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肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射と筋肉注射どちらがよいのか

  • 2021年5月12日
  • 読了時間: 4分

更新日:2025年3月21日

■ワクチンの投与方法

ワクチンの投与方法にはさまざまななルートがあります。 ほとんどのワクチンは注射です。

注射は(麻しん風しんワクチン、肺炎球菌ワクチンなど多くのワクチン) その他、口から飲むもの(ポリオ生ワクチン) 鼻から吸入(新しいタイプのインフルエンザワクチン)するワクチンなどもあります。

注射するワクチンは ・皮下注射 ・筋肉注射 ・どちらの投与でもよいものがあります



■皮下注射と筋肉注射の違い

皮下注射するか筋肉注射するかは、ワクチンごとに決まっています。

海外では筋肉注射が主流で、 日本では皮下注射で投与されることが多いのが現状です。

ワクチンの効果としては、 皮下注射、筋肉注射で単純に比較はできないのですが、 筋肉注射>皮下注射の傾向があります。

日本で筋肉注射されることが少ないのには、理由があります。

その昔、昭和40年代前後、 解熱剤や抗生剤を筋肉注射することで、 時として起きる大腿四頭筋拘縮が社会問題となったことがありました。 私もこどもの頃、風邪で病院に行ったらお尻に注射された思い出があります。 当時子供だったので何を注射されたのか分かりませんが、 抗生物質の注射だったのだろうかと想像します。 解熱剤や抗生物質の筋肉注射による大腿四頭筋拘縮のネガティブなイメージをいまも引きずっており、筋肉注射は避けられる傾向があります。 強調しておきますが、大腿四頭筋拘縮はワクチンの筋肉注射で起きた副反応ではありません。



■肺炎球菌ワクチンは皮下注射、筋肉注射どちらか効果が高いのか

65才以上の方を対象に公費助成で接種されている肺炎球菌ワクチン。 肺炎を起こす原因の1/3から1/4を占めるのが「肺炎球菌」とよばれるばい菌です。 この肺炎球菌感染を予防するのが「肺炎球菌ワクチン」です。 「肺炎球菌ワクチン」ニューモバックスは、皮下注射、筋肉注射療法が認可されています。

肺炎球菌ワクチンを皮下注射、筋肉注射どちらが効果が高いかを比較した報告がありあす。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射、筋肉注射効果を比較した結果、効果は同等です。

副反応の割合も皮下注射と筋肉注射で同じでした。

ただ注射したところの発赤、腫脹(腫れ)に関しては皮下注射の方が筋肉注射より多い傾向があります。

(Cook IF et al. Comparative reactogenicity and immunogenicity of 23 valent pneumococcal vaccine administered by intramuscular or subcutaneous injection in elderly adults. Vaccine. 2007 Jun 15;25(25):4767-74)



■西宮市中島クリニックでは、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)皮下注射、筋肉注射どちらで接種しているか

中島クリニックでは、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)を主に皮下注射しています。

理由は以下です。

局所の発赤、腫脹が少ないのは筋肉注射です。では筋肉注射がよいのかといえば、そう単純なことでもありません。 針を立てて注射(筋肉注射)することに抵抗感をもっている患者さん かなりの割合でいらっしゃいます。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射、筋肉注射で効果は同じです。効果が同じであるので、患者さんに無用な精神的負担がかからないよう配慮、皮下注射としています。

接種部の腫脹や発赤など局所反応が皮下注するとやや多いのは確かですが自然に消失します。



参考記事

■まとめ・ワクチンの種類により投与方法(皮下注射、筋肉注射)が決まっている・肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は皮下注射、筋肉注射療法できる

 
 

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