アニサキス症とはどういう症状?知っておきたい予防と対処法
- HEIWA SOTOMURA
- 3 日前
- 読了時間: 16分
更新日:2 時間前
中島クリニック院長の中島です。日々の診療の中で、私たちが頻繁に遭遇する疾患の一つが「アニサキス症」です。日本は魚食文化が豊かな国だからこそ、この疾患について正しい知識を持つことが大切です。今回は、アニサキスについて詳しくご説明します。
この記事の目次

アニサキスとは?原因となる魚や食品
アニサキスの正体
(私が内視鏡のカメラで撮影したアニサキス)
アニサキスは、寄生虫の一種で正式には「アニサキス線虫」と呼ばれています。体長2〜3センチほどの白色の細長い虫で、肉眼でも確認できる大きさです。クジラやイルカなどの海洋哺乳類の胃や腸に寄生し、その卵は海洋哺乳類の糞便と共に海に排出されます。その後、卵からふ化した幼虫はオキアミなどの甲殻類に取り込まれ、さらにそれを魚が食べることで魚の内臓や筋肉に寄生します。そして、その魚を私たち人間が生で食べることで、アニサキス症を発症するのです。
主な寄生魚種
アニサキスが寄生する代表的な魚には以下のようなものがあります。
アニサキスに寄生されやすい魚
カツオ | キンメダイ | サバ | ホッケ |
サンマ | イカ | サケ | タラ |
ヒラメ | カレイ | ノドグロ | 他 |
サバ、アジ、サンマ、イワシなどの青魚は特に注意が必要です。これらの魚は比較的アニサキスの寄生率が高いとされています。また、サケ、イカ、タラ、ヒラメ、カツオ、ブリなども要注意です。基本的には、海水魚のほとんどがアニサキスに寄生される可能性があると考えておくべきでしょう。特に、これらの魚を刺身や寿司などの生食で摂取する際には注意が必要です。
増加傾向にあるアニサキス症
近年、アニサキス症の報告例は増加傾向にあります。その背景には、生鮮魚介類の流通技術の向上により、より多くの魚が生食用として提供されるようになったことや、以前は気づかれなかった症例が適切に診断されるようになったことなどが考えられます。厚生労働省の調査によると、食中毒の原因物質別で見るとアニサキスによる食中毒は毎年上位に入っており、日本の食文化と密接に関連した重要な健康問題となっています。
アニサキス症の症状(急な腹痛・吐き気など)
典型的な症状
アニサキス症の最も特徴的な症状は「急性腹痛」です。生魚を食べてから通常2〜8時間後に、突然の激しい腹痛が起こります。この痛みは非常に強く、多くの患者さんが「これまで経験したことのないような痛み」と表現されることが多いです。痛みの部位は主に上腹部(みぞおちのあたり)ですが、アニサキスが腸に到達した場合は下腹部に痛みが生じることもあります。
腹痛に加えて、吐き気や嘔吐を伴うことも多く、食欲不振や倦怠感なども見られます。中には、じんましんなどのアレルギー症状が現れる場合もあります。アニサキスの体内に含まれるタンパク質に対するアレルギー反応が原因と考えられています。
症状の緊急性
アニサキス症の腹痛は、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)や胃・十二指腸潰瘍の穿孔、急性膵炎などの緊急性の高い疾患と症状が似ていることがあります。そのため、原因不明の急な腹痛を感じた場合、特に数時間前に生の魚を食べている場合は、アニサキス症の可能性を考慮し、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
症状の持続時間
治療せずに放置した場合、アニサキスの幼虫は通常1週間程度で死滅するため、症状も自然に軽快することが多いです。しかし、その間の痛みは非常に強く、患者さんの生活の質を著しく低下させます。また、アニサキスがアレルギー反応を引き起こしている場合は、より長く症状が続くことがあります。さらに、まれではありますが、アニサキスが腸壁に穿入し、腸閉塞や腸穿孔などの重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。
アニサキスにより発熱や下痢は発生する?症状の見分け方について
アニサキス症における発熱と下痢
アニサキス症では、主な症状は急性の腹痛と吐き気・嘔吐ですが、発熱や下痢が生じることもあります。ただし、高熱を伴うことは比較的少なく、微熱程度であることが多いです。下痢については、アニサキスが小腸に侵入した場合(腸アニサキス症)に多く見られます。
一般的な食中毒との大きな違いは、アニサキス症では複数人が同時に発症することはまれだという点です。一般的な細菌性やウイルス性の食中毒では、同じ食事をした複数の人が同時に発症することが多いですが、アニサキス症は寄生虫による感染であり、特定の魚の特定の部位にいるアニサキスを摂取した人のみが発症します。
症状からの見分け方
アニサキス症を他の腹部疾患から見分けるポイントをいくつかご紹介します。
時間的関連性
生の魚(特にサバ、アジ、サンマなど)を食べてから早くて数時間以内、または数日以内に症状が出現する
症状の特徴
急激に発症する激しい腹痛(特に上腹部)と吐き気・嘔吐
アレルギー症状
じんましんや顔面の腫れなどのアレルギー症状を伴うことがある
個人発症
同じ食事をした他の人には症状が出ていない
ただし、これらの特徴だけでアニサキス症を確定診断することは難しく、最終的には医療機関での検査が必要になります。特に、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)によって直接アニサキスを確認することが確定診断の基本となります。
要注意の「疑い症状」
以下のような場合は、アニサキス症を疑って早めに医療機関を受診することをお勧めします。
生魚を食べた後数時間以内に強い腹痛や吐き気が生じた
腹痛が通常の胃痛や腹痛と異なり、非常に強い痛みである
痛み止めを飲んでも痛みが軽減しない
痛みが一定の部位に集中している(特に上腹部)
じんましんなどのアレルギー症状を伴う

アニサキスによる胃の痛みのメカニズムとは
侵入と炎症のプロセス
アニサキスによる腹痛のメカニズムは主に以下のような過程で生じます。
機械的な刺激
魚に寄生していたアニサキス幼虫が、人の胃に入ると胃酸の刺激を受けて活発に動き始めます。この幼虫は口器という鋭い器官を持っており、これを使って胃や腸の粘膜に侵入(穿入)しようとします。この物理的な穿入が強い痛みの原因となります。
免疫・炎症反応
アニサキスが粘膜に侵入すると、体は異物を排除しようとして免疫反応を起こします。この過程で炎症が生じ、さらに痛みを増強させます。炎症部位では好酸球などの炎症細胞が集まり、「好酸球性肉芽腫」と呼ばれる特徴的な病変を形成することもあります。
アレルギー反応
アニサキスのタンパク質に対するアレルギー反応も痛みの原因となります。特に、過去にアニサキスに感染したことがある場合、アレルギー反応が強く現れることがあります。
異なる症状パターン
アニサキス症は、発症する部位によって大きく以下の3つのタイプに分けられます。
胃アニサキス症
最も多いタイプで、アニサキスが胃壁に侵入することで生じます。食後2〜8時間で上腹部に激しい痛みが生じます。
腸アニサキス症
アニサキスが小腸や大腸に達して侵入したときに生じます。食後10時間以上経過してから下腹部痛が生じることが特徴で、腸閉塞様の症状を呈することもあります。胃アニサキス症に比べて診断が難しく、虫垂炎や大腸憩室炎などと間違われることもあります。
アレルギー型アニサキス症
アニサキスのタンパク質に対するアレルギー反応が主体のタイプです。じんましんや血管性浮腫、まれにアナフィラキシーショックなどの全身性アレルギー症状を呈します。生きたアニサキスだけでなく、死滅したアニサキスや、加熱・冷凍処理によって死滅していても残存するタンパク質によっても生じる可能性があります。
痛みの特徴
アニサキスによる痛みは、多くの患者さんが「今まで経験したことのないような強い痛み」と表現されます。その特徴は以下の通りです。
突然の発症
持続的な激痛
上腹部(みぞおち)を中心とした痛み
体位変換や呼吸によって増強することも
通常の鎮痛薬では効果が限定的
このような特徴的な痛みに加え、魚を食べた後に発症するという時間的関連性が、アニサキス症を疑う重要な手がかりとなります。
アニサキスの痛みは自然に治るのか
自然経過と治癒過程
アニサキス症の痛みは、治療をしなくても自然に治ることが多いです。アニサキスの幼虫は人体内で成長できず、通常は1週間程度で死滅すると言われています。幼虫が死滅すると炎症反応も次第に収まり、痛みも徐々に軽減していきます。
しかし、「自然に治る」とは言っても、その間の痛みは非常に強く、患者さんは大変な苦痛を経験することになります。また、アニサキスの死骸が長期間体内に残ることで、異物肉芽腫を形成し、慢性的な炎症を引き起こす場合もあります。
経過観察の条件と危険信号
軽度のアニサキス症で、以下のような条件がすべて満たされる場合は、医師の判断のもとで経過観察となることもあります。
痛みの程度が比較的軽い
全身状態が良好である
アレルギー症状がない
合併症を疑う所見がない
自宅で休養可能な環境がある
しかし、以下のような「危険信号」がある場合は、早急に医療機関へ行くことをおすすめします。
痛みが非常に強く、持続する
発熱が高い、または持続する
嘔吐が止まらない
腹部が膨満して硬くなる
血便がある
アレルギー症状(特に呼吸困難や顔面の腫れ)がある
これらの症状が見られる場合は、アニサキスによる重篤な合併症(腸閉塞、腸穿孔、アナフィラキシーショックなど)の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。
痛みの持続期間
治療をせずに自然経過を見た場合、典型的なアニサキス症の痛みの持続期間は以下のようになります。
最も強い痛み:発症から12〜24時間
次第に軽減:2〜3日
完全に消失:5〜7日程度
ただし、これはあくまで平均的な経過であり、個人差があります。また、アニサキスが腸に達している場合や、複数のアニサキスに感染している場合は、症状がより長く続くことがあります。
胃カメラよるアニサキスの除去と処置方法
胃カメラ検査の実際
アニサキス症が疑われる場合、最も確実な診断と治療法は「上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)」です。この検査では、口や鼻から細い管状のカメラを挿入し、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察します。
胃カメラ検査の流れは以下の通りです。
前処置
検査前に喉の麻酔を行います。必要に応じて、リラックスするための軽い鎮静剤を使用することもあります。
挿入と観察
内視鏡を口または鼻から挿入し、食道から胃、十二指腸まで丁寧に観察します。アニサキスが見つかれば、その場で確認できます。
アニサキスの除去
アニサキスを発見した場合は、内視鏡に付属する鉗子(ピンセットのような器具)を使って虫体を掴み、慎重に除去します。
内視鏡によるアニサキスの除去の様子
胃内に寄生していたアニサキスを内視鏡で摘出している実際の画像です。白く細長い線状の寄生虫が確認できます。
処置後の確認
アニサキスを除去した後、穿入部位に明らかな出血や穿孔がないかを確認します。必要に応じて、炎症を抑えるための薬を局所に散布することもあります。
胃カメラによるアニサキスの除去は、非常に効果的な治療法です。アニサキスを除去できれば、多くの場合、その場で痛みが大幅に軽減します。患者さんからは「嘘のように痛みが取れた」という声もよく聞かれます。
内視鏡処置のメリットとタイミング
アニサキス症に対する内視鏡処置のメリットは以下の通りです。
確定診断と治療が同時に可能
アニサキスを直接確認することで確定診断ができ、同時に除去することで根本的な治療となります。
即効性がある
アニサキスを除去することで、原因が取り除かれるため、痛みの即時的な軽減が期待できます。
合併症の予防
アニサキスが長時間胃壁や腸壁に侵入したままだと、より深部に達し、稀に穿孔などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。早期に除去することで、そのリスクを減らせます。
内視鏡処置を行うタイミングとしては、症状発現後できるだけ早い方が良いとされています。理想的には24時間以内、特に発症から12時間以内に行うと、アニサキスの発見率が高く、治療効果も高いとされています。時間が経過するほど、アニサキスが胃壁深くに侵入したり、小腸に移動したりする可能性が高まります。
胃カメラ検査後の経過と注意点
胃カメラ検査でアニサキスを除去した後の一般的な経過は以下の通りです。
痛みの軽減
アニサキスを除去できれば、多くの場合、すぐに痛みが軽減します。
観察期間
検査後は短時間の観察を行い、症状の改善を確認します。
食事の再開
症状が落ち着けば、当日または翌日から徐々に食事を再開できることが多いです。
薬物療法
炎症を抑えるために、短期間の胃薬(プロトンポンプ阻害薬など)の服用が推奨されることがあります。
胃カメラ検査後の注意点
検査直後は、喉の麻酔の影響が残っているため、飲食は医師の指示に従ってください。
まれに、内視鏡による咽頭の不快感や軽度の出血が生じることがありますが、通常は短期間で改善します。
症状が再び悪化した場合や、新たな症状(発熱、嘔吐の持続、腹部膨満感など)が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
なお、アニサキスが小腸や大腸に達している場合(腸アニサキス症)は、通常の上部消化管内視鏡では到達できないため、対症療法や経過観察となることが多いです。重症例では、小腸内視鏡や外科的処置が必要になることもあります。
安全に魚を食べるには
効果的なアニサキス予防法
アニサキス症を予防するための最も効果的な方法は、アニサキスを死滅させることです。アニサキスは以下の条件で死滅するとされています。
加熱処理
60℃以上で1分間以上加熱することで、アニサキスは死滅します。中心部まで十分に火が通っていることが重要です。
冷凍処理
-20℃以下で24時間以上冷凍することで、アニサキスは死滅します。家庭用冷凍庫の多くは-18℃程度のため、家庭での冷凍の場合は48時間以上が望ましいとされています。
内臓の早期除去
アニサキスは魚の内臓に多く寄生しているため、魚を釣ったらすぐに内臓を除去することが効果的です。時間が経つと、内臓から筋肉部(刺身として食べる部分)に移動することがあります。
魚種別の注意点
魚種によってアニサキスの寄生率や寄生部位が異なるため、それぞれに適した対策が必要です。
サバ、アジ、サンマなどの青魚
これらの魚は特にアニサキスの寄生率が高いため、生食する場合は特に注意が必要です。内臓を早期に除去し、筋肉部も丁寧に確認しましょう。
サケ
特に天然のサケにはアニサキスが寄生していることがあります。養殖サケでもリスクはゼロではありません。
イカ
イカの内臓や筋肉にもアニサキスが寄生していることがあります。特に胴体の内側(内臓があった部分)を丁寧に洗浄しましょう。
ヒラメやカレイなどの白身魚
これらの魚にもアニサキスは寄生しますが、寄生率は青魚に比べるとやや低いとされています。しかし、油断は禁物です。
家庭での予防と外食時のポイント
家庭での予防ポイント
新鮮な魚を選ぶ
鮮度の良い魚を選び、購入後はできるだけ早く調理しましょう。
目視確認
刺身にする前に、魚の身を薄く切って光に透かし、アニサキスがいないか確認します。アニサキスは2〜3cmの白い糸状の虫で、目視でも確認できます。
調理方法の工夫
完全に生ではなく、表面を軽く炙る「たたき」やマリネなど、ある程度の加熱や酸処理をする調理法も有効です。ただし、酢や塩、わさびではアニサキスは死滅しないことに注意してください。
内臓の取り扱い
魚の内臓を除去する際は、内臓の内容物が筋肉部に付着しないよう注意し、調理器具も洗浄してから筋肉部の調理に移りましょう。
外食時のポイント
信頼できる店選び
食材の取り扱いが適切な、信頼できる飲食店を選びましょう。
メニューの選択
不安がある場合は、完全な生食ではなく、焼き魚や煮魚などの加熱調理された魚料理を選ぶことも一つの方法です。
高リスク魚の認識
サバやサンマなど、アニサキスの寄生率が高い魚の刺身を注文する際は、特に注意が必要です。
症状の早期認識
万が一、食後に異常な腹痛や吐き気を感じた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
最新の研究と対策
アニサキス症に関する研究は現在も進行中で、より効果的な予防法や検出法が開発されています。
非破壊検査技術
魚の身を傷つけずにアニサキスを検出する技術(蛍光検査や画像解析など)の研究が進んでいます。
アレルゲン検査
アニサキスのアレルゲンタンパク質を検出する簡易検査キットの開発も進められています。
養殖技術の向上
アニサキスの寄生がない環境での養殖技術の向上も、将来的な対策として期待されています。
流通・保存技術
漁獲後すぐに適切な冷凍処理を行うなど、流通段階での対策も重要です。厚生労働省は、生食用の魚介類については、-20℃で24時間以上の冷凍処理を推奨しています。

まとめ:アニサキス症から身を守るために
知識が最大の予防
アニサキス症は、正しい知識を持ち、適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。日本の豊かな魚食文化を安全に楽しむためにも、以下のポイントを覚えておきましょう。
アニサキスの特性を知る
魚の内臓や筋肉に寄生し、加熱(60℃以上・1分以上)または冷凍(-20℃以下・24時間以上)で死滅する
高リスク魚を認識する
サバ、アジ、サンマなどの青魚、サケ、イカなどは特に注意が必要
適切な調理法を選ぶ
できれば加熱調理、生食する場合は十分な目視確認と適切な下処理を
症状を知っておく
魚を食べてから2〜8時間後の激しい腹痛、吐き気、嘔吐などの症状
早期受診の重要性
疑わしい症状がある場合は、早めに医療機関を受診する
安心して魚を楽しむために
アニサキス症のリスクを恐れるあまり、魚を食べることを避けてしまうのは残念なことです。日本には素晴らしい魚食文化があり、魚には多くの栄養素が含まれています。適切な知識と予防策を持って、安心して魚料理を楽しみましょう。
私たち消化器内科医も、皆様が健康に食生活を楽しめるよう、日々の診療とともに情報発信にも力を入れています。何か気になることがあれば、お気軽に当クリニックにご相談ください。
医療機関に相談すべきタイミング
最後に、以下のような場合は、すぐに医療機関を受診することをお勧めします。
生魚を食べた後、数日以内に強い腹痛が生じた
痛み止めを飲んでも改善しない腹痛がある
嘔吐や吐き気が続いている
じんましんなどのアレルギー症状が出ている
発熱や下痢が持続している
早期の適切な診断と治療が、苦痛の軽減と合併症の予防につながります。アニサキス症は決して珍しい病気ではなく、魚食文化が豊かな日本では多くの消化器内科医がその診断と治療に精通しています。不安な症状があれば、ためらわずにご相談ください。