査後の転倒リスクが高まります。 ただし、この方針は絶対的なものではなく、個別の状況に応じて判断します。例えば、以下のような場合は、十分な注意のもとで少量の鎮静剤を使用することもあります。 極度の不安や恐怖心がある 過去の検査で強い咽頭反射があり、検査が困難だった 全身状態が良好で、合併症のリスクが低いと判断される 重篤な基礎疾患を持つ方への対応 重度の心疾患、呼吸器疾患、肝疾患、腎疾患などの重篤な基礎疾患をお持ちの方には、以下のような対応を行っています。 1. 専門医との連携 必要に応じて、それぞれの専門医(循環器内科医、呼吸器内科医など)と連携し、内視鏡検査および鎮静剤使用の適否について判断します。 2. 代替法の検討 鎮静剤のリスクが高いと判断される場合は、のどの局所麻酔のみで行う方法や、細径内視鏡(鼻から挿入する細い内視鏡)の使用など、代替法を検討します。 3. より安全な環境での検査 リスクが特に高い場合は、より高度な監視体制や救急対応が可能な医療機関(総合病院など)での検査を勧めることもあります。 鎮静剤による胃カメラ検査:メリットとデメリット 鎮静剤を使用した胃カメラ検査のメリットとデメリットを整理すると、以下のようになります。 メリット 不安や恐怖感の軽減 不快感の軽減 咽頭反射の抑制による検査の円滑化 患者さんの体動が少なくなり、より正確な検査が可能 健忘効果により不快な記憶が残りにくい 次回検査への心理的ハードルが低くなる デメリット 呼吸抑制、血圧低下などの副作用リスク 検査当日の運転や危険を伴う作業ができない 回復のための時間が必要 高齢者や特定の疾患を持つ方では使用制限がある 追加の費用がかかる場合がある(保険適用外の場合) これらのメリットとデメリットを総合的に判断し、患者さん一人ひとりに最適な方法を選択することが重要です。 最後に:安心して胃カメラ検査を受けるために 当院からのメッセージ 胃カメラ検査は、胃や食道の病気を早期に発見し、治療につなげるための重要な検査です。しかし、多くの方が「怖い」「つらい」というイメージを持っていることも事実です。 当院では、そのような不安や負担を少しでも軽減できるよう、鎮静剤の適切な使用を含め、患者さん一人ひとりに合わせた検査方法の提案と丁寧な対応を心がけています。 鎮静剤は魔法の薬ではありませんが、適切に使用すれば多くの方にとって検査をより快適なものにする助けとなります。ただし、すべての方に適しているわけではなく、特に高齢の方や持病のある方には注意が必要です。 何よりも大切なのは、患者さんと医療者の間での十分なコミュニケーションです。検査に対する不安や疑問、希望などがあれば、遠慮なくお伝えください。私たちはそれらを丁寧に聞き、可能な限り対応させていただきます。 胃カメラ検査を前向きに捉えるために 胃カメラ検査に対する不安や恐怖を和らげるために、以下のようなことを心がけていただければと思います。 正確な情報を得る インターネットやSNSには時に誇張された情報や古い情報が含まれていることがあります。不安な点は医師や看護師に直接質問するのが最も確実です。 過去の経験にとらわれすぎない 「以前つらかった」という経験をお持ちの方も多いですが、内視鏡検査の技術や機器は日々進歩しています。以前と同じだと決めつけずに、新しい経験として臨んでみてください。 検査の意義を理解する 胃カメラ検査は単なる不快な経験ではなく、自分の健康を守るための大切なステップです。早期発見・早期治療につながる重要な検査であることを意識すると、心構えも変わってくるかもしれません。 リラックス法を活用する 検査前の数分間、深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、リラックスできる画像をイメージしたりすることで、緊張を和らげることができます。 当院では、これからも患者さんの立場に立った検査環境の提供に努めてまいります。「胃カメラ検査は怖くない」と実感していただけるよう、スタッフ一同、日々研鑽を重ねています。 どうぞ安心して検査をお受けください。あなたの健康をサポートすることが、私たちの最大の喜びです。
- 2026年夏期休診について《8月7日(金)~8月11日(火) 休診》
2026年夏期休診について《8月7日(金)~8月11日(火) 休診》ご不便をおかけ致します。 ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
- 左向きで寝ると逆流性食道炎が楽になる?睡眠姿勢と胃酸逆流の関係
逆流性食道炎とはどのような病気か 逆流性食道炎は、胃液が食道へ逆流し、食道粘膜に炎症が起こることで胸やけや呑酸、のどの違和感や痛みといった不快な症状が現れる消化器疾患です。原因はさまざまですが、代表的なものとしては下部食道括約筋の緩みが挙げられます。この括約筋は本来、胃の内容物が逆流しないように食道と胃のつなぎ目をしっかり閉じている筋肉ですが、過度の腹圧、加齢、肥満、食道裂孔ヘルニアなどによってその機能が低下すると、胃酸が食道に上がりやすくなってしまいます。 また、食後すぐに仰向けで寝たり、前かがみになる姿勢、喫煙やアルコール、香辛料・脂肪分の多い食品の過剰摂取も、逆流を誘発する要因となるため注意が必要です。 胃酸逆流と睡眠姿勢の深い関係 なぜ左向きが推奨されるのか 人の胃は体の左側に位置しており、胃の中で分泌された胃液は重力の影響を受けて、左向きに寝ているときは下方に溜まりやすくなります。このとき、食道とのつなぎ目は胃の上部にあるため、胃液が食道に上がりにくくなると考えられています。実際に、胃カメラ検査でも、左側を下にした姿勢では胃内容物の逆流が抑えられ、食道粘膜の保護に働いていることが確認される場面があります。 右向きに寝てしまうと、逆に胃酸が食道の方へと移動しやすくなるため、夜間に胸焼けや吐き気、ゲップといった症状が出やすくなる可能性があります。したがって、就寝中の体勢は軽視できないポイントのひとつです。 左向きの姿勢によって期待される効果 左側を下にして寝ることで、胃液が自然に胃の底部へと留まりやすくなり、下部食道括約筋への圧力も軽減されるため、夜間の逆流を防ぐことができます。また、食道内に炎症がある状態でも、刺激が加わりにくくなり、粘膜の修復を妨げにくくなることも期待されます。結果として、睡眠時の不快感が減少し、睡眠の質が向上する可能性が高くなります。 左向きで寝れば逆流性食道炎は治るのか? 逆流性食道炎の根本的な治療には、薬物療法や生活習慣の見直し、場合によってはピロリ菌の検査・除菌、さらには胃カメラ検査などによる病変の診断と経過観察が必要です。そのうえで、左向きで寝ることはあくまで「症状の軽減を助ける補助的な対策」として効果が期待されます。 とくに、夜間に胸やけや呑酸などの症状が強く現れるタイプの方は、寝姿の工夫だけで症状が大きく変わることもあります。ただし、左向きの姿勢だけで完全に逆流が止まるわけではありません。胃液の分泌が過剰であったり、粘膜にびらんがあるような状態では、やはり医師による適切な診察と治療が必要となります。 症状が続く場合は早めの受診と検査を 逆流性食道炎は自然治癒が見込めるケースもある一方で、症状を放置したままにしておくと、食道の粘膜が慢性的に傷つき、バレット食道や食道がんといった合併症のリスクが高まる可能性があります。定期的な胃カメラ検査を通じて粘膜の状態を直接観察し、必要に応じて薬物療法や食生活の改善を組み合わせていくことが望まれます。 当院では鎮静剤を使用した内視鏡検査に対応しており、患者様の負担を最小限に抑えながら、逆流性食道炎を含む消化器疾患全般の診断・治療を行っています。症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 姿勢の工夫は“補助的な予防策”として有効 左向きで寝ることで、胃食道逆流症の夜間症状が軽減される可能性は医学的にも理にかなっています。とはいえ、それだけで病気が治るわけではありません。逆流性食道炎の原因は多岐にわたり、粘膜の状態、胃酸分泌の程度、自律神経のバランス、喫煙・飲酒・早食いなどの生活習慣、さらにはピロリ菌感染や便秘などの要因も複雑に関係しています。 症状が慢性化している、薬を飲んでも改善しない、食後や就寝時に胸やけがあるといった場合には、内科または消化器内科を受診して医師による適切な診断と治療を受けることが大切です。当院では一人ひとりの症状に応じた治療方針をご提案しておりますので、「これは逆流性食道炎かもしれない」と感じたときには、どうぞ早めにご予約・ご相談ください。 中島院長による「逆流性食道炎」解説動画はこちら 内容 このチャンネルでは胃・腸・肝臓・膵臓など、消化器に関する病気や検査(胃カメラ・大腸カメラ)を中心に、専門医がわかりやすく解説します。 腸活、食生活、健康管理、クリニックの日常など、みなさんの“おなかの健康”に役立つ情報をお届けしています。 「夜中に突然、胸焼けがして目が覚めてしまう…」 「胃酸がこみ上げてきて、喉が詰まる感じで眠れない…」 そんなつらい夜の胸焼けに悩まされていませんか? それはもしかしたら、「逆流性食道炎」のサインかもしれません。 実は、夜の胸焼けを抑えるためには、お薬だけでなく「眠るときの姿勢」や「夕食の時間」がとても重要なカギを握っています。体の構造を知るだけで、お家ですぐにできる対策があるのです。 この動画では、消化器内科の専門医が、みなさんからよくいただく6つの疑問に答えながら、夜に心地よく眠るための「魔法の寝方」を分かりやすく解説します! この動画を見るメリット 夜中の胸焼けをラクにする「理想の寝姿勢」が分かります 枕の高さの正しい合わせ方(バスタオルでの代用方法)が分かります 夕食から就寝まで、どれくらい時間を空ければいいのか目安が掴めます 市販の胃薬と病院のお薬の違い、併用の注意点がすっきり理解できます つらい胸焼けを我慢せず、正しい知識を取り入れて、今夜から心地よい眠りを取り戻しましょう! 目次(タイムスタンプ) 00:00 オープニング:夜の胸焼けで眠れない方へ 01:11 今日の大事なポイント 01:30 ギモン① 体の左側を下にして寝るといいと聞いたが本当? 02:33 ギモン② 枕の高さはどれくらいがベスト? 03:21 ギモン③ 食後どれくらいで横になるのがいい? 04:39 ギモン④ 逆流性食道炎と胸焼けは同じこと? 06:00 ギモン⑤ 市販の胃薬と病院でもらう薬の違いは?併用はできる? 07:15 ギモン⑥ やってはいけないNGな寝方はある? 08:12 今日の内容のまとめ
- 大腸カメラを丸ごとを知っていれば怖くない!|中島クリニックの大腸検査
大腸の検査を定期的にしていますか? 大腸カメラは皆さんが嫌いな検査の上位にあがる項目ですよね。 嫌いな理由としては、苦しそう。前に受けた時に痛かった。 怖い、、などさまざまだと思います。 中島クリニックの大腸カメラは痛くない、苦しくないで定評があります。 何故、苦しくないのか、当クリニックでの大腸カメラの実際についてご説明したいと思います。 ポイントは、 しっかりとした準備 適切な大腸カメラの選択 医師の技量 の3つになります。 準備をしっかりとして腸の中をからっぼにしよう まずは、しっかりとした前準備をすることが必要です。 つまり、カメラをうける前日からのお食事と、下剤の処置になります。 なぜなら、残便が残っていると見えにくい場所ができてしまったり、 残便を吸引(カメラである程度は吸引回収できます)する時間が余計にかかったりします。 果ては、残便で視野が確保できにくくなり、腸に注入する空気量が増えてお腹の張り感が強くなってしまいます。 ですので、前処置は痛くない大腸カメラを受けて頂くにあたり重要なポイントとなります。 当院では、通常の方には前日に検査食、前日の晩・当日朝と下剤・洗腸剤を服用して頂いております。 入念な前準備の説明はこちら お食事で食物繊維の多いものをとると、当然便の量が増えますので、 前日は消化のよいものをとって頂く方がよいのですが、個々人で準備となると悩まれる方が多いのが現状です。 西宮市の中島クリニックでは、間食のビスケット、晩のおかゆ・ハンバーグといった検査食を提供しておりますので安心して食事をして頂くことが可能です。 もちろん、(味は結構好評なのですが)検査食はちょっとなぁ…という場合は前日のお食事について指導させて頂くことも可能です。 その後の下剤(ラキソベロン内用液)・洗腸剤(マグコロールP、モビプレップなど)の選択に関しては、排便が毎日ある方、便秘症の方などで医師が適切なものを選択させて頂いております。特に便秘症の方には、ある程度以前からの緩下剤の内服など、お一人お一人に応じた処置をさえて頂いております。 さて、患者さんに頑張って頂くのはここまでです。 適切な大腸カメラの選択~患者さんに負担の少ない良質な機器を取り入れる 続いてのポイントは 適切なカメラの選択、です。 当院では、カメラの検査は全てオリンパス社の最上位専門施設用内視鏡システム、EVIS LUCERA ELITEを使用しております。 これは、大学病院やがんセンターで使われている専門施設用内視鏡システムです。 西宮市内では、兵庫医科大学病院、県立西宮病院、西宮市立中央病院で同じ内視鏡システムが使用されています。 医療機器の進歩、とくに画像を扱う医療機器、胃カメラ、大腸カメラ、CTなどの医療機器の発達はめざましいものがあります。最先端の技術、過去から蓄積された技術の粋、すべては最現況最新のシステムに投入されます。 画像解像度、画質分解能すべてにおいて、最新機器が最良の選択枝となります。 このシステム専用のカメラとして発売されている大腸カメラのシリーズが主に290系です。当院では主にPCF-H290ZIというカメラを用いております。 以前の大腸カメラに比してさらに口径は小さくなり(φ11.7mm)、かつポリープなどがあった際には拡大観察が110倍まで可能となりました。 検査を受ける方にとって、カメラは細い方が楽に受けることができます。 以前の大腸カメラより細いけどコシがあるので挿入しやいため、より苦痛のない検査が可能となりました。 PCF-H290ZIというカメラは、カメラは細く、非常に鮮明な画像がえられ、拡大観察もできます。 患者さんにやさしく、高画質で最良のスコープです。 過去になんどもお腹の手術をされた方、子宮内膜症や慢性憩室炎を繰り返している方は、癒着で腸管が屈曲変形しており、通常のカメラで検査が出来ないことがあります。 癒着など通常カメラで検査ができない方用に、専用のさらに細いカメラも用意しております。 直径9.2mmと世界一細い大腸カメラです。 このように、患者さんに負担が少なく、かつ精度の高い機器を使用することで、病気の早期発見にもつながるので安心して大腸カメラを受けて頂く要因のひとつとなっております。 熟練した経験と技量をもつスタッフの導入 そして最後に大事なことは医師の技量です。 これは、言わずもがな、ですね。 大腸カメラは、まず大腸の一番奥、盲腸まで挿入をしてから観察をしながら肛門まで戻ってくる検査になります。 つまり、挿入時にはできるだけ空気を入れずに奥まで到達した方が良いのですが、技術が未熟な医師の場合は次に進む場所がわからずついつい空気の量が多くなってしまいます。 そうすると、お腹の中で腸が膨らむので患者さんもしんどいですし、腸がふくらむと挿入自体が実はどんどん難しくなっていきます。 我々は、しぼんだ腸管をあたかもアコーディオンのようにたぐり寄せながら進んでいくのですが、空気がはいると当然腸をたたむことができなくなってしまいます。大腸の一番奥まで到達が困難になってしまうのです。 中島クリニックでは、内視鏡検査スペシャリストである、消化器内視鏡専門医のみが検査をおこなっております。中島クリニックでは、内視鏡検査スペシャリストである、消化器内視鏡専門医のみが検査をおこなっております。 大腸検査の熟練度を判断する指標のひとつに検査の完遂率があります。 複雑に屈曲した大腸のたわみを解除しながら、大腸の一番奥まで内視鏡を挿入できた割合です。 大腸カメラ検査の完遂率は99.8%以上を保っております。2016年度大腸検査完遂率は100%でした。 他院の検査がつらかった、痛みで途中で検査をやめてしまったという方も是非ご相談ください。 中島院長による「大腸カメラのサイン」解説動画はこちら まとめ 正確で楽な大腸検査のため、3つがそろうことが大切です 1. 大腸検査前の検査食、患者さんにあう下剤選択 2. 適切な大腸カメラの選択 3. 医師の技量 中島クリニックでは患者さんの不安を軽くするため、きちんと丁寧に説明させて頂いております。 従って一度診察をして事前準備を入念に行っております。 大腸カメラ検査の予約はお電話ではできませんが、大腸カメラについてお問合せがありましたらお気軽にご連絡ください。
- がん予防としての内視鏡検査
がんは日本人の死亡原因のトップで、生涯で2人に1人が発症します。 そして、がんの症状は初期段階では自覚しにくいものが多く、気づいたときには手遅れになってしまうこともあります。がんを早く見つけるためには、どうすればいいのでしょうか? その方法の一つは、定期的な検診を受けることです。そして消化器のがんは、内視鏡検査で高い精度で診断できます。 今回はがん予防としての内視鏡検査について、わかりやすく説明します。がんを早期発見、早期治療するために参考にしてください。 内視鏡検査とは 内視鏡検査とは、先端にカメラがついた細い管を口や肛門から体内に入れて、消化器の状態をチェックする検査です。 食道や胃、十二指腸、大腸などの粘膜にできたポリープや潰瘍などの異常を発見できます。また、異常な部分から組織を採取して、がん細胞の有無を調べられます。 内視鏡検査のメリットは、小さながんでも見逃さずに見つけられることです。さらに、内視鏡を使って、早期のがんをその場で切り取ることも可能です。 内視鏡検査には、胃や十二指腸を見る胃内視鏡検査や、大腸や直腸を見る大腸内視鏡検査などがあります。それぞれの検査には、準備や手順が異なりますので、事前に医師から説明を受けてください。 中島院長による「大腸がん予防」解説動画はこちら 内視鏡検査によるがん予防の効果 内視鏡検査は、がんを防ぐために有効な検査です。科学的なデータによると、胃がんや大腸がんは、内視鏡検査で早期発見・早期治療することで予防できる可能性が高いと言われています。 胃がんは、日本人の男性では3番目に多く、男女合わせても3番目に多いがんです。50歳以上の方に多く見られ日本人のがんの死亡数第3位になります。内視鏡検査では胃の粘膜を直接観察して、異常な部分を見つけられます。早期発見された胃がんの5年生存率は96%です。 大腸がんは、日本人の男女ともに2番目に多いがんで、男女合わせると最も多いがんです。40歳以上の方に多く見られ、日本人のがんの死亡数第2位になります。内視鏡検査では大腸の内壁を直接観察して、ポリープや腫瘍などの異常な部分を見つけられます。早期発見された大腸がんの5年生存率は約90%です。 出典:最新がん統計|国立がん研究センター がんの一次予防と二次予防 一次予防とは、がんになる原因やリスク要因を避けることで、がんの発生を予防することです。例えば、禁煙や節酒、食生活の改善などが一次予防にあたります。 二次予防とは、がんになってしまった場合に、早期に発見して治療することで、がんの進行や死亡を予防することです。例えば、がん検診や自己検診などが二次予防にあたります。内視鏡検査は二次予防の有効な手段の一つです。 胃内視鏡検査と胃がん死亡リスクの低下 胃がんの検査を受けることは、胃がんになるリスクや死ぬリスクを減らすことになります。検査は、胃X線検査と胃内視鏡検査の2種類があります。 多目的コホート研究では、13年間にわたって約9万人の人を追跡調査しました。その結果、胃X線検査や胃内視鏡検査を受けた人は、受けなかった人よりも胃がんによって死ぬリスクが低かったというデータがあります。 具体的には、胃X線検査を受けた人は37%、胃内視鏡検査を受けた人は61%も死ぬリスクが減りました。また、進行した胃がんになるリスクも、胃X線検査を受けた人は12%、胃内視鏡検査を受けた人は22%も減ったのです。 出典:胃内視鏡検査と胃がん死亡・罹患との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 大腸内視鏡検査と胃がん死亡リスクの低下 イギリスで行われた研究では、大腸内視鏡検査(S状結腸鏡)を受けた人は、受けなかった人よりも、大腸がんになるリスクや死ぬリスクが低かったという報告があります。 具体的には、大腸内視鏡検査を受けた人は、受けなかった人よりも、大腸がんになるリスクが26%減り、大腸がんで死ぬリスクが30%減りました。 この研究からわかることは、大腸内視鏡検査は一回だけでも大腸がんを防ぐ効果があるということです。そして、その効果は少なくとも17年間持続するということでした。 出典:大腸内視鏡を1回やれば、17年後まで死亡率が下がっていた | MEDLEYニュース 消化器のがんを早期発見するための内視鏡検査 内視鏡検査は、消化器のがんを早期発見・早期治療するために有効な方法です。食道や胃、十二指腸などの上部消化管や、大腸や直腸、肛門などの下部消化管の状態を詳しくチェックできます。そして、異常な組織を切除したり、生検することも可能です。 ただし、内視鏡検査だけではがんを完全に防ぐことはできません。一次予防として、生活習慣の改善や定期的な健康診断も忘れずに行うことが大切です。がん予防のためには、自分の体と向き合い、自分に合った検査方法を選択することが重要になります。 【参考サイト】 最新がん統計|国立がん研究センター 内視鏡検査 | 国立がん研究センター がんという病気について:[国立がん研究センター 内視鏡検査はがんの予防になる?|かんだクリニック 胃カメラで見つかる「がん」は?~食道がん、胃がんを知ろう~|たまプラーザ南口胃腸内科クリニック 胃がんや大腸がんは予防する時代へ 内視鏡で行う「がん検査」|ドクターズ・ファイル 食道がん|国立がん研究センター 胃がん|国立がん研究センター 胃がんの生存率は?ステージごとの生存率や手術後の再発率などを解説 | MEDLEY 大腸がんの統計①:ステージ1,2,3,4の生存率、転移した時の生存率 | MEDLEY
- 胃カメラ検査の注意点7選!当日の飲み物など
胃カメラ検査を始めて受けることになった時、不安になっていませんか? 検査前日はいつも通りに仕事できるのだろうか 前日の食事食べてはいけないものあるのだろうか 前日の食事は何時までいいのだろうか 検査当日の朝、水は飲んでいいのだろうか 検査終わった後は、何時から食事を食べていいのだろうか 担当先生に聞きたいこと、たくさんあると思います。そんな疑問質問にお答えします。 胃カメラ検査の気になる疑問 胃カメラ検査の前日はいつも通り仕事ができるのか はい、できます。いつも通りの生活で大丈夫です。 胃カメラ検査前日は夜遅い時間に晩御飯を食べないようにする必要がありますが、その他、生活上で留意することありません。いつも通り朝起きて、朝食通勤仕事昼食仕事全く問題ありません。 胃カメラ検査前日の食事について 検査前日は、晩御飯を夜10時までに終わらせてください。胃カメラ検査前日、お昼まではいつも通り食事食べることができます。夜10時以降は何も食べないでください。 それまでは普通に夕食を取って頂いて構いません。 午後検査の方は朝7時までに朝食をすませ、それ以降は何も食べないでください。もう1点、注意は「食事は夜10時まで」ですが、それ以降も水分はとっていただいて大丈夫です。食事と違い水分は胃に長時間残りません。 検査に影響ありませんので夜10時以降も飲んでも大丈夫です。 むしろ、脱水を予防するために水分はのどの渇きに応じて十分にのんでください。 胃カメラ検査当日の朝の水分はどのくらい摂取可能か 検査当日の朝、水分はとってよいのでしょうか?検査当日の朝も、水分はとって大丈夫です。胃カメラ検査当日は、朝食事を食べないのは当然です。朝食事をたべると胃の中に食べ物(食物残渣)残ってしまいますので。 検査当日の朝水分を飲んでも、検査に影響しません。仮に胃の中に水分が残っていても、内視鏡で取り除いて胃の中をすみずみまで観察することができますのでご安心ください。前日の夜10時以降と同じく、脱水にならないように、のどの渇きにおうじて水分は十分におとりください。 水以外で飲んでも大丈夫なものはあるのか 色のついていない飲料、例えばスポーツドリンクは検査当日朝飲んで大丈夫です。検査当日、水、色のついていないスポーツドリンクはOKです。色がついている飲料、例えばコーヒーやコーンポタージュなどはダメです。 そりゃそうですよね。 中島院長による「胃カメラ検査の注意事項」解説動画はこちら 胃カメラ検査後の食事、アルコールは飲んでも大丈夫か 胃カメラ検査後の食事は観察のみで終わったとき(生検していないとき)は、制限ありません。好きなものを食べていただいて大丈夫です。 検査当日の夜アルコールもOKです。胃カメラ検査時に、ピロリ菌検査や生検など、小さな組織を取ったときは、検査当日の食事は脂っこいものを控えるようにしてください。また、アルコールは検査当日夜飲まないでください。検査翌日からはアルコール解禁で、飲んでも大丈夫です。 胃カメラ検査後、車やバイクの運転はできるのか 胃カメラ検査当日は、車やバイクの運転はしないでください。胃カメラの時に鎮静剤を使用します。 眠気は30分ほどでとれますが、検査当日は、車、バイク、さらには自転車にのるのも安全のため避けてください。自転車、バイク、自動車でのご来院はお控えください。 胃カメラ当日の入浴、シャワーについて 胃カメラ検査当日、入浴、シャワーの制限はありません。いつも通りの生活できます。 胃カメラ検査を受けた翌日の注意点 胃カメラ検査を受けた、翌日生活上の注意はありません。いつも通り、通勤、仕事OKです。注意していただきたいのは、便の色です。特に胃カメラ検査の時にピロリ菌検査や生検(組織をとる検査)をしたときには、まれに出血することががあります。胃から出血すると便が「黒く」なります 万が一便が黒いことがあれば、至急医療機関に連絡を入れてください。 胃カメラを受けた時の注意点まとめ 胃カメラ検査をうける前にいろいろな心配なこと、主治医の先生に確認したいことがあると思います。今回は食事、生活上の注意を中心にまとめました。要するに胃カメラ検査前日夕食は夜10時まで水分摂取はOK、スポーツドリンクもOK検査当日の自転車、バイク、車の運転は避ける(鎮静剤使用するため)
- 3割の女性は大腸カメラ、女性医師を希望
大腸カメラ検査、精神的なハードル高い理由 食生活の欧米化、高脂肪、高カロリー食で、大腸がんが急増しています。高脂肪、高カロリー食で増えるのは大腸癌と乳がんです。 死亡率では女性の1位が大腸癌、男性では3位が大腸癌です。大腸カメラでの、大腸癌、早期発見、早期治療が今後ますます重要になってきます。 頭では大腸検査大切と分かっていても、なんとなく精神的なハードルが高い検査です。 大腸検査は痛い検査の代表のように思われているようですが、そんなことありませんのでご安心ください。 丁寧に前処置(大腸検査食、腸をきれいにする洗腸液)をして、丁寧に熟練した内視鏡医が担当すれば、けっしてしんどい検査ではありません。 参考記事 ●大腸カメラを丸ごとを知っていれば怖くない!|中島クリニックの大腸検査 ●炭酸ガスを用いる検査後も楽な大腸カメラ検査 内視鏡機器、内視鏡技術はものすごいスピードで進歩しており、しんどかったり痛かったりすることのない大腸検査ですが、精神的なハードルはやはり高いのは確かです。 精神的なハードルの一つとなっているのが、担当する医師の性別にあるのか調べてみました。 ■26%の女性が、大腸検査、女性医師を希望 医師の立場からすると、医師の性別は全く関係なく、経験を積んだ内視鏡医が大腸検査を担当することが大切です。 が、お尻からカメラを入れて大腸を調べる検査、恥ずかしい気持ちがともなうのは当然です。 海外のデータとなるのですが、 30.8%の女性が大腸内視鏡検査施行医師の性別希望です。 ヒスパニックの女性は35%と高い傾向があります。 男性は特に検査施行医師の性別には好みがなさそうなのですが、20.4%の人が担当性別に希望がある結果です。 3割強の女性が内視鏡担当の性別に好みがあり、そのうち84.8%が女性担当医師希望です。 女性の26.1%が、女性医師をこのむ傾向ということです。 (Citation: Zapatier JA et al. Preferences for ethnicity and sex of endoscopists in a Hispanic population in the United States. Gastrointest Endosc. 2011 Jan;73(1):89-97) 別の平均51才のヒスパニックを対象とした調査でも、ほぼ同様の結果で30%の女性が、内視鏡医の性別に好みがある結果でした。 (Citation: Varia A et al. Gender preference for the endoscopist among Hispanics: the results of a prospective study. J Immigr Minor Health. 2014 Oct;16(5):990-3) 大腸検査をうける精神的なハードルが高く、担当医師が女性であれば安心できるという面が多分にあることが分かります。 産婦人科を受診するときに、男性医師/女性医師、どちらか選ぶ傾向があるのか 女性の3割が、大腸カメラの時に女性医師を希望する傾向があるのであれば、産婦人科受診のとき同様の傾向があるのか調べてみました。 (Tobler Kyle et al. Gender Preference of the Obstetrician Gynecologist Provider: A Systematic Review and Meta-Analysis Obstetrics & Gynecology: May 2016doi: 10.1097/01.AOG.0000483829.97196.8f) 産婦人科受診14,736人にアンケート調査したところ 50.2% 女性医師希望 8.3% 男性医師希望 41.3% 医師の性別はとくに気にしない (Chandler PJ et al. Provider gender preference in obstetrics and gynecology: a military population. Mil Med. 2000 Dec;165(12):938-40.) 別の報告では 産婦人科を受診するとき 52% 担当医師の性別を気にする 44% 女性医師希望 4% 男性医師希望 44%男性/女性医師とくに気にしない 最初の報告とおぼ同じ結果です。半分ほどは女性医師希望あり、半分の人は医師の性別はとくに気にせずの結果でした。 産婦人科の領域では、大腸カメラよりはるかに、女性医師がこのまれる傾向にあるようですね。 この報告には続きがあり、医師が男性か女性であるかが、最も大切なファクターであると答えた人は10%程度でした。 医師の経験、医師の専門分野区などの方がはるかに大切なのは当然です。 医師の経験、専門知識がもっとも重要であるけれど、できれば同性医師がいいかな。というところでしょうか。 40才過ぎたら大腸カメラ検診が大切。大腸カメラをうけることで大腸癌死亡リスクを下がることができる。 肺がんの予防には、禁煙。胃がんの予防にはピロリ菌検査、もしピロリ菌がいたら除菌です。 大腸の場合は、大腸カメラで検診、もし大腸ポリープがあれば内視鏡で切除。これで大腸癌リスクが下がります。ほとんどの場合、突然大腸癌になるわけでなく、大腸ポリープが大きくなって癌化します。癌化する前、ポリープの段階で切除しておくことで予防につながります。 40才過ぎたら、大腸カメラで検診が大切です。 参考記事 ●大腸がん死亡率、大腸カメラをうけることで1/3にリスク低下|大腸カメラで大腸癌早期発見、大腸ポリープを切除することで大腸がんが予防できる 西宮市中島クリニックでは大腸カメラ、男性医師/女性医師ともに検査担当しています 西宮市中島クリニックでは大腸カメラ担当、男性医師/女性医師ともに担当しています。 医師の立場からすると、内視鏡担当医師の性別は関係なく、経験を積んだ内視鏡医が大腸検査を担当することこそが大切であると強調したいのですが、お尻からカメラを入れて大腸を調べる検査、恥ずかしい気持ちがともなうのは当然なのも十分に理解できます。 女性医師、逆に男性医師、希望あれば診察のさいに遠慮なくご相談ください。 中島院長による「大腸カメラのサイン」解説動画はこちら まとめ ・3割の女性は大腸検査、女性医師を希望 ・40才過ぎれば大腸カメラ検査 ・中島クリニックでは女性医師による内視鏡検査も実施しています









